ロードバイク輪行のやり方完全ガイド|初心者向け手順・必要アイテムを専門店が解説
🚴 輪行袋の使い方をマスターして、自転車旅に出かけよう!
「あの絶景のスタート地点まで、自転車で行くにはちょっと遠いな…」そんな時、輪行なら電車やフェリーでひとっ飛び!時間も体力も有効に使えて、旅の計画は思いのままに広がります。 輪行袋の使い方をマスターすれば、あなたの自転車ライフの楽しみ方が格段にアップします!
車輪の取り外し方から、大切なフレームに傷をつけないための収納方法まで、実はちょっとしたコツが存在します。 バイクプラスでは『輪行袋の使い方』や『ホイールの安全な外し方』などの講習会を各店で開催していますので、不安な方はぜひ一度ご参加ください。専門店ならではの確実なノウハウをお伝えします!
🧰 輪行に必要なアイテムをチェック
今回は、輪行のド定番「オーストリッチ」の輪行袋を例にご紹介します。前後輪を外して入れる、最もコンパクトな縦型タイプです。 お持ちの自転車がリムブレーキかディスクブレーキかで、必要なアイテムが少し異なりますので、しっかり確認しましょう。
リムブレーキ車の場合:必要なアイテム
| アイテム | 専門店メモ |
|---|---|
| 輪行袋 | 旅の必需品。コンパクトな縦型が人気です。 |
| エンド金具 | フレームの変形防止に必須級! 安定感も向上します。 |
| スプロケットカバー | 大切な服や車内への油汚れを防ぎます。 |
| チェーンカバー | 車輪やフレームへのチェーンオイルの付着を防止。 |
| フレームカバー | 輪行袋内で起こるフレームの擦れ傷予防に。 |
「まずは試したい!」という方は、輪行袋とエンド金具だけでも輪行は可能です。 ただし、旅先で気分よくライドを始めるためにも、汚れ防止のカバー類はぜひ揃えておきたいところです。
また、チェーンのたるみを抑える「チェーンフッカー」や、重さの負担を減らすショルダーベルト用肩パッドなども、あると格段に快適になります。
ディスクブレーキ車の場合:必要なアイテム
| アイテム | 専門店メモ |
|---|---|
| 輪行袋 | 基本装備 |
| エンド金具 | クイックかスルーアクスルか、適合を必ず確認! シャフト径(12mm/15mmなど)にも注意。 |
| スプロケットカバー | 汚れ移り・傷防止 |
| チェーンカバー | 汚れ移り・傷防止 |
| フレームカバー | 擦れ傷の予防 |
| パッドスペーサー | 油圧ディスクは絶対必須! ブレーキトラブルを未然に防ぎます。 |
| ローターカバー | デリケートなローターの曲がり防止にあると安心。 |
ディスクブレーキ車、特に油圧ディスクの場合はパッドスペーサーが必須です。これを入れずにブレーキレバーを握ってしまうと、パッドが閉じてしまい自力で戻せなくなるトラブルに繋がります。 エンド金具は、クイックリリース用とスルーアクスル用で形状が異なります。ご購入の際は、ご自身の自転車の固定方式をしっかりとご確認ください。迷ったらお気軽にスタッフにご相談ください。
🧭 輪行の手順をステップごとに解説!
輪行のやり方を、ロードバイクを例に順を追って詳しく解説していきます。
ホイールを外す前の下準備
- ギア位置の調整: フロント側をインナー(一番小さいギア)に、リア側はトップ(一番小さいギア)に入れておきます。こうすることで、後輪の着脱やチェーンの取り扱いが楽になります。
- リムブレーキの場合、車輪を外しやすくするためブレーキを解放しておきましょう。
- ドリンクボトル、ハンドル周りのライトやサイクルコンピューターなども、輪行中の破損を防ぐため必ず外します。
ホイールを外す
- サドルとハンドルで支えるように、自転車を逆さにして立てます。(周囲の迷惑にならないよう配慮しましょう)
- クイックリリースレバー方式の場合はレバーを開いて車輪を外します。レバーはホイールから外す必要はありません。
- スルーアクスル方式の場合、シャフトを緩めて抜き取ります。(必要に応じて六角レンチを使います)
- 後輪を外す際は、変速機(リアディレーラー)を手で後ろに軽く引きながら持ち上げるとスムーズに外せます。
(油圧ディスクブレーキの場合)ブレーキパッドスペーサーを忘れずに!
