ついに出た!14年ぶりの新作タイヤ|コンチネンタルグランプリ5000を早速インプレ

2018年12月12日by Shopify API
ミシュランやビットリアなどのブランドと共に必ず名前の挙がるタイヤブランド、コンチネンタル。なかでも「グランプリ4000」シリーズはレースだけでなく耐久性の高さからトレーニングやブルべのようなロングライドでも人気のある超定番モデルとなっています。 が、ついに14年ぶりに新作として登場したのがこの「グランプリ5000」。桁も一気に1000UPとメーカーの並々ならぬ気合が感じられる今作を早速スタッフ森田が購入したのでインプレッションしてみたいと思います。
グランプリ5000のパッケージ写真 「5000」が強調されたカッコいいパッケージ

14年ぶり登場のロードタイヤの新たな定番

ビットリアのコルサ、ミシュランならパワーとタイヤブランドのフラッグシップが軒並み新商品を投入する中沈黙を守ってきたコンチネンタルですが、年の瀬になってついに「グランプリ5000」シリーズをリリース。ぱっと見はパッケージの5000の文字が目立つ程度に見えてしまいますが。今回のニューモデルに合わせていくつか新しい技術が使用されています。 グランプリ5000 クリンチャー仕様 価格:税抜¥8,500 グランプリ5000 チューブレス仕様 価格:税抜¥9,800

新ブラックチリコンパウンドで12%路面抵抗軽減

コンチネンタルグランプリ5000のブラックチリコンパウンド 転がり抵抗やグリップ力が向上している。
ブラックチリコンパウンドはコンチネンタルのタイヤ素材の代名詞みたいな部分がありますが、通常のタイヤに使用されるコンパウンドと比較して10分の1という粒子サイズとなっていて、その小ささを活かせて路面にしなやかにフィットすることでしっかりとグリップし、かつ路面抵抗の軽減も図っています。 なお呼び名が変わらないものの、ブラッシュアップがなされたことで路面抵抗が4000シリーズと比較して12%削減。

アクティブコンフォート採用で振動吸収性アップ

グランプリ5000シリーズで今回採用されたのが「アクティブコンフォート」。積極的に振動を収束させるケーシング層に使用したことで走行に発生する段差や路面の荒れなどの衝撃や振動を収束させることで乗り心地が向上。

330TPIのケーシングを引き続き採用

アクティブコンフォートを含めたタイヤ内部のケーシングは330TPIの非常に繊維の細やかなシートを3層使用しています。先程紹介したブラックチリコンパウンドと合わせてコンチネンタルらしいしっかりとしたグリップを確保。

新たなベクトランブレーカー採用で耐パンク性が20%アップ

グランプリ5000採用のベクトランブレーカー ベクトランブレーカーでタイヤのパンクを抑える
ベクトランとは強靭で引っ張っても切れない丈夫な繊維でこの素材をシート状にする事で耐パンク性をアップさせています。実はこの技術自体も以前の4000シリーズでも使われていたのですがさらに20%の強度アップを実現。

タイヤ重量も軽量化される

700×23C 200g 700×25C 215g 700×28C 235g 700×32C 295g (新登場)
今回のフルモデルチェンジにあたり一段と軽量化も図られています。細かい部分では32Cサイズがラインナップに追加されたのでディスクロードやクロスバイクのカスタマイズにも使えそうですね。

コンチネンタル グランプリ5000のインプレ

乗り心地がとても良くなった

実際に使ってみた印象ですが、いい意味で今までのグランプリシリーズを使って感じていた印象を裏切られた感じがします。 パンクに強くてグリップはしっかり、でも乗り心地はやや硬さがあるというのが今までの4000シリーズの印象でしたが、今回の改良によって路面の荒れた箇所などで確実に微細な振動を抑えているのを実感。
グランプリ5000インプレ バイクプラススタッフがグランプリ5000をインプレ
乗り心地はかなり良くなっているので段差でのドツドツ車体に伝わる4000シリーズであったやや鈍重な振動感はなくなっています。ピレリのP-Zero Veloに似た軽く、張りのある振動のみが伝わってくるような感じ。乗り心地が改善したことで長距離ライドにもより積極的におすすめできそうです。

転がりの軽快さも実感

転がりもより軽快さが増したのを実感。一定のスピードで巡行している時のスーッとすすむ抵抗の少なさは走っていてにやけてしまうほど気持ち良いものがあります。
コンチネンタルグランプリ5000の試乗インプレッション 実際に100キロほど走行してみました。
カーブや登りなどではミシュランパワーなどと比べるとタイヤそのものがしなやかなので少しロス感はあるのですが、ピレリやヴィットリアコルサなどの比較であればほぼ変わらない感じ。なのでグランプリ4000時代のなんとなく粘ったゴロゴロ感、ぼてっとしたグリップ感を敬遠していた方は改めて試してみるべきかと思います。

25Cタイヤのコーナリング感がスマートになった

グランプリ5000クリンチャーで試走する ワインディングのコントロール感も向上
ハンドリングも4000時代よりももっとサクッと切れ込む感じ(25C同士の比較)なので下りのワインディンクなどでよりコントロールしやすくなりました。 乗り心地でP-Zelo Veloに近いと説明しましたが操舵性でとるならグランプリ5000、不安なく曲がれる安定感はピレリという印象でしょうか。コンパウンドなどの材質だけでなくタイヤ形状が変わったことも影響があるのかもしれません。

タイヤサイドのレーザーグリップ

今までタイヤのサイドにあったサメの背びれみたいなデザインもグランプリ5000ではあらたにサイドにレーザー照射することでより溝の細かさが増して立体的になった気がします。コーナリング性能を高める工夫の一つとして採用されているとのこと。
グランプリ5000のレーザーグリップ サメの背びれというよりもはやシャチ?

チューブレスタイプも今後登場予定

今回のモデルチェンジでコンチネンタルからもチューブレス対応モデルも登場予定となっています。25Cが300g、28Cが345g、32Cが370gとなっていてチューブレスレディだけでなくチューブレスとして使える設計となっているのも特徴です。 今回のグランプリ5000の登場でがぜん賑やかになったロードバイクタイヤ、完成車標準のタイヤからアップグレードすると転がりに軽さやグリップの良さなどビックリする事も多いパーツだったりしますのでぜひみなさんも自分好みのタイヤをチョイスしてみてはいかがでしょうか?