真冬も走ろう!香川観光エクストリーム輪行!神奈川県→香川県ロングライド番外編
こんにちは!多摩センター店の中村です!皆様冬のご予定はいかがでしょうか?私は大体サドルの上にいます(笑)
冗談はさておき平成最後の年末は神奈川県から香川県まで自走とフェリー輪行を駆使していってきました♪
今回の記事は5日目の番外編の4日目に発見した謎の駅から輪行し香川県を散策する約50㎞輪行ライドになります!
1~4日の神奈川県から香川県ブログはコチラ↓
やはり気になるものは気になる!
徳島から香川までを走った際に、峠の途中で発見した秘境にあるJR土讃線の坪尻駅
道中スルーしたが存在が気になって気になって仕方なく、宿に着いてからずっと調べてみた結果どうやら自転車でアクセスがギリギリ出来そうなことが発覚したので、急遽行ってみる事にしました!
ただ行くのも味気ないので、せっかくなのでそこから輪行して香川観光をしてみようと思います♪
ダイヤを調べてみると4時間に1本のペースで運行しているようで、朝の8時台の電車に乗ってみようと思います。
ルートは2つ!
坪尻駅にアクセスするにはルートが二つあり、どうやら昨日の駅までの案内看板周辺に小さな階段があるらしくそこから谷底に歩いていくルートと、
昨日走った猪ノ鼻峠の頂上付近から県道6号での分岐があり、そこから林道を抜けていくルートの二つになります。
一つ目のルートは急斜面過ぎて自転車を担いでいくのは流石に危険なので、林道を抜けるコースで行こうと思います。
スケジュールは余裕をもって・・・
宿泊していた宿から秘境駅までは20㎞も無く何事も無ければ1時間あれば余裕なライドでしたが、全く予想ができないルートなのと、なんとなーく嫌な予感がしたので8時の電車に対して夜明け前の5時前から行動を開始します。
今日は宿で合流した年の近い従弟と一緒に走るのでカメラマンをお願いしました(笑)
再び猪ノ鼻峠へ
峠の手前でうっすらと朝陽が
峠の手前で朝陽がうっすら登り始めてここまでは計画通りです。日の出時間と宿から峠の入口までの距離から逆算して、峠をなるべく暗くないタイミングで登り始めたかったからです。
猪ノ鼻峠を再び登る
昨日下った側の峠を登るので、なんとなく感じは分かってはいましたが、徳島側より斜度がちょいきつめで中々寝起きにはキツイ登りでした(笑)
えっちらほっちら登っていきます。
峠を登り高度が上がるにつれて思うことが、本当に駅はあるのだろうか?そう思わせる冬の山々の景色が続きます。
嫌な予感って不思議と当たるものですよね(笑)
この旅2度目のパンク(笑)旅の3日目に三重県の山中でパンクしましたが、前回は後輪でしたが今回は前輪がパンクしました。
今回は電車までの時間が決まっているので最速本気ペースで修理します。
金属製のとげが刺さっていたので、異物を除去してチューブを交換しCO2ボンベを使って一気に空気を入れて復旧します。
無事復旧したので頂上を目指して再び走り始めます。
頂上到着!県道で林道方面へ
猪ノ鼻峠頂上到着!
猪ノ鼻峠頂上の徳島県側に分かれ道があり、そこから県道6号線で峠を下っていきます。
林道へ続く県道6号
昨日走っている時は気づきませんでしたが、わりと整備された綺麗な道路が峠道から伸びていて、意外と綺麗な道でアクセスできるんだな~
この段階では楽勝じゃーんっとか思っていましたね(笑)
道中に建設中の砂防ダムがいたるところにあり、落石などの看板がいたるところにありました。
ある程度走ると県道6号線が突き当たり、T字路になっていて、目的地はこのT字路を道が途切れている表記の方向になります。
いざ!秘境駅へ!
