EQUAL コントロールレバー取り付け&レビュー

こんにちは!戸田店中村です!

早速ですが皆さん!自転車カスタムしてますか?

カスタムして自分色にだんだん車体が染まっていくのを眺めるのも自転車の楽しみの一つだと思います♪

私がここ一年乗っているTREK エモンダALR5のカスタムが一旦ひと段落しそうなのでカスタム紹介をシリーズにしていこうかと思います!

第二弾はコチラ!ドーン!

EQUAL コントロールレバー

グロータックのイコールコントロールレバーの画像

スタッフ中村的に発表から結構な年月、発売をかなーーーり楽しみにしていたパーツです!

「自転車はもっと自由なものになれないのか」
開発のきっかけは、こんな些細な疑問でした。

メーカーの商品ページの一行目がこちらです。激熱!!

さて本題に戻りまして

ロードバイクの変速レバーってシマノの製品を使っている方が体感で98%ぐらいだと思ってます。

そんなカスタムパーツが入り込む余地のなさそうなパーツカテゴリに今回紹介するグロータックのイコールコントロールレバーはとんでもないアプローチで殴り込んできました!

ちなみに私はスラムのダブルタップレバーが大好きです。

EQUAL コントロールレバーとは?

Q,「このEQUAL コントロールレバーは果たして何が出来るのか?」

A,「ワイヤで動く変速機をすべて動かすことが出来ます!」

皆さんはこんなこと考えた事ありませんか?

「ロードバイクにマウンテンバイクの変速機を付けてヒルクライム楽したいな~でもトップスピードは犠牲にしたくない!」

「20年前のシマノ デュラエースのSTIレバー壊れちゃって使えないけど、ディレイラーはまだしっかり使えるからもったいないんだよな~」

「カンパとスラムとシマノ混ぜて使ったら面白そうじゃね?」

少なくとも私は考えました(笑)

コレらの事、EQUAL コントロールレバーなら全部出来ます!この時点ですごくわくわくしませんか?

どんな感じに変速するの?

 動作原理の話などをはじめると、かなりボリューミーになるのと、もはや私が語るより、メーカー商品ページで詳細かつ読み応えのある熱い説明や開発コラム等があるので、興味がある方はそちらを参照したほうが良いかもしれません(笑)

なので私はざっくりかみ砕いて説明します。

EQUAL コントロールレバー メーカー商品紹介ページ

メーカーの熱意溢れる凄く長い文章をざっくり説明すると、昔のロードバイクの変速機で「ダブルレバー」というものがありまして、それの動作原理をシフトブレーキレバーに組み込んだものになっています。

古いトレックの車体についているダブルレバータイプの変速レバーの写真

ダブルレバーはダウンチューブフォーク側に取り付けれるレバー型変速レバーで、ものにもよりますが、変速ワイヤを無段階で引っ張るもので、変速機もその動きに合わせて無段階で動かすことが出来ます。

故に変速段数やメーカー互換性をある程度無視して変速することが可能です。っというよりその頃は互換性とかの概念があまりなかったり(笑)

イコールコントロールレバーの親指で押し込むレバーの写真

EQUAL コントロールレバーのレバーの形状ですが、カンパニョーロの変速レバーであるエルゴパワーのように、親指で押し込むワイヤを緩めるレバーと、ブレーキレバー手前にある中指人差し指で押し込むワイヤを引っ張るレバーがあります。

それぞれが無段階にワイヤを引っ張ったり緩めたりできるのでレバーの押し加減でシフトアップ、シフトダウン共に5段ぐらいの多段変速なども出来ます。

フィーリングとしては、従来の変速レバーがカチカチと動くとしたら、EQUAL コントロールレバーはヌルヌル動きます。

メーカー側はこの無段階変速をステップレスシフトと命名しているので、以下からステップレスシフトと呼びます。

EQUAL コントロールレバー実用例

エモンダALRに跨ってイコールコントロールレバーに指差しをしている戸田店スタッフ中村の写真

スタッフ中村のエモンダALRをどのような組み合わせでイコールレバーを使ったか!

スタッフ中村の実用例

シフトレバー EQUAL コントロールレバー
フロントディレイラー FD-R7000 2×11S 直付【ロード】
リアディレイラー RD-M8000 SGS 11S スタビライザー付【MTB】
カセットスプロケット CS-M8000 11S 11-42【MTB】
クランクセット FC-R7000+O.SYMETRIC 52-38【ロード】
チェーン CN-HG601 11S 125リンク
ブレーキ EQUAL 機械式ディスクブレーキキャリパー
エモンダALRのドライブトレインの写真

もっとやんちゃな組み合わせで行こうかと思いましたが、意外と手堅くシマノでまとまっています(笑)

そのうちもっとやんちゃな組み合わせの車体も組んでみます。

部屋に転がってた余剰パーツやエモンダALRに最初からついてきたシマノ105を活かしつつな構成です。

 

ロードバイクにマウンテンバイクのディレイラーが取り付けてある画像

手堅くっと言いつつもMTBのリアディレイラーとカセットスプロケットとミックスして、ギア比で0.9~4.7と、とんでもない範囲をカバーできるのは中々見ることのない組み合わせです!

