オンロードの長距離ライドや高速ライドに最適化されたロードバイクの特徴を8つご紹介します。これを読めば週末に100km以上の距離をライドしても平気な顔でいる年配の方や若い女性も多くいるのもきっと頷けるはずです。
おすすめロードバイク
全て見るロードバイクの8つの特徴
ロードバイクの特徴①
ドロップハンドル
お店でのサイズフィッティングや試乗の際に「どこを持てばいいの?」とお客様に聞かれることが多いドロップハンドル。握れる場所が沢山ありすぎて通常の走行中にどこを握っていたらよいか? どんなシチュエーションの時にどこを握るのがよいか、かわからなかったりしますよね?
ドロップハンドルは、風向き、疲労具合、勾配、ペダリングの回転数やチカラ具合に応じて、大きく分けて三ヶ所も握る場所があるスグレモノです。初めての方だとついついドロップハンドルの下側を握ってしまいがちですが、ニュートラルなポジションは上のブレーキレバーブラケット部分になります。
ドロップハンドルは大きく3ヶ所も握ることができる!
ブラケット
テコの原理的にハンドリングが最も安定する位置で、ブレーキ操作も変速操作もできる最も基本的な握り位置。少し前かがみになり先端を握ったりすることもできる。
下ハンドル
上体が最も前傾になる握り位置。風の抵抗を避けたい時や下りで重心を低くしたい時、下りなどブレーキをしっかりと掛けたい時、スプリント時など瞬間的に強く漕ぎたい時に重宝する。
上ハンドル
上体が最も起きる握り位置。休みたい時や呼吸を整えたい時、淡々とした登りなどで重宝する。ハンドリングやややクイックになるしブレーキを咄嗟に掛けられないので常用する握り位置ではない。
こんな握り方もできる
基本の3箇所の他にこんな風に握ることもできます。このドロップハンドルのおかげで、ロードバイク乗車中もこまめに姿勢を変えることができて、筋疲労が局部的に溜まらず、肩、腰、首、腕などの疲労の蓄積も抑制できます。変速レバーもブレーキレバーもドロップハンドルのブラケット部分や下ハンドルを持っていても操作できるように、特殊な形状をしています。
ロードバイクの特徴②
デュアルコントロールレバー
シマノ製はSTIレバー、スラム製はダブルタップ、カンパニョーロ製はエルゴパワーと呼ばれています。シマノやスラムはブラケット部分を握っていても、下ハンドルを握っていても、ブレーキングもシフティングもレバー操作可能な優れものです。市販の完成車のほとんどにそんな優れものシマノが搭載されています。また、メーカーごとにそれぞれ操作方法が異なりますので、使ったことのない方は、バイクプラスのYouTubeチャンネルでも「STIレバーの操作方法」をご紹介していますが、お店で操作方法を聞いたり試乗したりして確認しておきましょう。バイクプラスでは納車時にもあらためてご説明させていただいていますのでご安心ください。
ロードバイクの特徴③
細身のタイヤ
23cや25cがかつては多かったですが、ディスクブレーキが主流になった今、少し太い乗り心地のいいタイヤ(28c)が増えています。未舗装路の走行も視野に入れたモデルの場合は32c、グラベルバイクだと40cなどロードバイクとは思えない太めのタイヤを装着したモデルもあります。
ツール・ド・フランスの山岳ステージの下りだと時速100キロを超えることもあるので、細いけれどもグリップ力はかなりのもの。タイヤのグリップを損なわず極限まで細く設計されたタイヤは構造的にもしなやかかつ頑丈なので、シティサイクルではあり得ない程の速度でも安心して高速で走行できるのです。
細さが不安な方はぜひ一度試乗にいらしてみてください。
ロードバイクの特徴④
意外とパンクしない!
