Schwalbe G-One RS PRO TLR ジーワン RS プロ セミスリック グラベルタイヤ
グラベルで、速さを最優先するなら。
Schwalbe(シュワルベ)G-One RS PROは、舗装路や硬く締まったグラベルで最高レベルの走行効率を追求したチューブレスレディ対応レーシングタイヤです。
センターには極めて低いセミスリックパターンを採用し、直進時の転がり抵抗を最小限に。ショルダーにはペアになった大きなブロックを配置し、砂利道のコーナーではしっかりとグリップします。
Schwalbeが「G-Oneラインアップで最も低い転がり抵抗」と位置づける、スピード最優先のG-Oneです。
得意な路面:舗装路 / ハードパック / 高速グラベル
グリップ特性:直進時は極めて低いセンタートレッドで速度を稼ぎ、コーナリングでは大きなショルダーブロックが路面を捉えます。
グラベルレースや高速ロングライドで、とにかく転がりの軽さを重視する方におすすめです。
G-Oneシリーズ最速を狙ったレーシングタイヤ
G-One RS PROの目的は明快です。
硬い路面を、できるだけ速く走ること。
全面に大きなノブを配置して未舗装路グリップを最大化するのではなく、直進時に最も多く接地する中央部分から余計なトレッドを減らしています。
その結果、舗装路や硬く締まったハードパックでは、一般的なブロックタイヤよりもロードタイヤに近い感覚で速度を維持しやすくなっています。
グラベルレースで舗装区間が長い場合や、高速で走れるハードパックが続く場合に、RS PROの性格を最も生かせます。
センターは極限まで低く、ショルダーは大胆に
G-One RS PROのトレッドは、走行中に使う場所によって役割が明確に分かれています。
センターはセミスリック
中央部分には、ごく小さく低いトレッドだけを残した幅広いセミスリックエリアを採用しています。
完全なスリックではありませんが、ノブの変形を大幅に減らすことで、舗装路や硬いグラベルでの走行効率を高めています。
高速巡航ではこの中央部分が主に接地するため、RS PROらしい軽い転がりを感じやすくなります。
ショルダーにはペアの大きなブロック
タイヤ外側には、センターとは対照的に明確なショルダーブロックを配置しています。
車体を倒すにつれてショルダー側が接地し、砂利道のコーナーで横方向のグリップを生み出します。
Schwalbeは、このペアになった外側ブロックによる最大限のコーナリングトラクションもRS PROの特徴として挙げています。
2026年比較テストでもトップクラスの転がり
G-One RS PROの速さは、メーカーの主張だけではありません。
GRAN FONDOによる2026年のグラベルタイヤ比較テストでは、45CのG-One RS PROが10.6Wの転がり抵抗を記録し、テストされたタイヤの中で最速となりました。
同テストでは45Cの実測重量も516gと比較的軽量で、転がりの軽さだけでなく、しなやかな乗り心地も高く評価されています。
転がり抵抗値はテスト条件によって変わります。
他媒体や異なる試験条件の数値と単純比較することはできませんが、同一テスト内で非常に高い走行効率を記録したことはRS PROのキャラクターをよく表しています。
ハードパックでは速いだけでなく、意外なほどグリップする
セミスリックを見ると、「直線は速そうだけれど、グラベルでは滑りそう」と感じるかもしれません。
しかし海外の長距離実走レビューでは、乾いたハードパックだけでなく、濡れた硬い路面でも予想以上のグリップがあると評価されています。
BikeRadarでは、1,400km以上のテストと1,000kmを超えるウルトラエンデュランスレースで使用され、硬いグラベルでの速さ、しなやかさ、ショルダーグリップが特に高く評価されました。
センターが低いからといって、きれいな砂利道しか走れないわけではありません。
硬い路面であれば、見た目以上に高いグリップを持つ。これがRS PROの面白いところです。
RS PROが得意な路面
- 舗装路
- 硬く締まったハードパック
- 細かな砂利の高速グラベル
- 乾いたダート
- 舗装路とグラベルが連続するレースコース
- 比較的スムーズな林道
タイヤが深く沈み込まず、高い速度を維持できる路面ほどRS PROの強みが生きてきます。
深い砂利や泥ではR PRO・RXが有利
RS PROの弱点も、トレッドを見れば明確です。
中央部分のノブが非常に低いため、深い砂利の登りや柔らかい土で強くペダルを踏む場面では、G-One R PROやG-One RXほど強い駆動トラクションを得られません。
深い泥でも同様です。
軽いぬかるみや短いウェット区間なら対応できても、本格的な泥や柔らかい路面になるほど、セミスリックであるRS PROの限界がはっきりしてきます。
RS PROは「未舗装路グリップ最大」のタイヤではありません。
速く走れる舗装路・ハードパックで走行効率を最大化するためのタイヤです。荒れた砂利やルーズな路面が増えるならG-One R PRO、岩や泥などさらに荒れた路面でグリップを重視するならG-One RXが向いています。
RACE PRO|速さ・しなやかさ・耐パンク性能
G-One RS PROにはRACE PROケーシングを採用しています。
