新型TREKドマーネSLR&SL発表|気になる部分を早速バラしてみた!! 各モデル紹介も【写真多数】

2019年7月25日by 所沢バイクプラス

ドマーネの2020年カーボンモデル発表はまだかと思われた方も多いのでは?お待たせしました!ついにラインナップを一新して登場です。何がどう変わったのか、『新型DOMANE(ドマーネ)』の気になる部分を洗いざらい紹介いたします!

Trek Domane シリーズ最新モデルはこちら

https://bike-plus.com/collections/domane

初めての方や購入検討中の方など購入前にこちらの記事も参考にしてみてください♪

 

2020年モデルのDomaneはトレック史上最も万能なロードバイク?!

ドマーネ第三世代へと進化!!

新型ドマーネのライドイメージ画像

もともと石畳のレース用に開発されたのがこのDOMANE(ドマーネ)シリーズ。凸凹した路面での長時間のライドでも体に疲れがたまりにくい振動吸収に優れたISO SPEEDというトレック独自の機構、路面状況にかかわらずつねに踏み続けることができる低重心のジオメトリー、長めのホイールベースでふらつきにくいという特性から、ロングライド向きのモデルとして人気のシリーズです。

2012年にファビアン・カンチェラーラ選手と共同で開発したのがDOMANE第一世代。ドマーネの代名詞となったIsoSpeed(アイソスピード)は振動吸収力に優れ、あらゆる場面に対応しロングライド、サイクリングに大活躍したシステムでした。

第二世代でIsoSpeedがフロントに付き、さらにリア側Iso Speedは調整も出来るようになりました。そして今!第三世代に突入!!IsoSpeedはさらに進化し、スムーズさを実現!またフレーム形状をエアロにすることでさらに速く!乗り心地も良く、あらゆるシーンで活躍、ドマーネ史上最も万能なロードバイクと生まれ変わりました!!

ドマーネSLR&SLの気になる部分を分解

リア側のISOSpeedが超進化!

これまでのDomane SLRは、シートチューブ側でしなり具合を調節していましたがトップチューブ側に変更。これは、エアロロードバイクシリーズMadoneと同じ構造です。ドマーネ用に開発されたIso Speedが、マドンで進化して、それが新型ドマーネに反映されて、どんどんレベルアップ!乗り手の快適さを追求するTREKらしいモノづくりにしみじみ…。

せっかくなのでちょっと分解してみましょう。ドマーネSLRの抜群の快適性を生み出している革新的構造はこんな感じです↓

ドマーネSLRシリーズの調節式isospeedを取り外している様子 シートステーのサイドカバー&ボルトを外して、シートチューブ裏のボルトとトップチューブ下のボルトを外していくと……
ドマーネのISOスピード部分を完全に取り外した状態 トップチューブ側にだいぶ伸びています。右手で触っているスライダーを移動することで、振動吸収の具合を調整するという仕組みです。

形状やトップチューブ側に伸びている長さをフレームサイズごとに変えているため、どのサイズでも同じように振動吸収の高さを感じることができます。小さいフレームほどしなりが出にくいので硬いと言われていましたがそこも見事に改善!

2020年モデルDomaneSLR7のISOスピード部分を外してみた こんな感じでフレームに収まってます。

調整式なので好みに応じてセッティングに調整できます。2019年モデルまでのドマーネSLRと比べ、調整を最もソフトな設定にした場合の振動吸収力は27%アップ!ハードな設定にした場合でも14%アップしています!SLクラスでも快適性が抜群なのにさらに良くなるとなると恐ろしいですね♪(笑)

トップチューブの下側を手で握りながら、サドルに加重するとしなりが出るのがよ~くわかります。店頭でぜひ感じてみてください!

