TREK Checkpoint+ SL5 新入荷|バイクパッキング・林道・ロング・通勤までこなす万能eグラベル
TREK初のE-グラベル「Checkpoint+ SL 5」が登場しました。すでに店頭にも入荷しています。
E-クロス、E-MTB、E-ロードと展開を広げてきたTREK。その流れの中で、ついにグラベルが出ました。正直に言えば、「やっときたか」という気持ちです。
実車を前にして思ったのは、「グラベルこそ、最もEバイクの恩恵を受けるカテゴリーではないか」ということです。
「あの林道激坂の先にある景色を見たいけれど、体力が心配」「荷物を積んでキャンプに行きたいけれど、登りが辛そう」……そんな理由で一歩踏み出せなかった方にこそ、このバイクは刺さるはずです。
舗装路も走れて、林道にも入れて、荷物も積める、そしてナイスアシスト。Checkpoint+ SL 5は、ライドをもっと自由に、もっと楽しくしてくれる最強のオールラウンダーeバイクです。じっくりご紹介します!
「説明なんていいからすぐ購入します!」という方はこちらの商品ページからご注文を笑
用途を決めなくていい一台: グラベル専用ではなく、林道からバイクパッキング、ロングライド、通勤までを一台で完結させる「真のeオールラウンダー」。
「自分の脚」が強くなった感覚: 新型TQ HPR60の自然で静かなアシストとIsoSpeedの快適性が、長距離ライドの壁を「お気楽サイクリング」に変えてくれます。
賢い「2セット運用」: ミッドドライブだからこそ、舗装路用と悪路用のホイールを使い分けることで、文字通り「2台分の役割」を完璧にこなします。
目次
新型TQ HPR 60という静かなくせに圧倒的な安心感
コンパクトさと60Nmの余裕
搭載されるのは、新型TQ HPR60。オンライン担当の宮崎(早)はHPR50搭載のDomane+ SLR(インプレブログ)に乗っていますが、その第一印象は「パワーアップしているのに、かなりコンパクト」というものでした。
電動アシスト車特有のメカメカしい主張がなく、フレームに自然に溶け込んでいます。一見するとEバイクとは分からないほどスタイリッシュです。トルクは60Nmへアップ。グラベルや重い荷物を積むバイクパッキング用途を考えると、この10Nmの差は大きな安心材料になります。
さらに航続距離は海外仕様で約80km前後(体重・勾配・モードにより変動)。グラベルやアップダウンを含むルートでも、現実的な距離をカバーできる設計です。モードの変更はTrek Central appで行います。日本仕様ならエコモードで+10kmほど伸びると思われます。レンジエクステンダーを追加(航続距離はおよそ44%増)すれば、ロングライドやキャンプツーリングも視野に入ります。
なぜここまで静かなのか ― HPR構造
そして何より静かです。林道やトレイルの静寂を壊さない自然なアシストは、自然と一体になるE-グラベルとの相性が非常に良いと感じます。
その理由の一つが、TQ独自のHPR(ハーモニック ピン リング)構造です。一般的な多段ギア式モーターとは異なり、独自の減速機構によってトルクを伝えるため、機械ノイズが圧倒的に少ない。
私は今も、非常にパワフルなBosch Performance Line CX搭載車に乗っています。CXは圧倒的なトルクと即応性が魅力ですが、その反面、どうしても音によるモーターの存在感や、ギア構造ゆえの“かかりの遊び”が気になる場面があります。
それに対してTQは、静けさと踏み出しの滑らかさが際立ちます。かかりに無駄なタイムラグがなく、それでいて主張しすぎない。
この“主張しない滑らかさ”こそが、TQの最大の魅力だと思っています。
結果として、「後ろから押される」のではなく、あくまで「自分のペダリングが自然に増幅されるようなフィーリングになります。
出力が垂れにくいという本当の安心感
さらに、重い荷物を積んで長い坂を登り続けるようなハードなシチュエーションでも、熱による出力垂れ(アシストが弱くなる現象)が起きにくくなっています。真夏の峠攻めやキャンプツーリングでも、最後まで心強い味方でいてくれます。
拡張性と快適性が生む「距離を削る」性能
ベースはCheckpoint SLフレーム。OCLV500カーボンを採用し、重量は13.81kg。
これはEバイクとしては驚異的な軽さです。もし万が一、出先でバッテリーが切れるようなことがあっても、「少し重めのグラベルバイク」として普通に漕いで帰ってこれる。この「アシストが切れても絶望しない軽さ」は、冒険において極めて重要なスペックです。
