Pirelli CINTURATO ADVENTURE TLR チンチュラート アドベンチャー 700×40C / 45C
旅先で大事なのは、最速であることより、走り続けられること。
Pirelli(ピレリ)CINTURATO ADVENTUREは、バイクパッキングや長距離アドベンチャーライドのために設計されたチューブレスレディ対応グラベルタイヤです。
舗装路を長く走り、砂利道や林道へ入り、キャンプ道具や旅の荷物を積んだまま一日中走る。そんな使い方で重要になる、耐久性、耐パンク性能、トラクション、低圧時の安定性を重視しています。
トレッド中央部は比較的軽く転がるパターンとし、ショルダー側へ行くほどオフロード由来のノブを強化。舗装路での巡航性能を確保しながら、砂利や土の路面でも安定したグリップを得られる設計です。
想定用途:バイクパッキング / 長距離グラベル / キャンプツーリング
得意な路面:舗装路、ハードパック、砂利道、一般的な林道。
最軽量やレーススピードだけを追うのではなく、荷物を積んでさまざまな路面を長く走るための信頼性を重視したグラベルタイヤです。
「どの路面が最速か」ではなく、「旅を続けられるか」
CINTURATO ADVENTUREの特徴を理解するうえで大切なのは、CINTURATO GRAVEL RHやRMとは少し選び方の軸が違うことです。
Gravel RHは硬く締まったグラベルでのスピード、Gravel RMはミックスサーフェスやルーズな路面まで含めた走行性能というように、主に走る路面から選びます。
一方でAdventureの中心にあるのは、「長距離を、荷物を積んで、トラブルをできるだけ避けながら走ること」です。
舗装路での転がり、グラベルでのグリップ、耐久性、耐パンク性能、低圧時の安定感。そのどれか一つを極端に高めるのではなく、長い旅に必要な性能をバランスさせています。
バイクパッキングを前提に設計
Pirelli自身がCINTURATO ADVENTUREを、バイクパッキング・アドベンチャーのためのタイヤとして位置づけています。
キャンプ道具や着替え、食料、水などを積むと、バイクは空荷のときよりかなり重くなります。
その状態では、単純なタイヤ重量だけではなく、荷重を受け止めるサイドウォールの安定性や、荒れた路面での耐パンク性能、長距離を走っても摩耗しにくいことが重要になります。
CINTURATO ADVENTUREは、まさにそこを重視した設計です。
中央は軽く、ショルダーはしっかりグリップ
トレッドは、中央からショルダーへ向かうにつれてオフロード性能を高める構成です。
センターは巡航しやすいロープロファイル
直進時に主に接地する中央部分は、比較的低く密なトレッドパターンになっています。
舗装路や硬く締まったハードパックでは余計なブロックの変形を抑え、長距離でも一定のペースを維持しやすい設計です。
海外の40C実走レビューでも、発進や加速ではタイヤ重量を感じる一方、速度に乗ってしまえば舗装路をスムーズに巡航しやすいと評価されています。
ショルダーはオフロード由来のノブ
タイヤ外側には、Pirelliのオフロードタイヤ開発から得たノウハウを生かした、よりアグレッシブなショルダーノブを配置しています。
砂利や土のコーナーでバイクを倒したときに路面を捉え、荷物を積んだ状態でもコントロールしやすいグリップを狙っています。
舗装路から一般的な林道まで幅広く対応
Adventureという名前から「かなり激しい悪路向け」と思うかもしれませんが、本質はそうではありません。
得意なのは、旅の途中に現れやすいさまざまな路面です。
- 舗装路
- 荒れた舗装路
- ハードパック
- 乾いた砂利道
- 一般的な林道
- 細かな石を含むグラベル
- 乾いた土の路面
海外レビューでも、舗装路や締まったグラベルでの転がりの良さに加え、一般的な未舗装路では十分なグリップを持つオールラウンダーとして評価されています。
「今日走る道が全部分かっている」とは限らないツーリングや探索的なライドでは、この幅広さが大きな安心材料になります。
荷物を積んだときこそ安心感を生かせる
CINTURATO ADVENTUREは決して軽量タイヤではありません。