フロント側のISOspeedは健在

ヘッドチューブ側のISOSpeed構造も分解♪カバーとガスケットを外すとこんな感じです↓

新型ドマーネのヘッド構造 ボルトを軸にヘッドパーツが前後にやや動くことでステアリングコラムが前後にしなりやすくなっている。

フロント側のISO Speedは、これまでのドマーネシリーズのものを継続しています。実際に乗ると、ステムあたりからしなるような感覚でワフワした乗り心地。上半身の疲れを軽減してくれます。

この構造を言葉で表すのが難しいので、こちらの紹介動画をご覧ください↓

ドマーネSLのリア側Iso Speed

カバーとボルトを外してみた写真 カバーとボルトを外したところ。溶接も接着もされていない独立したシートチューブとフレームがブッシュを介してジョイントされるので、このボルト軸を支点にシートチューブを大きくしならせることができるのです。

ドマーネSLシリーズのリア側のIsoSpeedはこれまでと同じ構造を継続。シートチューブとメインフレームを完全に独立させ、シートチューブのしなりを最大限に活かせる構造をしています。実際に段差や荒れた路面のところを走ってみても、下からの突き上げを緩和してサドルの上でお尻が跳ね上がることもなく、安定したペダリングが可能なのです。

こちらもサドルに加重しながら、シートチューブを触るとしなりを感じられますので、ぜひ店頭にてご確認を!

ドマーネSL&SLRに共通する新しい特徴

新しいBB規格「T47」を採用!

新型ドマーネはT47規格のボトムブラケットを採用 音なりが発生しやすかったBB90からスレッドタイプのT47に。これは嬉しい。

アメリカのオレゴン州ポートランドに拠点を持つブランド「クリスキング」。高精度、かつ耐久性に優れ、さらにメンテナンス性も優れているヘッドセットやBBなど各種取り扱っているカリスマ的パーツメーカーです。クリスキングらにより共同開発された「T47」という新規格をNEWドマーネに採用しています。

これまではBB90というトレック独自規格の幅広BBを使用し、フレームに直接ベアリングを圧入していました。ところが2020年モデルからはねじ切り式BBであるT47に。圧入式のBBの場合、圧入部分が広がってしまったり、フレームの精度によってはベアリングの収まりが悪く音鳴りが生じたりすることがあります。

今回、新しい大口径のねじ切りT47BBを使うことでBBシェルへの固定力を高め、メンテナンス性も向上。ドマーネシリーズはロングライドやブルべなどでの用途で選ぶ方も多く、これの変更はうれしいポイントですね。

使い方はアイディア次第?!フレーム内蔵ストレージ

サイクリングに行く際にパンク修理キットや携帯ツールをサイクリングウェアのポケットやサドルバック、ツールボトルなどに入れて走られる方がほとんどですよね。実はNEWドマーネにはフレームの中に携帯ツールを入れられる場所があるんです!!

ダウンチューブのフレーム内蔵ストレージを使用してみた ボトルケージ台座付近のつまみを開くとパカッと蓋がとれて、そこは荷物の収納場所!なんか無駄に詰め込みたくなっちゃうかも。。

右手で引っ張っているのは付属しているBITSバッグ。ダウンチューブの長さをフルに使った長~いバッグなんです。もちろんドリンクホルダーを取り付けても開閉可能。

ドマーネに付属するBITSバッグにパンク修理セットを装着 チューブ&タイヤレバー&携帯ポンプ(CO2カートリッジ)が収納できるバッグが付属。蓋の裏には携帯ツール(8月下旬頃入荷予定)が収まります。

サドルバックよりも下の位置に収納できるので重心が下がり安定した走行性能を実現します!収納場所がさらに増えるので普段サイクリングで荷物の多い方などもオススメです。

蓋を外したら、フレームの内部の様子もぜひのぞいてみてください。カーボンのささくれもなくツルツルでキレイな仕上がりに感動です♪ブレーキ&シフトワイヤーもガイドがついてバラバラになっていません。店頭でぜひ外してみてください!