IsoSpeedが荒れた路面の突き上げを和らげ、長時間のライドでも疲労を溜めにくい構造に加え、フロント・リアラック、フェンダー、各種バッグ類にフル対応。レンジエクステンダー(補助バッテリー)の追加も可能です。
ここで言う拡張性と快適性は、単に「荷物が積める」だけではありません。路面・距離・荷物・勾配といった条件が変わっても、走りの質が崩れにくいという意味です。だからCheckpoint+ SL 5は、林道のためだけに置いておくより、通勤やロングライドまで日常側に引っ張り出した方が本領を発揮します。
実車で見ると、ここが刺さる。
グラベル用フレアハンドル
荒れた路面でも安定感を高めるフレア形状。下ハンドルを握ったときのコントロール性に優れています。
Shimano GRX 12速(機械式)
信頼性の高い最新のGRX 12速仕様。グラベル用途としてこれ以上ない、確実な変速を約束します。
レンジエクステンダー対応
ボトルケージに収まる拡張バッテリーで航続距離を延長可能。体力的に不安で避けていたりょうきょりツーリングも現実的になります。
専用バッグの親和性
フレームサイズに合わせたバッグがスッキリ収まるマウント設計。バイクパッキングが「後付け」ではなく「システム」として完結しています。
『後ろから押される』のではなく『自分のペダリングが自然に増幅されるようなフィーリングになる理由
Eバイクには大きく分けて、リアハブモーター式とミッドドライブ式があります。Checkpoint+ SL 5がeMTBなどと同様にミッドドライブを採用しているのは、これが単なる移動手段ではなく、スポーツバイクだからです。
私もミッドドライブ式のBoschを何台も乗り継いできましたが、TQユーザーの先輩である宮崎(早)も「ノンアシストバイクのペダリング感にかなり近い」と話しています。
その感覚の正体は、構造にあります。
① ペダリングとの一体感
ミッドドライブはクランク付近で駆動し、チェーンを介して出力します。つまり、自分の脚の力とモーターの力が同じ駆動系の中で合成される構造です。
リアから押されるのではなく、あくまで“自分の踏力が増幅される”感覚に近い。そのため、立ち上がりや勾配変化、ダンシングへの切り替えでも違和感が出にくく、スポーツとしての“連続性”が保たれます。
ケイデンスを上げれば軽やかに、トルクをかければ力強く反応する。このフィードバックの自然さが、「Eバイクに乗っている」という意識を薄くしてくれます。
② ギアを活かせるという安心
登りでローギアに入れれば、モーターも最も効率の良い回転域で働きます。つまり、人間とモーターが同じギアを共有しているということです。
急勾配や長い登り返しでも効率が落ちにくく、無理にトルクで押し切る必要がありません。これは単に「楽」というより、「最後までペダリングの質が崩れない」という感覚です。
ギアを選び、回転数を保ち、自分のリズムで登れる。だからこそ、ヒルクライムでも“走っている感覚”が失われません。
③ トラブルへの対応力
ここが意外と見落とされがちですが、ミッドドライブは後輪に配線がありません。 つまり、万が一のパンク修理も通常のスポーツバイクと全く同じ手順で行えます。 電線や端子を気にする必要がない。 これは人里離れた林道を走るグラベルバイクにおいて、 何物にも代えがたい安心材料です。
さらに、後輪が完全に“普通のホイール”として扱えるため、 ハイエンドのカーボンホイールへの換装も自由自在。 オンロード用とグラベル用でホイールを使い分ける 「2セット運用」も現実的になります。
整備性、拡張性、そして将来のアップグレードの自由度。 この点においても、ミッドドライブはスポーツバイクとの親和性が非常に高いです。
グラベル専用にしておくのは、もったいない。
Checkpoint+ SL 5は、ゴリゴリのグラベル専用機というより、「用途を決めなくていい」バイクだと感じています。
ロングライド:100kmが“怖くなくなる”
IsoSpeedによる快適性と、ミッドドライブの自然なアシスト。この組み合わせは、距離に対する心理的ハードルを劇的に下げます。ロングで削られるのは、脚だけではありません。振動、向かい風、細かなアップダウン。それらをこのバイクが肩代わりしてくれる結果、100kmが特別な挑戦ではなく、日常の延長になります。
自転車通勤:汗をかかない、でもスポーツ
ラックやフェンダーを取り付ければ、最高の実用車になります。信号スタートや橋の登りで無理に踏まなくていい。汗だくにならずに、でも「良いモノに乗っている」満足感は失わない。日常の移動が、贅沢な時間に変わります。
究極の「ホイール2セット運用」
これが最も賢い使い方かもしれません。
- 32c程度のロードタイヤを履かせた「快適オンロードホイール」
