トレックのフルサスペンションMTB徹底ガイド:違いと選び方を完全解説!

2024年12月26日by 西村大助

この記事で分かること

トレックのフルサスペンションMTBについて詳しく知りたい方に向けて、各シリーズの特徴や選び方を分かりやすく解説します!どのモデルが自分に合うのか、用途別のおすすめポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

トレックフルサスペンションMTB

トレックのフルサスMTBシリーズをざっくり比較!

トレックのフルサスペンションMTBには、それぞれの特徴や得意なライディングスタイルに応じた5つのシリーズがあります。どれも魅力的ですが、自分のスタイルにぴったりな1台を選ぶためには、まずざっくりとした違いを知ることが大切です!

モデル名 トラベル量(前/後) 重量 用途 特徴
Slash Gen6 170mm / 170mm 15.78kg(Slash 9.8) エンデューロ、ダウンヒル 荒れた地形や高速下りに強い安定感
Fuel EX Gen6 150mm / 140mm 14.48kg(EX 9.8) トレイル全般 バランス型、オールマイティ
Top Fuel Gen4 130mm / 120mm 13.45kg(Top Fuel 9.8) クロスカントリー里山トレイル 登りに強く、俊敏性が高い
Supercaliber Gen2 60mm / 60mm 13.28kg(SL 9.6) クロスカントリーレース ペダリング効率重視、IsoStrut搭載
Rail Gen4 160mm / 150mm 24.28kg(Rail 9.7) e-MTBトレイルエンデューロ 電動アシスト付き、長距離ライドに最適

この表を見て、「これだ!」と思えるモデルがありましたか?次は、マニアックなお話になりますが、詳しくジオメトリーの違いからくる各モデルの違いと特徴を見ていきましょう。


主なジオメトリーの違いを一覧で比較

MTBを選ぶ上で、ジオメトリーは操作性や快適さを左右する非常に重要なポイントです。ここでは、トレックのフルサスマウンテンシリーズのジオメトリーを徹底比較します。それぞれの数値がどんなライディングに影響するのか、ぜひ参考にしてくださいね。

Slash Gen6 ジオメトリ
モデル名 D:ヘッドアングル(°) M:リーチ(mm) N:スタック(mm) G:BB下り(mm) H:リアセンター(mm)
Slash Gen6 63.5 448.0 623.1 27.0 429.2
Fuel EX Gen6 64.5 450.0 616.8 38.0 435.0
Top Fuel Gen4 65.5 447.0 603.0 32.0 435.0
Supercaliber Gen2 67.5 435.0 590.0 46.0 435.0
Rail Gen4 64.5 445.0 626.0 35.0 448.0

ジオメトリー表の数値は、単なる設計上のデータではありません。これらの数値の違いや組み合わせが、実際のライディングでの操作性や安定感にどのような影響を与えるのかを理解することで、自分に合ったバイクを選ぶ際の大きな手がかりになります。

次のセクションでは、ジオメトリーの各要素がライディングにどのような変化をもたらすのかを詳しく解説します。ヘッドアングル、リーチ、スタック、ボトムブラケット下がり、リアセンターなど、それぞれの違いが具体的にどのような特性に繋がるのかを見ていきましょう。


ジオメトリーの違いで分かる各シリーズの個性

ジオメトリーは、実際のライディングの操作性や快適性に大きな影響を与えます。各ジオメトリー要素がどのようにライディングに反映されるのかを詳しく解説します。ジオメトリーからそのバイクの個性をイメージできるようになると、マウンテンバイクがまた一段と楽しくなります。

ヘッドアングル

ヘッドアングルは、バイクのフロントホイールとライダーのステアリング感覚に大きな影響を与える重要な要素です。この角度の違いが登り下りでの操作性や安定性に直結します。

緩い(スラック / 63-65°)

  • 直進安定性の大幅な向上: フロントホイールが遠くに配置されるため、高速走行や急斜面の下りでライダーの重心が安定しやすく、バイクが路面に吸い付くような感覚を得られます。
  • 障害物の吸収力強化: 緩いヘッドアングルにより、サスペンションが効率的に動き、荒れた地形での衝撃をスムーズに吸収します。
  • テクニカルセクションでの課題: ハンドル操作が遅くなるため、急なカーブや狭いトレイルではスムーズなライン選択が難しい場合があります。
  • 安心感: 特に高速での直進や下り坂では、初心者にも安定感を提供しやすい設計。
  • 該当モデル: Slash( 63.5°), Rail & Fuel EX( 64.5°)

中間(ミディアム / 65-66°)

