Madone SL Gen8 カスタム例|性能アップもイメチェンも軽量化も!
朝から晩までこんにちは、戸田彩湖店の松川です!
以前のブログで新型Madone SLシリーズのインプレッションをお届けしましたが、今回はスタッフが実際に乗っているバイクを例に、その具体的なカスタム内容をご紹介します。完成度の高いMadone SLですが、カスタムを加えることで性能やデザイン性がさらにアップします!
Madone SL7 Gen8 戸田店松川のカスタム例
SL7はパッケージとしての完成度が非常に高く、これ以上アップグレードをする必要はあまりないと言えるモデルですが、カスタムの満足度は機能面のアップグレードによるものだけではありません。
カラーパーツなどで見た目を変えることができるので、自分好みの1台に仕上げたい方には強くオススメをしています。私は以下のカスタムを施しました。
1. スターラチェットを18から54Tに
標準装備されているBontragar製Aeolus Pro 51カーボンホイール。DT SWISS 350ハブが使われており、内部はスターラチェット構造。
スターラチェットには、18T、36T、54Tの3種類の歯数が存在しますが、このホイールには標準で18Tのスターラチェットが組み込まれて
効果:
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パワー伝達効率が向上し、踏み出しや加速時のロスが軽減
端数が増えれば増えるほど踏み込んだ時にパワーを伝えない空転が少なくなることでホイールの「かかり」が良くなり、発進時や加速時のタイムラグを減らすことができます。
具体的な数字で表すと、スターラチェットのエンゲージメント角度(歯と歯の間の角度)が、18Tで20°→36Tで10°→54Tで6.6°となります。
この角度が小さければ小さいほどペダルを踏んでからパワーが伝わるまでの時間が短くなり、駆動効率が上昇します。
踏みだしのロスが少ないことがわかります。下りで足を止めているときから漕ぎ出すタイミングや、信号待ち後の発進等、加速が必要な場面においてパフォーマンスが上がりました。
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ラチェット音が大きくなる(爆音ホイール)
歯数が増えるとラチェット音(走行中足を止めているときにホイールから鳴る音)が大きくなり、いわゆる爆音ホイールになります。
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交換は簡単
適度にグリスを縫ってあげる必要がありますが、グリスを塗ってもまぁまぁうるさいです。個人的には気に入っていますが、爆音が気になるという方であれば、54Tほどうるさくない32Tにするのも一つの手かなと思います。
交換自体はかなり簡単!ホイールを車体から外したらスプロケットを引っこ抜けばスターラチェットが取れるようになります。あとは好みの歯数のスターラチェットを装着し、スプロケットをはめ戻せば交換は完了です。グリスを塗る時間を含め10分もかからないぐらいですべての工程が終わります。
2. タイヤのグレードアップ
標準装備されているBontragar R3 Hard-Case Lite 700×28cは、チューブレスレディです。グレード的にはミドル-ハイグレードとなっており、耐久性やグリップ力が高く、人気のタイヤです。
しかし今回私は、新型マドンと同時期に発表されたハイエンドタイヤ「Bontragar Aeolus RSL TLRロードタイヤ」を装着することにしました。
効果:
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転がり抵抗が減りしなやかな乗り味、耐パンク性・グリップ力が向上
RSLといえば最高峰、乗ってわかるほどのしなやかさを持っており、それでいて耐パンク性やグリップ、転がりがかなりイイです。
さすがは320tpi(タイヤの繊維の量の単位)コットンケーシング製なだけあって転がり抵抗がかなり少なく、発進や加速はかなり軽くなります。
tpiが高いと耐久性が下がるというデメリットもあるのですが、2000kmほど走った後でも大きくすり減ることやひび割れが発
生することなく使用できています。 -
流行りのブラウン系サイドウォール
黒の方が好みではありますが、好きな人は好きなブラウン系サイドウォール。
3. エアロボトルケージの装着
TREK RSL Aeroボトル&ケージ。もちろん市販されているどのボトルケージでも取り付けることは可能ですが、せっかくなら新型マドンに合わせて新発売されたボトルケージをつけたい!ということで注文。このボトル&ケージが凄い‼︎
特徴:
- ケージはカーボン製で軽量
- 高い空力性能を実現(二つ取り付けることで先代マドンと同等の空力性能!!)
