自転車&サイクリスト専用のサイクルトレイン「B.B.BASE」に乗ってきた!

2020年11月23日by Shopify API

日本唯一のサイクリング専用列車登場!

秋のサイクリングシーズン、JR東日本の運行するサイクルトレイン『B.B.BASE』に乗って千葉ライドに行ってきました。 鉄道大好きの"テツ店長"こと多摩店スタッフ河井としては、何としても乗ってみたい列車ではありましたが、ふだんは土日祝日のみの運行でなかなか乗る機会に恵まれなかったのですが、今回ありがたいことに平日に運行される日があるとの報を聞き及び、メンバーを募って乗りに行ってきた次第。

BBBASEの旅は両国駅から

両国駅の古い駅舎 昭和4年に建てられたレトロな駅舎
サイクリングの集合地点はJR両国駅、今回は自転車のまま電車に載せられるのがミソなので、駅には自走で集合したいところです。 (ここまで輪行で来て自転車を組み立てて電車に積むのもなんかしっくりこないので。。。)
ベックスコーヒー店内 自転車フレンドリーな店内に気持ちも盛り上がります!
今回は千葉、埼玉在住のメンバーはムリなく自走で集合できましたが、神奈川在住のテツ店長は早朝の都心を抜けてここまでの自走はさすがに気乗りしなかったため、乗り換えなしで来れる最寄り駅まで輪行して、そこから自走で現地に集合することにしました。 車をお持ちの方は、駅近くに時間貸し駐車場もあるので、そちらを利用してB.B.BASEに乗車するのもアリかもしれません。 駅に到着すると、すでにほかのメンバーは到着しており、駅構内にある『ベックスコーヒーショップ』で優雅に朝食などしておりました(笑) ちなみに、B.B.BASEの乗車券を持っているとコーヒー無料サイズアップの特典もあるそうなのでぜひ!
B.B.BASE乗り場サイン 案内サインに従って乗車口に向かいます
B.B.BASE乗車口 ふだんは入れないヒミツの扉から幻のホームへ
全員揃ったところで、いよいよ列車の待つホームへ向かいます。 B.B.BASEの乗客は通常の改札口ではなく、ちょっと離れた場所にある専用の乗車口から入ることになっているので、通路に表示されているサインに従って自転車を押して向かいます。 駅舎の裏側までぐるっと回り込んでゆくと、"B.B.BASE"のバナーが張られたゲートが開いていました!ここを入ってゆくと係員の方がいて、改札を済ましたらいよいよホームに入ってゆきます。 バリアフリーに専用ホームに入っていけるというこの構造こそが、両国駅がサイクルトレインの始発駅となっている理由なのだと勝手に考えているのですが、それにはこの駅の歴史が絡んでいるのです...
両国駅3番線ホーム 両国駅3番線ホームに入れる貴重な機会とは知らず自転車を押し歩くメンバー
ちょっと話が逸れますが、こちらのホームは両国駅3番ホームと申しまして、今はもっぱらB.B.BASE専用ホームとなっていますが、行き止まり形式のこのホームこそ、その昔両国駅が房総方面のターミナル駅だった歴史を物語る遺構ともいえる貴重な存在なのです。 そんな遺構が残されていたのも、2010年までこのホームから房総方面に向かう新聞輸送列車が運行されていたからで、それも廃止になってからはたまに臨時列車が発車するくらいで、ほとんど活用される事も無く鉄道ファンのあいだでは『幻のホーム』などと呼ばれる存在になっていました。 テツ店長以外は、そんなことつゆほども知りませんが(そもそも興味がないか…)、とりあえずホームに停車している白い自転車専用電車を目の前にして、メンバー全員のテンションもかなり上がってきた様子。 出発まで多少時間の余裕もあったので、集合写真を撮ってもらったり、駅ホームを観察したり(ワタシだけ)、各人思い思いの時間を過ごしたら、いよいよ乗車してみましょう!