ちなみにDi2搭載のDomane SLR7はバッテリーがこのストレージの下側(BB寄り)に収まっています。

どのモデルもBITS バッグが付属しますが、マルチツールやパンク修理キットは付属しません。

十分なクリアランスで38Cタイヤまで可能に!!

新型ドマーネのタイヤとフレームの隙間を真後ろから撮影 32Cのタイヤを装着しても、このクリアランスを確保!最大38Cまで対応。ちなみにタイヤの上のブリッジはフェンダー用マウントで取り外し可能!

新型ドマーネには32Cという太めのタイヤが標準装備!荒れた路面やちょっとしたグラベルであれば安定して、しかも速く走ることが可能です。TREKの長年の研究によると、荒れた路面では太めのタイヤをやや低圧にして路面を確実にとらえながら走るほうが速いのだそうです。だからこの太さ!

ドマーネで砂利道を走る様子。 砂利道などタイヤを太くすることでワイルドな走りも実現!!

しかも、さらに太い35C、38Cも履かせられますので、あらゆる環境で万能かつ快適に走れます。シートチューブの裏側にフェンダーを取り付けられる穴もあるため35Cまでのタイヤあればフェンダーを取り付けて雨の日の通勤やサイクリングでも有効活用できます。

ケーブルルート変更ですっきりエアロ化

ケーブルはフレームに内装。しかも横にワイヤーが張り出さないようにしてエアロ効果を高めています。ステムに沿って、ヘッドパーツの後方付近からブレーキホース&シフトアウターの4本がすべてフレームに収まっていくのですが、そのためにハンドルクランプ部にワイヤー収束用のマウントを取り付けています。

ドマーネSL5のハンドルからフレームにかけてのワイヤールート ハンドルのバーテープ巻き終わりからトップチューブにかけて、横に張り出さないように収束するためのマウントをステム下に配置。

横から見ると、ハンドルとステム、ヘッドパーツに沿って、フレームに収まっていくのが分かります。

トップチューブへワイヤーが収まる場所 ブレーキホース&シフトアウターをフレームに収めるためのカバーを取り付け。シフトはフルアウター構造。

フレームもエアロな形状に!!

ヘッドチューブを前方から撮影 ヘッドチューブは流線形で、フォークとのつながりも段差なくなめらか。ワイヤーも横に張り出さずにエアロ化。

走りの万能性、スムーズさを実現するためにパッと見てマドンと一瞬見間違えるほどのエアロ形状に!ダウンチューブやシートチューブもマドンほどではないですが、前方から見るととんがっているけれど、後方からみると平なカマボコ型。横から見ると大ボリュームな感じです。

ドマーネ史上最速の一台です。空気抵抗削減のために以前よりもケーブルを内装し、一時間のライドで1分短縮できるほどのエアロ効果を実現しています!!

そのほかもろもろ覚書

Domane SLRは、軽量で剛性の高いOCLV700カーボンを使ったフレームで、ダウンチューブストレージ、IsoSpeed 取付金具を含めてフレーム重量は1335gDomane SLはOCLV500カーボンを使ったフレームで、ダウンチューブストレージ、IsoSpeed 取付金具を含めて1365gです。

なお女性用の展開はなくすべてユニセックスモデル。身長150cmくらいの小柄な方でも乗れる44cmサイズから展開しているので男女問わず選んでいただけます。2020年モデルはディスクブレーキのみの展開です。

DOMANE SLR ライドインプレッション

 

2020年 NEW DOMANE SL、SLR 価格、スペック、カラーをチェック!!