  • 万能型設計: この角度は、上りと下りのバランスを取るために最適で、多用途に使用できるジオメトリーを提供します。
  • カーブでの挙動: 狭すぎない角度が、高速でのスムーズなコーナリングと十分な俊敏性を両立。
  • ストレスの少ないライディング: 長時間のライドでも過度な腕の疲れを感じにくい角度設計。
  • 該当モデル: Top Fuel( 65.5°)

立っている(スティープ / 66-69°)

  • 瞬時のステアリング反応: 急な登りやテクニカルなセクションで、ライダーの動きに即座に反応する特性を持つ。
  • 登りでの効率性: フロントホイールへの荷重が最適化され、急な登坂でもトラクションが向上。
  • 高速での安定性低下: フロントが近くなりすぎるため、荒れた地形や高速下りでは、突っかかりやすい場合があります。
  • 該当モデル: Supercaliber( 67.5°)


リーチ

リーチは、ボトムブラケットからヘッドチューブまでの水平距離で、ライダーのポジションに影響します。

長い(445-490mm)

  • ライダーの安定感向上: 重心がバイク中央に保たれ、特に下りや高速域でのコントロール性が向上。
  • 長時間ライドでの快適性: 前傾姿勢が自然と取れ、長いライドでも疲労を感じにくい。
  • ハンドリングの鈍化: 長いリーチは、低速やタイトなセクションでの操作性が難しくなる可能性がある。
  • 攻めのライダー向け特性: 挑戦的なライン選びが求められるレース志向のライダーにとって適している。
  • 該当モデル: Slash(448mm), Top Fuel( 447mm), Fuel EX & Rail( 450mm)

短い(400-430mm)

  • 素早いライン変更: 低速やタイトなトレイルでの操作性が向上し、即座の反応が求められるライディングに向く。
  • 登りでのトラクション効率: ライダーの体重が後輪に集中しやすいため、急な登りで後輪が滑るリスクが低減される。
  • 高速域での制限: 重心が前後に移動しやすく、高速域でのバイクの挙動がやや不安定に感じられることがある。
  • 短めのモデル: Supercaliber( 435mm)


スタック

スタックは、ボトムブラケットからヘッドチューブ上端までの垂直距離で、上体の高さや快適性に影響します。

高い(620-650mm)

  • リラックスポジション: ライダーが直立に近い姿勢を取りやすく、肩や腕への負担が軽減されます。
  • 視野の確保: 高い位置からトレイル全体を見渡せるため、初心者やロングライドに適しています。
  • 登りでの課題: フロントへの荷重が減少するため、急な登りでは前輪が浮きやすくなる傾向があります。
  • 該当モデル: Rail( 626mm), Slash(623.1mm)

中間(590-620mm)

  • 汎用性: 登りと下りのバランスが良く、幅広いライディングスタイルに対応できる設計。
  • 該当モデル: Fuel EX(616.8mm), Top Fuel(603mm)

低い(550-590mm)

  • アグレッシブなポジション: 前傾が強まり、スプリントや高速ペダリングで効率が高まります。
  • 下りでの集中力: 安定性を保つためにライダーの体重移動が重要になり、急な下りでは操作が難しい場合もあります。
  • 該当モデル: Supercaliber(590mm)


ボトムブラケット下がり(BBドロップ)

BBドロップは、バイクの低重心設計や障害物回避能力に影響します。

大きい(40-50mm)

  • 安定感の強化: 重心が低くなることで、コーナリング時の安定感とグリップ力が向上。
  • 注意点: 障害物を乗り越える際、ペダルが地面や岩に接触しやすい。
  • 該当モデル: Supercaliber(46mm)

中間(30-40mm)

  • バランス: 安定性とクリアランスの両方を適度に保つ設計。
  • 該当モデル: Fuel EX(38mm), Rail(35mm)Top Fuel(32mm)

小さい(0-30mm)

  • 障害物の克服: ペダルヒットのリスクが低下し、荒れたトレイルやテクニカルセクションでもスムーズに走行可能。落差の激しい下りセクションでとても優位。
  • 重心の影響: 高重心設計は、高速での下りで若干の安定性低下を招く可能性があります。
  • 該当モデル: Slash(27mm)


リアセンター(チェーンステイ長)

リアセンターは、後輪軸までの距離で、旋回性能や直進安定性に影響します。

長い(440-460mm)

  • 高速域での安定感: バイクが路面にしっかりと追従し、直進での振動を吸収。
  • 旋回の難しさ: 長いリアセンターはタイトなコーナーでの操作性がやや犠牲になる。
  • 該当モデル: Rail(448mm)

短い(420-440mm)

