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  • レジン vs メタル、どっちを選ぶ?ブレーキパッド素材の違いと用途別おすすめ

    2024年12月20日by 所沢バイクプラス

    「基本はレジン、所によりメタル」

    こんにちは所沢店樋口です。なんだか天気予報みたいですが、これはディスクブレーキパッド選びの指針です。完成車にはほとんどレジンパッドが装備されていますが、「なぜ2種類もあるの?」「どっちがいいの?」と疑問に思ったことはありませんか?

    実は、この2種類のパッドには、それぞれ得意なシチュエーションと個性があるんです。この記事では、レジンパッドとメタルパッドの違いを楽しく、そしてちょっぴり深掘りしてお伝えします!

    「雨でも泥でも山でも快適に走りたい!」という方はもちろん、「パッドなんてどれでも一緒でしょ」と思っている方も、ぜひ最後までお付き合いください。


    そもそもレジンパッドとメタルパッド、何が違うの?

    左がメタルパッド 右がレジンパッド左がメタルパッド 右がレジンパッド

    パッド選びに迷う理由のひとつは、「どっちが優れているのか?」がハッキリしないこと。でも、実はシンプルです。以下の表をご覧ください。

    特徴 レジンパッド メタルパッド
    材質 樹脂(フェノール樹脂、有機繊維) 焼結金属(銅、アルミなど)
    制動力 滑らかでコントロールしやすい 高い制動力、特に雨や泥道で強い
    耐熱性 最大約300℃ 最大約500℃
    耐久性 標準的 非常に高い
    音鳴り 非常に少ない 金属的な音が出やすい
    価格 比較的安価 やや高価
    用途 街乗り、ロードレース、通勤 雨天、ダウンヒル、MTB、過酷な環境

    「メタルパッドの存在価値って?」と思った方。実はこれ、特定の条件下でのみ輝くスペシャリストなんです。それぞれの特徴をもう少し詳しく見ていきましょう!


    レジンパッド:どこでも使える「みんなのスタンダード」

    オンロードでのレジンパッド運用をしている画像

    レジンパッドは、ほとんどの完成車に標準装備されています。プロのロードレースでも使用率90%以上(シマノ談)という圧倒的支持を受けているスタンダードな選択肢です。

    レジンパッドのいいところ

    • 滑らかな制動力: ブレーキをかけ始めた瞬間から、スムーズに効き始めるこの感覚。ロードバイクや街乗りでの微妙な速度調整に最適です。
    • 静音性が高い: 街中やツーリングで気になる「キーキー音」がほとんど発生しません。
    • 初心者にも優しい: 初期制動が穏やかなので、突然ガツンと効いてビックリすることがありません。
    • コスパが良い: 消耗品として価格が手頃で、交換も気軽にできるのがポイント。財布に優しいのはありがたいですね。

    レジンパッドの弱点

    • 超高温になると性能が落ちる。
    • 雨や泥の中では制動力が低下しやすい。
    • 雨や泥の中でパッドが摩耗しやすい
    ブレーキダストでフレームが強く汚れた状態
    パッド削れにより発生したブレーキダスト。レジンの雨天運用で発生しやすい。

    メタルパッド:雨と泥の相棒

    水泥の中でメタルパッドを運用している写真

    さて、メタルパッドの出番です。普段使いではあまり見かけないこのパッド、実は雨や泥、長い下り坂といった過酷な状況では頼れるパフォーマンスを発揮します。

    メタルパッドのいいところ

    • 雨や泥でも頼れる制動力: ウェットコンディションでも安定して効きます。びしょ濡れの環境でもブレーキのタッチが明瞭なのは安心感があります。
    • 耐熱性が抜群: 高温環境でも安定した制動力を維持するため、長い下り坂でも安心。
    • 耐摩耗性が高い: 泥や砂が多い環境でも削れにくく、交換頻度を減らせます。

    メタルパッドの弱点

    • 制動時の摩擦音がレジン比で大きい
    • 初期制動が鋭く、初心者には扱いづらいと感じる場合も。
    • レジン比で価格が高い。

    用途別おすすめパッド

    用途 おすすめのパッド 理由
    通勤・通学 レジンパッド 静音性が高く、街中での快適なライドに最適。
    ロードレース レジンパッド 滑らかな制動力で微妙な速度調整がしやすい。
    雨天ライド メタルパッド 雨や泥の中でも高い制動力を発揮。
    ダウンヒルMTB メタルパッド 長い下り坂や過酷な条件でも耐久性と制動力を発揮。
    ブルベやグラベル メタルパッド 耐摩耗性が高く、長時間ライドでも性能が安定している。

    片面レジン・片面メタル:かつて提案されたユニークな選択肢

    古くから自転車をやっている人ならご存知かも知れませんが、シマノXTの初代油圧ディスクブレーキが出たばかりの時は、片面にレジンパッド、もう片面にメタルパッドを装着する組み合わせ方も実際にシマノから選択肢として提案されていたことがありました。この方法は、制動力と静音性をバランスよく取り入れる狙いから生まれたものです。

    しかし、近年では性能の進化により、このスタイルは一般的ではなくなっています。現代のレジンパッドは耐久性が向上し、メタルパッドの音鳴りも大幅に軽減され、統一されたパッドの方が効率的かつ実用的になったためです。

    また、ローターにもレジン専用やメタル対応の仕様があり、異なるパッドを組み合わせることでローターの摩耗が不均一になるリスクも出ていることもあり、推奨される組み合わせではなくなりました。


    結論:「基本はレジン、所によりメタル」が正解!

    普段使いにはレジンパッドが快適で扱いやすい選択肢ですが、雨天や過酷な条件ではメタルパッドが真価を発揮します。用途に応じて適切に使い分けるのが最善策です。

    適切なブレーキパッドを選び、安全で快適なライドを楽しみましょう!どちらのパッドでも、メンテナンスをしっかり行うことで、その性能を最大限に引き出すことができます。

    さあ、次のライドはどんなブレーキで行きますか?

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    この記事を書いた人

    Bike Plusスタッフとして、日頃の接客や整備、ライドなどの実体験をもとに記事を執筆しています。

    自転車選びに寄り添う所沢店長 バイクプラス所沢店 業界歴12年

    2012年、友人の影響でスポーツ自転車を始め、TREK Madone 2.1との出会いをきっかけにその魅力に夢中に。大手自転車量販店での勤務を経て、より専門的な販売・整備技術を身につけるためバイクプラスへ入社しました。現在は所沢店店長として、接客・整備・フィッティングからスタッフ育成、店舗運営まで幅広く担当。ロードバイクに加え、狭山湖周辺でのトレイルライドやMTBパークでのダウンヒルも楽しんでいます。


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