Schwalbe G-One RX TLR ジーワン RX 高グリップ グラベルタイヤ
荒れたグラベルでも、走りのリズムを崩したくない。
Schwalbe(シュワルベ)G-One RXは、岩の多い砂利道、泥、ルーズな土、荒れた林道など、グラベルバイクで走る中でも特にグリップが必要になる路面を想定したチューブレスレディ対応タイヤです。
センターには大きなブーメラン状ブロックを配置し、登りや加速、ブレーキングで路面をしっかり捉えます。ショルダーにはペアになった大きな外側ブロックを配置し、荒れたコーナーでも高いトラクションを発揮します。
さらにノブ同士の間隔を広く取ることで、泥が詰まりにくいセルフクリーニング性能も確保。舗装路での軽さよりも、悪条件の未舗装路でグリップを失わず、安心して走り続けることを優先したG-Oneです。
得意な路面:荒れた砂利 / 岩 / ルーズな土 / 泥 / テクニカルな林道
グリップ特性:センターブロックが登坂・加速・制動を支え、ペアになったショルダーブロックがコーナリンググリップを確保。
G-Oneシリーズの中でも、オフロードでのトラクションを特に重視したモデルです。
グリップが必要な路面のためのG-One RX
グラベルライドといっても、実際の路面はさまざまです。
きれいに締まった砂利道だけでなく、大きな石が転がっていたり、雨のあとに泥が残っていたり、林業作業の影響で路面が荒れていたりすることもあります。
G-One RXは、そんなタイヤのグリップによって走りやすさが大きく変わるコンディションを得意としています。
Schwalbe自身もRXを、岩や泥などの厳しい路面で大きなグリップを発揮する、オフロード性能重視のG-Oneとして位置づけています。
ブーメラン状センターブロックで路面を捉える
G-One RXでまず目に入るのが、センターに並ぶ大きなブーメラン状のブロックです。
G-One Rにも似た基本形状ですが、RXではよりオフロードグリップを重視した配置になっています。
登りでは駆動トラクションを生み出す
ルーズな砂利や泥の登りでは、滑らかなセンタートレッドほど後輪が空転しやすくなります。
RXはセンターブロックのエッジを路面へ食い込ませることで、ペダリングの力を前進力へ変えやすくしています。
特に勾配が急になったときや、濡れた土、石の混ざった登りでは、このセンターグリップが大きなメリットになります。
下りではブレーキンググリップを確保
センターブロックは加速だけでなく、ブレーキング時にも働きます。
砂利や土の下りでブレーキを掛けたときにブロックのエッジが路面を捉え、タイヤが簡単にロックしたり滑ったりするのを抑えやすくします。
ペアになった外側ブロックでコーナリングを支える
ショルダーには、ペアになった大きなブロックを配置しています。
車体を倒してコーナリングすると、この外側ブロックが砂利や土へ食い込み、横方向のグリップを生み出します。
SchwalbeはRXについて、このペアになった外側ブロックによる最大限のコーナリングトラクションを大きな特徴として挙げています。
浮き砂利のコーナー、濡れた土、オフキャンバーなど、フロントタイヤが滑ると怖い場所ほどRXの安心感を生かしやすくなります。
泥でもトレッドを働かせるセルフクリーニング性能
泥ではノブの高さだけでなく、ノブ同士の間隔も重要です。
細かなトレッドが密集したタイヤは、粘りのある泥が隙間へ詰まると、せっかくのノブが路面へ届かなくなってしまいます。
G-One RXはブロック間に十分なスペースを確保することで、タイヤが回転するときに泥を排出しやすくしています。
Schwalbeも、泥での優れたセルフクリーニング性能をRXの特徴として明記しています。
実走レビューでも泥・岩の登りとコーナーで高評価
2026年にCyclingnewsが700×45CのG-One RXを、雨のあとの泥、岩、荒れたトレイルを含む条件でテストしています。
特に高く評価されたのが、登りでのトラクションです。
泥と岩が混在する登りでもセンターブロックがしっかり路面を捉え、シッティングでもダンシングでも後輪のグリップが安定していたと評価されています。
コーナリングでもペアになった外側ブロックが強く働き、普段なら速度を落としたくなる泥のコーナーでも安心してバイクを押し込めたとしています。
また、ノブ間に泥が詰まりにくく、セルフクリーニング性能についても高く評価されています。
その代わり、舗装路の軽さを狙うタイヤではない
RXの性格を理解するうえで、ここは重要です。
Cyclingnewsの実走テストでは、舗装路や滑らかなハードパックでは明確な転がりの重さを感じ、特に登りでは抵抗を感じやすかったと評価されています。
これは欠点というより、悪路で大きなグリップを得るためのトレードオフです。
舗装路を速く走るためにグリップを削るのではなく、荒れた場所でグリップを失わないことを優先する。
それがG-One RXの設計思想です。
舗装路や高速ハードパックが中心なら、RXを選ぶ必要はありません。