ギア比のお話はバイクプラスの基礎知識の記事や、以前私の書いたフロントシングルの記事に詳しく語っているので良ければみて下さい♪

今さら聞けない!?意外と知らない?変速の基礎知識と上手なギア比の選び方

Simple is Best!フロントシングルの世界

 

EQUAL コントロールレバーのメリット

ワイヤで動く変速機をすべて動かせる

一番特徴的なメリットで、今まで組み合わせることのできなかった組み合わせでパーツを、キャパシティ(ディレイラーに定められてる変速許容範囲歯数)とスラント角(スプロケットの山に対してディレイラーの動く角度)が許す範囲で選べる。
家で眠っていたパーツや時代の流れで使えなくなったパーツなどが使えたり、私の様に無茶苦茶なギア比の車体を組んだり、十人十色な楽しみ方が出来ます。

ステップレスシフトによる多段変速

段階のある変速レバーではないので、レバーの押し込み加減で変速段数を一気に飛ばしたりすることが出来るので、ダイナミックな変速が可能です。

個人的には一番このパーツの好きなポイントで、すごく機械を操っている感があってとても好きです!

また、内部のパーツの交換することでレバーの押し加減での変速機の動く量や、レバーの引きの重さを変えるパーツもあるので、フィーリングを変えることも出来るのグッドです!

高い基本性能

レバー単体の重量が約210gと軽量で、近い重量のパーツで言うとシマノのアルテグラDI2に迫る重量で軽量に仕上がっています。

またレバー形状も秀逸でメーカーもこだわりを持って作った箇所で、レバーの形状と握りに小うるさい中村的にもかなりしっくり来ています。

ブレーキやシフトのレバーの位置を調整する機能もついているのでかなりパーソナルに調整が出来ます。

EQUAL コントロールレバーのデメリット

 油圧ブレーキ非対応

青いイコールブレーキの画像

EQUAL コントロールレバー自体がワイヤ引きのブレーキのみの対応になっているためリムブレーキや、機械式ディスクブレーキの車体に対応します。

ただ、これに関しては同メーカーが販売しているEQUAL機械式ディスクブレーキキャリパーに代表する、ハイエンド機械式ディスクブレーキを使用することで、油圧に匹敵する制動力は確保できます。

機械式ディスクにもメリットはあるので以前私の書いた記事も是非みて下さい♪

機械式ディスクブレーキの救世主!EQUALブレーキ入荷!

油圧と機械式どちらが優れているというよりは、どちらにもよい所悪い所があるといったところでしょうか。私は機械式の感触が好きです。

どちらかというと、油圧ではないことによって内装ハンドルなど、ブレーキやシフトワイヤの屈折の大きいパーツとの相性がやや悪いです。

ステップレスシフトのクセ

メリットに上げたステップレスシフトですが、裏を返すとデメリットにもなりうるもので、普段使っている変速レバーの様に押したらカチカチ段階的に変速機が同じ位置に動くわけではないので、押し込み加減で変速機の位置が変わるためチェーンがギア側面に当たってカチャカチャ音が鳴ったりなど、繊細なレバー操作っと言うよりは感覚的な慣れが要求されます。

このクセを楽しめるかどうかは乗り手の好みが大きく影響する範囲だと思いますが、私は大好きです(笑)

まだこの記事を書いている段階では、オプションパーツでクリック感のある段階的に変速できるパーツが24年末頃発売予定になっていて、試作品を触った感じでは従来のシフトと同じような感触だったのでステップレスシフトが苦手な方でも使えるようになるかと思います。

まとめ

いかがだってでしょうか?かなり特徴的で面白いパーツで、クセも強いですがその分、楽しいバイクを組むことが出来ました!

まだ説明しきれていない細かいお話などもございますが、恐ろしく文章が長くなると思うのである程度は割愛します。

もし興味がございましたら時間の許す限り語れるパーツですので、ご来店お待ちしております。

可能性の塊みたいなパーツで合わせるパーツ選定など、難しい箇所もあるので、カスタムの相談などは戸田店の中村まで、お気軽にご相談ください♪

 カスタム第一弾「EQUALペダルインプレ


バイクプラス戸田彩湖店外観

バイクプラス戸田彩湖店

こちらのブログは戸田さいこ店スタッフが書きました!