ドマーネALでグラベルライドを楽しむパーツ構成に改造
トレックの大人気ロードバイクのドマーネALシリーズ。実はカスタマイズの幅が広いバイクだということをご存じでしたか?そこで今回は石畳など荒れたセクションを含めたコースを走るために開発されたDomaneのその特色を活したグラベル仕様に改造してみました。グラベルを楽しむ上でパーツや選び方の注意点などをまとめています。
グラベルなどのオフロードを走らなくても、より乗り心地の良さや安定感upに繋がるカスタマイズになっていますので、ぜひご覧ください。
またタフなフレームで積載量能力が高いこともドマーネALシリーズの魅力。グラベルに使用しやすいオススメのバイクパッキング方法もまとめてみました。
グラベルタイヤを使用してグリップ力や安定性を強化!
グラベルを走るにあたって、まず変更したいのはタイヤです。ドマーネALシリーズは最大のタイヤサイズが38cまで対応し、タイヤ幅やノブの高さを注意すればグラベルタイヤが選ぶことができます。
グラベルタイヤはロードバイクの特徴を残しながらトラクションが良くグリップ力が高いことがメリット。標準搭載のタイヤの32cから38cに変更するとバイクの安定性がさらに向上します。
タイヤの幅が広がると雰囲気も一気にグラベルロードになってかっこいいですよ!
※ドマーネAL4はコンポーネントにshimano Tiagraを搭載しています。シフトアップするとフロントディレーラーが近づきタイヤに接触する可能性があります。AL4の場合は35cで留める方が良いかもしれません。画像のような距離だとタイヤがつぶれたり歪むと接触するのでNG。
Bontrager Girona PRO TLR
浅めのトレッド面でオンオフロードどちらでも走りやすいので、初めてグラベルを挑戦される方にもオススメのタイヤです。700×35cと700×38cの2種類のラインアップがあり、どちらもドマーネALシリーズに取り付けが可能です。
トレッド面がサイドに広がっていて、サイドの中強度のショルダーノブがしっかりと路面に食いつくことでコーナリングでバイクを傾けたときでも安定感を生み出します。標準タイヤに比べて耐パンク性も強化しています。
チューブレスレディタイヤで快適に効率よく走ろう
TREKのロードバイクはチューブレスレディに対応したホイールを標準搭載。タイヤやバルブ、チューブレステープを用意することでチューブレスが可能になります。
チューブレスは舗装路を走る場合も有効ですが、特にグラベルやマウンテンバイクはメリットを得ることができます。タイヤがワイドで空気の保有量が多く、加えてチューブレスタイヤにすると最大限空気圧を落として乗ることができるため、地面の凹凸からの跳ね返りや振動を減らすことができます。
転がり抵抗値も低く、その中でもつぶれたり復元するたびに奪われるタイヤの変形によるエネルギーロスを減らすことができるため踏み込んだ力を失わずに推進力に繋げます。特にマウンテンバイクやグラベルはその変形量が多く、チューブレスタイヤにすれば効率よく走ることができます。
またパンクのリスクのあるグラべルライドでもシーラントが穴を塞ぐ可能性もあるので、パンク対策でも取り入れたいですね。
※クリンチャータイヤは低圧にするとパンクのリスクが高まるので規定空気圧を守って使用しましょう。
フォームインサートを入れるのもアリ!
チューブレスで空気圧を下げて運用するときにタイヤが必要以上によれて本来のタイヤの性能を発揮しにくい懸念点があります。
そんな時にオススメしたいのがフォームインサート。
タイヤの形状を維持することでコーナリングが安定したり、落差があるコースでタイヤがつぶれ過ぎないように防止し、サスペンションのように衝撃を和らげる効果が期待できます。
商品によってはパンクしても1時間程度走ることができるので、自転車で通勤や通学するときにも重宝するアイテムですね。
チューブレスかつフォームインサートを嵌めるときは結構大変。交換の際はぜひご依頼ください!
