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  • チューブレスレディの魅力とチューブレス化の方法

    2025年1月6日by さいたま大宮バイクプラス

    こんにちは。大宮店の鶴見です!

    近年ロードバイクで普及してきたチューブレスレディタイヤについて、気になっているけど実際のところどうなの??という疑問や、自分で作業できるの??という質問をいただくことが増えてきました。

    本記事では、チューブレスレディタイヤの特徴やメリット、注意点、選び方、そして取付方法まで詳しく解説します!

     


    チューブレスレディタイヤとは?

    チューブレスレディやチューブレスの基本

    現在主流のタイヤは「クリンチャー」と呼ばれ、タイヤとチューブが別々のパーツとして取り付けられており、空気の保持はチューブが担っています。

    一方、チューブレスレディやチューブレスと呼ばれる規格は、タイヤ内のチューブを無くし、タイヤとリムのみで空気を保持する構造になっています。これにより、走行性能や耐パンク性が向上するメリットがあります。

    そのなかでも今回紹介するチューブスレディは、シーラント剤という液体をタイヤ内部に注入しすることで、リムとタイヤの微小な隙間を埋め、気密性を高めています。

    チューブレスレディのメリット

    1.空気圧を下げての使用が可能

    ◎乗り心地がアップする

    一般的なクリンチャータイヤ(28C)では100psi(7気圧)前後が目安ですが、チューブレスレディでは70~90psi(4~6気圧前半)で運用できます。これにより、下からの突き上げが軽減され、快適な乗り心地を得られます。

    シュワルベプロワン28C

    例えばシュワルベプロワン28Cの最大空気圧は95psi(フックドリム)となっており、実際には70psi前後で運用されることが多くなっています。

    ◎走行時の安定感アップ

    空気圧を下げることで、より地面をつかみやすくなり、特に下り坂や不安定な路面での安定性が向上。安心して走れるようになります。

    2.シーラントによるパンク修理効果

    ボントレガーシーラント

    チューブレスレディのシーラントは、リムとタイヤの隙間を塞ぐだけでなく、走行中のパンクも自動的に補修します。出先での軽いパンクならそのまま走行可能です。

    多くの製品は3~7mmの穴に対応しています。もししっかりパンク修理をしたい場合にはパンク修理キットを使うこともできます。

    パンク修理キット

    また、シーラントの効果に加え、チューブがないことで「リム打ちパンク」のリスクが低減されます。

    3.転がり抵抗の軽減

    チューブとタイヤの接触がないため、摩擦が少なく、路面抵抗が減少。実験データでも、低抵抗タイヤランキングの上位はほとんどがチューブレスレディタイヤとなっています。


    チューブレスレディの注意点

    1.サイドカットなどの大きな穴に注意

    基本的にはある程度の穴はシーラントで塞がりますが、サイドカット等で大きな穴が空いてしまった場合は難あり。その場合には、タイヤブート(タイヤ用の補修パッチ)などをタイヤ内側に張り付け、チューブを入れて自走できるようするというのが一つの方法です。

    ただタイヤの中には液体のシーラントが入っているためちょっと厄介。手が汚れないように薄手のビニール手袋などもパンク修理セットと合わせて用意しておくと便利です。

    2.各パーツの組み合わせにより作業性がまちまち

    ホイールやタイヤの組み合わせが非常に多く、相性の良し悪しがあります、作業性に影響を与えることがあります。たとえばタイヤがかたくて全然はまらないとか、逆にすんなりはまったけれどビードが上がらないとか、いろんなケースが起こり得ます。

    実際に作業を行うにあたり作業手順や小さなひと手間がとても重要ですので、初めて作業する方は戸惑うこともあると思います。ご自身でトライしてみたけれど大変でもう嫌になってしまう方がいるのも事実です。

    3.空気漏れに注意

    シーラントの定期的な補充が必要で、長期間放置すると、タイヤ内部っでシーラントが乾燥して気密性が低下します。
    おおむね2-6か月くらいの効果期間の製品が多いため、忘れずに継ぎ足しを行いましょう!



