選手機材を参考にカスタムした究極のロングライドマシンDOMANE SL6を江戸川&筑波山で大検証!

2019年10月26日
今年のツール・ド・フランスをおつまみに勝沼ワインを飲みながら観戦していたロードレース大好き三郷店スタッフ猪瀬です♪ 2020年モデルの中で最大の注目マシンである新型ドマーネ!第三世代と題し今まで以上にさらに進化したドマーネ。万能なロングライド専用車体を探していた私にとってドマーネSL6は非常にタイムリーな車体でした!実際に乗ってみて感じたことは、より速く、安定の振動吸収力があり、そして何より楽しい♪ そんなドマーネSL6をロードレースの選手が使っているモンスターマシーンを参考にカスタマイズしてよりレーシーかつ楽に目的地まで運んでくれる車体に仕上げ、江戸川サイクリングロード経由で筑波山まで150㎞走ってきました。素直に感じた事をお伝えします! 各社ディスクロードが増えてきた今季。ディスクロードカスタムの参考にもしてみて下さい♪

その前にDomane SL 6の詳細はこちら♪

カラー Matte/Gloss Trek Black,Radioactive Red/Trek Black,Crystal White
サイズ 44,47,50,52,54,56,58㎝
フレーム 500 Series OCLV Carbon, front & rear IsoSpeed, BITS internal storage, tapered head tube, internal cable routing, micro-adjust seat mast, 3S chain keeper, DuoTrap S compatible, fender mounts, flat mount disc, 142x12mm thru axle
フォーク Domane SL carbon, tapered carbon steerer, internal brake routing, fender mounts, flat mount disc, 12x100mm thru axle
ホイール Bontrager Paradigm Comp 25, Tubeless Ready, 25mm rim width
コンポ Shimano Ultegra R8020 Series, 11 speed
重量 9.22 kg(size:56)
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平地で大検証!乗っていて楽しくなるほどの推進力、安心感に驚愕!!ペダリングが崩れず効率よく快適に♪

より速く!風を切り裂くような感覚を味わえるほどの抜群の推進力!

2020年ドマーネSL6を前から映した写真 前から見たら2019年ドマーネよりも細くなりエアロ効果MAX!!
2020年モデルのドマーネはフルモデルチェンジを果たし見た目が細くなったマドンのように空気抵抗の軽減をサポートしてくれるエアロ形状となっています。 実際見た目通りにエアロ効果が感じられ、前からの風を切り裂いて自転車が進んでくれる感覚でした。風の抵抗を軽減してくれるのでペダリングがスムーズに回せ、その恩恵からかスピードが非常に乗りやすかったです。 新型ドマーネで一番驚いたのがエアロな形状が生み出すこの推進力でした。これが今回のロングライドで非常に自分を助けてくれて余力を残して150㎞走れる要因になったのは間違いないです!

車体のあらゆるところに振動吸収をサポートしてくれるパーツがあり乗り手を疲れさせない!

フロントのアイソスピードの形状を映した写真。 フロントのアイソスピード!デコボコ、段差による振動を軽減♪
リアのアイソスピードを映した写真 リアのアイソスピード!お尻に優しい~♪
ドマーネと言えば振動吸収力に優れるIsoSpeed(アイソスピード)という代名詞的なシステムがお馴染みで、初めてこのIsoSpeedを体感した時は手、腕、お尻等の自転車乗りのお悩みである部分が全然違和感、ストレスを感じず、個人的には「ラグジュアリーカーか!」とツッコミを入れたくなるくらい快適でした。(笑) ただ、初めて体感したのが短い距離でのことだったので長距離を経験したことがなく、心の底で「幾ら何でも100㎞超えたら痛くなるだろ」と思っていましたが、皆さん安心して下さい!150㎞走ってもラグジュアリーカーでした♪(笑)
ハンドルについているクッションを映した写真 このクッションのお陰で手のしびれを全く感じません!!
さらにそのIsoSpeedだけでも十分ですが、ドマーネはハンドル上部にクッション(IsoCore)が内装されており、路面が荒れている場所でハンドルの上部に手を置くと一気に天国に行くくらい振動が軽減されます。 これだけ振動吸収に優れていると乗車フォームが崩れることなく安定するのでペダリングに集中でき上体がブレることが少なくなり効率的に進むペダリングが長時間できます。 普段自分は長距離を走ると腰が痛くなることが多いのですが、ドマーネの振動吸収システムにより乗車フォームが安定してムダのないペダリングが意識できたので痛むことがありませんでした。 そもそもこの2つのシステムは、パリ・ルーベ、ロンド・ファン・フラーンデレンのようなゴツゴツした石畳の上を走るレースで選手たちに勝負どころまで振動による体力疲弊を軽減させ、他メーカーの車体に乗っている選手たちにアドバンテージを生み出しレースに勝つことを目的に開発されたシステムなので、ロングライド最中に体の痛み、ストレスにお悩みの方は特にオススメですし、走りに効率性を求めるならドマーネSLでも十分に効果があります。 少し話が逸れますが、石畳のコースで他の車体に乗っている選手の中で強烈な振動が連続するので握力を失いハンドルから手が滑り落車する選手を何人もレース中見ましたが、ドマーネに乗っている選手でその様な落車に陥る選手は見たことがありません!!やはり効果は抜群なのでしょう!