油圧ディスクブレーキの場合、ホイールを外したらすぐにブレーキキャリパーのパッドの間にパッドスペーサーを差し込みましょう。
これが無い状態でレバーを握ってしまうと、パッドが出てきてしまい、ホイールが戻せなくなる大きなトラブルになります。輪行中の安全な運搬のために、これは必須のひと手間です。
エンド金具を取り付ける(フレーム保護の要)
- リアディレーラーの位置調整: エンド金具を取り付ける前に、ディレーラーを一番内側(軽いギア側)に移動させると、チェーンが張りすぎず、作業がしやすいです。
- エンド金具を組み立てて、フロントフォークとリアエンドに装着します。
- プロのコツ: リアエンド金具は、チェーンの間を通して軸でチェーンを軽く張るように装着すると、輪行中もチェーンが暴れにくく、フレームが汚れにくいです。
フレームと車輪を確実に固定する
- 自転車を「サドルとエンド金具」で支える自立姿勢にします。エンド金具が動かないよう、しっかり固定するのが重要です。固定が弱いと、輪行中に動き、リアディレーラーが破損する原因となります。
- クランクはチェーンステーと平行になるように合わせ、ペダルが邪魔にならない位置に調整します。
- 各種カバー(フレーム、チェーン、スプロケット、ローター)を所定の位置に取り付けます。
- 外した前後輪でフレームを挟み、ダウンチューブ、シートステー、サドルの3点をベルトでしっかりと固定します。
- 特にダウンチューブ付近の固定が最も重要です。ベルトをフレームに一周させて、輪行中に車輪が動かないよう確実に固定しましょう。
- ハンドルは輪行袋に収まるように、安定する任意の向きに向けておけばOKです。
いよいよ輪行袋に入れる
- 輪行袋の底にあるマーク(サドル&エンド金具の向き)に合わせて自転車を置きます。
- ショルダーベルトの装着: 輪行袋側面の穴から通し、片側をチェーンステー部分に、もう片側をヘッドチューブに巻き付けて固定します。ベルトの長さは、フロントフォーク先端に届くくらいが目安です。
- 袋を引き上げ、ハンドルやフロントフォークまで車体全体が完全に収まったら、ドローコードを絞って口を閉じます。
- Point: 担ぐ際に車輪やフレームが動かないよう、固定箇所をもう一度確認しましょう。
🎒 輪行袋のスマートな担ぎ方
輪行は「袋に入れたら終わり」じゃなく、駅構内やホームでの運び方が超大事。 周囲に配慮しつつ、体への負担も減らせる“スマートな担ぎ方”を2パターン紹介します。
人混みで安心!脇にかかえて運ぶ
駅の改札やホームなど、人通りの多い場所では、幅を取らず周囲の迷惑になりにくい、この持ち方がおすすめです。ショルダーベルトを肩にかけ、輪行袋を脇にかかえるように持ちます。
ベルトの長さは、輪行袋の底が膝上くらいに来るよう調整すると、重さを感じにくく、階段や段差で地面にぶつける心配が減ります。
長距離移動がラク!背中に背負って運ぶ
ホームから出口までの移動距離が長い場合や、人通りが少ない場所では、背中に背負うことで重さが分散され、体への負担が格段に少なくなります。
特に階段の上り下りでは、高い位置で背負った方が袋の底が地面に接触しにくく、車体にダメージを与えにくいのでおすすめです。ただし、幅は広くなりますので、狭い場所を通る際は周囲への配慮をお忘れなく。
クロスバイク、マウンテンバイクの輪行
基本的な作業の流れはロードバイクと変わりません。フラットバーハンドル特有のブレーキやワイヤーの構造を理解して作業を行いましょう。
クロスバイクは、ロードバイクよりハンドル幅がある分、収納サイズはやや大きくなり、重量も増します。さらにタイヤが太く、ハンドル幅が広いマウンテンバイクは、輪行時のボリュームも重量もかなり大きくなるため、持ち運びには相応の体力と注意が必要です。
エアロ・ワイド車体なら大きめ輪行袋がおすすめです
近年のトレンドとして、クロスバイクやマウンテンバイクはもちろん、ロードバイクでもタイヤのワイド化やエアロフレーム化が進んでいます。その結果、「標準的な輪行袋に収まりにくい」ケースが増えてきました。
オーストリッチからも、そうしたエアロ&ワイドモデルに対応した輪行袋が登場しています。フラットバーの車体や、大柄なロードバイク、グラベルロードなどは、余裕を持って収納できる大きめの輪行袋を選んだ方が、ストレスなく輪行を楽しめます。
ワイドタイプの輪行袋を詳しく見る👉輪行におすすめの自転車
軽量で輪行しやすいモデルや、旅に最適なグラベルロードなど、スタッフがおすすめするカテゴリをご紹介します。
| カテゴリ | リンク |
|---|---|
| Checkpoint(グラベルロード) | Checkpoint:タフでどこでも行ける最高の旅バイク |
| Domane(ドマーネ) | Domane(ドマーネ):快適性抜群!長距離移動におすすめ |
| FX(クロスバイク) | FX:初めての輪行にも挑戦しやすい軽量クロスバイク |
| Emonda(軽量ロード) | Emonda:とにかく軽く、持ち運びの負担を減らしたい方に |
| アルミロードバイク | アルミロードバイク:コスパと耐久性を両立 |
| カーボン ロードバイク | カーボン ロードバイク:軽さと性能を求める上級者向け |
🔗 関連リンク:安全・快適な輪行のために
- 輪行袋の使い方講習会(参加する):実際に手を動かして不安を解消しましょう。
- 電車で輪行する際のルールとマナー:周囲への配慮は、サイクリストの大切なマナーです。
- 油圧ディスク輪行の注意点:トラブル回避のための専門知識を解説。
- 輪行用品を購入する:必要なアイテムはこちらからどうぞ。
- 各地を巡るスタッフのブログ:スタッフが実際に輪行で出かけたレポートをご紹介!次の旅のインスピレーションにどうぞ。
