ロードバイクのフィッティングで膝の角度を計測している様子
お店で計測が安心

スポーツ自転車はフレームサイズ選びがとても重要

How to choose a bike size

スポーツ自転車には靴や洋服などと同じくフレームサイズがあります。身体に合っていないサイズを選んでしまうと、必要以上に前傾姿勢になったり、窮屈で体が痛くなったり、快適性や安全性が失われ、自転車を楽しむ事ができません。スポーツ自転車は安い買い物ではないので失敗しないためにもしっかり自分の身体にあったサイズを選ぶことはとても大切です。

ポイントはずばりサイズ展開が豊富なブランドを選ぶことと購入前にサイズフィッティングをお店できちんとすることです。

クロスバイクのサイズ選び

近所のサイクリングやポタリング、長距離のサイクリングやツーリングなど活躍の場を問わない自転車がクロスバイク。そんなクロスバイクですが、使用用途に合わせて選ぶサイズが変わったりフィッティングの内容が変わったりすることはありません。

一人ひとりの身長や股下に合わせた適正なフレームサイズを選ぶことで、無理な姿勢を取ることなくそれぞれの用途に対応することができます。

フレームサイズが合っていないと姿勢に無理が出てしまいますし、乗車した時のバランスが悪くカッコ悪くなってしまいます。

豊富にサイズ展開がある自転車が安心

トレックのFX3の車体を4色並べて撮影

では、たくさんあるサイズ展開のなかから、自分に合ったサイズを選ぶにはどうしたらいいかという話に移っていきたいと思います。

ざっくりとですが、トレックカタログにあるサイズチャート上で、身長から自分に合ったフレームサイズを確認できます。

TREKのクロスバイクサイズチャート(2022年のFX3の場合)

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ただ必ずしもサイズチャートに当てはまるわけではありません。股下や腕の長さも考慮しつつ安全も確保したうえでのサイズ選びが重要です。

筋肉の付き方などによって違いが出ることもありますが、股下の計測によっておおよそのサドルの高さが分かります。

以下では身長156㎝のスタッフが異なるフレームサイズにまたがったときの乗車姿勢を比べてみます。サドルの高さはすべて同じで、ペダルが一番下に来たときにも膝が伸びきることもなく漕ぎやすい高さにしています。

フレームサイズで異なる乗車姿勢

適正サイズのクロスバイクに乗車している女性の様子を真横から撮影

XSサイズの場合

身長だけで見るとサイズチャートから少し外れますが、手足の長さからすると、このサイズがちょうどいいです。フレームをまたいだときの股下の余裕もあり、乗り降りの安全も確保できます。ハンドルまでの距離感も違和感がなく、腕が突っ張ることもなくリラックスした姿勢がとれています。適正サイズであることで調整も自由度も高く、さまざまな用途や条件に合わせたカスタムも可能です。

ちょっと大きいサイズのクロスバイクに乗車している女性の様子を真横から撮影

Mサイズの場合

XSサイズに比べると、腕が伸びて少し突っ張り気味なのが横から見ても分かります。オーバーサイズです。サドルの高さは、漕ぎやすい高さに設定可能ですが、問題は乗り降り。またがったときに股下よりもフレームが高い位置にあるため、足つきが悪く安心できません。またハンドルも遠いため、腕をはじめ上半身が適正サイズのものよりもかなり疲れます。

かなり大きいサイズのクロスバイクに乗車している女性の様子を真横から撮影

Lサイズの場合

乗ったら危険なサイズ。フレームサイズに対してサドルがかなり低いです。車体にまたがったときにすでに、股下よりも高い位置にフレームがあるため安全に乗り降りができません。降りる際に転倒するリスクが高いです。ハンドルまでの距離も離れるので、腕が伸びきりブレーキや変速などの操作も思い通りにいきません。安全快適な状態からは程遠いです。

クロスバイクのサイズフィッテイング手順

ここでは実際に店頭で行っているクロスバイクのサイズフィッティングの流れをご紹介します。一人ひとりに合ったサイズを選ぶための大事なプロセスです。

サイズ選び手順①

身長と股下長の計測

フィッティングのために股下の計測をしている様子

サイズ選び手順②

実際にまたがってサドルの高さを確認

ちょうどいいサドルの高さにしたときに、地面につま先がギリギリ届く

サイズ選び手順③

安全に乗り降りできるか確認

トップチューブにまたがってハンドルを持ちあげている様子
サイズの大きすぎるクロスバイクのトップチューブにまたがってつま先立ちになっている様子

サイズ選び手順④

試乗をして乗車姿勢を確認

お店の駐車場で試乗のご案内をしている様子

ロードバイクのサイズ選び

長距離を効率よく走るためにも、自分の持っているパワーや持久力を最大限に生かすためにも、ロードバイクのサイズ選びはクロスバイクよりもさらに慎重さが必要です。同じ身長の人でも、選ぶサイズが違うこともあります。必ずお店でサイズフィッティングをしましょう。