冒険の始まり、坪尻駅に続く林道
舗装が綺麗な区間は突如として終わり、駅まで1600mの看板が出てきました、この段階で電車の出発時間まで1時間半ほどあったので輪行の時間を含めても問題なさそうだな~そんな風に思っていました。
しばらく走るとそこには未舗装路と車両通行止めの表記が・・・これより先は自転車で走行は出来ないのか・・・
車両通行止めの場合は自転車を押して歩けば道路交通法第2条第3項第2号により歩行者とみなされますので自転車を押して歩いて坪尻駅を目指します。
そもそもこの分岐はどっちが正解?スマホのマップを確認するももはや地図上に道はなく、とりあえず道が綺麗な方の右側を進んでみましたが、ほどなくして道が土砂崩れで寸断されていました。
谷底方面に繋がる左側の道を歩いて進むと、秘境駅に恥じない林道が続きます。
坪尻駅まで1000mの看板を見つけ、まだ600mしか進めていないことや、そもそも電車間に合うのか?そんな不安がよぎります。
途中の橋には木が倒れていて、しばらくシクロクロスの自転車を担いで走るような区間が続きます(笑)
谷底の駅を目指すのに意外とアップダウンが続き、完全にロードビンディングシューズで来たことを完全に後悔する。
進むたびにここに電車が通っているビジョンが見えなくて差し迫る電車の出発時間に焦ります。
そんな中、獣道を抜けた先に、ついに電車を発見します!正直に言うと今まで見てきた景色に対して電車の存在自体がミスマッチでなぜか電車がいる、そんな光景に謎の感動と達成感がこみ上げてきました。
ただ、冷静に考えると電車がホームにいること自体が非常事態で、あと10分以内に出発する電車に私はここから輪行をしなければならないという、時間との勝負が始まります。
結果的に過去最速のペースで輪行袋へのパッキングを済ませ、発車時刻1分前に車両に乗り込むことに成功しました(笑)
ホームと外が直結していて最初駅舎に気が付きませんでしたが、駅舎には記念のコメントを書くノートなどがあるそうです。
きっぷは車内で車掌さんから購入するワンマン方式で、車掌さんの「えっここから乗るの!」みたいな表情からここ坪尻駅から輪行したひとはあまりいないのでしょう。
駅に着いてからはかなりバタバタしていたので、ほとんど写真を撮れなかったのがやや残念でしたが、無事乗車する事ができました。
坪尻駅は周りが坂道なので線路がスイッチバック構造になっていて、駅の引込線に入った電車は来た道に戻るように発車します。
駅に行くことが目的みたいになっていましたが、終点の琴平駅までJR土讃線で向かいます。
香川県観光ライド!
現地の方と世間話♪
エクストリームな輪行でだいぶ満足感が得られてゴールした感がありますが、本題はこっちです!ほとんど時間で見たら自転車押してる時間の方が長かったですからね!(笑)
JR土讃線終点の琴平駅で下車します。ここから香川県丸亀市周辺のエリアを観光していきます!
琴平駅を出ると、何やら見覚えのあるような電車が・・・「都心へビュン。京急!」関東の車両じゃないですか(笑)ちょっとシュールで笑いのツボに入りました♪
ひとしきり笑った後、自転車を組んでいると、地元のサイクリストの方に話しかけられて、「どこから輪行したん?」っという質問に「神奈川から走ってきて、坪尻駅から輪行で来ました。キリッ!」決め顔で答えると、案の定ドン引きされました(笑)特に坪尻の輪行が現地の方としても新鮮な話だったみたいです。
地元のサイクリストの方に朝からやってる美味しいうどん屋が近場にないかと尋ねると、「灸まんうどん」と言う、うどん屋さんが営業しているとの事で、そこへ朝食を取りにライドスタート!
朝うどん!
現地のサイクリストの方から教えてもらったうどん屋さんを目指して琴平駅から国道319号方面へ向かうと丁度国道との合流地点に目的地のうどん屋さんがありました!
朝の9時半から営業していてジャストタイミングです!セルフうどんと言う香川では主流のスタイルで、出汁とかネギや揚げ玉はセルフで盛り付けます。
釜玉うどん大盛りにちくわとカボチャの天ぷらをトッピングして峠越えで疲れた体にカロリーを注入!
こしのあるうどんが卵と出汁醤油と絶妙に絡んで、ハイエンドの変速機のようなスムーズな動きでどんどん食が進みます!
香川県のうどんはどこのお店で食べてもハイクオリティで満足度が凄く高いです。
朝食を済ませて、次は石垣が美しい丸亀城を目指して瀬戸内海方面へ走っていきます。
日本100名城の一つ丸亀城
香川県丸亀城は、石垣の高さが日本一の城で、日本100名城にも選ばれています。あまりにもでかい石垣はでかすぎてうまくて写真に上手く収めることができないぐらいの大きさで、程よく取れた写真が、ロード用ビンディングシューズで来たことを本日二度目の後悔する程度の高さの石垣を登り切った後の天守閣しか撮れず・・・
しかし曇りだった空も晴れて青空にちょうどなり、景色は絶景で、瀬戸大橋の先にある島まで見渡せました!
丸亀城の石垣の一部が平成30年の豪雨と台風で崩落していて、令和3年1月現在修繕中です。
丸亀城からちょうど瀬戸大橋が見えたので今度は瀬戸大橋に向かってみます!
夢だった 夢じゃなかった 瀬戸大橋
「夢だった 夢じゃなかった 瀬戸大橋」このキャッチコピーは瀬戸大橋が開通した時のポスターのもので、親が香川県出身で子供のころ、橋が通るとはこれっポッチも思っていなかったという話はよく聞いていました。
そんな夢の瀬戸大橋の根元ってイメージ湧きますか?少なくとも何度も渡ったことはありますが下から覗いたことはありませんでした。
したら行って見ようじゃないですか!
瀬戸大橋記念公園
瀬戸大橋の根元にある瀬戸大橋記念公園は、アウトドア体験や複合スポーツ施設がある総合公園で、瀬戸大橋の建設に使用した重機の展示や、実寸大の橋を繋ぐケーブルの展示など、とにかく展示物のスケールが橋と同じででかいのが男心をくすぐります!
