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  • ハイライズハンドルの魅力:快適性とコントロール性を向上させるMTBの選択肢

    2024年11月19日by 所沢バイクプラス

    75mmのスーパーハイライズハンドルを使っている選手がいる海外でにわかに注目を集めはじめていますが、30mmや40mmといったハイライズのライザーバーが、最近当店でも人気上昇中です。私も何年か前から使っていてかなり調子がいいです。(レンサルを使っています)

    ひと昔前とは違いワイドハンドルとロングリーチが当たり前になった近年のマウンテンバイクは、私のようなゆるキャラみたいな腕の持ち主(腕がとても短い!!)だと、ロングリーチバイクの良さを理解していても、そのメリットを最大限享受した走りができない場合も。そんな悩みをハイライズバーが解決してくれたわけです。

    今回は、ハイライズハンドルのメリットを整理した後で、(今更わざわざ明文化する必要もなさそうですが)あらためて、ロングリーチマウンテンバイクの素晴らしいメリットについて振り返りつつ、私がハイライズハンドルを選んだ理由にも触れ、ハイライズハンドルバーがどのようなライダーにおすすめなのか、ご説明していきたいと思います。

    30mmや40mmなどの高いライズのハンドルバー、躊躇せず使ってみてください。(MTBハンドル売場

    ハイライズハンドルバー

     ハイライズハンドルのメリット 

    かつては20-25mmが1番高いライザーバーでしたが、現在は30-40mmという展開が増えています。50mmという高さのものも。トレイルライドやエンデューロ、ダウンヒルの分野にユーザーが増えています。ハイライズハンドルにはどのようなメリットがあるのかまとめてみました。

    1. リラックスしたライディングポジション

      ハンドルが高くなることで、上半身が起きた姿勢になり、肩や背中、首への負担が軽減されます。これにより、長時間のライドでも疲れにくくなります。

    2. コントロール性の向上

      前輪に過度な荷重がかかりにくくなるため、テクニカルなセクションや急な下り坂でも安定性が向上します。また、ハンドル操作がしやすくなるため、素早い反応が求められるシチュエーションで有利です。

    3. 前輪の持ち上げが簡単に

      マニュアルやバニーホップなど、前輪を持ち上げる動作がしやすくなります。これは、岩場の通過やドロップオフなど、テクニカルな地形を走る際に役立ちます。(MTB歴40年近くありますがマニュアルやバニーホップは私できませんが、フロントリフトはかなりやりやすいです)

    4. 体へのストレス軽減

      手首や肩、首にかかるストレスが軽減されるため、快適なライドが可能になります。特に、柔軟性や筋力に自信がない人にとって効果的です。

     

    これだけのメリットがある一方で、頭の片隅に入れておきたいデメリットも。

    実はハイライズハンドルにすると、前傾姿勢が浅くなるため、ペダリング効率がやや下がることがあります。クロスカントリーレースのような平地でのペダリング効率やクライミングを重視するライダーにはローライズ(低めのハンドル)がよいでしょう。
     


      ロングリーチMTBのメリット

      エントリーモデルでもロングリーチが当たり前になりつつある今、みなさんすでにご存知のことだろうと思いますが、あらためてロングリーチのメリットもまとめておきます。ちなみにリーチとは、ヘッドチューブ中心からボトムブラケット中心を通る垂直線までの水平の長さのことです。この距離が長いことをロングリーチと呼びます。

      1. 安定性が向上:

        ロングリーチバイクは、ホイールベースが長くなるため、特に高速走行時やテクニカルな下り坂での安定性が大幅に向上します。これにより、急なドロップオフや岩場のセクションでもバイクが前後に暴れにくくなり、安心感が得られます。

      2. コントロール性の改善:

        リーチが長いと体重をバイクの中心に置きやすくなります。このため、急峻なくだりやコーナリング中にバランスを取りやすくなり、ライダーがフロントホイールとリアホイールに荷重をうまく配分できるようになります。

      3. 前輪のトラクションの向上:

        ロングリーチはライダーのポジションをバイクの中心近くに保つため、急な登りやコーナリングでフロントホイールが浮きにくくなります。また、テクニカルセクションでのフロントホイールのグリップ力も改善されます。

      4. 快適なライディングポジション:

        リーチが長いバイクは、ライダーがやや後方に座ったリラックスしたポジションを取ることができ、長時間のライドでも疲れにくくなります。これにより、エンデューロやトレイルライディングでの持久力が向上します。

      5. 急勾配での優位性:

        急な下り坂では、ロングリーチのバイクの方がより素直で安定感があります。バイクのフロントに過剰な荷重がかかりにくく、フロントサスペンションの過剰な沈み込みを抑えてくれるので、過度なフロント荷重による前転や、クイックで不安定になりすぎたことによるハンドル操作ミスなど、転倒のリスクが軽減されます。


      ロングリーチの注意点

      • 敏しょう性の低下:

        短いリーチのバイクに比べ、タイトなコーナーや細かい操作が求められるセクションでは敏しょう性がやや低くなる可能性があります。
        (私が乗っているトレックのロスコはリアセンター長をはじめジオメトリに工夫がなされているのか、想像していたより遥かに敏しょう性が高いです。)

      • フィッティングの重要性:

        リーチが長すぎると、ライダーの体格やライディングスタイルによっては不快に感じることもあるため、適切なサイズ選びが重要です。 ロングリーチバイクは、特にエンデューロやダウンヒル、トレイルライドなど、くだりのスピードと安定性が求められるライディングスタイルに適しています。
        ただし、どのバイクが最適かはライダーの個人の好みや乗り方によるため、サイズチャートをしっかりチェックしつつ、試乗して感覚を確認するのが最善です。

      マウンテンバイクにお乗りの多くの方は、すでに十分すぎるほどロングリーチマウンテンバイクのメリットを享受し、日々ライドを楽しまれていると思いますが、私と同じような悩み(個性?)をお持ちの場合は、セッティングに迷いがありロングリーチの良さをまだ完全には楽しめていない可能性もあります。

      ということで、私がロングリーチバイクにハイライズハンドルを入れた理由についてご紹介したいと思います。


      私がロングリーチバイクにハイライズハンドルを入れた理由

      主な理由は以下の通りです:

      1. 体型・柔軟性・持病に適応するため:

        私はワニの腕と言いますかゆるキャラみたいな腕と言いますか、腕の長さ半端なく短い上に、首に難病を抱えていますので、ハンドルを高くすることで快適なライディングポジションを得ています。上半身が起きるので、首や肩、腰への負担が低減します。

      2. ダウンヒルセクションでの優位性:

        ハイライズハンドルは、腕が短い私の重心を後方に移してくれるので、フロントサスペンションが沈みすぎるのを防ぎ、コントロール性が向上します。急斜面のダウンヒルやコーナリングでの安定感・安心感を高める効果があります。

      3. 上体をダイナミックに動かせるようになった:

        ハイライズハンドルを取り入れたことで、上体がリラックスできるようになり、首、腰、肩、肘にゆとりが生まれたため、背中を立てる背中を寝かすの両方の動作がやりやすくなりました。そのおかげで、ハンドルのプッシュプル動作もやりやすくなったように感じています。

      4. 安全性と快適性の向上:

        ハンドルを高くすることで、よりリラックスしたライディングが可能になりました。爆弾を抱えている首でもあまり無理することなく前を向けるようになったため、視界が広がり安全性が向上しました。ライド後の首や肩の疲れや痛みなども幾分楽になりました。
        ただし、ハイライズハンドルは特にフラットなセクションやフラットコーナーではフロントホイールへのトラクションが不足する可能性があるため、ライディングスタイルの微調整が必要です。



      まとめ

      ロングリーチのお陰で初心者でも随分とくだりを楽しみやすくなりましたが、まだ恐怖心が強い方はハイライズハンドルに交換することで、これまでのビビリが嘘のようなくらいに、トレイルのダウンヒルセクションやコーナー、パークでのライドが楽しめるようになります。

      適切なライズを選ぶためには、ご自身の体格やバイクのジオメトリ、ライディングスタイルを考慮する必要はありますが、使った時のフィーリングが一番大切です。

      どのくらい上げるのが理想的か、悩みながらライドすることになると思いますが、今お使いのハンドルより思い切って大幅に高めのライズにすることをまずはおすすめします。

      そして走りがどう変わったのか、感じたことを整理していきましょう。その学びや発見から、適正な高さについて考えを深めればいいですし、細かな難しいことをわざわざ考えなくても、ライド体験はより一層良い方向に向かっていくに違いありません。

      いずれにしても、快適さとコントロール性を向上させたいライダーは、ハイライズハンドルを一度使ってみる価値あり。おすすめのパーツです!

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      この記事を書いた人

      BikePlusのスタッフ・専門家として、日頃の接客や実体験をもとに記事を執筆しています。

      西村 大助(Nishimura Daisuke)

      西村 大助(Nishimura Daisuke)

      バイクプラス共同創業者ショップ経験30年、MTB好き歴38年

      1980年代後半にMTBに熱中し、アルバイト時代に老舗アウトドアブランドの自転車売場を担当。この頃に自転車整備士資格を取得し、本格的に自転車業界でのキャリアを歩み始める。2000年には外資系アウトドア専門店で専任メカニックとして勤務。その後、国内大手アウトドアメーカーの直営店で自転車売場を担当し、自転車取り扱い店舗拡大のためのスタッフ育成や販売体制の基盤づくりに貢献。 2003年には米国バーネット・バイシクル・インスティチュートへ留学し、体系的な整備技術を修得。帰国後は専門誌での記事連載やメンテナンスDVD出演などを通じて情報発信にも携わる。2007年にバイクプラスを共同創業し、全7店舗の立ち上げに関わる。 現在はオンラインストア運営やブログを中心に活動し、「専門性は高く、でも初心者にとって敷居は低く」を信条に、自転車のあるライフスタイルを提案している。

      専門/得意分野

      • マウンテンバイク/ロードバイク/クロスバイク/eバイクの販売整備およびeMTBのカスタム
      • 米国メカニックスクールで学んだ体系的な整備技術
      • ショップ運営とスタッフ育成
      • サイクリング文化の普及活動
      • e-MTBでのトレイル/グラベルライド/キャンプ

      保有資格

      • 1997年 自転車組立整備士合格
      • 1997年 自転車安全整備士合格
      • 2003年 Barnett Bicycle Institute Master Mechanic 3.0 Certified

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