転がりの軽さを最優先するならG-One RS PRO、舗装路から一般的な林道まで幅広く走るならG-One R PROのほうが向いています。
RACEカーカス|速さと耐パンク性能を両立
G-One RXにはRACEカーカスを採用しています。
Schwalbeはこの構造について、グラベルで必要になる耐パンク性能を確保しながら、高速走行にも対応するカーカスとして位置づけています。
構造はトレッド下を2層、サイドウォールを3層のカーカスで保護し、さらにトレッド下にはRaceGuardを組み合わせています。
荒れた路面を走るタイヤだからといって極端に硬く重い構造にするのではなく、グリップ、走行性能、耐久性を現実的にバランスさせています。
RaceGuard|トレッド下を守る2層ナイロンベルト
耐パンク構造にはRaceGuardを採用しています。
RaceGuardは2層のナイロンファブリックをトレッド下へ配置するSchwalbeの耐パンクベルトです。
鋭い石や林道の異物からタイヤを保護しながら、重量や乗り心地とのバランスを取っています。
Cyclingnewsのテストでも、冬場のトレイルデブリや街中のガラス片を踏む条件を含め、テスト期間中にパンクは発生しなかったと報告されています。
ADDIX Green|性能・耐久性と環境負荷低減を両立
通常版G-One RXにはADDIX Greenコンパウンドを採用しています。
性能と耐久性を重視しながら、Schwalbe独自のタイヤリサイクルから得られた再生カーボンブラックを使用しています。
Schwalbeによれば、この再生カーボンブラックは従来使用していた工業用カーボンブラックと比較して、製造に伴うCO2換算排出量を80%削減します。
さらにG-One RXにはフェアトレード天然ゴムも使用されています。
G-One RX PROとの違い
RXとRX PROは、同じRXのトレッド思想を使っていますが、コンパウンドと内部構造が異なります。
| G-One RX | G-One RX PRO | |
|---|---|---|
| コンパウンド | ADDIX Green | ADDIX Race |
| 構造 | RACE | RACE PRO |
| 耐パンクベルト | RaceGuard | V-Guard |
| 重視するもの | 悪路グリップ・耐久性・価格のバランス | 低い転がり抵抗・しなやかさ・レーシング性能 |
PROは同じ高グリップトレッドを使いながら、よりレーシング性能を高めた上位仕様です。
通常RXは、ADDIX Green、RACEカーカス、RaceGuardを組み合わせることで、RXならではの悪路グリップを、耐久性や価格とのバランスを含めて使いやすくしたモデルです。
RXは「RX PROの安いだけのモデル」ではありません。
レースで最高性能を追求するより、荒れたグラベルを繰り返し走る実用性や耐久性まで重視する方に選びやすい仕様です。
40Cと45C、どちらを選ぶ?
700×40C|軽快さを残しながら悪路グリップを得る
舗装路や比較的きれいなグラベルも走りながら、荒れた林道でしっかりしたグリップが欲しい方に。
45Cより軽量で、舗装路を含む自走区間でも扱いやすく、グラベルバイクの軽快さを残しやすいサイズです。
舗装路から林道へ自走し、その先で路面が荒れるような使い方には40Cが合わせやすいでしょう。
700×45C|RXらしいグリップと安定感をより生かす
荒れた砂利、石の多い林道、泥、ルーズな路面が増えるなら45C。
40Cより大きなエアボリュームを使えるため、適切な低圧設定によってタイヤを路面へ追従させやすくなり、RXのトレッドグリップをさらに生かせます。
長い林道やテクニカルな区間で快適性と安心感も重視するなら45Cがおすすめです。
舗装路も含めた軽快さなら40C。荒れた林道でグリップ・快適性・安定感を優先するなら45C。
※実際のタイヤ幅はリム内幅や空気圧によって変化します。装着前にフレーム・フォーク・ホイールの対応サイズとタイヤクリアランスをご確認ください。
G-One Allround・RS・R・RXの違い
| モデル | 選ぶ基準 | 得意な路面 |
|---|---|---|
| G-One Allround Performance | 普段使い・汎用性 | 舗装路 / ハードパック / ライトグラベル |
| G-One RS PRO | 最高速度 | 舗装路 / 高速ハードパック / スムーズなグラベル |
| G-One R PRO | 速さ+コントロール | 一般的な砂利道 / 林道 / ミックスグラベル |
| G-One RX | 悪路グリップ | 荒れた砂利 / 岩 / ルーズ / 泥 / テクニカル |
Allroundとの違い
Allroundは舗装路での軽快さを保ちながら、ハードパックや乾いたライトグラベルまで幅広く使うためのモデルです。
RXはその反対側にあり、舗装路での軽さよりも荒れた未舗装路でのグリップを優先しています。
RS PROとの違い
RS PROはG-Oneシリーズで最も低い転がり抵抗を狙った高速セミスリックです。
路面が硬く高速になるほどRS PRO、荒れて柔らかくなるほどRXという関係です。