ロードのフレームサイズ展開は2cm刻み

ロードバイク売り場の様子

ロードバイクはクロスバイクやマウンテンバイクと比べて、フレームのサイズ展開が多い傾向にあります。それにより細かなフィッティングが可能で、身長をベースとしてカタログのサイズチャートなどからある程度自分に合ったフレームサイズを知ることができます。

トレックのロードバイクサイズチャート(2022年Domane SLシリーズの場合)

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ただ必ずしもサイズチャートに当てはまるわけではありません。股下や腕の長さも考慮しつつ、柔軟性や体幹、さらには安全も確保したうえでのサイズ選びが重要です。

サイズがあっていないと横からみる乗車姿勢も無理な感じでカッコ悪く見えてしまいます。しっかりサイズが合っていれば横から見た姿も美しいものです。それだけでなく腕や足腰などにかかる負担も軽減し、しっかりパフォーマンスを発揮できます。長く自転車を楽しむのであれば自転車に体を合わせるのではなく、体に自転車を合わせるのです。

体形や筋肉の付き方などによって違いが出ることもありますが、股下の計測によっておおよそのサドルの高さが分かります。たとえば身長166cmで股下78cmのスタッフの場合は、計算上ではサドルの高さは68cm。それぞれサイズの異なるロードバイクのサドルの高さを68cmに合わせて比べてみました。

フレームサイズで異なる乗車姿勢

小さいサイズのロードバイクに乗ったときの乗車姿勢を真横から確認

フレームサイズ49㎝の場合

身長と股下からするとこのサイズは小さ目です。上体が起きすぎてしまい、ハンドルも近すぎるためバランスが悪くなってしまいます。サドルを固定するシートポストを必要以上に伸ばすことになるので、車体の見た目のバランスも失われます。スピードが出た時には安定感が失われて安全に快適に走行することができなくなってしまいます。

適正サイズのロードバイクに乗ったときの乗車姿勢を真横から確認

フレームサイズ52㎝の場合

こちらがピッタリサイズです。上半身の角度にも余裕がみられ、腕を伸ばした時の角度も肘の角度も適正です。重心がハンドルに偏ることもないので長時間のライディングも快適です。調整範囲も残されているので、パーツ交換における制約もありません。長い期間乗った際の体格の変化や運動強度に合わせてポジション変更する可能性も含めてジャストサイズを選ぶ必要があります。

かなり大きいサイズのロードバイクに乗ったときの乗車姿勢を真横から確認

フレームサイズ56㎝の場合

こちらは身長と股下に対してかなり大きいサイズです。上半身も腕も伸びきってしまうので、手が届きにくくなりブレーキやシフト操作もしにくくなります。トップチューブの位置も高くなるため乗り降りもしにくくなってしまいます。ハンドルやステムの交換によって乗車時の距離感は近くできますが、重心のバランスも崩れてしまうため全然オススメできません。

ロードバイクのサイズフィッティング

ここでは実際に店頭で行っているロードバイクのサイズフィッティングの流れをご紹介します。

サイズ選び手順①

股下長の計測

ロードバイクのサイズフィッティングのために股下を計測している様子

サイズ選び手順②

膝の位置や角度を測りながらサドルの高さを調整

ペダル軸と膝の位置の関係を振り子を使って確認しているフィッティング風景

サイズ選び手順③

上体と腕の角度を確認する

上半身の前傾姿勢をゴニオメーターを使って計測している様子
肩幅を計測しハンドルの幅が問題ないかを確認しているところ

サイズフィッティングは店頭にて随時

サイズの合った乗りやすいロードバイクならどこまでも走っていけると思ってしまうほど。きっと今まで感じたことのない興奮を味わえることでしょう。

バイクプラスでは自転車を購入する際、フレームのサイズフィッティングを行い適正サイズをご案内しています。また前傾姿勢やサドルの高さに不安がある方は気軽にご相談ください。快適にサイクリングを楽しんでいただくためのフィッティング、しっかりサポートさせていただきます。

当店では購入検討段階のサイズフィッティングが無料であるのに加え、乗り出してからの1年間はポジションの再フィッティングを何度でも無料で行なっています。

FAQs

身長と股下を計測しておおよそのフレームサイズを導き出します。その次に、ペダリングしやすいサドルの高さにセッティングし、上体の角度やハンドルまでの距離感や高さ、肩幅に対してのハンドルの幅などをチェックします。またがって立った時の股下のゆとりも気にしましょう。

身長と股下を計測しおおよそのフレームサイズとおおよそのサドルハイトを導きだし、固定ローラー台にロードバイクをセットした上で膝関節の角度、上体の角度、腕の開き、などをチェックします。固定ローラー台にセットしたロードバイクで漕ぎながら専門家に適正サイズとポジションをチェックしてもらうのが良いでしょう。

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