RSL62ホイールの存在意義に迫る!レース系スタッフによるインプレ!
そもそもRSLホイールとは
TREKのパーツブランド、BONTRAGERが製造しているロード系ホイールにおいて頂点に位置するのがRSL(RaceShopLimited)グレード。
そんなRSLホイールの中にもリムハイトの高さによって4種のバリエーションが存在します。
各種ホイールメーカーも同じようなバリエーションで展開することも多いですが、大体が3種ほどとなっていることが多いですね!そんな中でボントレガーが4種展開としており、その意味とはどういったものなのでしょうか?
RSL51ホイールのスタッフインプレッションはコチラ!
リムハイトの違いとは
リムハイトの違いにより見た目だけでなく、どのような使用用途分けがされているかを簡単にご説明しますと、
・30~40mmハイト 軽量系ホイール。重量的にも軽く加速や上りが気持ちいい!
・50mmハイト オールラウンド。登りも平坦もそつなくこなせる万能系!
・70mm~ 高速巡行系。トライアスロンやTTなど速度域の高い場面で楽できます!
以上のようなリムハイトの違いによる特性の変化があります。
60mmハイトの存在意義を探る
買って間違いない!迷ったらコレ的な50mmハイトと平坦ビュンビュン系でスピードに一度乗っけてしまえばずっと転がり続ける70mmハイト~との絶妙な間に存在する60mmハイト。実はボントレガーから出ています!
今回はスタッフ猿田が実際に購入し、RSL62を使ってみての印象を書きたいと思います!ちなみに比較対象は同じく所有しているRSL51です。
巡航
主戦場である平坦な道ではもちろんとても良い感触で走ることが出来ました!RSL51比較での差では時速40km/h以上の速度域でよりパワーを節約できる感触がありました。
速度域の高いレース、トレーニングやトライアスロン、単独で高い速度を維持するタイムトライアルにうってつけな一本だと思います。
加速
平坦路でのスピードが下がった状態からの加速は予想よりも優秀でシャキシャキと気持ちよく加速していく印象で比較でのマイナスは無いと言って良いでしょうか。
しかし、差を感じたシチュエーションは登りでのアタックや上りスプリント。この場面ではRSL51またはRSL37に優位性を感じました。
やはり、重量的な増加分が登りの加速には影響するようです...登りにおいてはRSL37が圧倒的にアドバンテージがある印象でしょうか!
しかし、比較対象がRSL兄弟なだけで重量的には前後1520gと軽量な部類になるので登りも拍子抜けするぐらい普通に走れたことには感動しました。実際に上りを含むレースの戦績はむしろ良くなっていました(驚)
スプリント
もしも今、ご覧いただいております方が平坦レース大好きなスピード番長ならRSL62はオススメできます!クリテリウムや平坦フィニッシュのレースでのゴールスプリントでの時速は60km/hに迫ることでしょう。そんな高速域からさらに加速し+1km/hを競う場面ではRSL62の剛性感と空力は、おっ!!と思えるほどアドバンテージを感じました。ぎりぎりの速度域でしっかりと加速する感じは62mmハイトならではです。
横風耐性
多くの方が60mmハイト程のホイールで懸念として挙げられるのが風に煽られてまともに走れないのではないかという点。
私も購入前には不安に思っていましたが、いざ走ってみればRSL51比では特段差を感じず風の強い埼玉県でも常用できてしまっています。なんだか拍子抜けですね!(何を期待していたんでしょうか笑)
とにかく皆様の想像するよりも普通の使用感だと思います!
万人にオススメできるか
さて、この少し尖った存在のRSL62をホイールアップグレードを考えている全てのお客様にスタッフ猿田が最初の一本としてオススメするかというと...
NOですかね(笑)!
正直に総評するとシチュエーションがばちっ!っと合えば凄く性能を活かせるホイールだと感じました。低速域(30km/h前後)よりも高速域(40km/h前後)のほうが得意だと感じるホイールですのでクリテリウムや、流れるロードレース・タイムトライアルやトライアスロン・高速でのライドを想定される方にはもの凄くオススメさせて頂きます!!
改めて感じたRSL51の万能さ
前述のシチュエーション以外にも、ゆったりも乗りたいし巡航も重視したい、登りでの動きの軽さを求めたいという一本でまさにオールマイティな使い方をされるようでしたらRSL51をまずご提案すると思います。
乗り心地や重量、圧倒的な軽快感を求めたい方にはRSL37といったように、まさに用途次第でオススメのホイールはお客様ごとに変えさせていただいております!
また、RSLホイールは全て前後別々にご購入頂けますので前後でリムハイトを替えてみるのもおもしろい選択ですね!
ファストフォワード様のブログにて前後リムハイトを変える理由について書かれていますので是非ご覧ください!
異なるリムハイトを組み合わせるメリット、デメリット
価格とスペックは?
・Aeolus RSL 62 TLR ディスクロードホイール
・フロント ¥169,900円(税込)
・リア ¥199,900円(税込)
・重量 F 700g R 820g F&R 1520g
・リム幅 内幅23mm 外幅31mm
・ハブ Ratchet EXP 36ラチェットと軽量のDT Swiss 240の内部機構
また、開発時の研究ではタイヤ幅25cを取り付けた際に最も空力が良いとされています。実際にBONTRAGERブランドのR3タイヤ25cを取り付けた際の実測幅は28.6㎜となっていました。しかしあくまで空力のお話で実際に走る路面等で求められるものは変わりますのでいろいろ試すのが良さそうです!
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※記事中の商品価格や仕様は2024年01月17日現在のものです。予告なく変更になることがあります。