- 新型Madoneにマッチしたデザイン(3色あり)
- 他の車体にも対応し空力性能を向上させる万能アイテム!
新型マドンに似合うカッコよさと軽さ、速さを持ち合わせているので満足度はさらにアップ。しかも一般的な丸ボトルも使えるうえ、新型マドン以外の車体(TREK以外も含む)に取り付けた場合でも空力性能は上がるので、ほぼ全員にオススメできる一品です。
4. チェーンの交換
こちらに関してはかなり好き嫌い(賛否)が分かれてしまうのですが、純正のシマノアルテグラチェーンからSUMC製の12速用チェーンへ交換。変速性能が上がるということはない(むしろ純正チェーン使用時よりも下がる)のでただの自己満足の範囲ですが、個人的には心が満たされました(笑)
効果:
- シマノ純正チェーンが性能は一番だが、見た目が鮮やかに変化
- 数種類のカラーバリエーションあり
フレーム内部のマジョーラカラーが、見る角度によってはピンクに見えることからレインボー×ピンクをチョイスしました。画像のように、チェーンを変えるだけで車体の雰囲気がガラッと変化。中々可愛らしくてオシャレですね。
5. その他の細かいカスタム
主なカスタムや変更点は上記の通りとなりますが、細かなところとして、
・サドルブレンダーの導入
・ライト、サイコン用のブレンダー導入
・バルブキャップの交換
があります。
Trekといえばブレンダーシステム
トレックといえばブレンダーシステム。ステムから専用パーツを使うことで(一部ハンドルから)フロントライトやサイコンを自転車の中心に配置することができるパーツシステムとなっています。かなりカッコよくてスマートなバイクなので、このブレンダーシステムは必須といっても過言ではないくらいです。
使用例:
- TREK RCS Pro Stem Blendr Duo Base
- Bontragar Blendr Garmin High Mount
- Bontragar Blendr Low Commuter Light Mount
松川使用アイテムは上記です。ベースに関してはSLグレードで共通ですが、マウントはご使用いただいているサイコンやライトの種類によって変わりますのご注意ください。
サドルにもブレンダーシステムが採用されています。
Bontragar製のサドル(一部を除く)であれば、サドル後方の裏側にねじ山があり、そこに取り付けられます。
使用例:
- Bontragar Blendr Saddle Accessory Mount(画像使用アイテム)
- Flare R ライト
- Flare RT ライト
- TREK Carback Radar バックレーダー付きリアライト(画像使用アイテム)
- TREK Blendr Fendr 泥除け
このマウントをつけることでスマートにTREK製のライトを取り付けできます。これらはトレック乗りならでは!是非導入してみてください♪
丈夫な金属製バルブキャップ
バルブキャップは、元々は樹脂製のモノがついてきますが、色味を加えたいというのと耐久性を上げたいということがあり、KCNCのアルミ製バルブキャップ(ゴールド)へ。
乗っているトレックのクロスバイク(FX3)とマウンテンバイク(Fuel EX8)にも導入してます。こちらのバルブキャップをつけることでワンポイントカラーとして機能し、見た目と気分が上がります。
カスタム例紹介:Madone SL5 Gen8(宮崎の愛車)
新型マドンの良さを実感できる、一番手に入れやすい金額のSL5。もちろんそのままの状態でも良いのですが、せっかくならご自身にあったカスタムを楽しみましょう。
新型マドンのSLグレードはSL5、SL6、SL7の3つのグレードにおいて、すべてフレームの素材は同じものとなっており、フレーム以外の構成部品によってグレードが分かれています。カスタムによって、SL5をカスタムすることでSL7にも近づけることができますし、SL7を超える車体を作り上げることもできるのです。
SL5はそのため、ロードバイク初心者やアルミロードからのお乗り換えの方だけでなく、カスタムを前提としたお客様へも強くオススメしております。SL6、SL7のほうが確かにグレードは上ですが、パーツが決まっているので、お好みのホイールや変速系パーツを入れたいならSL5がお得です!