心細いくらい細目のタイヤですが空気圧が高いので想像しているより遥かにパンクは起こりにくいモノですが、風船と同じように乗らずに放っておいても空気は抜けるのでライド前に適正圧に調整するのが大前提です。パンクを気にせずにサイクリングを楽しむには、ご自身で修理できるようになっておくことをおすすめします。
バイクプラスではチューブ交換の講習会を各店で定期的に行なっています。チューブ交換を一度も経験したことのない方はぜひご参加を。
また、バイクプラスでお求めになられた自転車の場合1年以内であれば無料でパンク修理を行なっています。 詳しくはこちらのページ「安心保証10項目」の「1年間パンク保証」をご覧ください。
ロードバイクの特徴⑤
チューブレス対応が人気
チューブレス専用バルブと、リムをチューブレス化するのに必要な専用リムテープ、そしてタイヤをチューブレス化するために必要なシーラント剤を使用すればチューブレス化ができる「チューブレスレディ」のタイヤとリムを採用した完成車も増えています。
チューブレス化をすれば、少々の穴ならばシーラント剤のおかげで自然に塞がってくれるため、出先でチューブ交換をしなければならない状況が圧倒的に減ります。また、段差に乗り上げた際に中のチューブに穴が空いてしまう「リム打ちパンク」もなくなるので、低圧気味での乗車も可能となり、乗り心地の改善やグリップ力向上にも繋が流ので、チューブレス化もおすすめです。
ロードバイクの特徴⑥
とにかく軽い!
この写真のロードバイクは自転車としてはびっくりするほど軽量な部類になりますが、それでも10kgを下回るのは普通で、販売のボリュームゾーンが7,8kg台となっています。7kg台であればロードバイクの中でもなかなかの軽量、8kg台で普通に軽量といったイメージなんです。ちなみに有名メーカーの電動アシスト子乗せ自転車はこのロードバイクのおよそ5台分!!の32.9kg、インターネットで「軽量 シティサイクル」と検索して出てくる車体でもこのロードバイクの2〜3台分の16kg〜19kgほど。
車体の重量が軽くなればなるほど、走行性能の高いフレームやホイール、パーツ群になりますので、重量の違い以上に走りの軽さを体感できます。これがロードバイクの最大の魅力でもあります。お店で試乗されるお客様の中には「がむしゃらに踏まなくてもこんなに簡単にスーッと加速していく自転車なんて初めて!」と感動する方も大勢いらっしゃいます。まだ乗ったことのない方はぜひ一度店頭で試乗してみてはいかがでしょうか?
ロードバイクの特徴⑦
適度な前傾姿勢
ロードバイクのライディング姿勢ですが、骨盤から上体が適度に前傾することで、ペダルを踏み込む動作がしやすくなりチカラも入れやすくなります。この感覚はテニスやゴルフ、野球などの基本的な構えに通じるものがあります。
また前傾は、走行中の空気抵抗を軽減することにも繋がっていますが、極限まで空気抵抗を減らすために極度な前傾姿勢を基本のポジションとするのは避けた方が賢明です。局部的に筋肉や関節のコリや痛みを発生させやすく、長い目で見るととても非効率です。
シティサイクルのように完全に起き上がった上体では、足の動作をしにくいだけでなく、カラダの荷重や路面からの衝撃ををお尻や腰で受け止めるので、痛めやすいです。シティサイクルのサドルは分厚く下にバネが入っているのはそれを軽減するためです。
末長くサイクリングを楽しむには、ニュートラルな無理のない姿勢にセッティング(フィッティング)するのが効率的と言えます。
ロードバイクの特徴⑧
多段変速
3段変速のシティサイクルに乗っている時に、軽・普・速の3段の間の段があれば力加減やリズム的にもちょうどいいんだけど…と思った経験ありません?
ロードバイクはアルプスやピレネーの山々を登ることができるくらい軽いギアから、高速をだすためのとても重いギアまで段数がたくさんあるので、スピードが出せるのはもちろん、ペダリングのリズムに大きく狂うことなく細かなシフトチェンジが可能です。
フロントに2段、リアに11〜12段前後という段数が現在の一般的なタイプになります。