まるで滑っているかのよう!??とにかく滑らか!!アイオロスプロ37ホイール平地インプレ

2021年1月4日
ホイールは飛び道具!!と昔先輩方に言われたことを思い出しました。身体を鍛えるよりある種手っ取り早く(笑)高速で走ることのできる道具なので、確かにその通りな表現なのだと今更ながらに思います。・・・それはさておき、今回インプレをしたのはボントレガーのAeolus(アイオロス)PRO37ホイール。その能力やいかに!!?

とりあえずエアロホイールはカッコいい!

ELITE(エリート)⇒PRO(プロ)⇒RSL(レースショップリミテッド)とグレードが上がっていくボントレガーのカーボンホイール。真ん中グレードのPRO37はトップグレードと精度や構造が変わらないにもかかわらず、前後で¥184,000-(税抜)という親切価格です。
エモンダALR5にアイオロスプロ37ホイールを装着 ベース車両にはエモンダALR5をチョイス!!
そして今回使用した車体はアルミフレームのエモンダALR5。カーボンホイールの振動吸収性やエアロ効果などが体感しやすいのではなかろうかと思いチョイスしました。入門機としては申し分ないスペックで大人気のロードバイクですが、しばらく乗ってそろそろアップグレードかな?と考えている方の参考にもなると思います。 ホイールを交換して走る前の第一印象は『カッコいい!!』。どうせ変えるなら見た目もカッコよくなってほしいものですよね。 重量も特筆すべきポイントです。エモンダALR5に標準のボントレガーAFFINITYホイールにR1タイヤ(700x25C)を装着した状態と比べ、AEOLUS PRO37にR3タイヤ(700x28C)では約690gの差! なんとアイオロスPRO37の前輪1本分です。もう乗る前から明らかに軽い! タイヤに関しては、80~115psiの空気圧設定値のところ、下限の80psiで走行しました(体重は60kg)。理由は、上限で入れて乗り心地が悪くなってしまうより、乗り心地が良くて快適に走る方が結果的に速く走れそうな気がしたから。ちなみにそれはアタリでした。 タイヤはサスペンションと同じで接地が重要で、必要以上に入れるのはNG。適正値であれば自転車自体が跳ねることなく地面にしっかりとパワーを伝えてくれます。平らに見えるアスファルトも実は細かな凹凸だらけなので、タイヤはその形に合わせて細かく変形しますが、空気圧を低めにすると抵抗なく変形してくれるので転がりが軽くなるんです。

ホームコースの江戸川でインプレッション

加速がしやすくスピードを維持しやすい♬

バイクプラス三郷店は関東平野を象徴するかのような平地続きで、特に近隣の方のホームコースとなるのが江戸川サイクリングロードです。埼玉県側は整備も進み、年々走りやすくなってきています。
江戸川サイクリングロードでインプレ 平日の江戸川サイクリングロードは独り占め感☝
もちろん江戸川サイクリングロードへ出るまでは一般道。第一印象としては、信号待ちの漕ぎ出しだけでも軽さが体感でき、川へアクセスするまでの一般道のアスファルトのつなぎ目なども普段より緩和されているように感じました。 巡行はとにかく楽!!カーボンリムの軽さのおかげで巡行速度まで上がりやすく、エアロ効果のおかげでペダリングを止めても減速しにくいため、快適に速度を保って走行できます。

疲労もしにくく、身体にとっても効果大

運動による疲労は直感的にも分かりやすいですが、細かな振動によって筋肉が揺さぶられる状態も、知らず知らずのうちに疲労が蓄積する原因になります。が、Aeolus PRO37ホイールは疲労軽減効果も大!!カーボンリムの振動減衰特性によるものに違いない!!!!!(タイヤの効果も計り知れないですが、ホイールのインプレなので)。軽さとエアロ効果によって、いつもと同じスピードなら省エネで行けるし、いつもと同じパワーならより速く走れてしまうもんで、疲れを感じることなくあっという間に目的地へ到着しました!
関宿城と自転車 江戸川&利根川のサイクリストの集まる関宿城
もう何度来たのか覚えていないくらいの関宿城。今回のスペック以上の車体でも来ていますが、過去最高に楽な気がします。パワーアップした記憶はないので(笑)、テクノロジーに目を向けてみましょう。

乗り味のよさはリム形状とチューブレスにアリ!!