- 45 - 50cのグラベル/トレイルタイヤを履かせた「オフロード満喫ホイール」
この2セットを用意するだけで、このバイクは一台で「高性能ロードバイク」と「本格グラベルバイク」の二役を完璧にこなします。フレームに十分な余裕があるからこそ、どちらの仕様でも走りが破綻しません。
しかも、実質2台分の守備範囲を持ちながら「保管スペースは1台分ちょい」で済む。これは、マンション住まいの方やガレージのスペースに限りがある方にとって、密かな、でも決定的なメリットになるはずです。
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カスタムベースとしての将来性
GRX Di2化、フラットバー化、ドロッパーポストの追加。方向性はいくらでも広げられます。
中でも面白いのが、電動ワイヤレスドロッパーの追加です。
たとえば SRAM Reverb AXS XPLR。
グラベル専用設計のショートトラベルドロッパーで、見た目を崩さずに実用性だけを引き上げてくれる存在です。
Checkpoint+ SLはIsoSpeedによって路面からの突き上げをいなす構造を持っています。そこにReverb AXS XPLRのActiveRide(数ミリ下げただけでサスペンションに早変わり)が加わることで、サドル周りの快適性とコントロール性がさらに向上します。
- 荒れたダウンヒルで重心を下げたいとき。
- 段差降りで腰を引きたいとき。
- 信号待ちで足付きを良くしたいとき。
ドロッパーは“攻めるための装備”と思われがちですが、実は楽して安心して走るための装備でもあります。
しかもAXSなら完全ワイヤレス。フレームに余計なケーブルを追加する必要もなく、Checkpoint+ SLのクリーンな造形を崩しません。
- グラベルをよりアグレッシブに。
- 通勤をより安全に。
- ツーリングをより快適に。
ドロッパーひとつで、このバイクの性格は確実に一段広がります。
土台がスポーティで、かつ余裕があるからこそ、後から味付けを変えられる。最初に「用途を決めきらなくていい」というのは、実はかなり大きな価値です。
Checkpoint+ SL 5は、速くなるためのEではなく、「遊び続けるためのE」。
だからこそ、Checkpoint+ SL 5は、「本当のオールラウンダー」でなのです。
実車のご案内
実車のサイズ感や、TQモーターの静かさをぜひ店頭で確かめてみてください。
Sサイズ: 戸田彩湖店
Mサイズ: 大宮店
MLサイズ: 三郷店
所沢店: Mサイズが私西村のバイクとして入荷しています。
まだ撮影用に形にしただけでライドできる状態ではありませんが、もちろんいつも通りカスタム予定です。オール電化だけでなく今回の「テーマはEグラベルコミューター」、お楽しみに。
ご注文はオンラインからも可能です。サイズフィッティングをしてから納車ができる店頭受取が断然おすすめですが、バイクプラスは遠くて...というお客様には配送での納車も承っています。
👉 Trek Checkpoint+ SL5 商品詳細&ご注文ページ
国内入荷は少量ですので、ご興味のある方は早めにお声がけください。
よくある質問(FAQ)
さらにミッドドライブは重心が中央かつ低い位置にあるため、車体のバランスが非常に自然。太めのタイヤも相まって、漕ぎ出しや低速域でもフラつきにくいのが特徴です。
アシストの自然さだけでなく、フレーム設計そのものが「安心して走れる方向」に振られているため、スポーツバイクが初めての方にも扱いやすい一台です。
特に約44%も航続距離を伸ばすレンジエクステンダーバッテリーを追加すれば、獲得標高の多いルートや100kmクラスのライドでも現実的な選択肢になります。
「バッテリー残量を常に気にしながら走る」というタイプのEバイクではなく、計画的に使えば一日遊べる設計になっています。
Madoneのような空力最優先のレーシングロードと同じスピード感や反応性を求めるのであれば、設計思想が異なるため完全な代替にはなりません。しかし、エンデュランスロードバイクに求められる直進安定性や快適性、長距離を一定ペースで走る能力という意味では、十分に代用可能です。
32c前後のロードタイヤを装着したホイールに履き替えれば、舗装路中心のライドでも軽快に走れます。ミッドドライブはギアを活かせるため、登りでもペダリングの自然さが損なわれず、スピード域でもフレーム剛性に不安はありません。
純粋なレース機材とは方向性が異なりますが、「長く、遠くまで、疲れにくく走る」という目的であれば、むしろ快適性とアシストの恩恵によって有利に感じる場面もあります