  • 俊敏性の向上: 素早いターンや急な登りでの操作性が際立つ。
  • 後輪のトラクション強化: ライダーが後輪に体重をかけやすく、登りや滑りやすい地形での安定性が向上。
  • 該当モデル: Slash(429.2mm), Fuel EX(435mm), Top Fuel(435mm), Supercaliber(435mm)

ジオメトリーの違いがライディング特性にどのような影響を与えるかを見てきました。これを踏まえ次の項では、トレックの各モデルがどのような特徴を持ち、どんなシチュエーションに適しているのかを具体的に見ていきましょう。それぞれのモデルの個性を理解することで、最適な1台を見つける手助けとなるはずです。


各シリーズごとの特徴とおすすめ用途

Slash(スラッシュ):下りの安定感抜群エンデューロマシン

トレック スラッシュ

Slashは、トレックのフルサスペンションMTBシリーズの中でもエンデューロやダウンヒルに特化したモデルです。そのジオメトリーと設計は、荒れた地形での安定感と操作性を両立しています。

特徴

  • マレット仕様: 前輪29インチと後輪27.5インチを採用し、下りでの安定性とコーナリングでの俊敏性を兼ね備えています。特にタイトなコーナーやテクニカルセクションで素早いライン変更が可能。
  • ボトムブラケット位置が高い: BB下がりが少ない設計により、障害物を乗り越える際のペダルヒットのリスクが低減。テクニカルな岩場や根の多いトレイルでもスムーズな走行を実現します。
  • 短いリアセンター: 後輪軸までの距離が短く、登りでのトラクションが向上。急な登坂やタイトなコーナーでの操作性が際立ちます。
  • 長いリーチ: ライダーの重心が中央に位置しやすく、高速での直進安定性と荒れた地形でのバイクの一体感が向上。
  • 170mmのロングトラベル: 前後170mmのサスペンショントラベルが、激しい下りや大きな衝撃を吸収し、高速での安定感をサポート。

こんなライダーにおすすめ

Slashは、急勾配の下りやタイトなトレイルを積極的に攻めたいアグレッシブなライダーに最適です。特に、エンデューロやダウンヒルレースで安定性と操作性を求めるライダーに愛されています。


Fuel EX(フューエルEX):万能型のトレイルバイク

トレック Fuel EX

Fuel EXは、トレックの中でもトレイルライドに特化した万能型のフルサスペンションMTBです。バランスの取れたジオメトリーとトラベル量により、登りと下りのどちらも快適に楽しめます。

特徴

  • 150mm/140mmのトラベル量: フロント150mm、リア140mmのサスペンションが、上りの効率性と下りでの快適性を両立。中程度の衝撃吸収能力が幅広い地形で効果を発揮します。
  • 調整可能なジオメトリー: MinoLinkシステムにより、ヘッドアングルとBB位置を簡単に調整可能。地形やライディングスタイルに合わせて最適な設定にカスタマイズできます。
  • 長めのリーチ: 高速域での安定性が向上し、直進時や荒れた地形での安心感を提供。ライダーがバイク中央に自然に位置しやすい設計です。
  • 中間のBB下がり: 安定感とペダリング効率をバランスよく提供。障害物を乗り越えやすいクリアランスと低重心の安定性を両立しています。
  • やや短めのリアセンター: 旋回性能と直進安定性のバランスが良く、タイトなセクションでもスムーズな操作が可能。
  • フレーム内ストレージ: 必要なアイテムを収納できる便利なスペースを内蔵し、長時間のトレイルライドでの携行品管理が簡単に。
  • 幅広いタイヤクリアランス: 2.6インチ幅のタイヤまで対応可能で、地形に応じたタイヤ選択が可能。

こんなライダーにおすすめ

Fuel EXは、登りも下りもバランス良く楽しみたいライダーや、初めてフルサスペンションMTBを選ぶ方に理想的です。多用途なジオメトリーと調整機能により、トレイル全般に対応可能で、里山ライドからロングライドまで幅広いニーズを満たします。


Top Fuel(トップフューエル):登りの強さと俊敏性が魅力

トレック Top Fuel

Top Fuelは、トレックのクロスカントリートレイル向けフルサスペンションバイクで、軽量性と効率性を重視した設計が特徴です。登りとテクニカルセクションでのパフォーマンスが際立ち、クロスカントリーからダウンカントリーまで幅広く対応します。