上記を踏まえたうえで、通勤&お好みカスタムをしてあり、フレーム以外のパーツがほぼすべて変えられている戸田店宮崎の愛車をご紹介させていただきます。
1. コンポーネントの載せ替え
かなり大掛かりなカスタムです。SL5にはシマノ製機械式(ワイヤー式)の12速105コンポが標準装備されていますが、こちらをSRAM RIVAL/Forceのミックスへ。誰もが一度つくとやめられない電動変速となっております。
SLグレードの場合、電動変速は105もしくはアルテグラのみとなっており、SRAM系やデュラエースを選ぶことはできません。SRAM好きにはなかなか厳しいですが、SL5であれば載せ替えのコストも比較的低くなるので導入はしやすいです。もちろんコンポ載せ替えも承っております!
2. ホイールの換装
もともと乗っていた車体からの乗り換えということもあり、元の車体に装備させていた、【Fulcrum Racig ZERO】へ交換。アルミホイールの中でもハイエンドモデルとなっており、加速感や巡航維持が楽になります。
街乗りや短めのサイクリングだけでもホイールの良さは関係してくるため、カーボンホイールまでは要らないという方でも、このホイールへの交換はオススメしています!定番のZondaもヨシ!
効果:
- 軽量で加速性能が向上
- カーボンホイールを必要としないライダーにもおすすめ
3. タイヤの幅アップ(28c→30c)
新型マドンで個人的にかなりアツいと感じたのは、幅30cまでのタイヤを履けるようになったところ。幅を太くすることでコーナーでのグリップや乗り心地が格段に上昇。
安定感も増すので、普段乗りやロングライド等でも大活躍すること間違いなし!宮崎の場合、Vittoria Corsa Next 700×30cへ。値段もそれほど高すぎず、性能も程よく良いコスパに優れたタイヤです。
効果:
- グリップ力と乗り心地の向上。
- 長距離ライドでの安定感が抜群。
4. 自分に合ったサドルに交換
気になると永遠に買い続けるサドル。合う合わない、好き嫌いがかなり分かれる部分となっており、このサドルが良い!と言い切れるものは中々ないですが、ご自身にあったサドルに交換することで体の痛みや違和感が減り、ライドでの満足感が上がります。
宮崎はSelle Italia NOVUS BOOST EVOへ交換。サドルにはその幅やノーズの長さ、クッションや表面の素材などなど気にすべき事項がたくさん。
ハンドル交換
新型マドンといえばエアロ!軽量!ということでBontragar Aero Pro Handlebarへ交換。トレック独自のOCLVカーボンで製造されており、軽量さとカッコよさを両立しており、Bontragar RSL Aero Handlebarよりも低コストで手に入れることができる、コスパに優れたイイ商品です。
効果:
- 軽量化
- 空力性能アップ
その他細かい部分
上記カスタムのほかに細かいカスタムもご紹介させていただきます。
泥除けはASS Saver製のモノを装備
大宮店遠藤も愛用しており、カッコよく泥はねや水はねから体を守ってくれる、通勤メインのライダーや雨上がりのサイクリングに必須のアイテム。
付け外しがかなり簡単にできるので、ライドの状況によってさっと装備するなり外すなりできちゃいます!
ブレーキローター交換: Swiss Stop Catalyst/ONE
ブレーキローターはシマノ製でもSRAM製でもない、Swiss Stop製のCatalyst/ONEをチョイス。ブレーキローター一つでも車体の雰囲気や見た目に変化は現れます。
試乗車情報
新型Madoneの試乗車(SL5)
- 港北店: Madone SL5 / Matte Deep Smoke / Mサイズ
- 大宮店: Madone SL5 / Gloss Crystal White / Sサイズ
- 三郷店:Madone SL 5 Gen 8 / Gloss Crystal White / Mサイズ
- 戸田彩湖店:Madone SL 5 Gen 8 / Hex Blue / Mサイズ
- 多摩店:Madone SL 5 Gen 8 / Hex Blue / Mサイズ
- 所沢店:Madone SL 5 Gen 8 / Hex Blue / Sサイズ
まとめ:カスタムの魅力
カスタムは性能だけでなく、見た目や乗り味も大きく変化させる魅力的な要素です。
試乗も可能ですので、新型Madone SLシリーズの性能をぜひ体験してください!
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