キックバックを大幅抑制に成功したエンデューロマシン
新型Slash(スラッシュ)は、ロングトラベルバイクとして新たな基準となるに違いない。トラベルは前後170mmに増え、ジオメトリーがよりアグレッシブになり、かつてないほど各部をライダーの好みに合わせて調整できるように進化。
新たにハイピボットとなったサスペンションレイアウトは、リアアクスルの軌道を後方へ描かせ、驚異的にスムーズなサスペンション動作を実現。過酷なトレイルダウンヒルで推進力をより保ち、グリップを高められるようになりました。
また、ハイピボットバイクの多くがペダリング効率を損なう中、Slashはピボット付近にプーリーを新たに加えることでキックバックを大幅に抑制。
ジオメトリーとリアアクスルの軌道によって上りのトラクションも改善。脚を使い切ることなくトレイルヘッドまで上り返せる素晴らしいエンデューロマシンに仕上がっている。

後輪を後方にいなすハイピボット設計
Slashに新たに採用された高めのメインピボットは、サスペンションが縮むにつれ、リアアクスルの軌道をやや後方に描かせます。つまり、リアホイールが衝突に抗うのではなく、いなす方向へと動くので、従来の垂直軌道のバイクよりも連続する段差をより高速で抜けられるのです。

キックバックを抑制する新構造
ハイピボットバイクはリアアクスルが後方へ動くとチェーンが引っ張られ、これがクランクを逆回転させます。これはペダルのキックバックと呼ばれ、脚に優しくありません。その欠点を補うためにピボット付近をアイドラープーリーで経由させると、チェーンに余裕ができて過度に引っ張られなくなるため、不快なキックバックをなくせるのです。
ダウンヒルはよりアグレッシブに

63.5度のヘッド角でくだりはよりアグレッシブに
ヘッドアングルは63.5度とかなり寝かせてあり、ダウンヒルで安定性を向上。対照的に77度に立たせたシートアングルはペダリングを助けます。チェーンステイはフレームサイズ専用の長さとなり、身長に見合うハンドリングを実現。長いリーチはバイク操作に余裕を持たせます。ロングトラベルのドロッパーに対応し、ほとんどのサイズで200mmトラベルのドロッパーを入れられます。 (挿入長:S - 290mm、M - 305mm、ML - 325mm、L - 340mm、XL - 370mm)

あらゆる事態に備えてフレーム内蔵ストレージで必需品を携行
Slashは内蔵ストレージを採用、ツールやギアなどトレイルに必須のアイテムを隠して持ち運べるようになった。素早くアクセスできるドアはしっかり閉まり、泥だらけのグローブをはめたままでも開閉が簡単。
マレットでよりアグレッシブなライドに対応

アグレッシブに下るためマレットが標準仕様に
急斜面を攻めるためのバイクとして新たにマレット仕様を標準に。フロントホイールにはどんな障害物も飲み込む29インチを、リアホイールにはより軽快で、ほぼ垂直のロックフェースを下る際に腰を引いてもお尻が擦らない27.5インチを採用。

もちろん29erも装着できる
岩場などの急斜面がないようなコースや速さを重視するライディングであれば、リアショック下側のブラケットを変えるだけで29インチのリアホイールを入れられます。(注意:Sサイズは前後とも27.5になります)
アグレッシブなライドからバイクを守る新設計のガード

チェーン暴れを抑制するガードを新採用
新しくなったガードが衝突を緩和。チェーンステイガードは、チェーンの動きを抑制する形状へと一新され、驚くほど走りを静かにします。

走行音を抑え、外部から保護
ダウンチューブ一体型カーボンアーマーは、着脱式の外部ガードを採用。フレームプロテクターとして機能し、跳ね上げた石やシャトルでの破損からダウンチューブを守ります。
走りへのこだわりを反映できる構造に

別売りパーツでヘッドアングルの調整が可能に
新型Slashは走りにこだわるライダーに向け、調整機能が盛りだくさん。オプションの角度調整カップでヘッドアングルを1度、立たせたり寝かせたりできます。

リアサスへのレバー比も変えられる
リアショックのロワーマウントにあるチップを回すと、レバー比を変えられます。同じくリアショックのロワーブラケットを交換すると、リアに29インチホイールを入れられます。
荒れたトレイルのくだりをもっと速く駆け抜けたい? ならこれだ!
Trek Fuel EX Series
多くのテクノロジーを搭載したフロント150mm、リア140mmトラベルのフルサストレイルバイクなら、どんな地形の登りくだりでも攻めた走りを堪能できる。エンデューロ的なトレイルまで対応できる1台。
XC寄りのトレイルをもっと軽快に爆走したいなら
Trek Top Fuel Series
Top Fuelは、XC レースと人里離れたシングルトラックの冒険の両方を得意とするフルサスXCバイク。フルサスマウンテンバイクの中ではペダリング効率は抜群。今最も話題のダウンカントリーマウンテンバイク。
激しいトレイルの登りも下りも無邪気に楽しめるフルサスe-MTB
Trek Rail Series
さらに気が進むようでしたら、新しいRailは、トレイルを第2の我が家だと思っているライダー向けのe-MTB。電動ではないトレイルバイクと同じように攻めた走りが可能で、山頂へと再び上がれるパワーを備えている。