公園内にはサイクルラックが設置されていて、周辺の施設にはサイクルオアシスという事で空気入れや簡易工具などが設置されていました。
広島などの瀬戸海エリアはサイクルラックなどの設置率が高くてとても走りやすいエリアなのでおすすめです!
この謎のカラフルな物体は、瀬戸大橋を支えているケーブルで、5.12㎜のワイヤを34417本束ねて作られています。ケーブルの束ねた太さは直径106cmもの太さになっていて、そのケーブルの全長は1780mにもなっています!
この強靭なケーブルが橋全体を支えていると考えると熱いですね!
公園内を一通り散策した後は、瀬戸大橋の橋脚の根元に行ってみます。
そこにはまさしく壁と言う表現が適切な巨大な橋脚が連なっていて、手前にある信号機は特殊な規格とかではなくてよく目にするあのサイズの信号機なので、その圧倒的な迫力はただただ圧巻の一言!
時間もランチの時間帯になってきたので、最後の目的地のうどん屋を目指します♪
ちょっとディープなうどん屋さん
前評判でちょっと変わったうどん屋さんを見つけたので、瀬戸大橋記念公園から2㎞程離れた宇夫階神社を目指して進みます。
なぜ神社へ向かうかと言うと、写真を見ていただくとわかります(笑)
神社の関係者の方がうどん屋さんをやっていて、境内の中に店舗があります。
神社に入ってから中々店舗を見つけることができなくて、境内をうろうろ散策していましたがまさかのそこが入口?完全に事務所の類だと思って2回は素通りしました(笑)
早速店内でうどんを注文!かけうどんのサイズは大盛り!別皿トッピングはかき揚げとちくわ、うどんには大葉の天ぷらとお餅の天ぷらがイン!
うどん自体の美味しさも最高ですが、天ぷらも絶品!お持ちの天ぷらがうどんととても合う!
観光自体はここで終了で、いったん宿に帰り帰りの準備を進めます。
帰りもフェリー輪行!
今年もこのフェリー
今年も高松港のジャンボフェリーで本州にわたります。去年の記事はコチラ↓
今年は夜中発、早朝神戸着予定のフェリーに乗ります。
連泊する時は行動拠点に荷物を減らすためにあらかじめ荷物を送っておいて、帰りに不要なものは家に送っちゃいます。
今回はスニーカーや衣類を送っておいたので、ほとんど自転車に乗らない帰りはジャージやビンディングシューズじゃないので動きやすいです♪
今回は夜行便なのと流石に疲れたので船内に入ってすぐに寝ちゃいました(笑)
起きたらそこは神戸港
穏やかな瀬戸内海の波でぐっすり眠ってリラックスできたので、この旅最後のライド、神戸港から新神戸駅を走るために自転車を組み立てます。ちなみに距離的には2㎞ないのでギリ輪行袋を担いで歩こうか毎年少し悩みます(笑)
神戸早朝プチライド
神戸港から新神戸駅までは、わずか2kmですがちょっと走ってみたい区間があるので自転車を組み立てます。今回の走りたい区間ですが、区間だけの話でしたら187.1mしかないです(笑)
そんな走ってみたい区間ですが、この国道174号線です。去年はあまりの短さに標識をスルーして見れなかったので1年越しのリベンジ成功です♪
この国道172号線ですが、なぜこんなにも短いのかと言いうと、国道の定義を決めている「道路法」が関係していて主要国道と港・空港を繋ぐ通称「港国道」と言うものがあります。
国道172号は神戸港から国道2号線を繋ぐ港国道でもともとはもう少し長い国道でしたが、国道2号線が港側にルート変更した関係で、172号線が短くなって現在の長さになった経緯があります。
ちなみにそんな距離では短いも国道172号ですが、神戸港への物流の要なので道幅では上下合わせて11車線もあるかなり広い道路です。
最後は新幹線輪行
帰りは始発の新幹線で一気に帰ります!これまで走ってきた距離を一瞬で帰れるので文明の力を感じます(笑)
最近では新幹線へ輪行袋を持ち込む際は指定席の場合大型荷物置き場の予約をする事ができるので安心ですね♪
なんやかんやありましたが、平成最後の年末年始ライドはこれにて終了になります。
まとめ
大きなトラブルも無く足掛け6日間の行程で、平成最後の年末年始ライド終了することができました!
皆様の旅の計画の参考になればと長々と5本のブログと長編になりましたがお付き合いありがとうございます。
バイクプラスではスタッフの体験談も交え、楽しい自転車ライフのお手伝いをできればと思っています。
それではみなさまのご来店を心よりお待ちしております!!
マップ
輪行時にガーミンの電源入れっぱなしだった為マップにJR土讃線の走行ログもふくまれていますが今回の香川の走行マップになります。
見どころは坪尻駅で電車がスイッチバックするところもガーミンの走行ログに入っているところです(笑)
坪尻駅へのアクセスがいかに林道をぐるぐるしていたかが分かります。
この旅はスタッフ中村がお届けしました。