    チューブレス化に必要なもの

    チューブレスレディ対応ホイール

    クリンチャー専用のリムを使っているホイールの場合、どうがんばってもチューブレス化はできません。チューブレス対応かどうか確認をしましょう。たとえばTREKの場合TLR(チューブレスレディ)とホイールに記載があったりします。

    リムストリップとリムテープ

    チューブレステープ各種

    リムテープもチューブレス用を使います。ロードバイクではリムの谷の深さや形状に合わせて幅を選びます。

    • 比較的厚めで伸びは小さいタイプ(シマノ、パナレーサーなど)
    • 中厚手で比較的伸びるタイプ(DTSwiss、マックオフ、シュワルベなど)

    など各社特徴があります。ご自身で作業をする場合のおすすめはリムの谷の形状に左右されにくい中厚手で柔軟性の高いタイプです。

    なお、TREK傘下ブランドのボントレガーからはボントレガーのホイールに対応した嵌めるだけで簡単に取付できるリムストリップが発売されています。ポイントさえ押さえればテープタイプに比べ比較的簡単な取付が可能な点が最大のメリット。うまく貼れるか心配な場合はこちらがおすすめです。

    チューブレス用バルブ

    チューブレスバルブ各種

    リム形状に合ったバルブを選びましょう。ボントレガーのリムストリップを使用する場合、バルブもボントレガーがおすすめ。リムストリップの形状に合わせてバルブ根元が密着するように作られています。

    それ以外のリムテープの場合のおすすめはマックオフやウルフトゥース。バルブ根本のゴム形状が3種類のなかから選べるだけでなく、バルブナットを締めてもゴムが抜けないように大きなフランジ設計となっており、信頼性も高い構造です。

    チューブレスレディタイヤ

    チューブレスタイヤ各種

    タイヤもチューブレスレディ用が必要です。各モデルによって、走りの特徴が異なりますので、お好みのものを選びましょう。

    例:

    • ボントレガー R3: コストパフォーマンスが高い初心者向け。癖もなく耐パンク性や寿命にも優れています
    • シュワルベ プロワン: 空気保持性が高く、各ホイールメーカーがテスト用タイヤとして選定するレベルの精度
    • コンチネンタル GP5000TRグリップ力と低い転がり抵抗、タイヤサイドのコシが欲しいならこのタイヤ。

    シーラント

    シーラント各種

    メーカー推奨の製品があればそれを使用するのが一番ですが、とくに指定がなければスタンズやボントレガー、マックオフが特におすすめ。また、シーラントとパンク修理キットは、同じメーカーのもの使用すると相性が良いです。



    取付方法

    チューブレスの取り付け手順を簡単に説明します。

    1. リムストリップ取付、リムテープ貼り付け

    まずはシーラントリムーバーなどを使用し、リムに付着した汚れなどは落としておきましょう。

    シーラントリムーバー

    ◎ストリップタイプ

    バルブや工具をリムストリップとリムに通し穴がずれないように仮固定したうえで、リムにストリップを嵌めていきます。このときストリップを折ったり、ストリップのふちを押して変形させないように注意しましょう。一周作業を行い、リムにしっかり取付できたら完了です。

    リムストリップ交換

    ◎テープタイプ

    テープやリムの接着面には触れないように注意しつつ、少し引っ張りながら最初の10cmほどを貼り付け、そのまま少しずつテープを出しては貼り、出しては貼りを繰り返していきます。

    マックオフテープ貼り付け

    次にタイヤレバー等を使って角の部分にもしっかりと密着させます。

    チューブレステープ貼り付け2

    最後にバルブ部分に穴をあけます。テープが大きく裂けてしまったりすると空気漏れの原因となるため、千枚通しなどで小さな穴を開け徐々に広げていく方法や鋭い刃物で*型に切り込み◎入れ、テープの裂けが大きくならないようにする方法がおすすめです。

