適正空気圧の真ん中くらいにセッティングしておけばいいとか、指で押してこのくらいなら大丈夫だとか、そんなファジーなセッティングでライドに出かけていたりしませんか? マウンテンバイクでダートに出かけるのなら、タイヤの空気圧を侮ってはなりません。ちょっとの違いで走りが劇的に変わります。それこそ、本当に同じタイヤなのか?と疑いたくなるほど、転がりの滑らかさの違い、コーナリング時のグリップ力の違いに驚くはず。
マウンテンバイク
View all低圧の限界値をまずは把握しよう
ここでおすすめの適正空気圧の探し方を紹介します。それはズバリ、低圧で走行できるそのタイヤの限界値を探ること。乗り手によって使っているタイヤも違うし、体重も違う。コーナリングの速度も違うし、体の使い方の上手い下手もある。なので、友達が適正だと思う空気圧が自分に合うことはまずありません。合わないと思ったほうが賢明でしょう。
ただ、空気圧が低いと当然リム打ちパンクをしやすくなります。パンクリスクの軽減のためにもチューブレス化がおすすめです。また、空気圧が低すぎるとコーナリング中にタイヤがよれてリムから外れてしまう危険性もありますので、タイヤインサートの装着もあわせてとってもオススメです。
初心者でもトレイルでもっと楽しくてもっと刺激的な時間を過ごしたいのであれば、低圧微調整に加えこの2つを検討することを強くおすすめします。
低圧の限界値をまずは把握しよう
どのように低圧で走行できる限界点を探るのか?
具体的にどのように「低圧の限界点」を探るかですが、まずはそのタイヤの推奨最低気圧程度からトライしてみましょう。そこからもっと減らしてみるにしても増やしてみるにしても0.1気圧ずつじっくりと試しましょう。写真は1.4気圧に設定している様子です。
ご自身がライドしてタイヤがブニブニとシワがよってヨレてしまうようだとタイヤが外れる恐れがあるほど低すぎると考えてよいでしょう。何度も調整を繰り返し、低圧の最低ラインが把握できたらひと安心です。あとはそこから好みのコースやよく走るトレイルの路面状況にあわせて0.1気圧単位で試行錯誤をしていくのみです。
ちなみに、ウェットな路面を走行する場合やヘアピンコーナーが続く滑りやすい砂利の林道ダウンヒルでは普段より若干低圧気味にすることでグリップを確保できます。岩場などは低圧だとリム打ちのリスクが高まるので、グリップが損なわれない範囲で高めてみるとよいでしょう。また空気圧は標高や天気によっても数値が違ってくるので、標高差のある林道ライドや炎天下のライドの際は、途中でチェックしてみるのもおすすめです。
騙されたと思って、低圧の限界値探しをやってみてください。空気圧を調整するだけでダートのコーナリングが上手になったりするなど、ライドが劇的に良くなるハズです。
迷わずチューブレス化しよう
マウンテンバイクでダートライドを楽しむのなら、迷うことなくチューブレス化したいところ。
迷わずチューブレス化しよう
チューブレス化でリム打ちパンクの恐怖とはおさらばできる!
転がり抵抗が減るだのなんだの細かい話がよくわからなかったとしても、低圧でのリム打ちパンクの恐怖から解放されるだけ万々歳。また、何かを踏んで小さな穴が開いてしまうようなパンクもシーラント液が自動的に塞いでくれるので、トレイルでの煩わしいチューブ交換作業から解放されます。とにかくチューブレス化は嬉しいことだらけです。
きちんと確認は必要ですが、ミドルグレード以上ならおそらく標準装備のタイヤとリムがチューブレスレディに対応しているはずです。リムとタイヤがチューブレスレディ対応であれば、専用のリムテープ、チューブレス用バルブ、シーラント液を揃えるだけでチューブレス化が可能です。お気軽にご相談ください。
迷わずチューブレス化しよう
タイヤインサートでライディングがさらに変わる!
チューブレス化して低圧でグリップ力をしっかり確保しながら走りたいけれども今度はリムの破損が怖い、コーナーでタイヤがよれて外れそうで怖い…という場合は、騙されたと思ってクッシュコアなどのタイヤインサートを使ってみてください。
別のブログ記事で詳細にご紹介していますが、直進時にはタイヤ接地面はしなやかに路面に追従してくれるのに加え、タイヤインサートのお陰でタイヤサイドの変形量が少なく、転がりが軽いので速く走れるという優れものです。
コーナリング時ももちろんサイドがヨレることなく適切にグリップし、強い衝撃にも軽微な振動にも第3のサスペンションとしてタイヤが機能する…ワンランク、ツーランク上のスキルを身につけたような気にさせてくれるくらい劇的に走りが変わります。コーナーに思いっきり突っ込んでいけるようになるでしょう。
おすすめチューブレスグッズ
View allまとめ
まずはチューブレス化をオススメしますが、テキトーに空気圧をセッティングするのはやめにして、こちらでご紹介したような方法で低圧専用エアゲージを使用して、本当にダートを楽しめる空気圧を見つけ出し、走りの劇的な違いをまずは体験してみてください。
リムの破損やパンクなどの不安から解放され、もっともっとアグレッシブにダートライドを楽しみたいのであれば、クッシュコアなどのタイヤインサートを使用してみてください。当店が扱っているTREKのレーシングチームもタイヤインサートを使用してレースで好成績を収めています。
初心者がマウンテンバイクを本格的に楽しむために知っておきたいことを下記にまとめましたのでぜひご覧ください。
トレイルライド初心者のためのおすすめハウツー記事
チューブレス化のメリットと自分でも出来るチューブレス化の方法
チューブレス化のメリットと、必要なグッズをご紹介。また、チューブレス化の手順も写真たっぷり目にご紹介! ご自分で作業してみたい方はぜひじっくりとご覧ください。