Magene PES-P515レビュー|43,560円で買える高精度パワーメーターの実力

2025年9月15日by 戸田バイクプラス

こんにちは!戸田店中村です!
早速ですが、皆さん!自転車カスタムしてますか?
カスタムして自分色にだんだん車体が染まっていくのを眺めるのも自転車の楽しみの一つだと思います♪

今回ご紹介するのは Magene(マージーン)の PES-P515 です!!

目次


Magene(マージーン)PES-P515

Magene PES-P515 アルミ削りだしの黒いクランク全体の写真

PES-P515は、いわゆるクランク型のパワーメーターになっていて、イメージ的にはなかなか手を出しにくいカテゴリの商品だと思いますが、今回ご紹介する商品はかなり手を出しやすくなっております!

実際、私も昔クランクタイプのパワーメーターを購入したとき20万円近くして、自分自身に「お前ほんとに買うのか?」っと問いかけて、かなりの覚悟を決めて購入したものです(笑)

しかしこのPES-P515はそうではありません!なんとその価格43,560円(税込)!!

価格的には定番シマノのアルテグラクランクとそんなに大きく変わらない価格で、パワーメーターが手に入ります!!

「そんな安くて大丈夫? 実際どうなの?」気になることが多い見出しだと思います。

結論から先に申し上げますと、全然オッケーです!!


全然オッケーの根拠

耐久性・剛性

少ない年で年間10,000km以上自転車に乗ってる私が、2023年5月から(前作PES-P505)から通算2年4か月、トラブルらしいトラブルもなく、センサーとクランク双方なんら問題もなく運用ができています。

中空構造のCNCアルミ削り出しクランクの剛性感もなかなかで、ダイレクトにペダリングの力が駆動系に伝わる感触です。正直ここに関しては全く不満はないです。

パワーメーターの測定精度

特に不満を感じるほどの測定精度の不満はなく、何なら記事序盤で話した昔覚悟を決めて買った20万のパワーメーターよりデータのスパイクやばらつきが無く、かなりいい方なのでは?っと感じる程度には良好です。

しかも、安価なパワーメーターにありがちだった測定方式が片側にセンサーがついて疑似的に両足分のパワーを測定するタイプではなく、しっかりと両足分の測定を行えているところが、このPES-P515のさらっとすごいことをやっている点です!

パワーメーターの中でも測定精度の高いといわれているスパイダー型測定方式を採用しているところもグッドです!

さらに前作PES-P505と比較してパワー測定精度も±1.5%から±1.0%へと高まり、ただでさえ高かった測定精度に磨きがかかりました。

デジタル物はなんやかんやで新しいものが強いを体現しています。

クランクの汎用性の高さ

PES-P515は汎用性の高い、110BCD シマノ4アームチェーンリング対応となっており、回りくどい言い方をしないと、今使っているシマノクランクについている11速、12速のチェーンリングがそのままPES-P515に使えます。(シマノ12速の場合、車体によっては変速に影響が出ます)

また、他メーカーのチェーンリングも最近の製品はシマノ4アーム互換のものが多いので、様々な商品を使うことができます。


なぜそんなに良い商品を今になって紹介したのか?

PES-P515 をスタッフ中村がバイクプラスのロゴの前で持っている写真

前作PES-P505が発売して2年、そんなに良いものだと太鼓判を押すこの商品をなぜ今の今まで紹介しなかったのか? 理由は単刀直入に、前作PES-P505の形状と現行TREKの採用するT47というボトムブラケット(クランク軸のベアリング)とフレーム形状の相性が最悪で、そもそも取り付けができるTREKのロードバイクが限られていました。(BB90採用の旧型には問題なく使えました)

しかし、今作PES-515はそこが改良されて、現行のT47を採用したTREKのロードバイクに取り付けが可能になりました!! ここはかなりTREKユーザーにはでかいアップデートです。

あともう一つの理由が、PES-515は発売からとても人気の商品で、私の購入分をお客様予約分に回したりしていたら今の今まで私が買えませんでした(笑)


PES-P515に弱点はないのか?

「低価格、高剛性、高精度」三拍子そろった完璧な商品に見えるPES-P515に弱点はないのか?

はい、普通にあります!!

ちょっと重くて、ちょっと変速が悪いです。

ちょっと重い

PSE-P515を計りで量っている写真、重量は618g

 

シマノFC-R7000ステージスパワーメーター付きを計りで量っている写真、重量は552g

PES-P515の実重量(チェーンリングなし)618g、比較対象としてシマノ105(チェーンリングなし)11速パワーメーター付きが実重量552g

とらえ方は人それぞれですが、値段を考えたら「ちょっと重い」けど別に致命的に重いというわけでもなく、言ってしまえば重量は普通といったところでしょうか。

スーパーの精肉売り場感覚の言い方をしてしまえば、パワーメータークランク100gあたりの値段で考えたら、その他モデルと比較して驚くほど安価です(笑)

ちょっと変速が悪い

PSE-P515にマージーン純正のチェーンリングを装着しているクランク全体の写真

大前提として純正品の組み合わせではないので、当然純正品より変速が良くなるわけがありません。これに関してはサードパーティを使う上では避けられないところです。

ですが体感、シマノ純正と比較して95%ぐらいの変速性能(マージーンチェーンリング使用)で、特にこれに関しては測定方法とかが定量的にあるわけではないので本当に使った感覚の話ですが、それぐらいです。

言葉でいうなら「シマノ純正と遜色ないとまでは言わないが、気にならない程度には変速はします。」ぐらいの感覚で、「神経質な人はやめといた方が良いでしょう。」といったところです。

12速で運用する場合、チェーンラインの都合で別売のマージーンの純正チェーンリングがメーカー推奨されています。


結局パワーメーターって結構ガチな人が使うやつでしょ?

スタッフ中村のバイクにPSE-P515を装着している写真

「No power meter, no life.」

これに関してはノーと私は答えます。当然ガチな使い方もできますが、少なくとも私は楽をするために使っています(笑)

例えば私のようなゆったり長距離の人や週末河川敷をサイクリングの人でも、あらかじめFTPを測定する必要はありますが、例えばFTPの50~60%で走れば疲れないことを把握していれば、走る際のペース配分をパワーを見ながら正確にできるので、翌日に疲れを残したくない、走ってる最中にしんどくなりたくない、そんな走り方ができるようになります。

意外と人間の感覚や、速度やケイデンスだけを頼りにしても、若干の勾配や風向きの変化などに気が付けず、オーバーペースで走ってしまってへとへとになってしまったりするものです。


まとめ

いかがだったでしょうか? そんな悩みを解決できるパワーメーターが43,560円(税込)で導入できる、いい時代がやってきました! 価格面での導入ハードルは下がったと思うので、皆さんもパワーメーターを使ってガチで乗ってもいいですし、楽にも乗りましょう!!