実際にやってみた
泥まみれの自転車の洗車方法 マックオフ編
How to wash and lub muddy bike with muc-off.
今もっともイケてるケミカル「MUC-OFF」を使って積雪後の通勤で泥だらけになったマウンテンバイクを洗車してみました。使用した製品の紹介も含め「泥だらけ車体の洗車」の流れを写真たっぷりめでご紹介します。
(1)汚れを落とす、(2)保護する、(3)潤滑する、 お店ではこのステップにならっていつもケミカルをご紹介していますが、MUC-OFFでもこの3つの洗車プロセスに豊富な商品群をわかりやすくカテゴライズしています。
今回もこの3つのステップにそって、それぞれのステップで使ったアイテムを紹介しつつ、実際の洗車方法をなるべく詳しくご紹介していきたいと思います。各ステップごとにどのケミカルを選んだらいいかわからない方は遠慮なくお声がけください。
では泥んこ自転車の洗車をみていきましょう!
こちらが洗車前のTREK1120。ドロドロです。
ダウンチューブ裏もびっしり泥がついています。少し乾いてきているのでそれだけでも落ちにくい。
シートチューブ裏も泥々です。
雨の日に乗るとサドルの裏からこの辺りもドロドロになりますよね。
クランクも泥々です。タイヤもすごいですね。室内に入れられる状態ではありません。
リアディレイラーやカセットスプロケットにも。チェーンの油切れも心配です。こんな泥まみれの車体をMUC-OFFのケミカルで洗車する実際どれだけキレイになるのか?
まずはチェーンやギア歯の早期摩耗の原因になる土砂を含んだしつこい油汚れがついたドライブトレインをクリーニング(脱脂洗浄)し、その後フレームやフォーク、タイヤとホイール、それにディスクブレーキなどの部位の洗浄に移ります。
ドライブトレインの洗浄
マックオフバイオドライブトレインクリーナーを、ブラシを使用してドライブトレイン全体に馴染ませていきます。頑固な油汚れと泥には入念に。スプレーしながら毛足の長いブラシを使ってカセットスプロケットの隙間にまでしっかりと馴染ませます。ディレイラーのプーリーにも沢山汚れを纏った油の塊がついていることが多いので、そちらも入念になじませます。ゴシゴシというよりかはトントン、サッサ、です。
バイオ ドライブトレイン クリーナーは、100%生分解性だから安心して水に流すことができるイチオシ洗浄液です。「環境のことを意識している商品って洗浄力弱いよね?」と洗濯洗剤や食器用洗剤の世界でしばしば言われたりすることもありますが、バイオドライブトレインクリーナーを侮ることなかれ。
ドライブトレインの洗浄
チェーンリングとクランクの隙間、チェーンのコマの間にも、バイオドライブトレインクリーナーが行き渡るようにしっかりとスプレーしながらブラシで馴染ませます。スポンジよりもこういった専用のブラシがオススメです。毛足の長いブラシは横に動かすだけでなく上下に動かすとさらに奥の方の汚れまで浸透させられるので効果的です。
すぐに洗い流すのではなくたっぷりとかけて2分ほど馴染ませておくのがポイントです。今までブラシで一生懸命こすって落としていたのがなんだったのかと思うほど、汚れが溶け出してきます。
実は今回の洗車で威力に感動した我々は黒く固い汚れが詰まったスプロケットでも実験してみましたが、これホント驚異的な洗浄力です。
ドライブトレインの洗浄
しっかりと汚れを浮き上がらせたら水で洗い流します。すると乳化して綺麗に油汚れが流れ落ちていきます。高圧洗浄機を使う場合は最弱で使うのがよいでしょう。高圧で泥を吹き飛ばすような洗い方はタイヤにはおすすめですが、ドライブトレイン周りはオススメしません。