坂道で大検証!筑波山ヒルクライム♪まさかのあれがヒルクライムを楽にする⁉|下り坂のコーナリングが抜群の安定感!!

平均勾配約6%!最大10%超えの筑波山でドマーネの登坂能力が明らかに!!

結論から言うと勾配8%までの坂道であればシッティングでクルクル回せばヒルクライムも難なく登れ、勾配8%超えてからは根性!ヒルクライムをゆるくテンポよく走りたい方にオススメ♪という結論に至りました。 ヒルクライムの経験がある方で路面がバンピーで振動が体力消耗に繋がり上手くペース配分が取れないという経験をした方も少なくないのでは?自分もヒルクライムが好きで関東のいろんな山をエモンダSLRで行った時に感じたことがあり少しストレスでした。 ですが、ドマーネSL6の場合IsoSpeedが振動吸収してそれを全く感じさせず、シッティングでテンポを上手く刻むことができペダリング効率もアップし、ヒルクライムがストレスなく走れました。
筑波山名物かりんとう饅頭を映した写真 このかりんとう饅頭が欲しくて検証場所を筑波山にしました♪(笑)
しかし、世間的に勾配8%を超えると心臓破りの坂と言われるくらい「激坂」になります。さすがにこの領域になってくるとドマーネの重さが効いてくるのでシッティングだけでは対応できず、エモンダなどの軽量バイクには正直タイムアタックしたら分が悪いでしょう。豪脚な人は別かもしれませんが(笑)
筑波山つつじヶ丘駐車場での写真 山頂にとうちゃこ~♪
なので、タイムを気にせずただヒルクライムを楽しみたい、シッティングでクルクルと軽いギアでペダリングするのが好きな方、坂道での振動が気になる方などにオススメとなります♪逆にロングライドでは無理をしないことが完走につながるのでそれを見越した車体に仕上がっているなと感じました!さすが究極のロングライドマシーン!!

下り坂のコーナリング安定性がピカイチ!

下り坂の安心感は抜群でした!特に一番感じやすいのがコーナリングでの安定性です。その原因となっているのがスルーアクスルの剛性感プラス、フレーム自体のジオメトリーがエンデュランス形状になっているという2つの理由です。
スルーアクスルを取り出した写真 フレームにがっちり締めこめるのでブレずに安定性を保証!中高速域での操作性が抜群に♪
今までのリムブレーキロードの場合フロントフォークに挟み込むクイックリリースがほとんどで、ディスクブレーキの車体からフロントフォークにネジ穴がありそこに太いアクスルを締め込むスルーアクスルに変化! この変化のおかげで、挟み込んでいた時は少し固定力が足りず強いブレーキング、ダンシング、高速の下りコーナーなどに生じるフレームの僅かな歪み、よれをネジ穴に締め込むスルーアクスルは固定力がクイックリリースより強力なのでそこを軽減でき歪み、よれが生じず安定して走ることができます。これの効果は筑波山の下りを少し攻めている時にかなり感じました。 さらに、ドマーネは究極のロングライドマシーンということもありフレーム自体のホイールベースが長く、かつフレームの中心にあるBBが低い位置にあるので重心が安定しフラつくことがありませんでした。下りに少し苦手意識のある方は特にこのドマーネの下りを体感してほしいです♪

選手のセッティングを参考にロードバイクをカスタマイズ♪|こだわりはディスクブレーキカスタム!