タイヤの中にサスペンション? CUSH CORE(クッシュコア)をフルサスeMTBに入れてみた
フレアハンドルで操作性を高めよう
フレアハンドルは上ハンドルより下ハンドルの方が広い末広がりな形状を指します。
フレアハンドルは下側を持った時にハンドルを回しやすくなることがメリット。ダートなどタイヤに強い摩擦抵抗がかかるときでもしっかり操作することができます。
下ハンドルを持つと姿勢が低くなり上半身の重心を下げられるので、安定します。ただ下げ過ぎると腕への荷重の割合高くなり、ハンドル操作に支障をきたすので、ドロップ幅の短いハンドルを選びましょう。
ハンドルは体格によっても選ぶハンドルが左右されます。ハンドルの交換をご希望の方は、まずはフィッテイングがオススメです。バイクプラスのフィッテイングプランはこちらからご確認ください
バーテープの厚みを増して振動から腕を守ろう
Lizard Skins DSP V2
グラベルライドでバーテープを選ぶときに抑えたいポイントはバーテープの厚み、グリップ力、バーテープ本体の緩みずらさなどが上がりますが、それらをすべて満たすのがリザードスキンです。
このバーテープよりグリップ力のある物はなかなかなく、グリップすることで力み過ぎず柔軟なハンドル操作に貢献してくれます。
柔らかい素材でクッション性があり、「1.8mm」、「2.5mm」、「3.2mm」、「4.6mm」4種類の厚みがあるので握りやすさや乗り方によって選びやすいです。
カラーバリエーションも豊富できっとあなたの好みが見つかるでしょう。
ペダルは滑りにくい物を選ぼう
フラットペダルを選ぶ場合はピン付きで幅広いタイプがオススメです。
グラベルライドでは体が浮くこともあるので、踏み外すリスクを減らすことで安心してペダルに体重を預けることができます。
ただし、やみくもに踏み面の大きなものを選べばOKというわけではありません。カーブなどで自転車が傾いたときペダルが地面にヒットしてしまい、転倒のリスクがあります。
特にDomaneは安定性を重視するバイクなので、ペダルが低い場所に配置されています。ペダルの位置を意識しながらバイクを傾ければ回避することができますが、不安であれば余裕のあるものを選びましょう。
Bontrager LINE PRO
アルミ製のペダルです。
表面処理、ピンの食いつき、取付けネジの制度の加工、軽量性などバランスよくしっかり作られていて文句の付け所が無いフラットペダルです。剛性も金属製なので問題なし。しっかり踏んだ力を推進力に繋げます。ピンの高さを変更することも出来ます。
Bontrager LINE ELITE
ナイロン製のペダルです。
金属製のペダルに比べて剛性や強度はやや落ちますが、比較的リーズナブルで軽く作れることが特徴。カラー展開も多く用意されているのでバイクや乗るシチュエーションに合わせて選べます。こちらもピンの高さが調整可能です。シューズに合わせて最適な高さに変更しましょう。
フラットペダルでも自転車用のシューズを用意すると効果倍増!
フラットペダル用シューズはペダルの形状に合わせてピンが噛みつきやすいように作られています。かかりがよくなりバイクとの一体感を得ることができます。
またアウトソールの剛性を高めることで効率的に走ることができます。最近のランニングや歩行用のシューズは厚底で衝撃を反発力に変えることを重視して作られていますが、自転車に使用すると力が逃げて逆効果になってしまいます。
せっかくペダルやスポーツ自転車は剛性を重視して作られているので、シューズも専用にしないともったいない!せっかくならサイクリングをより楽しめるシューズを用意しましょう!
Shimano Deore XT
ビンディングでペダルを選ぶならSPDのケージ(枠)付きタイプがオススメです。
固定していない時でも靴底の接触面が広がり安定感がアップします。
グラベルライドではどうしても下りないと進めない場面に出くわすこともありますので、SPD用のシューズで歩きやすいものを選びましょう。
*SPD-SLはグラベルなどを走ると固定力が強く関節に負担を与えやすいので、オフロードを走る場合は避けましょう。
ドマーネでグラベルにオススメなバイクパッキング例をご紹介
Bontrager Adventure Boss Frame Bag
ドマーネALシリーズにはバイクパッキン用のねじ穴が多く切られていて、フレームバックもあります。フレームの幅から大きくはみ出すことが無いので、スッキリとしていてペダリング中に足に接触しにくいです。収納量も多いので、レジャーライドなどで活躍すること間違いナシ!
フレームサイズ49cm用のフレームバックにパンク修理キットや補給食など実際にこんなにたくさんの荷物を入れてみました!
さすがにパンパンになりましたが問題なく走れそうです(笑)
TREK Load side cage
フレームバックを付けていると通常の上から引き抜くボトルケージではボトルを取り外すのが大変。サイドタイプなら真横から取り外すことができるので、フレームバックに干渉せず楽に使用できます。利き腕によって左右選べるのもポイント。
TREK Blender Saddle Bag
TREKのバイクでサドルバックを取り付けるならブレンダーを使用しましょう。
グラベルバイクとも相性が良く、サドルバックが揺れにくく安定感を落とすことなく乗ることができます。特にサドルは自転車の高い位置にあり、バックが揺れるとバランスを崩す原因になるので固定力がより重要になります。
リアライトやフェンダーを一緒に取付ければスタイリッシュにカッコよく仕上がります。
ブレーキをアップグレードして更なる安心を
ドマーネALのラインナップでAL2のみメカニカルブレーキ(ワイヤー引き)を採用しています。グラベル化やバイクパッキングはどうしても重量が増えるカスタムなので、より制動力が重要になります。
そこでオススメしたいブレーキがコチラ!!
EQUAL(イコール)機械式ディスクブレーキキャリパーセット
ワイヤー引きのディスクブレーキの中でも油圧ブレーキに匹敵するともいわれているEQUALのブレーキがおすすめです。ケーブルやブレーキパッドをトータル設計することで、引きの軽さを実現しています。
ブレーキキャリパーの重量としてもかなり軽い部類で、軽量化カスタムとしてもオススメです。
アルマイト加工の発色が良く、カラーカスタムとしても一役買ってくれますよ。
下記のリンクでさらに詳しく解説!
機械式ディスクブレーキの救世主!EQUALブレーキ入荷!
最後に
以上Domane ALのカスタマイズ例の紹介でした。今回はグラベルの紹介をしましたが、他にもいろんなカスタムやアプローチの方法があり、試しながら自分の好みを見つけることも自転車の魅力の一つだと思います。「こんな風になったらいいな」とか漠然としたものでも結構です。少しでもお手伝い出来たらと思いますので、ぜひご相談お待ちしています!