しかし、バイクパッキングではタイヤ単体の数十グラムよりも、荷物を積んだバイクを安定して支えられることのほうが重要になる場面が多くあります。
ProWALL Gravelの補強されたサイドウォールは、低めの空気圧でもタイヤを支え、コーナリングやブレーキング時のタイヤのヨレを抑えることを狙っています。
実走レビューでも、空荷では重量を感じても、バイクパッキング状態になるとサイドウォールの安定性や安心感がAdventureの大きな長所として現れると評価されています。
軽さより、荷物を積んだときの安心感。
キャンプ道具や旅の装備を積んで長距離を走るなら、耐久性とサポート性に重量を使うという考え方にも意味があります。
PROCompound Gravel|グリップと耐久性を長距離向けに
コンパウンドにはPROCompound Gravelを採用しています。
Pirelliのよりレース志向なコンパウンドから得た技術をベースにしつつ、Adventureでは耐久性と耐パンク性能を重視したグラベル専用配合へ調整されています。
Pirelliは、さまざまな路面と長距離を走るライダーに向けて、グリップと耐久性のバランスを狙ったコンパウンドと説明しています。
短時間の速さを優先するレースタイヤよりも、長い距離を安定した性能で使い続けることを重視した設計です。
ProWALL Gravel|サイドカットと低圧時の安定性を重視
ケーシングにはProWALL Gravelを採用しています。
60TPIのチューブレスレディケーシングにサイドウォール補強を追加し、グラベルで起きやすい横方向からのカットに対する保護性能を高めています。
さらにPirelliは、補強されたサイドウォールによって低圧時にもタイヤを支え、荒れた路面での安定性やコントロール性を高めることを狙っています。
石や枝、路面の縁など、長距離グラベルでは何度も遭遇するタイヤへの負荷を考えると、Adventureらしい重要な構造です。
耐パンク性能は「旅を止めにくくする」ため
パンクを完全に防げるタイヤはありません。
それでも長距離ツーリングでは、速さ以上に「トラブルが起きる可能性を少しでも減らしたい」と考える場面があります。
CINTURATO ADVENTUREは、耐久性を重視したPROCompound Gravelと、サイドウォールを補強したProWALL Gravelを組み合わせることで、その要求に応えています。
road.ccの45Cテストでも、試用期間中にパンクは発生せず、耐久性は9/10と高く評価されました。快適性や舗装路での転がりも好評で、バイクパッキング向けのオールラウンダーとして8/10の評価を受けています。
耐パンク性が高くても、スペアチューブや修理用品は携行しましょう。
特に人里から離れた林道や長距離ツーリングでは、タイヤの性能だけに頼らない準備も重要です。
舗装路では「鋭い加速」より「巡航のしやすさ」
Adventureは600g前後の重量があるため、軽量レーシングタイヤのような鋭い加速感を狙ったモデルではありません。
一方で、センター部分は比較的軽く転がるため、速度に乗ったあとの舗装路巡航は良好です。
road.ccの45Cレビューでも、舗装路での転がり抵抗の低さは長所として挙げられています。
そのため、「軽く加速するタイヤ」というより、長い舗装区間も含めて淡々と走り続けやすいタイヤと考えると性格をつかみやすいでしょう。
深い泥や極端な悪路を攻めるタイヤではない
Adventureは幅広い路面に対応しますが、オフロード性能を最大化したタイヤではありません。
特に深い泥、粘土質の路面、非常にルーズな急斜面などでは、より大きなノブや広いノブ間隔を持つ専用タイヤのほうがグリップや泥抜けに優れます。
また、乾いた路面でも荒れたグラベルを高速で攻めることが主目的なら、AdventureよりもCINTURATO GRAVEL RMのような、グラベルでの走行性能を優先したモデルのほうが選びやすいでしょう。
Adventure=最も悪路に強いタイヤ、ではありません。
旅の途中で変化する舗装路・砂利道・林道を幅広くこなし、長距離を安心して走るためのモデルです。