リムにはトレックのOCLV PROカーボンが使われています。カーボンのグレードは弾性率で表すことが多く、数値が高ければ変形が少なく高剛性でさらに高額ということがほとんど。弾性率が高すぎると脆くなることもあるので、特性の異なるカーボン繊維を複合的に使用してバランスをとっています。価格構造は奇しくも同じ炭素であるダイヤモンドに似ていて、グレードが上がるにつれてグレードの差以上に値段が跳ね上がっていく仕組みです。 OCLV PROカーボンは、トップグレードのOCLV RSLカーボンと比べ、同じ強度や剛性を確保するために材料をより多く積層する必要があるので、重量ではちょっとだけ負けます(走りでは加速や登りなどに影響)。でも今回一番感じた「楽に速い」という乗り味は、おもにエアロ効果に由来するものなので、リム形状が同じPROとRSLでは全く差がありません。今回走った平地メイン、ストップ&ゴー少なめのコースでは、PROで十分満足できると感じました。むしろ、価格差10万円以上を考慮すると、かなり良い選択なのではないかと。 車体もパーツもついついトップモデルに目を奪われますが、一番上のモデルがいいのは当たり前。セカンドグレードや中堅グレードのモデルの能力こそがブランドの力なのでは?と思ったりもします。 また、疲れにくくて乗り心地が良いという点についてはタイヤによるところが大きいのですが、「700x28Cという太めのサイズを許容するワイドリム、低い空気圧でもパンクの心配が少ないチューブレス」という組み合わせがあって初めて実現するので、ホイールあってのタイヤということになります。 EMONDA ALR5というアルミロードのアップグレードという観点からは、元の完成車価格とほとんど変わらないくらい高価なホイールに投資すべきか、もう少し頑張って中堅カーボン完成車に買い換えるかを悩む方も多いと思います。様々な意見があると思いますが、コストパフォーマンスなら私は断然ホイールをオススメします。エモンダALR5にアイオロスPRO37を装着すると、ハイエンドの走りにグンと近づくからです(完成車の買い替えならエモンダSL7クラス以上が満足度が高いと思います。)。結局、ホイールが走りに与える影響はものすごく大きいってことなんです。

もちろんグラベルライドもOK!!

流行りつつあるグラベルライド・・・、Aeolus PRO37ホイールでのグラベル走行はもちろん問題なし!多少テクニックは必要ですが、集中していれば大丈夫です。
ロードバイクでグラベル走行 グラベルも結構走れます
リムの幅からすると推奨タイヤサイズは28~32C。シクロクロスなどのオフロードでも使えますが、今回のようなロードバイクのオンロード走行ではこれ以上のサイズも必要なく、油圧ディスクブレーキの制動力と合わさることでバランスのいい組み合わせになります。ロングライドで遠出をするとイマイチな舗装路に出くわすことがありますが、このスペックならば快適に走れます。

スターラチェットならば交換もラクラク♬

超高精度のベアリングと併せてDT最大の特徴といってもいいのがスターラチェット。ラチェットとは、漕がずに進むと後輪から聞こえてくるカチカチ(カラカラ?)というあの音の正体です。DTでは斜めに段差の付いた2つのパーツを正面からすり合わせるようにして出来ていて、通常では18T(山が18個ある)が付いてきます。
アイオロスプロ37のフリーを外した状態 カセットスプロケットを引っ張るとフリーごと抜けます
メンテナンスが非常に簡単なのも特徴で、工具なしで外せます。そしてとても簡単に山の数を変えることが出来ます。サイクリングがメインであれば、激しい速度変化や細かなトラクションコントロールも必要ないので、18Tのままでもいいかもしれません。 が、グラベルやクリテリウムのシーンでは36Tや54Tのスターラチェットの能力が活きてきます。グリップの悪い未舗装路の登りでバランスを取りながらタイヤが空転しないようにじんわりとペダルにパワーをかけていったり、テクニカルなコーナーの連続からダンシングで急加速する場合などは“かかり”のよさが必要で、簡単に交換ができるのがDTハブのメリットでもあります。
DTのスターラチェット18Tと54T 左がノーマルの18T、右が54T
何が違うのか? かなり細かい話ですが、空走状態からペダルを踏み込んでも、推進力はすぐにタイヤには伝わりません。ラチェットのギザギザの爪に引っかかるまでスカッと力が抜けてしまいます。18Tの場合は20度、54Tならばおよそ7度で隣の爪に力が伝わるので、歯数が多い方がロスが少なくなります。工具なしで簡単にできるアップグレードなので、オススメです。 スターラチェットは上の写真のようにリングの断面側についた歯の全てが同時に噛み合う設計なので、力の伝達ロスが少なく、部品にかかる応力を分散できるので長寿命なことも特徴です(一般的なラチェットは歯数に関わらず3点でしか噛み合っていません)。

インプレまとめ&スペック紹介

とても滑らかな乗り心地で、巡行速度では時速2~3㎞アップはいけそうです。リムがカーボンで軽いため巡行速度にもっていきやすく、総合的に時間短縮を狙えます。レース、イベントなどに参加する方にもオススメですが、このAeolus PRO37ホイールの使い方を個人的にあえて絞るならロングライドです。カチッとした乗り心地が印象のトップグレートと比べては身体の負担がより少なく感じられ、エアロ効果や軽さをバランスよく体感できるホイールです。
Aeolus PRO37ホイールとR3タイヤ700x28C ボントレガーR3タイヤの700x28Cでインプレッション
37㎜のリムハイトは横風の影響を受けにくく、完成車のホイールから載せ替えても違和感なくハンドル操作できます。回転の要のハブはDT SWISS製で、350というシリーズを使用しています。上位モデルのハブと精度は全く同じなので、ここに性能差はありません。気になる重量は前後で1,505gとかなり軽量!これはカーボンリムホイールならではの重量です。TLR(チューブレスレディ)なので専用のリムテープ&バルブを使用してチューブレス化も可能です。走る場所や使うシーンに合わせて変更できるので、タイヤのチョイスの幅も広がります。

アイオロスホイールのラインナップ

アイオロスRSL37

プロ選手ご用達の最強スペック。これですべてに対応可。

アイオロス エリート

驚きの機能が驚きの価格で!!エントリーなのにエントリーじゃないアイオロス エリート。

所沢店の中の様子をガラス越しに撮影した写真

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