特徴

  • 120mm/120mmのトラベル量: フロントとリアに120mmのサスペンショントラベルを備え、ペダリング効率を損なわず、適度な衝撃吸収を提供。
  • 短いリーチ: タイトなコーナーや急な登りでの俊敏な操作性を実現。低速時でも軽快なハンドリングを提供します。
  • 低めのスタック: アグレッシブな前傾ポジションを取りやすく、登りやスプリントでのペダリング効率を最大化。
  • 中間のBB下がり: 安定感とペダリング効率の両立。障害物を乗り越えやすいクリアランスを確保しつつ、低重心で安定したライディングを提供します。
  • やや短めのリアセンター: 後輪へのトラクションが高く、急な登坂やテクニカルセクションでの優れた操作性を発揮。
  • 軽量フレーム設計: 高剛性と軽量化を両立し、クロスカントリーの登りセクションや高速ライドでのパフォーマンスを最大化。
  • トレイル向けタイヤクリアランス: 幅広いタイヤに対応し、クロスカントリーから里山トレイルまで対応可能。

こんなライダーにおすすめ

Top Fuelは、登りやタイトなトレイルセクションでの俊敏な操作性を求めるライダーに最適です。また、クロスカントリーレースから軽めのトレイルライドまで幅広く対応できるため、スピードと操作性を両立したい方におすすめです。


Supercaliber(スーパーキャリバー):ペダリングスピード特化のXCレースマシン

トレック スーパーキャリバー

Supercaliberは、トレック独自の技術と軽量設計を備えたクロスカントリーレース向けバイクです。ハードテールとフルサスペンションの利点を融合し、効率的なペダリング性能と快適性を両立しています。

特徴

  • 60mmのリアトラベルとIsoStrutテクノロジー: トレック独自のサスペンション設計により、ハードテールのようなペダリング効率とフルサスの快適性を実現。余計な動きを排除し、登りや平地でのスピードを最大化。
  • 立ち気味のヘッドアングル(67.5°): 登りやテクニカルセクションで俊敏なハンドリングを提供。フロントホイールの位置が近いため、細かな操作がしやすい。
  • 短いリーチ: 軽快で反応の速い操作性が特徴。狭いトレイルやテクニカルな登りでの機敏なコントロールが可能。
  • 低めのスタック: アグレッシブなライディングポジションを実現し、スプリントや高速ペダリングでの効率を向上。
  • 大きいBB下がり: 低重心設計がコーナリング時の安定感を強化し、下り坂でもグリップ力を向上。ただし、ペダルヒットのリスクには注意が必要。
  • やや短めのリアセンター: 後輪へのトラクションが向上し、急な登坂やテクニカルなラインでの操作性を発揮。
  • 超軽量設計: 高剛性フレームがライダーのパワーを効率的に地面に伝え、特に登りや長距離のライディングで優れたパフォーマンスを発揮。

こんなライダーにおすすめ

Supercaliberは、クロスカントリーレースやマラソンレースでの勝利を目指す競技志向のライダーに最適です。また、軽量性と効率性を活かしてスピード重視のライドを楽しみたい方にもおすすめです。トレイルでの快適性を一定保ちながらも、スプリントや登りでの優位性を求める方にぴったりのモデルです。


Rail(レイル):電動アシスト付きでトレイルをもっと楽しむ

Trek Rail

Railは、Bosch製の強力な電動アシストを搭載したトレックのe-MTBです。長距離のトレイルライドや急勾配の登りでも、体力をセーブしつつ快適に走行できます。エンデューロ志向の設計が、荒れた地形や長距離ライドでの安定感を提供します。

特徴

  • 160mm/150mmのロングトラベル: フロント160mm、リア150mmのサスペンショントラベルにより、大きな衝撃を吸収し、荒れた地形やダウンヒルでの安定感を確保。
  • Bosch製電動アシスト: 85Nmのトルクを発揮するパワフルなモーターが急な登りや長距離のライドをサポート。取り外し可能な大容量バッテリーにより、1回の充電で長時間のライドが可能。
  • 緩いヘッドアングル(64.5°): 下りでの安定性と直進時の安心感を提供。高速走行や荒れた地形でもコントロール性を発揮。
  • 長めのリーチ: 重心がバイク中央に保たれる設計で、高速走行時の安定性が向上。特に長時間ライドでも快適性を維持。
  • 中間のBB下がり: 安定性と障害物クリアランスを両立し、トレイルの多様な地形に対応可能。
  • 長いリアセンター: 高速域での直進安定性を重視した設計。初心者でも扱いやすい安定感が魅力。
  • 強化フレーム: e-MTB専用設計の高剛性フレームが、モーターとバッテリーの重量を効果的に支え、荒れた地形でもスムーズな走行を実現。
  • MinoLinkシステム: ジオメトリーの微調整が可能で、ライディングスタイルや地形に応じたカスタマイズが簡単に行えます。

