ディスクブレーキのオイル交換タイミングはいつ?セルフチェックとお店での点検のすすめ
ディスクブレーキ仕様のロードバイクやクロスバイクが本格的に普及して数年。ブレーキオイルの交換したことありますでしょうか?
数年乗っているけれどブレーキオイルの交換を一度もしたことがない・・・
という方、実は多いのではないでしょうか?数年使用しているとオイル系のトラブルが絶対にでてきます。ぜひ販売店で点検を定期的に受けてみて下さい!
今回はブレーキオイルの交換目安やトラブル回避のためにセルフでチェックできることをなどを徹底解説!まとめてみました。ぜひぜひチェックを!
まずはセルフチェック!ブレーキオイルの交換時期かも?
当てはまったらブレーキオイル交換を

一つでも当てはまっていたらすぐに点検を受けてください。ブレーキ周りに異常がある症状です。
実際にブレーキ内部で何が起こっているか番号別にみていきましょう!
ブレーキオイルを交換しないとどうなる?
①新車もしくは前回のブレーキオイル交換から1年以上経過
トラブルを未然に防ぐという予防的な意味でブレーキオイルの交換推奨は1年がおすすめ。
オイルの劣化はなかなか外からは確認できません、ブレーキが効いていても実は内部では劣化が進み、様々なトラブルを引き起こします。
もちろんオイルだけではなくブレーキパッドやブレーキローターの定期的に点検を受けましょう。劣化しすぎてパーツを交換しないといけないところまで来たら勿体ない!/p>
消耗しすぎて金属プレートまで削れたブレーキパッド↓↓↓

ワイヤーで引っ張るリムブレーキ時代に比べ、油圧式ディスクブレーキの場合、ブレーキパッドが減っていてもブレーキレバーの引きしろに変化の量が少ないんです・・・そのためパッドの交換時期を見逃してしまうことも・・・
さすがにここまで削れていたらさすがにギーギー異音がします・・・
ブレーキパッドの金属プレートにより著しく消耗したブレーキローター↓↓

ブレーキパッドの消耗限界を超えたことによりピストンが過剰に押し出されている、また左右のピストンが均一に押し出されていない↓↓↓

少なくとも1年に1度は販売店でブレーキオイルの点検を受けましょう!
使用状況や使用しているブレーキユニットによってオイルの劣化具合はまちまち!
攻撃性の強いDOTオイルを使用しているSRAM製ブレーキは性能が著しく低下したり、内部のパーツを傷めてしまうリスクがあるので乗っている乗っていないに限らず1年ほどで交換がおすすめです。
攻撃性の低いミネラルオイルを使用しているシマノ製ブレーキやテクトロ製ブレーキは乗っていなければ必ずしも1年で交換とは限りませんが、乗っていなくとも2年に1回は交換しましょう。
②レバータッチが前と比べて深い。ブレーキレバーがスカスカ

- ブレーキレバーの引きしろに遊びが多くなった
- ハンドルやグリップにブレーキレバーが接触するほどレバータッチが深い
- ブレーキレバーの引きしろが不安定(タッチを繰り返すともとに戻る)
以上の症状はオイルラインに「エア」。いわゆる気泡が入り込んでいる可能性があります。
特にSRAM製ブレーキに用いられるDOTオイルはもともと沸点が高く、ハードなブレーキングを繰り返すことができる一方で吸湿性の高いのも特徴。

SRAM製(DOTオイル)のブレーキオイルを数年交換をしていない状態でハードなブレーキングを繰り返すと水と混じり、沸点の低下。ブレーキが効かせられない状態になってしまします。いわゆるベーパーロック現象です。ブレーキレバーがスカスカな状態になります。
DOTオイルを使用している場合は必ず1年に一回は交換がおすすめです。
一方でミネラルオイルを使用するシマノ製ブレーキは吸湿性こそないものの、新車組み立て時やオイル交換直後においても多少のエアが少なからず残留している場合もあるので、ブレーキタッチに違和感があればすぐに点検を受けましょう

また、エアの混入以前にオイル漏れがないかも確認しましょう。そもそもオイルが漏れているとしたら大変危険ですので、すぐに販売店で点検を受けましょう!
③ブレーキまわりから異音がする
ブレーキの異音というと様々ありますが、オイルの観点からいうとピストンの動きが悪くなっておりオイルが汚れている証拠かも。
- ブレーキパッドとブレーキローターのクリアランスが狭くなっている
- ブレーキピストンの動きが不均一
ブレーキキャリパーとパッド、ピストンの状況を確認してみましょう!
以上の症状などあればオイル交換がおすすめ。
ブレーキキャリパーのスリッドセンターよりブレーキパッドが寄っている↓↓↓

ピストンの動きが悪く、押し出されたピストンの戻りが悪くなっている可能性があります。ピストンサイドに汚れがたまり動きを阻害しています。
ピストンにブレーキに細かいダストが溜まっている↓↓↓

例えばメンテナンス台にバイクを乗せ、レバータッチをした直後、ローターとパッドが擦り続ける場合は、ピストンの戻りが悪くなっている可能性もあります。
一度ピストンを押し出し、きれいにしてからオイル交換がおすすめです。
④レバータッチが明らかに重い、レバーの戻りが悪い
これはかなり重症です!
レバー等の外部からの打撃による破損などなければブレーキオイルがかなり汚れいていて内部で「つまり」を引き起こしている可能性が高いです。
オイル交換がマスト!ですが、最悪の場合ブレーキユニットを交換しないといけないところまで来ている状況です。
ブレーキダストで汚れたシマノのミネラルオイル↓↓↓

ブレーキダスト(ブレーキパッドやローターが削れたことによる粒子など)がピストンからオイルラインに入り込み内部がキャリパー、ホース、レバーに汚れが詰まっている状況です。
シマノのミネラルオイルは最初綺麗なピンク色↓↓↓

困ったらすぐに販売店で点検メンテナンスを
いかがだったでしょうか?
リムブレーキ時代のバイクと違って、ディスクブレーキのバイクは目視での観察がやや難しいところがあります。
ブレーキパッドの減り具合やオイルの劣化具合など、見えない部分の点検が必要で、実際に交換となると技術やツールがいろいろ必要になってきます。
ブレーキオイル交換に必要なツール↓↓↓

ブレーキは保安部品になりますので常に安全な状態を維持しましょう。ぜひ販売店で定期点検を受けてみてください。予防的にメンテナンスしてトラブル回避!安全で楽しいサイクルライフを送りましょう!
バイクプラスではいつでも点検無料。ご予約不要ですのでいつでもお待ちしております!