ニッポンの林道をE-MTBで走る!日光・志津林道~野州原林道

2021年7月6日by 所沢バイクプラス

国土の90%が森林のニッポン、整備されたMTBパークもいいけれど、せっかくなので山間にある林道を走ってみよう!近年、舗装路化が進んだり、豪雨や台風などで通行止めの場所が増えていますが今回は、西村が二十数年前に走ってすっごい気持ちよかった記憶しかない!という日光の野州原林道~志津林道へと出かけてきました。

今回の目的は気持ちよ~く下るために、Eバイクで省エネして登るということ。Eバイクが最も得意とするオフロード登坂です。MTBパークを走るのとも、ゲレンデコースをダウンヒルするのとも、近場の公園で走るのとも全然違う、Eバイクを活かして自然の中を走るって気持ちいい~これはクセになるわ!!は~~、またひとつEバイクの楽しさを知ってしまいました。

いざ日光へ!

今回のライドの参加メンバー

火曜日の閉店後に、MTBを車に詰め込み、深夜に日光周辺に到着して仮眠、朝4時半ころに起床するという弾丸ツアー。川のせせらぎを聞きながら眠りに落ちて(若干雨降ってましたけど…)夜明けと同時に目が覚めて、こういうの久々~人生初の野営とかすでに面白すぎます。

今回のメンバーは全員Eバイク。アラフォー女とアラフィフのおじさん2人です。前回のライド(大自然満喫!久々の里山トレイルライド)は下りを楽しみましたが、今回はオフロードを登って下るというEバイクの強みを活かせるであろうルートです。

日光野州原林道の走行データマップ

今回ガーミンのGPSでとった走行ログ。画面左下のグネグネしてる道がいろは坂です。

最初は舗装された道でめちゃくちゃつづら折りの登りがしばし続きます。途中から丹勢山付近になるとオフロードに。森林保全のための道なので、車が通れるダブルトラック。ガーミンのデータによると標高721mから1585mまで登ってます。この数字を聞いただけで普通のMTBなら心折れる、私はロードバイクですら心が折れます、というか辞退モノです。

でも大丈夫!レイル5にはアシスト付いてますから!

何が素晴らしいって、会話をしながら登れることです

あいにくの曇りで、すでに雲の中なか景色ですが、話ながらだと気もまぎれます。急な坂でも呼吸が苦しくならないEバイク最高!

27秒動画」こんな感じで会話しながら。おじさんはターボなのに息づかいが荒いです(笑

Eバイク立ちこぎしにくい問題を考える

いくらアシストが付いているといえども、足は回し続けなきゃいけないわけで、ギアも軽くしないと進まないわけで、それなりに疲れます。というよりシッティングし続けてお尻が痛い。ポジションを変えようと立ち漕ぎをしたいのですが、これEバイクあるあるだと思うんですけれど、意外と立ちこぎが難しい。特にターボモードで立ちこぎするとすぐに、ペダルがスカッと抜けちゃって、うまく立ちこぎし続けられません。ギア重くすればいいかというとそれも無駄に疲れる。

なんとなくたどりついたのは、アシストをツアーモードに弱めて立ちこぎするのが一番よさそうってことです。あとはドロッパーポストでシート下げて漕いだりをうまく取り入れて、荷重ポイントを変えていくことですね。

実は、ワケあって日光いろは坂も登ったのですが、そのときはターボじゃなくても行けるな~と思いました。でも今回の林道は舗装路の登りとは全然違う。背中とか腰とか腕とかいろいろ使ってる感じがします。そんななかでのオフロード登りのヘアピンカーブも、もうね、ターボモード最高ですわ!

ツツジを越えてカラマツの樹林帯へ

標高1100mくらい越えたあたりからはずーっとオフロード。ちょっと砂利や小石が浮いている感じで、下り要注意だなーと観察しつつ。5月の後半丹勢山周辺はツツジがキレイでした。

道路脇にツツジが咲き乱れる激坂を登る様子

だんだんと標高をあげていくにつれて、今度は白いツツジが咲いていたりして。植生がだんだんと変わっていくのも登山の醍醐味ですね。花を楽しめる余裕があるのもEバイクのおかげです。

カラマツに変わるころには、ところどころで霧が発生して、前方を行く西村がどんどん見えなくなっていくことも。雲の中なのか、風の通り道なのかよくわからないですが、時々とても幻想的な風景に出会うことができます。

霧が幻想的なカラマツ林の中を走る様子

山ですからね、ちょっと走れば霧が晴れて、ときおり風を感じたり、すごく冒険している感じがたまらんです。

思い通りにならないのが自然

霧が晴れたカラマツ林。熊笹も果てしなく続いている

空が開けた場所に出るとめちゃ気持ちいい!

この野州原林道は、登りきった先で男体山の北側を走る志津林道と繋がって、裏男体林道へとさらに続き、戦場ヶ原まで行けるはずでした。

でも、だが、しかし。

突如、先を行く西村から奇声が。行ってみると、道がない。。。そう崩落!

