【インプレ】ドマーネ好きが新型エモンダを購入したワケ
6月に発表されご好評を頂いているTREKの新型EMONDA。その中で6年ぶりのモデルチェンジになったEMONDA SLシリーズはハイエンドモデルと同じ形状で価格もお求めやすくカラーリングも魅力で気になっている方も多いのではないでしょうか? そんなEMONDA SLを多摩センター店のスタッフ大西が購入し2か月程乗りましたので購入の経緯とインプレッションをお届けします。
DOMANE大好きスタッフがEMONDA SLを購入!
山をもっと早く登りたい!!というのが一番の理由
EMONDAにはISOSPEED(アイソスピード)がついてないけど大丈夫??
【ライドインプレッション】新型EMONDA SLは非常に懐の広いバイク
第一印象はよく進むバイク
購入したEMONDA SL6 DISCに乗ってみると『よく進むなこのバイク』というのが第一印象でした。先代のEMONDA SLは軽い、加速が凄い!という印象でしたが新型は軽さよりもよく進む、グングン進む、スピードの維持がしやすいという印象の方が強かったです。ペダリングが雑な自分が漕いでもしっかりと入力を受け止めてくれ推進力に変わってくれます。綺麗に漕ぐという事を意識しなくても反応良く発進してくれる所が懐の広さを感じぺダリングが気持ち良いです。 フレームはディスクブレーキ専用の設計になり、リアトライアングルはマッシブなエアロ形状になったことでエンドの硬さをしっかりと感じる事ができこれがエモンダのトルクのかかりの良さを支えている印象です。ただその硬い感じがシートには伝わってきにくい形状になっているのが先述した部分の構造によるものが大きいですね。私がイメージしていたEMONDAの印象をガラリと変えてくれました。平地の巡行でもしっかりとアドバンテージを感じる事ができる
ホビーライダーの私でも意識せずに力を抜いて漕いでも時速26~27㎞で走る事ができます。ちょっと意識して出力高めに漕げば時速32~33㎞の巡行は可能です。スピードを出していくと気になってくる空気抵抗はあまり感じにくかったというのが印象でエアロフレームのメリットはわずかにも感じる事はできました。 広い道路で一度思いっきり漕いでみましたがあっという間に高速域に到達して巡行する事ができました。その時の後ろで見ていた友人によれば『音もなくすーっと加速していなくなってしまった』との事でした(笑) 新型EMONDAはエアロに形状に変わった事で速さは確かに手に入れました。しかし登坂性能はどうでしょう?トレックのサイトを見てみるとEMONDA SLのフレームセットの重量は旧モデルと比べて約250g重くなっています(フレームサイズ56:1.91㎏)。重量増はKVF形状の賜物ですがそれがヒルクライム時にどう影響してくるのか緩斜面に非常に強い!
まずは緩斜面を登ってみました。普段坂を登る時は『よし、これからヒルクライムだな』と少し身構えてフォームを変えたりしますが、斜度が4~5パーセント程度のものであれば平地の感覚のままスルスルと登る事ができます。斜面を登っているという感覚があまりなく確かにこれは速いなと実感する事ができました。先述したようペダリングの入力の感覚が非常にスムーズで斜面でもしっかりと前に進んでくれます。トレックのデータによるとEMONDAのハイエンドモデルで8パーセントの勾配を1時間走った時に18秒の時間が短縮ができたとの事です。 その登坂時の速さはEMONDA SLのフレームでもしっかりと感じる事ができました。 では急勾配ではどうでしょう?今度は10%を越える勾配の坂を登ってみました。 流石に急勾配では平地そのままの感覚で進んで行く事はできませんがサドルに前乗りして適切なギアを選択すれば確実に登れます。私はダンシングよりもシッティングの方が急勾配を登りやすいと感じました。左右に早く振るダンシングが得意な方はそちらの方が早く駆け上がれると思います。 軽量ホイールのパラダイムホイールと前傾姿勢の取りやすいアイオロスサドル、フロント34T×リア30Tのギアが選択できるEMONDA SL 6 DISCはヒルクライムしやすいパーツがアッセンブルされている自転車と言えます。EMONDA SLは総合力が非常に高いバイク、オススメはロングライド
平坦でも登りでも速さが際立った新型のEMONDA SL。その速さを支える空力性能、剛性、軽さ、そして快適性を持ち合わせたEMONDA SLは非常に総合力が高いバイクです。このバイクがあれば大宮店のスタッフ金丸に後れを取る事はないでしょう(笑) そんな総合力の高さはどんなシーンでも活躍すると思いますが私が個人的に一番オススメするのはロングライドです。平地の巡行もしやすいですし山岳が絡んでくるような場所でも早く楽に登りきる登坂性能もあり、下りのコントロール性も抜群でロングライドで自然と走行距離が伸びる事間違いなしです。 そして今回EMONDAを購入してみて改めて感じたのはDOMANEの凄さです。ドマーネのジオメトリーとISOSPEEDによる乗り心地の良さは非常に高い次元にあったんだなと感じました。そういえば荒れた路面やグラベルをも見つけると嬉々としてDOMANEで走っていたなあ・・・(笑)EMONDAだと流石にそれは躊躇すると思いますがそういった無茶な走り方ができるのもDOMANEの魅力とも言えますね。EMONDA SLのラインナップ
EMONDA SLシリーズのラインナップもシマノ105仕様で30万円を切る価格のSL 5やアルテグラ仕様のSL 6、カーボンホイールがアッセンブルされているSL 6 PROそしてアルテグラDi2コンポのSL 7と種類も豊富にあるので2021年モデルのTREKのキラーアイテムです。スタッフ愛車紹介・EMONDA SL 6 DISC
スタッフの選んだカラーは大人カッコイイカラーリング、テーマは○○
スタッフ大西の今後のアップグレード予定
現在EMONDA SL 6 DISCの乗り味やコンポーネントやパーツには満足していますが今後のパーツのアップグレードも考えています。それらをご紹介します!Bontrager Aeolus RSLハンドルバー
Bontrager Aeolus Pro 37 ホイール
そしてやはり気になるのはホイールですね。EMONDA SL 6 DISCに搭載されているパラダイムホイールも比較的軽量(前後1675g)でよく回る癖のないホイールです。ここから軽い方向にもっていくのか、エアロ効果を更に高めるのか、快適性を重視するのか、とはいえ購入のコストは抑えたい・・・それらを考慮した結果 ボントレガーのAeolus Pro 37 TLR Disc Wheelがいいという結論に至りました。 重量、強度、耐久性を兼ね備えたOCLV Proカーボンに空力性と軽さを重視した37㎜ハイトのリム、スムーズに回転しラチェットの数を変えられるスターラチェットのDT Swiss350ハブ、DTエアロライトスポークで重量は前後で1505gと隙のないパーツ構成になっています。 ボントレガーのカーボンホイールは生涯補償が付いており非常に安心して乗れるホイールです。もし壊してしまったとしても購入してから2年以内であれば無償で修理または交換が可能なプログラムもあるので非常にオススメなホイールだと思います。 この二つをアップグレードパーツを搭載すれば完全無敵なフルアーマーのエモンダになるでしょう(笑) いかがでしたでしょうか?注目の新型EMONDA SL。バイクプラス各店では試乗車をご用意しておりますのでぜひその乗り味を体感してみて下さい!!