R PROとの違い
R PROは舗装路から一般的な林道まで、高速性能とグリップをバランスさせたレーシングオールラウンダーです。
RXはさらにオフロード側へ振り、岩、泥、荒れた砂利でのトラクションとセルフクリーニング性能を重視しています。
路面を選びすぎず速く走るならR PRO。路面が荒れることを前提にグリップを選ぶならRX。
前後でタイヤを使い分けるのもおすすめ
グラベルでは、前輪と後輪に求める性能が違うことがあります。
フロントRX+リアR PRO
荒れたコーナーや下りで前輪の安心感を高めながら、リアではR PROの軽い転がりと十分な駆動トラクションを使う組み合わせです。
舗装路の自走区間も長いけれど、林道へ入るとかなり荒れるようなルートに向いています。
前後RX
岩、泥、荒れた砂利がライドの中心なら、前後ともRXが最も分かりやすい選択です。
登坂時の後輪トラクション、下りのブレーキング、コーナリングまでRXの高いグリップを最大限に使えます。
こんな方におすすめ
- 荒れた林道やラフグラベルを積極的に走る方
- 岩や大きめの砂利が多い路面を走る方
- 雨のあとや泥の残った林道も走る方
- ルーズな登りで後輪トラクションを重視する方
- 荒れた下りでブレーキンググリップを高めたい方
- コーナリングでフロントタイヤの安心感が欲しい方
- 舗装路の最高速より悪路でのグリップを優先する方
- PRO仕様ほどのレーシング性能より耐久性や価格とのバランスを重視する方
スペック
| サイズ | ETRTO | 重量 | 最大空気圧 |
|---|---|---|---|
| 700×40C | 40-622 | 525g | 4.0bar / 55psi |
| 700×45C | 45-622 | 595g | 4.0bar / 55psi |
| 製品名 | Schwalbe G-One RX |
|---|---|
| ライン | Schwalbe |
| タイプ | TLR(Tubeless Ready) |
| バージョン | RACE / RaceGuard |
| コンパウンド | ADDIX Green |
| ケーシング | 67 EPI |
| ビード | Folding |
| トレッド | HS637 |
| カラー | Black |
| 最大荷重 | 100kg |
| E-Bike | E-25 |
| 主な対応路面 | 荒れた砂利 / 岩 / ルーズな土 / 泥 / テクニカルグラベル |
※タイヤは1本単位での販売です。前後で使用する場合は2本必要です。
※重量はメーカー公称値で、製品には個体差があります。
※実際のタイヤ幅はリム内幅や空気圧によって変化します。
※TLRで使用する場合は、対応ホイール、チューブレスバルブ、適切なリムテープ、シーラント等が必要です。
よくある質問
G-One RXはどんなタイヤですか?
荒れた砂利、岩、泥、ルーズな土など、グリップが必要なグラベルを得意とするタイヤです。センターのブーメラン状ブロックで駆動・制動トラクションを確保し、外側のペアブロックで高いコーナリンググリップを発揮します。
G-One RXとG-One RX PROの違いは何ですか?
基本的なトレッド思想は共通ですが、RXはADDIX Green、RACEカーカス、RaceGuardを採用します。RX PROはADDIX Race、RACE PRO、V-Guardを採用し、より低い転がり抵抗やしなやかな走行性能を重視した上位仕様です。
G-One R PROとの違いは何ですか?
R PROは舗装路から一般的な林道まで高速性能とグリップをバランスさせたモデルです。RXはより荒れた砂利、岩、泥でのトラクションとセルフクリーニング性能を重視しています。
舗装路でも走れますか?
走行できますが、舗装路での転がりの軽さを最優先したタイヤではありません。大きく間隔を取ったノブによって悪路グリップを高めているため、舗装路や滑らかなハードパックではRS PROやR PROより転がり抵抗を感じやすくなります。
泥道にも向いていますか?
はい。広いノブ間隔によって泥を排出しやすく、G-Oneシリーズの中でも泥や濡れたグラベルを得意とするモデルです。ただし、深い泥だけを専門に走る純粋なシクロクロスやMTB用マッドタイヤとは異なります。
40Cと45Cはどちらがおすすめですか?
舗装路の自走区間も含めて軽快さを残したいなら40C、荒れた林道でグリップ、快適性、安定感をさらに高めたいなら45Cがおすすめです。
前輪RX、後輪R PROという組み合わせはできますか?
可能です。前輪にRXを使ってコーナリングとブレーキングのグリップを高め、後輪にR PROを使って転がりと駆動トラクションのバランスを取る方法です。舗装路を自走して荒れた林道へ向かうようなルートにも合わせやすい組み合わせです。
チューブレスレディですか?
はい。G-One RXはTLR対応です。チューブレスレディで使用する場合は、対応ホイール、チューブレスバルブ、適切なリムテープ、シーラントなどが必要です。