こんなライダーにおすすめ

Railは、体力をセーブしつつトレイルライドを快適に楽しみたいライダーに最適です。急勾配の登りや長距離のライドを楽にしたい方、またエンデューロやダウンヒル志向で荒れた地形を安心して走行したいライダーにもおすすめです。初心者から上級者まで幅広く対応できる設計が魅力です。

それぞれのモデルの特徴を詳しく理解することで、自分のライディングスタイルに最適なバイクが見えてきたのではないでしょうか。トレックのフルサスペンションMTBは、どのモデルも独自の個性を持ち、それぞれの用途や地形に適した特性を発揮します。

最後に、選び方のポイントを整理し、どのように自分に合った1台を見つけるかをまとめてみましょう。ライディングスタイルや用途、予算に合わせて、理想のバイク選びをサポートします。


まとめ:選び方のポイントをおさらい

この記事では、トレックのフルサスペンションMTBについて、ジオメトリーの違いやモデルごとの特徴を詳しく解説しました。それぞれのモデルが持つ特性を理解することで、あなたのライディングスタイルや目的に最適なバイクが見つかるはずです。最後に、バイク選びの重要なポイントを整理し、自分にぴったりの1台を見つけるためのポイントを整理しておきます。

1. 自分のライディングスタイルを明確にする

まずは、自分がどのような地形やライディングスタイルを楽しみたいのかを明確にすることが最初の一歩です。たとえば、

  • クロスカントリーや登りを重視するなら: SupercaliberやTop Fuelが最適。
  • トレイルライド全般を楽しみたいなら: 汎用性の高いFuel EXがおすすめ。
  • 荒れた地形や急峻な下りを攻めたいなら: Slashが活躍。
  • 体力をセーブして長距離を楽しみたいなら: 電動アシスト付きのRailが心強い味方に。

これらを意識するだけで、選択肢を絞り込みやすくなります。

2. ジオメトリーの違いを理解する

ジオメトリーの数値は、ライディングにおける操作性や安定性に直結する重要な要素です。たとえば:

  • リーチが長いモデル: 直進安定性が高く、荒れた路面や高速走行に適している。
  • ヘッドアングルが緩いモデル: 下りでの安定感が向上し、難所でも安心感が得られる。
  • BB下がりが大きいモデル: コーナリングの安定感が高い。

これらを理解して選ぶことで、自分のライディングスタイルに最適なモデルを見つけやすくなります。

3. 試乗して感覚を確かめる

ジオメトリーやスペックを頭で理解するのも大切ですが、実際に試乗して感覚を確かめることが最も重要です。試乗を通じて、

  • サスペンションの動きやフィーリングが自分に合うか。
  • ジオメトリーが快適で操作性がしっくりくるか。
  • トラベル量やフレームの剛性が自分の用途に合っているか。

これらを確認できるので、試乗をぜひ活用してください。多くの店舗では事前予約で試乗が可能ですので、気になるモデルがあれば相談してみましょう。

4. 長期的な視点で選ぶ

MTBは決して安い買い物ではありません。そのため、購入後も長く満足できる1台を選ぶことが大切です。現在のライディングスタイルだけでなく、将来的に挑戦したい地形やスタイルを考慮すると、より理想的なバイク選びができます。

たとえば、Fuel EXのような汎用性の高いモデルは、楽しいと思えるコースがハッキリしていない初心者からどこを走るのも好きな経験者まで幅広く対応可能です。また、クロスカントリーやマラソンレース志向であればSupercaliberを選ぶことで、ペダリングが効率が勝敗を左右する競技を長期間楽しむことができます。

5. 専門店スタッフに相談する

バイク選びに迷ったら、ぜひバイクプラス各店舗(バイクプラス店舗一覧にご相談ください!私たちのストアでは、Trek フルサスMTBを熟知したスタッフ(スタッフ紹介)があなたのライディングスタイルや目的、予算に合わせて最適なモデルをご提案します。実際にバイクを見て、触れて、質問しながら、理想の1台に出会えるお手伝いをさせていただきます。当店では、ご購入段階だけでなく、ご購入後の自転車ライフまでとことんサポート(安心保証)させていただきます。

この記事が、トレックのフルサスペンションMTB(モデル一覧)の魅力をより深く知るきっかけとなり、あなたにぴったりのバイク選びの一助になれば嬉しいです。ぜひ一歩を踏み出して、私たちと一緒に最高のライディング体験をスタートしましょう!

トレックのハードテールMTB選びについてはこちらがおすすめ!以上、西村がお届けしました。