Bosch Performance Line CXの新型「Smart System」国内お披露目用デモバイクをバラ完ドリームビルド!

みなさんカスタマイズしていますか?お久しぶりの所沢店相田です!!

急になんだなんだと思われるかもしれませんが、実は遡ること1年近く前にBOSCHさんからご相談をいただきました。

その内容は...

 

『新型ユニットを使ってフレームからデモ車を組んでもらえませんか?』

 

しかも

 

『金額は気にせず最高の1台をお願いします。』

 

最近では完成車(メーカーが決めた組立)で組み立てることが主流の時代にフレーム組み(フレーム中心に1からパーツを決めて組立)で、しかもE-Bikeとなると普通では経験出来ないのでワクワクが止まりませんでした!

 

なので今回はご依頼から納車までと最近発表になったボッシュの新型モーターユニット『PerformanceLine CX(パフォーマンスラインCX)』についてご紹介できればと思います。

スタッフ相田と組み上げたeMTB

ボッシュさんと打ち合わせ

ボッシュさんのとの打ち合わせで決まったのは、以下の要望でした。

  • コンポはSRAM EAGLE AXS(電動無線コンポーネント)
  • ドロッパーシートポスト(こちらも電動無線)
  • チューブレスタイヤ(MTBなら標準装備したいところ)
  • タイヤインサート(聞き馴染みが無い方もいるかもしれませんが、あると走りの質が変わります!)

これらの要望からパーツ選定をすることに、、、

パーツ探し

今回最大の関門だったのはパーツ準備でした!コロナ禍でパーツの在庫が無いこと。納期もありつつ、自分が思う最高の1台となると妥協は許されませんw

パーツ構成のイメージはトレック販売店でもあるので、やっぱり『TREK Rail9.7』をベースにしたいところ。

まず依頼にあったSRAM電動コンポ『AXSシリーズ』最高の1台なら『XO1 AXS Eagle』 一択だと思っていたのでですが、在庫がなんと1年待ちとかなり長く、他のグレードも無いだろうなと思った矢先、GXシリーズなら1点だけあるという奇跡!!

ここは運が良かったとしか言いようがありませんでした。ホント在庫があってよかった。

次に紺色のフレームに合う色は何色だと所沢店みんなで、あれがいい、これがいいと相談。

色に関しては人それぞれ好みが分かれるもの。結果的には1つのパーツが決めてとなり、決定しました。その色が『パープル』

決定打となったのがは『ホイールのハブ』でした。『せっかく1から組み上げるのであれば、ホイールも』とハブ、リム、スポークとホイールを組む方向で決定。ただ今の時代ホイールもか完組が主流の時代、MTB用の手組みとなると中々種類が少なく在庫もない状況。でも最高の一台を組みたい一心で探し続けました!

スプラグクラッチで掛かりの遊びがほぼゼロ°のONYX RACING。嫌なラチェット音もゼロ。無音です。

組み上げたパープルのONYXハブ

 その次にはMTBの代名詞と言って過言ではない、サスペンション類を探しました。こちらはさっくりと決まり『Rockshox ZEB Ultimete』に。グレードは異なりますがRailにも採用されており、ちょうど2023年にフルモデルチェンジをしていて、振動を抑えるバターカップ・テクノロジーや新型ダンパーなど、最高の1台に仕上げるなら、これ一択といった感じでした。

次に探したのはご要望のドロッパーシートポスト。動作も早く、スムーズでeBikeは電動系で配線も多いため、出来るだけスッキリさせたいので『Rockshox reverb AXS』、SRAM電動コンポのAXSシリーズとバッテリーも同じなのも統一感があっていいです。

Rockshox Reverb AXSの写真

最後にはタイヤとタイヤインサートを決めました。トレッド面は路面にしなやかに追従し転がりが軽い柔らかめのタイヤとして『MAXXIS REKON』をチョイス。サイドウォールの頼りなさを補いつつ第二のサスペンションとしてタイヤを機能させるため、タイヤインサート『CUSHCORE PRO』を選択。重量があるeMTBにはリム打ちによるホイールの破損も防止するタイヤインサートは必須と言っても過言ではありません! タイヤインサートが入ると走行の質が更によくなること間違いなしです! コーナリング中のサイドウォールのしっかり感とトレッド面の路面への追従感がわかるくらい安心して走れます!

その他にもブレーキやサドル、ペダルなどを選び尽くしました。ある意味一番時間が掛かったかもしれませんw

わくわくの組み立て

全部パーツが揃ったということで早速組立開始!!とその前に集めたパーツを並べてみると圧巻です!組立前からワクワクが止まりません!

組立前のフレームとパーツを並べた写真

プロジェクトワンでのフレーム組み(バラ完)はたまに承ることがありますが、フルサスE-MTBのバラ完なんて、なかなかない貴重な体験でした。

E-MTB特有のケーブル類の配線や取り回しに中々苦労しましたが、何台もレイルやアラントプラスなどのボッシュ搭載eバイクをいじってきていますので、自信はありましたが、バラ完はやっぱり楽しい! ボッシュさんまた次もよろしくお願いしますー!