なぜなら、高圧で汚れを吹き飛ばそうとすると強い水流となってパーツの各所に汚れを含んだ水がぶつかりその結果本来水や汚れが入って欲しくない箇所(ベアリング部分などグリスで満たされている部分)にまで進入してしまう恐れがあるためです。
汚れの飛散も少なくてすみますし、マックオフのケミカル類を使用しているのならホースでジョボジョボと流すのでホント十分です。
ドライブトレインの洗浄
入り組んだところに汚れが残らないようにたっぷりの水で洗い流します。バイオドライブトレインクリーナーと古い油汚れが乳化して泥汚れと共に流れ落ちます。
ドライブトレインの洗浄
水流の強さもある程度は意識しつつも、たっぷりの水でしっかりと流しましょう。足元はこんな感じになります。牛乳多めのカフェオレのようでしたが、流れたあとに油染みは残っていませんでした。
ドライブトレインの汚れを流し終えたら次は車体全体のクリーニングに入ります。
一番しつこい油汚れが付着しているドライブトレインの洗浄が終わったら今度はフレームやホイールなどの洗浄に入ります。
バイク全体の洗浄
①ピンクの液体ナノテクバイククリーナーを全体に満遍なく吹きかける
マックオフの「ナノテクバイククリーナー」とスポンジやブラシを使用して自転車全体の汚れを落としていきます。ナノテクバイククリーナーは、MUC-OFFを代表する自転車のために開発されたピンク色のクリーナーです。
汚れやホコリを顕微鏡レベルで分解する最新のナノテクノロジーで作られているのだとか。危険な酸や化学物質を含まず、バイクにも環境にもやさしい生分解性。カーボンファイバーを含む、あらゆる自転車の部品と表面に安全で、シール、ケーブル、ブレーキパッドやローターも傷つけないとのこと。神経質にならずに使用できるのが嬉しいですね。
バイク全体の洗浄
②フレームの裏も表もペダルもリムやハブもグリップも吹きかける
ここまで泥だらけのタイヤの場合、タイヤだけ高圧洗浄機を使ってある程度水洗いしてから、本格的な洗車を始めた方がいいのですが、今回はこのマックオフのナノテクバイククリーナーの威力をこの目で見てみたかったので、泥汚れを水洗いせずにナノテクバイククリーナーを全体にたっぷり吹き掛けてみました。
吹き掛けているそばから汚れが浮いてポタポタと流れ落ちていきます。次の写真のように泡状でスプレイすることもできるのも一押しポイントです。
バイク全体の洗浄
③全体に吹き掛けたら3~5分程度待つ
特にタイヤの汚れが凄いのでタイヤにも満遍なく吹きかけます。十分すぎるほどナノテクバイククリーナーを吹き掛け3〜5分程度待ちます。
待たずにすぐに水で洗い流してしまうのは、せっかくの洗浄液の効果が発揮されませんので、ここは辛抱して待ちましょう。
バイク全体の洗浄
④5分程待ったらブラシやスポンジでこする
サドルの裏側、フレームやフォークの汚れがたまりやすい場所、タイヤなど、毛足の柔らかいブラシを使ってしっかりと汚れを浮かせます。
スポンジやウェスでやられる方もいらっしゃいますが、特に泥まみれの場合は傷防止のため毛足の長い先端が柔らかいブラシの方がおすすめです。
ナノテクバイククリーナーが行き渡っていない箇所があったらさらに吹き掛けてブラッシングします。
バイク全体の洗浄
⑤水で洗い流す
グラッシングが完了したら今度は水で洗い流していきます。タイヤの汚れはナノテクバイククリーナーとブラッシングのおかげでかなり浮き上がりました。チョコレートクリームのようで美味しそうです。
水で洗い流していくととどんどんと本来の黒が蘇ってきます。驚きです。
バイク全体の洗浄
⑥タイヤだけでなくフレームやリムも洗い流す
一番汚れているタイヤを先に洗い流したら、バイク全体を洗い流していきます。こびりついていた泥が嘘のように流れ落ちていきます。
バイク全体の洗浄
⑦バイク全体がこんなに綺麗になりました!
