ニッポンの林道をEバイクで走る~群馬県・万沢林道編
Eバイクでニッポンの林道を走るシリーズ第3弾をお届します。今回は私の故郷でもある群馬県へ行ってきました。計画では、野反湖をスタートして、大半がダート区間の万沢林道を走り、四万温泉を抜けてシマブルーの四万湖までの往復コース、でしたが、果たして結果は…
第1弾の栃木・日光編
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第2弾の長野県・富士見パノラマ周辺編
🔗 Eバイクで林道を走る!長野県の高嶺林道&金沢林道編
今回私たちが乗ったeMTBはTREK(トレック)のRail(レイル)というシリーズ
🔗 TREK Rail Series(トレック レイル シリーズ) 所沢店で試乗できます!
Rail 2台を軽自動車に載せて
お久しぶりです。「電動アシスト最高!」が口グセの宮崎です。唐突で完全にワタクシゴトではございますがペーパードライバーを卒業いたしました。なので自転車を車に積んで、自由に出かけることができるようになったのです。
マイカーはいわゆるハイト系の軽自動車なんですけどRailが2台(私のと西村号)余裕で乗りました。しかも前輪を外して、ステムゆるめて角度をクイッと変えただけで!
今回はキャンプも一緒に楽しもうということで、後部座席には愛犬ポンズが乗るスペースを確保。さらにトランク部分にはキャンプ道具も余裕で乗って完璧です。いや~いまの軽自動車はすごいんですね。移動革命ですよコレ。
さて、本題の今回のE-MTBライド計画!
暮坂高原キャンプ場をベースにして、野反湖周辺に車を止めて、万沢林道を走り、四万温泉街を抜け、四万湖のシマブルーを観て帰ってくるという盛り盛りルート。
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これってバッテリー足りるの?
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「バッテリー切れても自転車なんだから走ればいいじゃないですか」「それもネタですよ」と周囲のスタッフたちは言います。が、それはもうできない体になってしまっていることを切に訴えたい。しかもラスト登りで終わるじゃん。耐えられない。
実際、前回の富士見パノラマの林道で、距離54㎞、獲得標高1239mで、西村のバッテリー残量9%、私は40%。どう頑張っても西村のバッテリーは足りない計算です。
というわけで、端折りますが、結局早々にルート変更!これでも西村は足りるかどうか微妙…ですが秘策を用意しました。それはのちほど。
実際に走ったコースデータ(Garmin調べ)
せっかくここまで来たのに、どちらの湖の絶景も何も見ないんか~って感じもしますが、いやいや四万温泉の温泉街に映えスポットありますから!というわけで行ってみましょう!
万沢林道を走る
万沢林道は、草津温泉の北東にある野反湖の手前から、四万温泉へと続く林道です。トータルの距離はおおよそ21㎞ほどで、一部舗装はあるもものロングダートコースとしても有名です。ツーリングマップルさんによれば「深い山へ分け入る峠越え道、浮石が多い荒れた路面ダート合計14㎞」。走った感覚、まさにその通り。
走った日も林業の超でっかいトラックが切り出した木材を積んで林道を走っていました。現役バリバリの林道です。ダブルトラックで道幅は広めですが、対向車に注意は必要です。
6月の梅雨時期の平日、私たち以外に自転車の方はいなかったですが、バイクの方とは5名くらいすれ違いました。
万沢ストレートでテンションUP
万沢林道の名物といえば「万沢ストレート」と呼ばれる1㎞の直線ダート。山道というとウネウネと山の側面を回り込んでいくことが多いですが、これは気持ちのいいストレート!空へと続くかのような道です。
野反湖側からだとほんの数kmで、デザートを先にいただいちゃった感じになります。
万沢ストレートを抜けると、山沿いの道をひたすら進んでいきます。引き締まったダートといえたのは最初のほうだけで、ツーリングマップルさんの言う通り、ゴロゴロとした浮石ゾーンが多めな印象です。そしてまあまあな勾配…まあ、アシストパワーとフルサスのおかげで、とにかく踏んでけば進むことができるんですけれどwww
とくにリアサス。ペダリングではサスペンションが沈みこむことはなく、浮石だろうがなんだろうが、路面の障害物を乗り越えるときにはきちっとサスペンションが機能して進んでいく。ハードテイルにはない路面の追従性、フルサスこういうことかと痛感しました。
いくつもの橋を渡り、川やちっちゃい滝に癒され、
これ最近でしょっていう感じの生々しい崩落あとがあったり。大雨被害が増えているなかで、来年以降走れるのかどうか分からない場所ってきっとたくさんあるんだろうなと、切ない気持ちに。
緑の動物のフンがあったり…笹も生えているし、熊?!
景色が開けることはほっとんどなく、とにかく林間を進みます。山の北側斜面に入るとシダっぽい植物がいきなり増えて湿気を帯びてジャングルっぽくなったり、アドベンチャー感満載。
そうこうするうちにダーーーーーっと下りきって、四万温泉です。
四万温泉街で休憩!