レーシングタイヤとして低い転がり抵抗としなやかな乗り心地を追求しながら、グラベルで必要になる耐パンク性能も考えた構造です。
サイドウォール構造や耐パンクベルトも従来モデルから見直され、現行PROモデルでは走行効率、快適性、耐パンク性能の向上が図られています。
V-Guard|軽量レーシングタイヤのための耐パンクベルト
トレッド下にはV-Guardを採用しています。
V-Guardは、軽量でありながら切創に強い高性能繊維を密に織ったSchwalbeの耐パンクベルトです。
Schwalbeの耐パンク保護レベルではLevel 5に位置づけられ、重量を増やしすぎずに高い保護性能を持たせることを狙っています。
グラベルレースでは軽さと転がりだけでなく、鋭い石などによるパンクを避けることも重要。そのバランスを取るための構造です。
ADDIX Race|最高速度を狙うコンパウンド
PROモデルにはADDIX Raceコンパウンドを採用しています。
転がり抵抗を抑えながら、硬いグラベルや舗装路で必要なグリップを確保するレーシングコンパウンドです。
現行RS PROでは旧モデルからコンパウンドも最適化され、Schwalbeは従来比で転がり抵抗の低減とショルダーグリップの向上を図ったとしています。
速さを優先したぶん、耐久性はAllroundよりレーシー
RS PROは耐パンク性能を無視した超軽量タイヤではありません。
一方で、日常使用で何千kmも長持ちさせることを最優先したタイヤでもありません。
BikeRadarの長期テストでは大きなトラブルは少なかったものの、1,400km使用後にはリアタイヤのカットやセンタートレッドの摩耗が見られ、長期耐久性はこのタイヤの弱点として挙げられています。
タイヤ寿命よりレース当日の速さを優先する。RS PROはそういうユーザーのためのタイヤです。
35Cから50C。速さとエアボリュームで選ぶ
700×35C|舗装路比率の高い高速グラベル
RS PROの中でも特に軽快さを重視したサイズです。
舗装路や非常にスムーズなハードパックの割合が高く、ロードバイクに近い軽快なフィーリングを求める場合に向いています。
700×40C|高速グラベルのバランス型
走行抵抗を抑えながら、グラベルで必要なエアボリュームも確保しやすいサイズです。
舗装路を含むグラベルレースから高速林道まで、スピードを重視する使い方に合わせやすいでしょう。
700×45C|現代的なグラベルレースの本命サイズ
荒れた路面での快適性、接地感、コーナリングの安心感を増やしながら、RS PROらしい高速性能を生かせるサイズです。
2026年のGRAN FONDO比較テストでも45Cが使用され、非常に低い転がり抵抗と高い快適性が評価されています。
700×50C|太さを使って、荒れた高速グラベルを速く
さらに大きなエアボリュームを使い、路面が荒れても速度を維持したい方に。
50Cまで太くしてもセンターはRSのセミスリックパターンなので、太さによる快適性と安定感を得ながら高速性能を狙えます。
舗装路寄りなら35C、高速グラベルのバランスなら40C、現代的なレースなら45C、荒れた高速グラベルまで見据えるなら50C。
※装着可能なタイヤ幅はフレーム、フォーク、ホイールによって異なります。実際のタイヤ幅もリム内幅によって変化するため、十分なクリアランスを確保してください。
G-One Allround・RS PRO・R PRO・RXの違い
G-Oneシリーズは単純な上位・下位ではなく、走る路面と何を重視するかによって選び分けます。
| モデル | 選ぶ基準 | 得意な路面 |
|---|---|---|
| G-One Allround Performance | 普段使い・汎用性 | 舗装路 / ハードパック / ライトグラベル |
| G-One RS PRO | 速度最優先 | 舗装路 / 高速ハードパック / スムーズなグラベル |
| G-One R PRO | 速さ+コントロール | 幅広いグラベル / 林道 / ミックスグラベル |
| G-One RX | 悪路グリップ重視 | 荒れた砂利 / 岩 / ルーズ路面 / 泥 |
Allroundとの違い
Allroundは、普段の舗装路やツーリングを含め、一つのタイヤで幅広く使うためのモデルです。
RS PROは日常の耐久性や汎用性よりも、グラベルレースでの低い転がり抵抗と高速性能を優先しています。
R PROとの違い
R PROはセンターにも明確なブーメラン型トレッドを持ち、登りやブレーキング、荒れた路面でのトラクションを高めています。
硬い路面で速度を最優先するならRS PRO。路面状況が変わるグラベルで速さとグリップを両立するならR PRO。
G-One RXとの違い
G-One RXは、岩やルーズな砂利、柔らかい土など、より荒れた路面でのグリップを重視したモデルです。
RS PROとはかなり性格が異なり、同じG-Oneでも「速く転がす」より「荒れた路面をしっかり捉える」ことへ重点を移しています。
硬く速い路面ならRS PRO。荒れた路面でのグリップを優先するならRX。
前後でRS PRO・R PRO・RXを組み合わせるのも面白い
前後で同じG-Oneを使う必要はありません。