見てください。ドライブトレインもフレームも、サドルもグリップも、ペダルも、タイヤも、リムも、ハブも、もう汚れは一切ついていません。新車のような輝きを取り戻しました。
バイク全体の洗浄
⑧ディスクブレーキの汚れを落とす
今度はマックオフのディスクブレーキクリーナーを使用します。ディスクブレーキクリーナをよく振ってから、ディスクローター裏表、ディスクキャリーパー、パッドにしっかりと吹き掛け、乾燥してから油分がついていない綺麗な乾いた布で拭き取ります。
こちらのクリーナーはディスクブレーキの音鳴りが気になり出した時にも有効ですので、一本持っていると良いと思います。
ステップ①「汚れを落とす」で使用した「水」を錆びやすいパーツの表面から完全に除去したり、フレームやフォークに薄い皮膜を作り汚れが付着するのを抑えたりするための作業に移ります。
ここで使用するスプレーは油分を持っているので、絶対にディスクブレーキローターとパッド、それにタイヤなどのゴム製品にはかからないように保護・養生してから行います。
保護する
①ディスクに不用意に保護剤をかけないようにガードする
マックオフのディスクブレーキカバーを取り付け、不用意にこれから使うスプレーがかからないようにします。
何台もまとめてクルマの中に積んだりする時に不用意にローターで他の車体に傷をつけたり、ローターに汚れがついたりするのを防ぐのにも便利です。
保護する
②水分をパーツや塗装表面から分離分散させる
脱脂洗浄された状態のまま放置していてはあっという間に錆びてしまいますので、水分を除去する必要があります。そこで使うのがマックオフの「バイクプロテクト」。細かな霧状で拡散性と水置換性が最大の特徴で、ドライブトレインやフレームにスプレーすることで水の下側に素早く潜り込み薄く広がり、金属表面や塗装面から水分を分離分散させます。
分離分散させた水分を綺麗なウェスでしっかりと拭き取っていきます。
バイクプロテクトはスプレーして水分を拭き取った後にドライな非粘着性のベタベタしない保護膜を構成し表面をコーティングします。また、水分をパーツ表面から浮かすだけでなく軽い潤滑剤としても機能します。
ディレイラーの細かな可動部分の潤滑や、チェーンローラーの内部に残っている水分をしっかりと除去することを目的に特にチェーンや変速機にはしっかりとスプレーしましょう。
その際、タイヤやディスクブレーキローターにはかからないようにしましょう。ウェスでチェーンやディレイラーを覆いながらスプレーし、クランクを逆回転させチェーンの位置をかえてまたスプレーする...という流れを繰り返すと良いでしょう。
写真は悪い例です。ウェスをあてがっていないので思いっきりタイヤにかかっています(笑
保護する
③全体の水分を拭き取る
水置換性のあるバイクプロテクトそスプレーした後に、パーツの金属表面や塗装面から分離させた水分をしっかりと拭き取っていきます。
マット塗装が何やら油膜のようなテカテカ状態になりましたがご安心ください、水分を拭き取っているうちにテカテカはおさまっていきます。
保護する
④しっかりと拭き取る
ダウンチューブとフロントフォークはバイクプロテクトをスプレーしてからまだ拭き取っていない状態で、トップチューブは拭き取った後の状態です。
写真はありませんが、ドライブトレイン部品も表面の水分をしっかりと拭き取ります。
表面が乾燥した状態になったら、フレームはいよいよ仕上げの作業に。
保護する
⑤フレームに保護剤を塗る
こちらのバイクはマット塗装が施されているので、マックオフの「マット フィニッシュ ディテイラー」を塗布します。
マット フィニッシュ ディテイラーは、使用前に激しく振って内容物をしっかりと撹拌させて使用します。
しっかりと水分を拭き取り表面が乾燥した状態を確認したら、綺麗なウェスにマットフィニッシュディテイラーを吹き掛け、マット仕上げ部分に塗布します。