林道崩落現場

ありゃー。左の笹地帯を見るとエスケープルートのシングルトラックがあるではありませんか。しかし本来、つづら折れで登坂していくべきものを、直線で登っている。「えーここ行くんすかー」と茫然と立ち尽くす私。「いや行ける行ける」といってどんどん行っちゃう菊池。

こういう急坂だと、途中で足をとめるとそこからの乗り出しがとても難しいです。こういうときはE-MTBモードに入れて、ギアを一番軽くした状態で、すぐにアシストのかかるであろうペダルの位置で踏み出して、傾斜に合わせてハンドルに体重をかけて一気に登っていかなければなりません。

頭ではわかってるんですけどねぇ、実際、坂道の途中からの発進の難しいこと。。私の場合ギアが重すぎるだけですが(ちゃんと変速しろ~)でも、後輪を持ち上げてギアチェンジをする筋力がすでになく。。。

Eバイクあるあるその2。「坂を押して登るのが困難」。押し歩き補助が使えないため、ちょっとの崖も押して登るのがキツイ、私一人じゃ無理です。前輪を転がして引っ張り上げてもらいながら、後ろから押してようやくなんとか。

さっきまでの登りも楽しい~と言っていたのが一気に醒めました。こんな傾斜も自力で運べないのかと。早くウォークモードが搭載されることを期待せざるを得ない!それまでは体を鍛えるか、ライドテクを上げるか、なんとか持ち上げられる方法を考えます。

は~、HP0状態

こんなに疲れてですよ、いざもうひとカーブ先を登ったら、またもや道がない!!

行けるかどうか果敢に突き進んでいった菊池のタイヤがみるみるうちに茶色に変わっていく。20mくらい進んだところで、タイヤの溝に土が詰まってブロックがなくなった。ほんの数分でこのありさま。

本日の結論、野州原林道から志津林道へは2021年5月末現在、たどりつけませんでした。それが分かっただけでも大収穫!自然災害で通行止めの林道も多いです、出かける前に、管轄地域に問い合わせするのが無難ですね。

勇気ある撤退。ということで、もと来た道を下ります。いよいよお楽しみの下り坂だー!!

気持ちよい林道の下りは動画で紹介

下りは、もうみんな気持ちよくなっちゃって、ストップしたくないんです。一気に駆け下りたい。つづら折れのカーブも一気にいきたい。だから写真が撮れません(笑)というわけで60秒動画でどうぞ!

熊笹&カラマツ地帯はゆるやかに下って、道幅も広いので気持ちよく。

途中で、お昼休憩しました。やっぱり山ごはんと言ったらカップ飯でしょう!ということでバーナーセットを背負ってました。ゆるキャンに影響うけてカレーメシです。

5月とはいえ標高それなりで天気も悪い、そして下りのスピードでさらに体が冷えます。あたたかいご飯が体に染み込む~。

休憩のあとはさらに下っていきます。

とっても大事な空気圧調整

タイヤゲージで空気圧を現地調整

そういえば、空気圧をちょっと低くします。行きは登りだったので、少し高めにしておいたのですが、もう少し抜いたほうが良さそう。少しずつ下げていって、好みのところを見つけます。1.2barくらいまで下げたら全然グリップ感変わってきていい感じ。ほんのちょっとの違いでも、自分に合ったセッティングを見つけるとさらに楽しくなります。試行錯誤あるのみ!

気持ちいいくだりは再び60秒動画 で!!

ツツジがきれいです。

まだまだ下ります!動画 7秒「めっちゃ楽しいっす」

砂利のヘアピンをいかに攻略するか、ひとつ超えるたびにいろいろチャレンジしていって、ようやくうまくなってきたかなってところで終わっちゃう。だからまた行きたくなるし、やめられない!

舗装路に入ってもしばしヘアピンが続きます↓この日は車もバイクも誰ともすれ違うこともありませんでしたが、道幅も狭いので脱線しないように気を付けながら、でも気持ちよく進みます!60秒動画で 。

ヘアピンカーブで再び「いや〜めっちゃ楽しいっす」6秒動画

2時間ちょいかけて登った坂も、下ってみればあっという間。気持ちはもう1本行きたい!けど、バッテリーが100%→40%くらい。また紅葉の季節の楽しみにとっておきましょう。

おまけ

朝も早かったので、下りきってもまだ13時。山でみんなで食べたらおいしいかな~と用意していたポップコーンでティータイム。

ポップコーン作り

子どものときにやって以来、久しぶり!ポンポンはじけてふくらんで、もう終わったかなと思って、火からおろしたらパンッと遅咲のヤツに驚かされ。。タイヤ交換のときビードが忘れたころにハマる、あのビックリ感を思い出すのは自転車屋のサガですね。

それにしても楽しかった。林道万歳。久しぶりにツーリングマップルを開いて、走れるオフロードがないか眺める日々です。次回はどこへ行くやら。

 

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バイクプラス所沢店

こちらのブログは私たち所沢店スタッフが書きました!