ロードバイク
View allロードとクロスの違い その1
ハンドルが違う
クロスバイク(左)にはフラットハンドル、ロードバイク(右)にはドロップハンドルが装備されています。
フラットハンドルは乗りなれたシティサイクルにも採用されているハンドルなので、市街地で安心して操作できます。人通りや車の多い市街地で抜群の操作性を発揮します。
ドロップハンドルは幅も狭く低速では不安定でフラフラしますが、さまざまな場所を握ることで上体姿勢を変化させることができ、長時間ライドや長距離ライド、向かい風や急勾配にも対応しやすいのが特徴です。
ロードとクロスの違い その2
乗車姿勢が違う
クロスバイク(左)はアップライトな乗車姿勢で安定した走行ができるようにフレームが設計されているので、比較的楽な姿勢でリラックスしながらサイクリングを楽しむことができます。ただし、姿勢が一定なので長丁場のライドには適していません。
ロードバイク(右)は前傾姿勢のとりやすさと上体角度の変更のしやすさが特徴です。ドロップハンドルのお陰で、効率よくペダリングに力を使うことができるだけでなく、空気を肺に取り込みやすいアップライトな姿勢から、空気抵抗を減らす深い前傾姿勢まで対応が可能です。長時間・長距離を速く走るのに適しています。
ロードとクロスの違い その3
タイヤの太さが違う
左のクロスバイクは32c、右のロードバイクは25c。ディスクブレーキが当たり前になった今、ロードバイクにも28cや32cを装備したモデルが増えました。大きな違いはクロスバイクは対パンク性能が高いモデルが多く、ロードバイクではハイスピード時のグリップ力としなやかさが高い転がりの軽いモデルが多いのが特徴です。グラベル系のロードでは初期のMTBに近い太さ(45c)のタイプもあります。
ロードとクロスの違い その4
アクセサリーの拡張性が違う
クロスバイクにはキックスタンドの取付がたいていのモデルで可能です(フレームがカーボンの場合は別ですが)。ロードバイクの場合だと、フレームがカーボンであったり、アルミフレームであっても軽量を謳っているようなフレームにはキックスタンドの取付ができません。街乗りなどでちょっと駐輪したいときにキックスタンドはあると便利です。さらに泥除けや荷台、カゴなどの取付もできます。カスタム次第では実用的な使い方が可能です。ロードバイクで拡張性が高いのはグラベル系やツーリング系のモデルに限られます。
ロードとクロスの違い その5
ギアが違う
高速で長距離走行することを想定しているロードバイクにはそれに適したギアが搭載されていて、中低速で比較的信号待ちや休憩頻度が高いサイクリングをすることを想定しているクロスバイクにはそれに適したギアが搭載されています。
リアスプロケットには大きな違いはありませんが、フロントギアとの組み合わせでロードバイクは重めだけど細かなシフトチェンジが可能な組み合わせで、クロスバイクは軽めな方にワイドにシフトチェンジが可能になっています。
ロードとクロスの違い その6
サドルが違う
ロードバイクのサドル(下)は前傾姿勢をとって、お尻だけでなく腕にも体重を分散をして乗るため、クッション性も少なく足を回しやすいように形もシュッとしています。もちろん軽量です。
クロスバイクのサドル(上)はというと、アップライトな姿勢に合わせてお尻に荷重がかかることを想定して座面のクッション性が高くなっています。クロスバイクの方が走行中にペダリングを休む時間や信号待ちなどで停止する頻度も多くなりますし、ロードバイクでのサイクリングよりケイデンス(足の回転)が少なくなるのでお尻に荷重がかかりやすいため、このようなややポテッとしたサドルがおすすめなのです。
1Dayサイクリングのように数時間かけて数十キロ乗るような日には、パッド付のインナーパンツの着用がおすすめですが、日ごろの数kmの通勤通学などは、いつもの服装でまったく問題ありません。気軽な服装で乗れる、というのもクロスバイクの魅力ですね。
ロードとクロスの違い その7
価格帯が違う
クロスバイクはロードバイクに比べると6万円前後と比較的お手頃な価格から10万円前後くらいまでがボリュームゾーンで高くても30万円台くらいとなっています。なのでなんとなくサイクリングを始めたい、学校や勤務先に自転車で通いたい、運動不足を自転車で解消したいなどとお考えのスポーツ自転車初心者にとても人気です。
それに対してロードバイクはおおよそ10万円前後から100万円を超えるものまで、高価なモデルが多いのが特徴です。クロスバイクよりもさらにスポーツ機材としての耐久性や軽さ、速さなどが求められるためです。
よくある質問
お客様と会話をしているとたまに聞かれるのが「クロスバイクを後からドロップハンドルに変えることはできる?」という質問。
誰もが気になる...
クロスバイクにドロップハンドルをつければロードバイクになる?
よく「クロスバイクにドロップハンドルをつければロードバイクになりますか?」という質問をいただきますが、まずロードバイクにはなりません。ロードバイクのフレームを流用したフラットバーロード的なクロスバイクの場合は可能です。
ロード化を検討するにあたり一番問題になってくるのは、変速システムやブレーキシステム、ホイールとフレームの互換性です。ロードのフレームを使用しているハイエンドクロスバイクならまだ可能性はありますが、かなりの費用にはなります。エントリーモデルではまず無理です。
クロスバイクとロードバイクはまったくの別モノと考えた方が良いでしょう。