高速性能を重視するなら前後RS PROが基本ですが、フロントのコーナリングやブレーキンググリップを増やしたい場合は、フロントにG-One R PRO、リアにG-One RS PROという組み合わせも考えられます。
さらに荒れた路面なら、フロントG-One RX+リアG-One RS PROという考え方もできます。
リアではRS PROの低い転がり抵抗を生かしながら、フロントでは路面に合わせてより強いトレッドを使う。コースに合わせて前後を作り分けられるのもG-Oneシリーズの面白さです。
ただし、前後を変えれば必ず速くなるわけではありません。
ルーズな登りが多いコースではリア側にもトラクションが必要になるため、前後ともR PROや、路面に応じて別の組み合わせを選ぶほうが適している場合があります。
こんな方におすすめ
- グラベルレースで速度を最優先する方
- 舗装路と高速ハードパックを軽快に走りたい方
- 45C前後の太さでも転がりの軽いタイヤを求める方
- セミスリックでも強いコーナリンググリップが欲しい方
- タイヤ寿命よりレース性能を優先する方
- グラベルバイクの巡航性能を高めたい方
スペック
| サイズ | ETRTO | 重量 | 最大空気圧 |
|---|---|---|---|
| 700×35C | 35-622 | 440g | 4.5bar / 65psi |
| 700×40C | 40-622 | 475g | 4.5bar / 65psi |
| 700×45C | 45-622 | 530g | 4.0bar / 55psi |
| 700×50C | 50-622 | 585g | 3.5bar / 50psi |
| 製品名 | Schwalbe G-One RS PRO |
|---|---|
| ライン | Schwalbe PRO |
| タイプ | TLR(Tubeless Ready) |
| バージョン | RACE PRO / V-Guard |
| コンパウンド | ADDIX Race |
| ケーシング | 67 EPI |
| ビード | Folding |
| トレッド | HS621 |
| カラー | Transparent Sidewall |
| E-Bike | E-25 |
| 主な対応路面 | 舗装路 / ハードパック / 高速グラベル |
※タイヤは1本単位での販売です。前後で使用する場合は2本必要です。
※重量はメーカー公称値で、製品には個体差があります。
※実際のタイヤ幅はリム内幅や空気圧によって変化します。
※TLRで使用する場合は、対応ホイール、チューブレスバルブ、適切なリムテープ、シーラント等が必要です。
よくある質問
G-One RS PROはどんなタイヤですか?
Schwalbe G-Oneシリーズで最も低い転がり抵抗を追求したレーシンググラベルタイヤです。低いセンタートレッドによる高速性能と、大きなショルダーノブによるコーナリンググリップを組み合わせています。
センターは完全なスリックですか?
完全なスリックではありません。中央には極めて低く小さなトレッドが残されたセミスリック設計です。硬い路面での転がりを重視しながら、最低限のトラクションも確保しています。
G-One Allroundとの違いは何ですか?
Allroundは舗装路からライトグラベルまで日常的に幅広く使うための万能モデルです。RS PROは耐久性や普段使いより、グラベルレースでの低い転がり抵抗と高速性能を重視しています。
G-One R PROとの違いは何ですか?
RS PROは舗装路や硬いハードパックでの速度を重視したセミスリックです。R PROはセンターにも明確なトレッドを持ち、荒れた砂利や登り、ブレーキングでのグリップを高めたレーシングオールラウンダーです。
G-One RXとの違いは何ですか?
RS PROは舗装路や硬いハードパックでの速度を最優先したセミスリックです。G-One RXは荒れた砂利、岩、ルーズな路面、泥などでのグリップをより重視しています。硬く速い路面ならRS PRO、荒れた路面でのグリップを優先するならRXと考えると選びやすいでしょう。
35C・40C・45C・50Cはどれを選べばいいですか?
舗装路比率が高く軽快さを重視するなら35C、高速グラベルとのバランスなら40C、グラベルでの快適性や安定感も重視するなら45C、荒れた高速グラベルでさらに大きなエアボリュームを使いたいなら50Cが目安です。
泥道にも向いていますか?
軽い泥や短いぬかるみには対応できますが、深い泥や柔らかい路面は得意分野ではありません。荒れた路面でのグリップをより重視する場合はG-One R PROやG-One RXが向いています。
前輪R PRO、後輪RS PROという組み合わせはできますか?
可能です。前輪にG-One R PROを使ってコーナリングやブレーキンググリップを高め、後輪にRS PROを使って転がり抵抗を抑える組み合わせです。コースや路面に合わせて前後で異なるトレッドを選ぶこともできます。
チューブレスレディですか?
はい。G-One RS PROはTLR対応です。使用する場合は対応ホイール、チューブレスバルブ、適切なリムテープ、シーラントなどが必要です。