注目のサイクリング専用列車の中は

B.B.BASEサイクルラック このアームを引き出して、前輪を載せる方式
B.B.BASEサイクルラック 出入口横に縦置きで積載します
車両のつくりは4扉の通勤電車ですが、一歩車内に入るとまったく別の世界がひろがっていてました! とりあえずは自転車を固定しないと始まらないので見回すと、入り口の左右にサイクルラックが用意されています。 ここは自転車を縦向きにしてラックに掛ける方式で、前輪を載せるアームを引き出して、そこに車輪を載せたらベルトで固定して完了と言ういたってカンタンなもの。 壁面に取り扱い方法の説明書きがあるので安心ですが、一度扱えばすぐに理解できるシンプルかつ確実なシステムなのでご安心を!
BBBASE両国駅出発 駅員さんのお見送り付きで気分が盛り上がります!
自転車を積み終え、着席して荷ほどきを終えたころに、臨時列車B.B.BASE佐原号は両国駅3番線ホームを静かに出発します。 ホームから駅員さんのお見送りもあり、特別感をかきたてられる演出にまた一段と気持ちが高ぶる一同なのでした(笑)
BBBASE車内座席 テーブル付きのゆったりとしたボックスシートでおくつろぎ中(笑)
BBBASE車窓 窓も広くて車窓風景も存分に楽しめます!
出発した列車は総武本線を千葉県北部の"佐原"に向かって快走してゆきます! サイクリング専用列車ということで、途中停車駅は"東千葉駅"ひと駅だけ(列車の行き先によって異なります)というのもあり、落ち着いて鉄道旅を楽しめるのも非日常な経験でした。 車窓風景もスカイツリーが見える都会の景色から移り変わってゆき、佐倉駅を過ぎて成田線に入った頃には緑がいっぱいの田園風景が目を楽しませてくれます。
BBBASE形式番号 マニアはついついここを見てしまう(汗)
BBBASE車内全景 ゆったりしつつも機能的な車内
6両編成のこの電車、もともとは南武線を走っていた通勤電車だったというのも個人的には感慨深いですが、じっさい車両の内外装はほぼ新車と言っていいくらいリニューアルされていて、とても中古車両とは思えない仕上がりです! 車内は通路を挟んで2人掛けと4人掛けのボックスシートが並んでいますが、1両の定員は19~20人となっており、非常にゆったりとした作りで居心地がとても良いのも特筆すべき点だと思います。 ちなみB.B.BASEは座席指定ではないので、気に入った席に順に座るシステムですが、この日はテツ店長の希望もあり前面展望も楽しめる最前列車両に皆を付き合わせたことはご容赦ください(汗) テーブルをはさんで向かい合わせのボックスシートは会話もしやすく今回のようにグループで利用するのがオススメですが、座席間隔も大きく開いているのでソーシャルディスタンス的にもまず安心感があるのも良いですね。

せっかくなので車内をちょっと探検

4号車内 ひろびろしたフリースペースの4号車
4号車洗面所 ライド後にも安心の洗面所も付いてます!
全6両編成中の4号車はフリースペースとなっており、座席は通勤電車風のロングシートですが、広いスペースでは車内イベントで利用されることもあるそうです。 その他にトイレ、洗面所とカウンターも備え付けられており、スタッフの方も常駐されているので、現地のおすすめスポットなどを聞いてみるのもおすすめです! ちなみにここでスタッフの方から聞いた話によると、今回平日の水曜日に運行したのは、我々のような自転車店スタッフに乗ってもらいたいという意図もあったとのことで、こうして少しでも多くの方にB.B.BASEのことを知ってもらえればうれしく思います(^^♪

楽しい列車の旅はあっという間に終了

BBBASE下車 下りるのが名残惜しいくらい(笑)
両国~佐原間1時間半の列車旅は 移りゆく車窓風景と快適な車内設備が相まってアッと言う間に時間が過ぎ去ってゆきました。 下車駅に到着したらラックから自転車を下ろし、車内からホームに踏み出す瞬間もちょっと興奮しますが、それ以上にそのままサイクリングに出られる安楽さは新鮮な驚きがありました(*^^*) ここから改札を出たら即サイクリングスタートになりますが、ここから先のサイクリングのレポートはまた場をあらためてお送りしたいと思います。 次回『B.B.BASEで行く千葉・茨城サイクリング』もお楽しみに!

B.B.BASEに乗ってみたいと思った方へ!

BBBASE走行シーン 追っかけて走っている雄姿をおさめてみた(汗)
気になるサイクルトレイン「B.B.BASE」の詳細とお申し込みは下記リンクから↓

B.B.BASE

ちなみにB.B.BASEは観光列車ということで、きっぷは旅行商品として購入するカタチになっていて、みどりの窓口で買うことは出来ません。 耳より情報としては、現在行われている『GoToトラベルキャンペーン』の対象商品になっていて、今なら実質半額で乗車できてしまうので、この機会にぜひご乗車してみてはいかがでしょう? 自転車と列車の旅を同時に楽しめてしまうB.B.BASEで、一日まるまる楽しんでください!