ディスクローターをフロント160mm、リア140mmのサイズに変更♪

トレックの完成車ディスクロードバイクは前後共に160mmというのが標準で装着されています。ディスクローターにはいろんなサイズがあり大きくなればなるほど、テコの原理も大きく働く上に放熱性が高くブレーキの効きが良くなります。個人的にブレーキ本体のグレードをあげるよりもディスクローターのサイズを変更する方が効きが良くなる印象があります。
ローターの大きさを映した写真 フロント160mm、リア140mmのローター♪|個人的にバランスよくなりました!
ローターの大きさを表した写真 フロント160mm、リア160mmのローター♪|リアが少し大きい。ここに制動力の違いが!
ブレーキのかけ方として大体フロント6割、リア4割という話を聞いたことがあり、さらにツール・ド・フランス参加選手はフロント8割、リア2割という選手もいるくらいフロントをスピード減速に使い、リアは微調整に使うので選手の車体はほとんどがフロント160mm、リア140mmというのが多く見られる印象があり自分も体感したく同サイズにしています。 実際にブレーキの効きも少しではなく結構変わります。 個人的な印象としてリアを160mmだと左利きの自分にとって握力が左の方が強く少し効きすぎてバランスを取りにくいというのを感じていたのですが、140mmにするとバランスを上手く取ることができコントロールがしやすく安定しました。

ロードバイク標準装備のローターからMTB用のローターに変更。ディスクローターの意外な落とし穴。

ディスクローターにもいろんな種類がありロード上位グレード3種で比べると、105ディスクローターからアルテグラのローターにすると冷却フィンが付くので放熱性もアップしますし、アルテグラのローターからデュラーエースのローターにするとアルテグラの冷却フィンよりも放熱性の高い塗料を塗った黒いフィンが付いてくるのでさらに効きが良くなります。 しかし、このフィンが風が強い時に少し厄介になります。リムハイトの高いホイールを履いた方は経験あると思いますが、横風が強く吹くとホイールが横に振られ自転車が安定せず怖い経験をした方もいるのでは?ホイールほど影響はないですが、ディスクローターにも少なからず同じ様な影響がありました。
そこでローターをロード標準装備の全面フィン付きローターからMTBの穴ありXTRローターに変更!もちろん互換性もありますのでご安心を。実際に世界選手権3回制覇したペーター・サガン選手もオーストラリアのレースでMTBのXTRローターをつけていたレースを見たことがあったので興味津々で付けてみました。 実際に試してみて振られることが少なくなった印象は感じられました。XTRのローターにも冷却フィンが付いているので放熱性もバッチリでよく止まります。

ロングライド対策でリムハイトを60mmに!カスタム前よりも平地巡行性アップ♪

最近のロードレースで山岳ステージでも軽量でリムハイトの高いディープリムのホイールを履いて参戦している選手が増えてきた印象があります。 私が最近プライベートで観戦に行ったツアー・オブ・ジャパンでもディープリムで出場する選手が7割くらいで多く感じました。それだけ今のホイールはリムハイトがあっても軽いのです♪ 平均勾配を7%超えるコースなどではさすがに軽量でリムハイトが低い方が効果がありますがスバルラインを走る富士ヒルの様に勾配がそれほどないコースでは意外と軽量でリムハイトの高いホイールは効果的です。実際に参加者でもリムハイトが高い人も多いとか! 自分の履いているボントレガーのアイオロスXXX(トリプルエックス)6DISCの重量は リムハイト60mmで1,575gと非常に軽量!!
プロ選手の車体を映した写真 スプリンターの窪木選手の車体。山岳ステージもディープリムホイールで出場したシーンも!!
プロ選手の車体を映した写真 今年ツアー・オブ・ジャパン総合優勝した選手のチームも割合としてディープリム半分以上でした♪
さらに、リムハイトが高いので平地巡行性はもちろん抜群!そしてリムハイトの高いホイールの懸念点として横風がありますが、風洞実験によりあらゆる方向からの風も計算されて開発されているので横からの風さえも推進力に変えてしまうほどの驚異的な巡行性があります!!

これぞ究極のロングライドマシーン♪カスタム次第であらゆる顔を見せるドマーネSL6!!

長らくお付き合いいただきありがとうございました。いかがだったでしょうか。 ドマーネSL6はカスタムせずとも抜群の振動吸収性とよく進むエアロ形状で十分に乗り手を助けてくれますし、何より非常に乗っていて楽しい車体でどこまでも走りたくなるロードバイクです!!そこに一味くわえるとまた別の顔を見せてくれるのであらゆる用途での使用が可能になります。まさに万能ロードバイク♪ 皆さんもドマーネSL6でサイクリングライフをより楽しく、快適に走ってみませんか?いろんな場面で活躍すること間違いなしです!試乗車等ご用意していますので是非お試しください!! 次はこの車体で美味しいパン屋さんに行こうかな~(笑)
ロングライドに役立つ記事特集!!ロングライドの魅力とは!?ロングライド向けカスタム方♪