境川サイクリングロードを下って
みなさんこんにちは!久しぶりにバイクプラスブログ登場の"テツ店長"こと、多摩センター店スタッフ河井です。 寒さの厳しい日々が続いていますが、そんな冬の間はあまり頑張らずに(それ以外の季節もあまり頑張ってはいませんが…)温かい昼間にのんびりご近所ポタリングなどいかがでしょう?

鉄道を見ながら走る川沿いサイクリングの楽しみ(笑)
ということで、今回もお約束の"鉄分豊富"なサイクリングのレポートになりますが、はじめてご覧になる方には"鉄分豊富"の意味がよくわからない事かと存じますので、興味のある方はこちらのスタッフ紹介ページも良かったらご覧になってください(笑)

自撮りで通過中の電車と一緒に写るのは難しかった…(汗)
今回向かったのが、神奈川県中央部を東西に貫く"相模鉄道"。現地までは"境川サイクリングロード"を下って行きます。
こちらの境川は下ってゆくと"江ノ島"まで行けるということで人気のサイクリングコースとなっていますが、途中で京王、小田急、東急、相鉄本線、東海道新幹線、相鉄いずみ野線、横浜市営地下鉄、東海道線、江ノ電と、次々と現れる鉄道路線をいつも眺めながらサイクリングを楽しむのはワタシだけでしょうか?(笑)
厚木基地で迫力の飛行機見学

P3C哨戒機がタッチアンドゴー訓練中!
相鉄本線が見えてきたところで境川を離れ、今度は相鉄本線の海老名方面に沿って走ってゆきます。するとまもなく巨大な飛行場が左側に見えてきます。こちらが"厚木基地"と呼ばれる海上自衛隊と米海軍が共同使用する航空基地です。
沖縄に住んでいた頃から広大な米軍基地には見慣れていたつもりですが、こちらの基地もなかなかに広くて、あらためて近くにこれだけ大きな基地があったことに驚きです!

頭上の至近距離を通過してゆきます!

レーダー照射事件で有名になったP1哨戒機も飛行中!
この日は海上自衛隊のP3C哨戒機が訓練を行っているようで、着陸と離陸を同時に行う"タッチアンドゴー"を繰り返していました。
滑走路末端を横切る道路は、着陸寸前の飛行機を真下から至近距離で見ることができる格好の見物スポットで、しばらくカメラを向けながら戯れていたのでした(笑)
知る人ぞ知る相鉄航空隊線の廃線巡り

相鉄本線から分かれるナゾの路線

線路を辿ってゆくと時間の止まった空間が続いていた
厚木基地に別れを告げてさらに相鉄線沿いを走ってゆくと、今度は"相模大塚駅"手前にある踏切で、本線から分岐する赤さびた線路が出てきました。
こちらは"米軍厚木基地専用線"または"相鉄航空隊線"などと呼ばれる路線で、もともと厚木基地へ燃料を運ぶための路線として使われていたそうですが、1998年に燃料輸送が休止となって今に至っているようです。

厚木基地ゲートの手前でポツンとレールは途切れていた
そんなこちらの路線ですが、どうやら2017年に返還されることが決まったようなので、正式に廃線になるともうじきこの風景も見られなくなるかも知れません…
廃線や廃墟など昭和の匂いのするものが大好きなワタクシとしては、こういった歴史的な遺構が次々と歴史の中に埋もれていってしまうのがちょっと寂しくもあり、最近は何かに取り憑かれたように古いモノ巡りに出かけて記録するのがライフワークとなっています(涙)
相鉄かしわ台車両基地で保存車両をのぞき見

高い位置から車庫を眺められるのがうれしい(笑)
しばしノスタルジーに浸ったあとは、ふたたび歩を進めて今度は相模鉄道の車両基地のある"かしわ台駅"までやってきました!
まあよくある鉄道の車庫なのですが、こちらには古い車両がいくつも保存されているというウワサを聞いて、この目で確かめてみたくなってやってきたというワケです。
それほど広くはない車両基地でしたが、そのぶん車両がぎっしりと詰まっているのが鉄道好きとしてはウレシイ(笑)
遠方には丹沢の山々も見え、手前には昭和の時代から活躍を続ける懐かしい車両も入って、なかなか画になる車両基地なのでした。

1967年に登場したアルミニウム製試作車も保存されている!

貴重な保存車両たちが見える場所にいるのがうれしい

車庫の奥の方で休む軌道検測車を発見!
お目当ての保存車両を探して自転車で車両基地周辺をパトロールしていると、道路に面した側線に貴重な保存車両が並んでいるのを発見!
さきほど立ち寄った航空隊線経由で厚木基地にかつて石油を運んでいた電気機関車や、その他にも相模鉄道の歴史を飾った車両達が勢揃いしていて、鉄道ファン的にこれはさすがと言うしかありません!!
しかも手入れも万全な状態で、相模鉄道さんの車両保存への強い意欲も伝わってきます(笑) また敷地の外からでも眺めることのできる絶妙な場所に車両を展示?してくれる心意気にも感謝です。
小田急ロマンスカーのシートが並ぶ海老名の鉄スポットへ

保管用車庫で眠る初代ロマンスカー3000系SE車

駅前にある"ビナウォーク"のフードコートにあります
"かしわ台"の車両基地からもう少し走ると、まもなく相鉄の終点"海老名駅"に到着です。ここは小田急線との接続駅でもあり、こちらには小田急の車両基地もあるということで、ふたたびパトロール開始します。
するとまもなく車庫の中に眠る初代ロマンスカーを発見!よくよく目を凝らさないと分かりにくいですが、グレーとオレンジに塗りわけられた車体は、まごう事なき3000形SE車です!
1957年にデビューして、当時狭軌(在来線の線路幅)鉄道の世界最高速度145kmを記録して、その技術はのちの新幹線にも活かされたと言われる高速鉄道の草分け的存在でもあり、日本の鉄道史に燦然と輝く名車中の名車なので、大切に車庫で保管されているのも大いに納得です。

本物のロマンスカーシートにゴキゲン(笑)

かつて御殿場線に乗り入れていた"あさぎり"の上等座席だそう…
すっかり鉄道トリビアに熱くなってしまいましたが、ここ海老名にはもう一つ鉄道好きには見逃せないスポットがあるんです!
それは駅前のショッピングモール"ビナウォーク"にあって、フードコート内の一角に本物のロマンスカーシートが置かれていて、そこでイートイン出来てしまうというのですから、これは鉄道好きなら気ならないハズがありません!
ということで、さっそくハンバーガーとコーヒーを買ってロマンスカーシートへ急ぎます!!
ひとまず掛けたシートは、2012年に引退したJR御殿場線直通のロマンスカー"あさぎり"で使用されていた20000形RSEのスーパーシートものでした。
こちら残念ながら現役時代には乗る機会がありませんでしたが、ここにくればいつでも会えるというのはやはりうれしい(笑)
じつはこちらの車両、今は"富士急行"に移籍してまだ現役で走っておりまして、少し前に輪行で乗りに行ったレポートもあるので、興味のある方はそちらもどうぞ(^_-)-☆
さらに言えば、2021年春にはここ海老名に歴代ロマンスカーを揃えた『ロマンスカーミュージアム(仮)』も出来るそうですから、今から楽しみでしかたありません♪♪
今回の鉄分豊富なポタリングはいかがでしたでしょうか?カンペキ趣味目線で恐縮なかぎりでしたが、みなさんも興味ある分野を自転車で巡ってみてはいかがでしょう?きっと自転車の機動力の高さに目を見張る事かと思いますよ!
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