スタッフ相田がボッシュさんのeMTBを組み立てる様子

新モデル(スマートシステム)のいいところ

ここからは新モデルのユニット類がどう変わったかのご紹介です。

新しいコントローラー

今まではコントローラーとディスプレイが両方ないとアシストされませんでしたが、コントローラーのみでもアシストされるかつ、今のアシストモードが何なのかカラーで一目瞭然なのも最高なところです。更にコントローラー自体の固定も、高さと左右位置を調整でき、調整幅がグッと広がっています。新しいコントローラー、実にスマートです。

LED リモートコントローラーの正面の写真

 

新しいディスプレイ

新システムになったことでディスプレイも一新され、イントゥビア100とキオックス300に変わりました。画面も大きく取付方法も多彩になり、好みに合わせた位置に取り付け可能です。取り付け方法が増えるのは嬉しいところですね。

KIOX300とINTUVIA100の全体像

 

新しいアシストモード

今までのアシストモードに加え、ツアー+とオートが新しいアシストモードとして追加!

ツアー+モードは従来のeMTBモードと同様にライダーの踏む力に比例してアシストの強弱が調整されるのですが、アシストの立ち上がりがよりマイルドな為、より自然なアシスト感を生みます。上り坂などでスリップしないようアシスト力をコントロールしやすくなったのは最大のポイントかもしれません!

オートモードは一定のスピードを維持するようにアシスト力を自動で調整してくれる為、向かい風や上り坂ではアシスト力が強く出力されます。

従来では軽いギアで漕いでいる方がアシスト力がパワフルに感じやすかったところが、ギアの軽さの影響を受けにくいので、街乗りに最適なアシストモードです。街中ならこのモードでいいじゃないかと思うぐらい特徴的なアシスト感です♪

各アシストモードの踏力とアシスト力の表

新しいバッテリーサイズ

スマートシステムが採用されたことによりバッテリーサイズもより大きいモデルが登場しました。今までは625whサイズが最大でしたが、750wh サイズが新登場。

走行距離もEcoモードで198kmと脅威の長さです!バッテリーサイズは大きい方が間違いなくいいですよね♪

バッテリーサイズと走行距離の表

実はこんなところも♪

メカニック的な目線で見ても嬉しいところが!!

1つ目は乗る上では全く関係ないのですが、作業する上でかなりわかりやすくなったところで、モーターユニットの端子形状が変わったところです。色分けがされており、どこに何を差せば取り付けられるかが一目瞭然なのが嬉しいです♪

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2つ目はマグネットスピードセンサー。ebikeのスピードは有線のマグネットセンサーを返して計測しています。モーターユニット内にもマグネットセンサーが内蔵しており、マグネットセンサーのケーブルを組付ける必要が無くなくなりました。後輪バルブの根元に四角いマグネットボックスを取り付けるだけで組付けられる手軽さが作業性が格段に良くなりました!

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試乗会でみんなに内緒で乗っちゃってましたw

ディスプレイは外した状態でコントローラーに布をかけていて、皆さんに内緒で走っていましたwもしかしたらご参加いただいた方や店頭に並んでいたのをご覧になった方がもしかしたらいるかもしれませんね。

組み立てた後に何度か店先で試乗はしましたが、がっつりオフロード走行をしたのは先日行ったe-MTB試乗会が実は初めてでした。

スタッフ相田が組み上げたeMTBで走っている様子

試乗会では所沢店から狭山湖までが舗装路で、狭山湖の外周は未舗装路とオンロード・オフロードと両方楽しめたのですが、新アシストモードの今までとは違うアシスト力に今までも最高でしたが、最高をあっという間に更新してしまいましたw

舗装路ではオートモード一択じゃないかと思うほど、安定した速度で走ることができ、ある程度の坂なら感じないんじゃないかと思うほどです。

オフロードではツアー+モードが大活躍でした。いつもだとアシスト力が強すぎてスリップしてしまうシーンでも微妙な加減でアシストを聞かせることができ、安定感のあるライドを楽しめました。

詳しい試乗会の様子は下記の記事も読んでみてください!e-MTBの魅了が詰まっています!↓↓↓

満員御礼!E-MTB「Rail9.7」でいく狭山湖試乗ツアー開催レポート 

 最後に

新モデルが発表となり、当店で扱っているTREKにも搭載予定です。入荷次第試乗も可能ですので、続報をお待ちください!

また、eBikeはインターネットや文章で見るよりも、実際の店頭で体験して頂いた方がより感動できると思います。

バイクプラスでは実際に試乗をして頂けますので、是非店頭まで足を運んでみて下さい♪

組み立てたebikeと記念撮影をするボッシュの豊田さんとスタッフ相田


Bosch
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