四万温泉といえば、ここですよね。
積善館。『千と千尋の神隠し』のモデルになったとも言われている有名な観光スポット。はじめて来ましたが、まさかE-MTBで、しかもダートの峠を越えて来ることになるとは、人生って分からないもんです。
たしかに、あのガラス張りの建物、湯屋で働く人たちが寝泊まりしているところっぽい感じ!千尋が窓辺で足をぶら下げて饅頭をかじっているシーンを思い出しました。
梅雨入り直後くらいだったんですけど、奇跡的に青空で今日イチのショット。
四万湖?見てませんぇ。
西村が膝が痛いって言いだしまして…ゴニョゴニョ
ま、じつは私も大失態をおかしていました。出発前に充電をし損ねていたんです。言い訳をすると、その週にお客様のEバイクの修理をしたり、ブレーキ交換したりするなかで、すっかりバッテリーを充電したと錯覚していたようで…なぜ確認しなかったのか。何のためにキャンプ場も電源付きサイトにしたのか。あ~~~~。。というわけで充電84%からのスタートっていうヒヤヒヤものなのでありました。
というわけで、積善館で折り返しま~す。さらば四万ブルー!
万沢林道へ再び
四万温泉街から少し山道を入っていったところに、万沢林道の標識を発見!昭和31年度起工。舗装路は増えていいるのでしょうけれど、こうしてEマウンテンライドを楽しめるのはありがたいことです。
ただこっからずーっと登り坂。標高700m近く登ります。充電不足もあり最初は省エネのためエコとかツアーで登っていたんですけど、だんだんしんどくなってやっぱターボ最高!って毎回なってしまう。
さらにエコで登っても、航続距離が2kmくらいしか変わらないという事実を見せられると、最後の坂より今の勾配&ゴロゴロ浮石のほうがツライよ、もうあと先考えるのはやめようと吹っ切れて、みるみるうちに減っていく電池残量。
さてこで問題です。
Q.スタート84%しかなかった私と、スタート100%の西村。どっちが先に30%を切ったでしょうか?
答えはこちら。
A.西村です。
体重差の影響は大きいです。前回の冨士見パノラマの経験を見越して、秘策を用意していました。西村RAILのフォークに着けられていたオレンジ色のスタッフバッグの中に、なんと替えバッテリーを積んでいました!
交換しま~す。見事なパワープレイでバッテリーが復活しました。30%で交換したのは、万が一私のバッテリーが切れたときのための保険です。(この作戦なら四万湖まで行けたんじゃ…)
万沢林道で唯一開けた景色のある峠の頂上でお昼休憩です。こういうときはやっぱりカップ麺がウマい!
脚を回し疲れて万沢ストレートに戻ってきたときの安心感たるやなかったです。
最終的には私は残り17%、航続距離3kmでフィニッシュ。四万湖まで行ってたらヤバかった。
最近発売されスマートシステム採用のTREK Rail 9.7 Gen 4はMサイズ以上のバッテリー容量が625⇒750にパワーアップするのは注目ですし買いですね。これで西村とのバッテリー残量の差がなくなるかもと思ってます。
帰ろうポンズのもとへ
膝も腰も痛いし、ライドの汗を流そうと温泉に寄って帰ろうといことで、道の駅六合の応徳温泉へ立ちより。内湯のみで素朴なつくりですが、これが思いのほかいいお湯でした。ほどよい硫黄の香りとほんのり白濁したお湯がすごく気持ちよかったです。
今回、私たちがベースキャンプを張ったのは「暮坂高原オートキャンプ場」。とても和やかなスタッフの方があたたかく歓迎してくださいました。梅雨時期の平日でほぼ貸し切り状態!
道沿いですが交通量少なくて静かで、広々としていて。川や釣り堀もあるので、週末やシーズン中はすごく賑わうのでしょうけれど、平日休みの特権でのびのびと過ごさせてもらいました。
キャンプカレー最高!
ライド後は分厚いお肉を焼きました。
「1日いい子で待ってたんだから私にもください」って言ってるポンズ。
愛犬とキャンプ、そしてEバイクライド、全部やりたいことできてなんだかんだいって今回も最高に楽しかったです!
車に2台積めることもわかったし、次回のE-MTBでの林道ライドは、西村のNew Rail 9.7 Gen 4のシェイクダウン予定です。乞うご期待!!
🔗 新型 Rail 9.7 Gen 4 ライドレビュー
ボッシュスマートシステム搭載 Rail 9.7 パワフルさそのままにアシスト挙動の不自然さがなくなり扱いやすさが格段に向上
Rail 5のおすすめカスタム紹介
今回のライドの前にブレーキをShimano XT化しました。もともと付いていたテクトロのブレーキは、レバーの指をかける部分が3フィンガー用ではというくらい大きく、ブレーキをかけるのにやや指先の力が必要です。下り坂でブレーキ頻度が高くなってくると、握力を使うので手が疲れてしまうことが、いままでのライドでの悩みでした。
そこで2フィンガー用のXTブレーキレバー、シマノの4ピストンキャリパー&ホースに乗せ換え。指2本かけなくても1本でも操作できて各段にブレーキがラクになりましたしよく効きます。レバーが短くなったことで、ブレーキはもちろん、シフトレバー位置も合わせて見直すことで、全体的にもっと操作しやすくもできます。もっと早く替えればよかった!
カスタムのご相談歓迎です!
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最新パーツでオール電化プラスαカスタムをBoschSmartSystem搭載新型Rail9.7に施してみた