40Cと45C。旅のスタイルで選ぶ
Bike Plusでは700×40Cと700×45Cをラインアップします。
700×40C|舗装路も長く走る軽快なツーリングに
舗装路区間が長く、グラベルや林道も含めたツーリングを軽快に走りたい場合は40Cが選びやすいサイズです。
45Cよりエアボリュームは小さくなりますが、そのぶん舗装路での軽快感を得やすく、長い自走区間を含むバイクパッキングにも向いています。
荷物を積みながら、舗装路、ハードパック、一般的な砂利林道を幅広く走る使い方におすすめです。
700×45C|荷物を積んで林道までしっかり走る
グラベル区間が多い旅や、荒れた林道での快適性と安定性をさらに求めるなら45C。
大きなエアボリュームを使えるため、低めの空気圧で路面の凹凸を吸収しやすく、長時間のグラベルライドでも身体への負担を抑えやすくなります。
キャンプ用品など荷物が多くなるツーリングでは、45CのエアボリュームとProWALL Gravelのサポート性を生かしやすくなります。
舗装路を長く含む旅なら40C。荷物を積んで林道もしっかり走るなら45C。
タイヤクリアランスとホイールの対応範囲を確認したうえで、走る路面と積載量に合わせて選びましょう。
※装着可能なタイヤ幅はフレーム、フォーク、ホイールによって異なります。必ず各メーカーの対応サイズをご確認ください。
All Road・Gravel RH・Gravel RM・Adventureの違い
Pirelliのこの4モデルは、単純に路面が荒くなる順に並ぶタイヤではありません。
舗装路中心なのか、グラベルでのスピードを重視するのか、荒れた路面まで走るのか、それとも荷物を積んで長距離を走るのか。 選ぶ基準そのものが異なります。
| モデル | 得意な使い方 | 選ぶ理由 |
|---|---|---|
| CINTURATO ALL ROAD | 舗装路+ライトグラベル | 舗装路での走りやすさを基本に、砂利道まで行動範囲を広げたい |
| CINTURATO GRAVEL RH | ハードパック+高速グラベル | 硬く締まった未舗装路で、よりスピードを重視したい |
| CINTURATO GRAVEL RM | ミックスグラベル+ルーズ路面 | 転がりの軽さを残しながら、荒れた林道やルーズ路面まで走りたい |
| CINTURATO ADVENTURE | 長距離+積載+ツーリング | スピードだけでなく耐久性、耐パンク性能、積載時の安定性を重視したい |
All Roadとの違い
All Roadは、舗装路を中心に考え、そこからライトグラベルまで行動範囲を広げるモデルです。
Adventureは、舗装路と未舗装路の比率だけでなく、長距離、荷物、耐久性、耐パンク性能まで含めて選ぶモデルです。
舗装路主体の日常的なオールロード用途ならAll Road。旅そのものが目的ならAdventure。
Gravel RH・RMとの違い
Gravel RHと Gravel RMは、主にグラベルでどんな走行性能が欲しいかによって選ぶモデルです。
硬く締まったグラベルを速く走りたいならRH。路面が荒れたりルーズになったりしても、グリップとスピードを両立したいならRM。
Adventureは、それらより「速い」「悪路に強い」という上下関係ではありません。
長距離、積載、耐久性、トラブルを減らすことまで含めた旅のためのタイヤという、別の選択軸を持っています。
舗装路中心ならAll Road。高速ハードパックならRH。荒れたミックスグラベルならRM。長距離・積載・旅ならAdventure。
Adventureは「一番悪路向け」なのではなく、「一番旅を意識した」モデルと考えると違いが分かりやすくなります。
チューブレスレディ対応
CINTURATO ADVENTUREはTLR(チューブレスレディ)対応です。
対応ホイール、チューブレスバルブ、適切なリムテープ、シーラントなどを組み合わせることでチューブレスレディとして使用できます。
グラベルでは低めの空気圧を使いやすくなり、乗り心地や路面追従性を高めることができます。
