タイヤをあと少しで入れられるのに、反対側のビードがまた外れてしまう。そんなイライラを「もう一組の手」で解決するタイヤレバーです。
Crankbrothers Slider Tire Lever Kit(クランクブラザーズ スライダー タイヤレバー キット)は、2本のタイヤレバーに加えて、タイヤビードをリム上に保持するTire Slider(タイヤスライダー)を組み合わせたタイヤ着脱工具です。
通常のタイヤレバーとの最大の違いは、この小さなSlider。
タイヤを取り付ける途中でSliderをリムにセットすると、すでに装着した部分のビードを保持してくれます。
片側を入れたら反対側が外れる。その反対側を直したら、今度はこちらが外れる。
硬いタイヤとリムの組み合わせで起こりがちな、あの繰り返しを減らしてくれます。
Slider Tire Lever Kitのポイント
- 強化ナイロン製タイヤレバー2本
- ビードを保持するTire Sliderを4個付属
- 厚いリム壁用ブラックSlider×2
- 薄いリム壁用グレーSlider×2
- タイヤ装着時に“もう一組の手”のようにビードを保持
- タイヤ取り外し時に便利なスポークフック付き
- 丸みを持たせたレバー先端
- リムテープを傷めにくい形状
- カーボンリム・アルミリムに対応
- すべてのパーツを一体にまとめて収納可能
- 5年保証、製品登録でライフタイム保証
普通のタイヤレバーと違う「Tire Slider」
タイヤ交換で本当に大変なのは、タイヤを外すときより硬いビードを最後にリムへ入れるときだったりします。
最後の20〜30cmまで来たところでビードが急に固くなり、力を入れているうちに、せっかく入れた反対側のビードがリムから外れてしまう。
Slider Tire Lever Kitは、その問題に対してちょっと違う方法でアプローチします。
Tire Sliderをリムに取り付け、すでに装着したビードが戻らないよう保持します。
普通のタイヤレバー
基本的には、手とレバーだけでビードを少しずつリムへ入れていきます。
Slider Tire Lever Kit
Sliderがビードを押さえてくれるため、両手を次の作業に使えます。
Crankbrothersはこれを「もう一組の手」のような役割として設計しています。
タイヤレバーそのものを極端に長くしたり、無理やり大きな力を掛けたりするのではなく、ビードが戻らないように保持することで作業そのものを楽にするのが、この工具の面白いところです。
硬いタイヤの取り付けを助ける
チューブレス対応タイヤや高性能ロードタイヤ、頑丈なMTBタイヤなどでは、タイヤとリムの組み合わせによってビードがかなり硬く感じることがあります。
そんなときにSliderが役立ちます。
すでに装着した部分のビードをSliderで押さえ、タイヤレバーを使いながら残りのビードを少しずつリムへ入れていきます。
必要に応じてSliderを作業方向へ移動させながら進めることで、「入れたところがまた外れる」を防ぎながら最後の部分まで作業できます。
特に、
- 新品タイヤでビードがまだ硬い
- チューブレス対応タイヤとリムの嵌合がきつい
- ロードタイヤの最後の部分がどうしても入らない
- 丈夫なMTBタイヤやダウンヒルケーシングを使っている
- タイヤインサートを使用している
- 握力だけで作業するのがつらい
といった場面で、この仕組みが活きてきます。
すべてのタイヤ交換でSliderが必要になるわけではありません。
手だけで簡単に装着できるタイヤとリムの組み合わせでは、通常のタイヤレバーとして使用するだけでもOKです。Sliderは特に、ビードが戻りやすい、最後の部分が硬いといった組み合わせで力を発揮します。
取り外しも、普通に使いやすいタイヤレバー
Sliderばかりが目立ちますが、タイヤレバーそのものもしっかり作られています。
レバーは強化ナイロン製。
先端には丸みを持たせてあり、硬いタイヤビードの下へ差し込みやすい形状になっています。
鋭い角を作らないことで、チューブレスタイヤで重要なリムテープを傷つけにくいことも考えられています。
スポークフックを装備
タイヤを取り外す際には、レバー後端のフックをスポークへ掛けて固定できます。
1本目のレバーをスポークに保持したまま、2本目のレバーを少し離れた位置へ差し込んでビードを持ち上げられます。
硬いビードを外すときに、両手を効率よく使える昔ながらの便利な機能もしっかり備えています。
リムに合わせて、2種類のSliderを使い分け
付属するTire Sliderは4個。
すべて同じものではありません。
リムによって外周部の厚みは異なるため、2種類を用意することで幅広いホイールへ対応できるようにしています。
使用するリムにしっかり保持できる方のSliderを選んでください。
カーボンリム・アルミリムに対応
Tire Sliderはカーボンリム、アルミリムの両方に対応しています。
