こちらのバラバラになった自転車は、ロードバイクというスポーツサイクルで、100万円を超える高価なモノです。

骨格部分や車輪をはじめとしたパーツの素材は、航空産業でも使われているような炭素繊維、アルミ合金やチタン合金などで、加工も最先端のカーボンコンポジット成型技術や冷間鍛造技術、CNC切削などを採用し、とても軽量で強く耐久性や耐摩耗性に優れた最先端の部品の集合体です。

ちなみにハンドルもハンドル取り付け部分もシートポストもカーボンです。変速機はなんと超小型モーターで稼働する電動変速機タイプです。こぐ部分（ペダル）を取り付けるクランクと呼ばれるパーツは冷間鍛造の超軽量中空アルミ合金、後ろギアにはチタン合金が使用されています。

一般的なママパパ自転車は片手で持ち上げるのが難しいくらい重たいですよね。

電動アシストタイプのママパパ自転車に至っては倒れてしまったら起こすのが辛いという方もいらっしゃいます。が、スポーツサイクルは片手でもヒョイっと持ち上げることができるほどの軽さです。こちらのバイクは6kg台。

お店で初めてスポーツサイクルに触れる方はその軽さにとても驚かれますがそれもそのはず。普段乗り慣れているシティサイクルだと軽量なタイプでも11キロ、ボリュームゾーンでは15キロ以上が一般的。電動アシストなどのヘビー級だとなんと20キロを超えるものも。

スポーツサイクルはなんと、ロードバイクでは7〜9キロが一般的で軽量なものだと6キロ台という軽さ。クロスバイクでは10〜11キロが一般的でカーボンを多用した軽量なもので9キロ前後。重そうなマウンテンバイクでも軽量なタイプだと10キロをきるモノも。スポーツサイクルはとても軽量で扱いがラクなのです。

マンションの階段を担いだり、自宅室内に持ち込んだりして大切に保管する方が多いのは、単純に高価だからというだけではなく、持ち運びが楽にできるからでもあるのです。

先ほどのバラバラの自転車は重量7kgを切ってしまうほどです。軽量化のカスタマイズを施したロードバイクだと5kgをきるものもあります！！

フレームはもちろん部品の多くは、実際の使用よりも遥かに過酷な条件に設定された耐久テストを経て製品化されます。スポーツサイクルで最も大切な性能がこの『耐久性』です。

スポーツサイクルはママパパ自転車では想定されていない距離を高速で走行します（できます）。フレームやパーツには非常に大きな負担となります。そのような過酷な使用でも壊れたりしないように非常に高い強度と耐久性が求められるのです。

バイクプラスが扱っているトレックというメーカーはフレームに『生涯保証』が付帯してくるだけあり、品質や性能もさることながら耐久性の高さを物語っています。

スポーツサイクルには一般車よりも重たいギアもあれば軽いギアもあります。一番重たいギアは強く踏めば当然一般車ではあり得ないスピードを出すことができますし、一番軽いギアはクルクルと足が回るので一般車では不可能な急坂でも登っていくことができます。このような特徴もスポーツサイクルならではののモノなのですが、ギア段が多いことのメリットは実は他にもあるんです。

説明します。スポーツサイクルのギア段は、一般車の１段と２段の間、２段と３段の間にも、もっと沢山の段があることも忘れてはならないメリットです。シティサイクルで走っている時に一段ギアチェンジすると重たすぎに...。だけど今使っている段も軽すぎてイヤだ…と感じたことありませんか？

重すぎるギアは足がパンパンになりますいですし、軽すぎるギアは息が上がりやすい。程よい無理のない力とリズムで漕ぎたいなぁと感じたことはありませんか？ギア段数の多いスポーツサイクルだと、そのストレスから解放されます。 

重たいと感じたギアと軽すぎと感じたギアの間にまだまだいくつかの重さ（軽さ）のギア段を選択できるので、気分的なリズム、心拍的なリズム、踏み込んでいる足にかけている力加減のリズムなどに急激な変化が起きず、気持ちよく漕いでいられるのです。

といってもあまりにも急な坂を登っている場時は重力の馬鹿！もっと軽いギアが欲しいっ！と思ったりすることもありますが（笑

シティ車では、キッズバイクと同じように車輪径の違いでサイズを選びますが、スポーツをする道具として考えるとそれでは物足りません。

スポーツサイクルでは、同じ車輪径の１つのモデルに対し、自転車の骨格となる部分『フレーム』のサイズ展開が豊富にあります。このフレームサイズのお陰で、様々な体格の方々が、同じ走行特性を持った同一モデルの自転車を自分のカラダに合わせて選ぶことができるのです。

しかも、そのモデルに設計した乗り心地やスピード性能、ハンドリング性能などの特徴を、体格の違う多くの人が同じように感じることができるように、各フレームサイズごとにスポーツサイクルメーカーは一から設計しているのです。

ただ、世界規模のスポーツサイクル専門メーカーでも、サイズ展開が豊富なメーカーもあれば、やや少ないメーカーもあります。サイズ展開が豊富なメーカーの自転車を、専門店でサイズ合わせ（フィッティングや試乗）をしながら正しく選べば、違和感なく快適にそして楽しく乗ることができるでしょう。

当店ではフィッティングの微調整を１年間無料で何度でも行いますので、安心してサイクルライフをお楽しみいただけます。

オンロードを高速かつ安全に走るために最新の技術を搭載した『F1マシン』のようなタイプがロードバイク、もうちょっとリーズナブルにスポーツ感覚を楽しむことができる『スポーツクーペ』のようなタイプがクロスバイクやエントリークラスのエンデュランスロード、オフロードを高速かつ安全快適に走るために最新の技術を搭載した『ラリーカーやバギー』のようなものがグラベルロードやマウンテンバイクと言えます。

F1マシンのように素人には扱えないエンジンは搭載されていません。それどころか、エンジンは自分が一番扱い慣れている自分自身なので、F1マシンに乗れて楽しく扱えてしまうのがスポーツサイクルの面白いところでもあります。

また、幅広い価格帯のラインナップを有しているスポーツサイクル専門メーカーは、価格レンジの違いを自動車メーカーのラインナップに例えて説明されることもしばしば。興味のあるモデルが出てきたら、車ではどの程度のグレードなのかに置き換えてみるとしっくりくるかもしれません。