チューブレスレディで使用する際はシーラントが必要です。空気圧や対応タイヤ幅については、タイヤだけでなく使用するホイールメーカーの指定も確認してください。
こんな方におすすめ
- バイクパッキングを楽しむ方
- 自転車キャンプへ出かける方
- キャンプ用品や旅の荷物を積んで走る方
- 舗装路と林道を組み合わせた長距離ツーリングを楽しむ方
- タイヤ重量より耐久性や耐パンク性能を重視する方
- 低圧時にも安定したサイドウォール性能を求める方
- 旅先でさまざまな路面に対応できるタイヤが欲しい方
スペック
| サイズ | ETRTO | 重量 | TPI |
|---|---|---|---|
| 700×40C | 40-622 | 600g | 60 TPI |
| 700×45C | 45-622 | 650g | 60 TPI |
| 製品名 | Pirelli CINTURATO ADVENTURE |
|---|---|
| タイプ | TLR(チューブレスレディ) |
| サイズ | 700×40C / 700×45C |
| コンパウンド | PROCompound Gravel |
| ケーシング | ProWALL Gravel |
| TPI | 60 TPI |
| 主な用途 | バイクパッキング / 長距離グラベル / キャンプツーリング |
| 主な対応路面 | 舗装路 / ハードパック / 砂利道 / 一般的な林道 |
| カラー | Black / Classic |
| メーカー | Pirelli(ピレリ) |
※タイヤは1本単位での販売です。前後で使用する場合は2本必要です。
※重量はメーカー公称値です。製品には個体差があります。
※リム幅によって実際のタイヤ幅は変化します。
※チューブレスレディで使用する場合は、対応ホイール、チューブレスバルブ、適切なリムテープ、シーラント等が必要です。
よくある質問
CINTURATO ADVENTUREはどんなタイヤですか?
バイクパッキングや長距離アドベンチャーライドを想定したグラベルタイヤです。舗装路から砂利道、一般的な林道まで幅広く対応し、速さだけでなく耐久性、耐パンク性能、荷物を積んだ状態での安定性を重視しています。
CINTURATO ALL ROADとの違いは何ですか?
All Roadは舗装路を中心に、ハードパックやライトグラベルまで行動範囲を広げるモデルです。Adventureは長距離ツーリングやバイクパッキングを想定し、耐久性、耐パンク性能、荷物を積んだ状態での安定性をより重視しています。
CINTURATO GRAVEL RHやRMとの違いは何ですか?
Gravel RHは硬く締まったグラベルでの高速走行、Gravel RMはミックスサーフェスやルーズ路面まで含めた走行性能を重視するモデルです。Adventureは特定の路面での速さや最大グリップよりも、長距離、積載、耐久性、耐パンク性能まで含めた旅での信頼性を重視しています。
40Cと45Cはどちらがおすすめですか?
舗装路を長く含むツーリングで軽快さとのバランスを重視するなら40C、グラベル区間が多く、荷物を積んだ状態での快適性やエアボリューム、安定感をより重視するなら45Cがおすすめです。
舗装路でも走りやすいですか?
はい。中央部分は比較的軽く転がるトレッド設計で、舗装路の長いツーリングにも対応します。ただし軽量レーシングタイヤのような鋭い加速より、長距離での巡航性や耐久性を重視したモデルです。
泥道にも向いていますか?
軽いぬかるみには対応できますが、深い泥や粘土質の路面を専門に走るマッドタイヤではありません。舗装路、ハードパック、砂利道、一般的な林道を幅広く走る用途に向いています。
チューブレスレディですか?
はい。CINTURATO ADVENTUREはTLR(チューブレスレディ)対応です。チューブレスレディとして使用する場合は、対応ホイール、リムテープ、バルブ、シーラントなどが必要です。
タイヤが重めなのはデメリットですか?
軽量タイヤに比べると加速時には重量を感じやすくなります。一方、その重量には耐久性やサイドウォール補強も含まれています。荷物を積んで長距離を走るバイクパッキングでは、軽さより安心感を優先したい方に適した設計です。