タイヤレバーも金属製ではなく強化ナイロン製なので、スポーツバイク用ホイールでも使いやすい構成です。
先端には丸みがあり、ビードの下へ差し込んだときにリムテープへ鋭いエッジを押しつけにくい形状になっています。
無理な力でこじらないでください。
タイヤが極端に硬い場合は、反対側のビードがリム中央の深い部分(センターチャンネル)へしっかり落ちているか確認してください。正しい位置にビードを落とさず、レバーだけで無理に装着すると、タイヤ・リム・リムテープ・工具を傷める原因になります。
全部まとめて、コンパクトに収納
タイヤレバー2本は重ねて固定でき、その中央部分にTire Sliderを収納できます。
小さなSliderだけを工具箱やサドルバッグの中へバラバラに入れておく必要はありません。
収納時のサイズは118 × 21 × 23mm。
重量は57gです。
自宅の工具箱はもちろん、サドルバッグ、フレームストレージ、ツールケースなどにも入れやすいサイズ。
普段は普通のタイヤレバーとして持ち歩き、手強いタイヤに出会ったときだけSliderを使うという使い方もできます。
Slider Tire Lever Kitの基本的な使い方
タイヤを外すとき
- タイヤの空気を完全に抜きます。
- タイヤビードをリム中央の溝へ落とします。
- タイヤレバーの先端をビードの下へ差し込みます。
- ビードを持ち上げ、必要に応じてレバー後端をスポークへ掛けます。
- 2本目のレバーで少しずつビードを外していきます。
タイヤを取り付けるとき
- タイヤビードをできるところまで手でリムへ入れます。
- 取り付け済みのビードが戻ってしまう位置に、リム厚に合ったTire Sliderをセットします。
- Sliderでビードを保持した状態で、残った部分を手またはタイヤレバーで少しずつ装着します。
- 必要に応じてSliderを作業方向へ移動させながら進めます。
- 装着後、タイヤビードやチューブ、リムテープを噛み込んでいないことを確認してから空気を入れます。
力任せに入れるのではなく、ビードを戻らせず、少しずつ作業を進める。
それがSlider Tire Lever Kitの使い方です。
仕様
こんな人におすすめ
- タイヤを取り付ける最後の部分でいつも苦労する人
- チューブレス対応タイヤを使っている人
- ロード用高性能タイヤなど、ビードの硬いタイヤを使っている人
- MTBの丈夫なケーシングのタイヤを使っている人
- タイヤインサートを使用している人
- タイヤ交換で握力に頼りたくない人
- 出先でもしっかり使えるタイヤレバーを持っておきたい人
- カーボンホイールでも使いやすい樹脂製タイヤレバーを探している人
普通のタイヤレバーでも、タイヤは交換できます。
そして、手だけで簡単に入るタイヤならTire Sliderを使う必要もありません。
でも、タイヤとリムの組み合わせによっては、最後の数十センチだけがどうしても硬いことがあります。
そんなときに、力任せにタイヤレバーでこじるのではなく、すでに入れたビードを保持して作業を前へ進める。
Slider Tire Lever Kitは、そこに着目したタイヤレバーです。
「もっと力の強いタイヤレバー」ではなく、「タイヤ交換そのものをやりやすくする工具」。
自宅の工具箱にも、ライド用の修理キットにも入れておきたい、Crankbrothersらしいアイデアの効いたタイヤレバーです。
よくある質問
Q. 普通のタイヤレバーとの違いは何ですか?
通常のタイヤレバー2本に加えて、タイヤ装着時にビードをリム上へ保持するTire Sliderが付属しています。Sliderがすでに装着したビードを押さえることで、反対側が外れるのを抑えながら作業できます。
Q. カーボンリムにも使えますか?
はい。メーカーはTire Sliderをカーボンリムとアルミリムの両方に対応としています。タイヤレバーは強化ナイロン製で、先端も丸みを持たせた形状です。
Q. ブラックとグレーのSliderは何が違いますか?
ブラックはリム壁が厚いリム用、グレーはリム壁が薄いリム用です。使用するリムにしっかり保持できる方を選んでください。
Q. チューブレスタイヤにも使えますか?
はい。チューブレスタイヤの装着にも使用できます。タイヤレバー先端は丸みを持たせ、リムテープを傷つけにくい形状になっています。ただし作業時はビードをリム中央へ落とし、無理な力を掛けないようにしてください。
Q. Sliderは必ず使わなければいけませんか?
いいえ。簡単に装着できるタイヤでは、通常のタイヤレバーとして使用できます。Sliderは特に、取り付けたビードが戻ってしまう場合や、最後の部分が硬いタイヤとリムの組み合わせで便利です。
Q. タイヤインサートを使用している場合にも使えますか?
タイヤインサート使用時など、ビードを保持しながら作業したい場面でもTire Sliderは便利です。ただしタイヤ、リム、インサートの組み合わせによって装着難易度は異なるため、各製品メーカーが指定する取り付け方法もあわせてご確認ください。