DOMANE SLR(ドマーネSLR)を一年間乗り倒してのインプレッション

2017年6月8日
昨年発表されたDomane SLRを購入して1年。 秩父へポピーを見に行き久しぶりの登坂でドマーネの性能を発揮する前にダウン...。夏にはうなぎを食べに成田へ160kmのロングライドへ。帰りに道を間違え予定より走行距離が延びましたが、快適なドマーネのおかげで余力を残しつつ無事帰還。夏休みに奈良へツーリングしに行ったりと、いろんなところに走りに行って楽しんでいました。 そこで改めてインプレッションと言えるかはわかりませんがドマーネSLRの感想を書いてみます。 【2019年08月26日更新】2020年モデルとしてフルモデルチェンジを果たしたドマーネSLRについてはこちらの2記事をご覧ください。

ドマーネの本当に『ラク』に走れるバイク

改めて乗ってみての感想は、とにかくにも『ラク』ということにつきます。頑張ってこがなくても許してくれるような度量を持ったバイクだと思います。 何がラクなのか私なりにちょっとまとめてみます。

どっしり構えた安定感

安定感がたかいドマーネSLR まずは安定感が非常に高い。私自身若いころからレースで鍛えてきたわけでなく、バイクコントロールに長けているわけではありません。なので下り坂なども落車しないようビビりながら慎重に走っています (笑) でもドマーネはゆっくり走っていてもふらつきにくいし、下りなどスピードがかなり出ている状態でもまっすぐ安定。ロードバイクは反応がすごく良くちょっとした動きでも反応するので、下りとかでハンドルがグラグラして焦ることがあります。ドマーネはそういった不安も少なく安心して乗ることができ自分好みのバイクです。 そして、安定感の高さはそれだけでも精神的にも余裕が出て気持ち的にも安定感抜群♪

衝撃少なくて快適な乗り心地

IsoSpeedで衝撃吸収 IsoSpeed効果恐るべし!ロングライドなどで郊外を走ることが多いのですが、路面状況はかなり悪いところも多いです。そこを走っていると手や腕が痺れたりで本当に疲れます... ヘッドチューブにIsoSpeedが付いたのですが、元々ドマーネは他モデルに比べてもハンドル周り振動吸収は高かったのですが、それにプラスされ大きな衝撃もしっかりカットしてくれてます。その分疲労感も少なくなりましたし、疲労回復も早くなった印象。 シートチューブのIsoSpeedも効果アップしています。今まで以上にボコボコが続く道でもお尻への衝撃が少なくてビックリ!それでいて腰が安定しているのでしっかりペダルを踏み込むことができ、路面が荒れていようとしっかり進みます。峠道など路面がヒビがあったりして体ごと跳ねてしまうこともあったりしますが、そういった事も少くないですね。

ゆったりポジション

アップライトなドマーネSLR タイムを1秒でも速く走るというのであればハンドルが低い方がよいのですが、それには高い柔軟性・腹筋、背筋など体幹の強さがなければいけません。残念ながら私は体が硬く、筋力もありません。おまけに長時間前傾だと首が痛くなってしまうんです。ドマーネのエンデュランスフィットはハンドル位置が高めになるので前傾もきつくなくリラックスて乗れるので体もラク。 もっと戦闘的なポジションを望まれるのではあれば、フレームサイズ54㎝以上でしたらプロジェクトワンでプロエンデュランスタイプを選択できるのでそちらをお勧めします。

快適性の秘密

進化したIsoSpeed

進化したIsoSpeed トップチューブとシートチューブが完全に独立し、その2つのチューブが重なる部分にベアリングをかましてフレームのしなりを高めるIsoSpeed。ドマーネSLRになりIsoSpeedは調整式に進化。シートチューブのしなり具合をスライダーを動かすことで自分好みの設定できます。 写真はしなりが一番硬い状態ですが、自分が普段乗る時はスラダーが一番下のしなりが強い状態で乗っています。これが非常にマイルドで、荒れた路面での突き上げ感を大幅にカットしてくれます。それでいてしなりが強くて漕ぎ辛いという事は一切ありません。 ペダルにトルクを掛け時に変にしなったりせず、しっかりペダルに力を掛けることができるのでそこでのロスはありません。しなりを強くする設定で乗ることにデメリットはないので、個人的にはスライダーを一番下にした状態で乗るが良いと思います。