保護する
綺麗なマットに仕上げます
マットフィニッシュディテイラーを使用してマット塗装部分に塗布していくと、ご覧のように落ち着いた綺麗なマット仕上げが蘇ります。
マックオフのマットフィニッシュディテイラーはベタつかず、汚れの付着を減らし、光沢のない保護仕上げでマットの表面をクリーンに保ちます。
これでもうマット塗装を汚く見せる指紋などの光沢ともさよならできます。
いよいよ最後の作業「潤滑」です。少し前の工程でドライブトレインパーツにも吹きかけていた保護剤「バイクプロテクトには少々の潤滑性能はありますが、もっと耐久性の高い潤滑剤「チェーンルブ」をチェーンに塗っていきます。
潤滑する
①チェーンを潤滑する
主に悪天候時の通勤に使用しているバイクなので、ハードなコンディション向けの耐久力のあるウェット系ルブ「C3 ウェット セラミック ルブ」を今回は塗りました。
チェーンへの注油はチェーンの表面に塗るのではなく、インナープレートとアウタープレートの間、ローラーとインナープレートの間にオイルが入るように意識しながら塗りましょう。
マックオフのオイルは目立つ色に着色されていますので、一周塗ったかどうかは比較的わかりやすいです。ボトル形状も塗りやすいのでおすすめです。
また、マックオフブランドの面白いところでもあるのですが、付属のUVライトを使って全体にオイルが行き渡っているかどうかを確認することもできます。便利です。
しっかりと塗布した後の余分な油分は拭き取りましょう。チェーンをウェスを持った軽く握りながらクランクを回すことで簡単に拭き取れます。
ここまでで、(1)汚れを落とす、(2)保護する、(3)潤滑する、の3工程が完了し、完璧に洗車を終えたわけですが、最後にビフォー&アフターの写真をご用意しましたので、ぜひ見比べてみてください。
マックオフケミカルで洗う前はこんなに泥まみれだった車体も
洗った後はこんなに綺麗になりました。嘘のようです。
こんな汚かったのに
こんなに綺麗に。マットフィニッシュディテイラーによる塗装面の仕上げも最高です。
細かいところまでこんな汚かったのに
細かいところまでこんなに綺麗に。
いかがでしたか?短時間で嘘のように綺麗になりました。
水洗いだけでは土の細かな粒子がシミのように残ったりしますし、拭き掃除だけだとスジとなって残ってしまったりするものですが、MUC-OFFケミカルならご覧の通りしっとりピカピカに!!
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マックオフで洗車した感想
今までで一番好きかも!
一通りやってみたなかで、バイオドライブトレインクリーナー(右奥の黄色い液体)の洗浄力は今まで使ってきたケミカルの中で一番の洗浄力だと感じました。ピンク色のナノテクバイククリーナーもタイヤの黒色があそこまで蘇るとは...超満足です。
ローターカバーも最高にカッコよくて最高に便利なアイテムです。
水で流したあとに水分を除去する水置換性が特徴のバイクプロテクト(2列目左)も気に入りました。拭き取りきれないチェーンのコマ内部や変速機の細かな部分、ネジの頭などに残りがちな水分を効果的に除去できる優れものです。
マットフィニッシュディテイラー(中央奥)もたまらない雰囲気を醸してくれて大満足な仕上がりです。
マックオフは、今回ご紹介した車体のように特に泥にまみれる環境(グラベル、トレイル、ゲレンデ、パーク、シクロなどなど)でライドを楽しんでいる皆さんだけでなく、注油はマメに行うけど洗車はあまりしないというチェーン周りが真っ黒になっているような通勤バイクの洗車にもホントオススメです。
MUC-OFFのケミカルのご用命はぜひバイクプラスへ! ローターカバー絶賛販売中です!