こちらでは2020年モデルをご紹介しておりますが、最新モデルのDomane SLシリーズDomane SLRシリーズはこちらのオススメロードバイクラインナップからご覧いただけます。

ドマーネSL5はコチラ♪

trek domane sl5 2020 Matte/Gloss Nautical Navy
ドマーネSL5 新型 Purple Flip
domane sl5 Rage Red/Trek Black
カラー Matte/Gloss Nautical Navy、Purple Flip、Rage Red/Trek Black
サイズ 44、47、50、52、54、56、58
フレーム 500 Series OCLV Carbon, front & rear IsoSpeed、DuoTrap S compatible, fender mounts, flat mount disc, 142x12mm thru axle
フォーク Domane SL carbon、fender mounts, flat mount disc, 12x100mm thru axle
ホイール Bontrager Affinity Disc, Tubeless Ready, 24-hole, 21mm width, presta valve 700x32c
コンポ Shimano 105 R7020, 11 speed
重量 9.78 kg(サイズ56)

ドマーネSL6はコチラ♪

ドマーネSL6 new Crystal White
ドマーネSL6 2020年モデル Matte/Gloss Trek Black
trek domane sl6 Radioactive Red/Trek Black
カラー Crystal White、Matte/Gloss Trek Black、Radioactive Red/Trek Black
サイズ 44、47、50、52、54、56、58
フレーム 500 Series OCLV Carbon, front & rear IsoSpeed、DuoTrap S compatible, fender mounts, flat mount disc, 142x12mm thru axle
フォーク Domane SL carbon, tapered carbon steerer, internal brake routing, fender mounts, flat mount disc, 12x100mm thru axle
ホイール Bontrager Paradigm Comp 25, Tubeless Ready, 25mm rim width 700x32c
コンポ Shimano Ultegra R8020, 11 speed
重量 9.22 kg(サイズ56

このモデルを使用しているスタッフのライドブログ↓

 

ドマーネSLR7はコチラ♪

Trek Black/Quicksilver-Anthrac
カラー Trek Black/Quicksilver-Anthrac
サイズ 50525456
フレーム 700 Series OCLV Carbon, front IsoSpeed、adjustable rear IsoSpeed、DuoTrap S compatible, fender mounts, flat mount disc, 142x12mm thru axle
フォーク Domane SLR carbon, tapered carbon steerer, internal brake routing, fender mounts, flat mount disc, carbon dropouts, 12x100mm thru axle
ホイール Bontrager Aeolus Pro 3V, OCLV Carbon, Tubeless Ready, 25mm rim width 700x32c
コンポ Shimano Ultegra R8070, 11 speed
重量 8.48 kg(サイズ56)

バイクプラス各店で実車ご覧いただけます!

新型ドマーネ発表直後から店頭にて実物をご覧いただけます。各店の様子をお届け!

所沢店

所沢店に新型ドマーネ入荷しました集合写真 「Domane SL6&SL5SLR7&SL6&SL5あります!ぜひ見に来てください♪」

戸田店

戸田店に新型ドマーネ入荷しました集合写真 「試乗大歓迎です~♪」

三郷店

三郷店に新型ドマーネ入荷しました集合写真 「新型ドマーネ、エアロ化してカッコよくなってます!!」

大宮店

大宮店に新型ドマーネ入荷しました集合写真 「フレーム内装ストレージボックス、店頭で開けてみて欲しい!僕なら食料をしこたま入れるかも。」

多摩センター店

多摩センター店に新型ドマーネ入荷しました集合写真 「乗り心地最高!!ロングライドに出かけてみたい!もちろん輪行も」

港北店

長く付き合える最高の一台探しを試乗、サイズ合わせでお手伝いします♪

バイクプラスの各店舗では自転車購入の流れとしてサイズフィッテングも同時に行います。スポーツバイクはサイズ合わせが命!サイズが大き過ぎたり、小さ過ぎたりすると乗り手側の身体に悪影響です。長く乗れて、いろんな場所に行ってみたくなるような愛車選びをお手伝いしますので、試乗、サイズ選び等でご相談のある方はいつでもご来店ください♪

これからのサイクリングライフを楽しみましょう!!

 


Trek ロードバイク

当店は、クルマ界のトヨタに例えられるような世界的に人気の総合スポーツ自転車専門メーカー「Trek」のコンセプトストア。

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