新たに搭載!ヘッドIsoSpeed

ヘッドにも搭載されたIsoSpeed そしてヘッドにもIsoSpeedが搭載されたのですが、ヘッドパーツがゆりかごのように前後に動くようになっていてそれによりハンドル周りの衝撃を和らげる構造です。歩道と車道との段差のような大きなギャップがあった時、このIsoSpeedが効果的に働き腕への衝撃を確実に緩和してくれます。 こういった衝撃は長時間バイクに乗っていると上半身の疲労となり、体力を奪われ手や腕の痺れも起こります。日本は諸外国の比べれば道路環境は整っているとは思いますが、それでも路面のひび割れや凹凸がある道も多く疲れます。実際に100kmオーバーのライドをしたとき、このヘッドIsoSpeedのおかげで体力を無駄に使わずにすみましたし、振動からくる手や腕の痺れも少なく快適にロードバイクを楽しめました。 ハンドルをカーボン製にするともっと効果的なのでお勧めです。

走りのパフォーマンスも文句なし!

快適性の高さは数あるモデルの中でもトップですが、走りの能力も文句なしのハイレベル。

踏み応えのあるフレーム

剛性の高いドマーネSLR 正直機敏さや加速性はエモンダやマドンに軍配は上がります。一気にトップスピードへ持っていくというよりは徐々にしっかりと加速していく感じ。ホイールベースが他モデルよりも長く、BBも低い位置になるよう設計された安定感重視のフレームデザインになっている影響だと思います。 加速は苦手な部分があるものの中速域からのスピードの伸びはよく一旦スピードに乗れば維持するのはとても簡単です。なのでホイールも軽量タイプよりも50㎜ハイトなどのディープホイールとの相性がすごく良い感じです。 また、しっかり踏み込むことができるフレームという印象をうけます。カーボンの軽量フレームはペダルを踏み込むよりも高ケイデンスで乗った方が進む感じがありますが、ドマーネはトルクをかけてペダルを踏み込むような乗り方でもフレームがしっかり受け止めてくれる感じです。旧型に比べると機敏さも向上し、加速性やのぼり等でのダンシングもしやすく乗りやすくなった印象です。

登坂もしっかりこなせます

登りも行けるドマーネSLR ドマーネSLRになり変わった部分の一つに登りが走り易くなったこと。旧モデルは登りを走っていると少し重さを感じることがありましたが、その部分が大幅に改善されエモンダほどではないものの軽さを感じます。なのでダンシングもよりリズミカルにすることができ、また踏み応えのある剛性の高いフレームなのでシッティングでペダルを踏みながらでもしっかり登れます。 ヒルクライムやレースというシチュエーション一だとマドンエモンダの方がパフォーマンスは高いかもしれませんが、ブルベやグランフォンドなどのようにロングライドのなかで登りをこなさなければいけない場面だと、体力を温存しつつ登りもしっかりこなせ下りも安心できるのでドマーネSLRは最適なのではないでしょうか。

まとめ

プロジェクトワンのdomane SLR ドマーネSLRを1年間乗ってみての感想は『オールラウンドに楽しめる』という事。 剛性も高く反応良さも改善され速さを求められるレースでも十分戦え登りも難なくこなせるのでヒルクライムOK。もちろん快適性も抜群なのでロングライドも問題なし。エンデュランスロードと言われますが、意外にマルチに乗って楽しめるモデルだと思います。どちらかというとブルベやツーリング感覚で楽しみたい方はにはドマーネが最適だと思います。 また大柄な体系な方やペダルにトルクをかけながら乗りたい方との相性もいいフレームだと感じます。もちろんロードバイク初めてという方でも、快適性が非常に高く乗りやすいのでオススメでき非常に懐が深いそんなロードバイクです! ▶︎ドマーネシリーズの車体紹介はこちら

所沢店の中の様子をガラス越しに撮影した写真

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