    チューブレステープの穴あけ

    2. バルブの取付

    まずはリムの形状に合うゴムを選び、先にリムに差し込みます。

    チューブレスバルブ取付

    次にバルブ本体を差し込みます。

    チューブレスバルブ取付

    3. タイヤの取付

    基本的にはクリンチャータイヤの時と同じく素手で取付を行いますが、先にせっけん水やビードワックスを塗っておくとタイヤを痛めにくく、はめるのも、このあとのビード上げも楽になります。

    また、チューブレスでは、タイヤをはめる際にバルブ側反対側からスタートし、バルブ側を最後に嵌める手順の方が作業がしやすくなります。クリンチャーの時と逆ですね。

    4. ビード上げ

    フロアポンプ、もしくはコンプレッサーなどで空気を入れてビードを上げていきます。

    5. シーラント注入

    両サイド一周ビードが上がったら、バルブコアを外し、パークツールやスタンズなどの注射器を使用し注入します。

    バルブコア外し

    バルブコア外し、バルブコアツールはチューブレスだけでなく通常のチューブでも使用する機会がありますので、一つは持っておいて損がないアイテムです。シーラントの量はメーカーの推奨値を守ると効果的です。

    シーラント注入

    6. 儀式

    最後に一番大切な儀式を行えば完成です!基本的には360度シーラントを行き渡らせ、リムとタイヤの密着面などにシーラントが回ればOKですので、振ったり、地面に軽く落としてシーラントを撹拌しましょう。


    実際の組み合わせ例

    アイオロスプロ37₊シュワルベプロワン28C

    シュワルベプロワン28C

    この組み合わせは、フロアポンプでもビード上げが簡単でした!

    • ボントレガーアイオロスプロ37
    • 純正リムストラップ
    • 純正バルブ
    • シュワルベプロワン28C
    • ロード用マックオフシーラント

    アイオロスプロ37 + シュワルベプロワン28C

    シュワルベプロワン28C

    マックオフのバルブはカラーが豊富なのが特徴です。

    • ボントレガーアイオロスプロ37
    • マックオフリムテープ
    • マックオフバルブ
    • シュワルベプロワン28C
    • ロード用マックオフシーラント

    アイオロスプロ37 + ハッチンソンレーシングブラックバード28C

    ハッチンソンレーシングブラックバード28C

    こちらは上記の組み合わせと同様空気漏れが少なく安定していました。

    • ボントレガーアイオロスプロ37
    • パナレーサーリムテープ
    • マックオフバルブ
    • ハッチンソンレーシングブラックバード28C
    • ロード用マックオフシーラント


    まとめ

    大宮店をはじめバイクプラス全店でチューブレスレディのご相談を随時承っております。取り付けの際の疑問や困りごとがありましたら、お気軽にご相談ください!

    この記事を書いた人

    BikePlusのスタッフ・専門家として、日頃の接客や実体験をもとに記事を執筆しています。

    鶴見 峻也(Tsurumi Shunya)

    鶴見 峻也(Tsurumi Shunya)

    セールス&メカニックバイクプラス所沢店スポーツ自転車歴10年、自転車ショップ勤務歴8年

    大学時代に大手自転車販売店でアルバイトを経験。シティサイクルの販売を通して「カスタムはシンプルかつ機能的に」が自分のモットーに。 自分で組めるパーツはできるだけ自分の手で仕上げたいタイプで、ホイールの手組みもお手のもの。気づけばハブを中心にパーツがどんどん増えていくほどのメカ好きです。 現在は輪行と自走を組み合わせたロードバイクでのロングライドを中心に、フラットバーグラベルバイクでのショートツーリングも楽しんでいます。

    専門/得意分野

    • ロードバイク
    • マウンテンバイク
    • クロスバイクの販売整備
    • 得意分野:いつもの生活の中でも活躍できるバイクカスタム

    保有資格

    • 自転車安全整備士
    • 自転車技士
    • TREK University 2025認定ガイド取得

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