『猿田道場』ハルヒル2024大会参戦!出場決意から本番までの備忘録

2024年5月15日
エモンダで颯爽と坂を登る猿田

こんにちは!バイクプラスさいたま大宮店の猿田です!

バイクプラスのスタッフを誘い山を楽しむ通称『猿田道場』というものが今年の初めに発足され、私が師範をやらせていただいております笑(面白い企画やルート作成なんかはもっぱら、同じく大宮店坂バカスタッフ猪瀬がやっていますので名前貸し状態です笑)

そんな『猿田道場』が発足するきっかけになったのが実は榛名山ヒルクライム・ハルヒルに出てみたい!との決断なのです。

今回は一つの目標であったハルヒル2024を走ってきましたので、それまでの過程と本番までの備忘録となります!さて!猿田は思うような走りが出来たのでしょうか⁉

参加を決意!しかし...?

遡ること2月下旬、まだまだ寒さが残り外を走るのも億劫になってしまう中、店舗にハルヒル参加者募集のチラシが。

なにか目標があったほうが楽しめる私は参加を軽い気持ちで表明したのでした。

すぐに山練習をと地元の定番白石峠に向かったのですが、何しろ自称スプリンターのクリテリウムレース大好物の猿田には厳しい現実が待っていました...

体が重い⁉登りってこんなに辛かった⁉

登りって平地とは違う筋肉の負荷がかかるので久々だと恐ろしいキツさに感じるんですよね笑
それからはひたすら登りに慣れるため毎週毎週山に通う日々でした。

徐々に楽しくなってきた!

猿田道場の面々やE-BIKE乗りの所沢店スタッフ宮﨑に引きずり回してもらうことで徐々に登り坂を楽しめるような走力がついてきました!ありがとう!
人間って不思議で辛くても繰り返すと体が進化するんですよね。坂ビギナーの方にもこの感覚味わっていただきたい!

E-BIKE引きずり回しBLOGはこちら『猿田道場』開幕。in定峰峠&美の山公園

同時にタイムアップのための機材選定も進んでいきました(最後にご紹介します)

直前の練習でベストタイム更新!

同じ峠で繰り返し練習をしていると自分の成長をデータで確認できるのでおススメです!

参考までに私のホームコース白石峠のタイムは
3月時点 27分59秒 226w 体重56kg
4月末時点 24分23秒 271w 体重56kg
4月ハルヒル榛名湖コース試走 50分46秒

いざハルヒル現地入り!

ハルヒル会場の各社ブース

前日受付で会場入り&一本試走へ

ハルヒル当日の日曜日はスタート時間が朝7時と非常に早いためゼッケン受け取りの受付は前日になっています。

会場に着くとたくさんの自転車乗りが集結していてお祭りの様相です!駐車場付近にはメーカーさんブースが出ていて特価で買い物が出来たり最新ヘルメットの試着ができたり、普段ショップ店員である私もテンション爆上がりで楽しんでしまいました笑

事前に自宅に送られてきた書類とゼッケンを引き換えます。

ゼッケンと計測バンドを受取る

同時に送られてきた当日下山時に身に着ける厚手のウェアや防寒着をこんな感じで預けておきます

下山時の荷物を預ける


パンフレットには持ち物チェックリストも記載してあり、イベント初心者の方もこれ通りに準備すれば安心ですね!ナイスホスピタリティ!!

持ち物チェックリスト

すべての準備が終わったので体をほぐすためコースを頂上までゆったりと上っておきました。


その後はホテルにチェックインしてこの日は早めに就寝。スタート時間から逆算して、翌日は3時に起きたかったので逆算して夜20時には寝始めました。(実はイベント前日の睡眠時間確保は最も大事な要素だったりしますのでしっかり計画をしておきましょう!)

緊張⁉レース当日へ

さあ、いよいよレース当日です!

スタート地点

レース開始の一時間前の6:00から6:30までにはメイン会場榛名体育館グラウンドに自転車を並べます。先頭付近でレースをスタートしたい方は早めに並べましょう!

スタート地点に自転車を並べた

また並べるのも大事ですが、ウォーミングアップも非常に大事ですので会場入り前に近くの登り坂を反復して体を起こしてました。(スタートの1時間30分前から約30分程)
この時本番と同等の心拍数とパワー値まで上げておくとベストなパフォーマンスが出せますよ~

本スタート地点へゆっくり移動

本スタート地点

時間になるとアナウンスが入り、グラウンドから公道上のスタート地点へ移動していきます。到着してしばらくすると大会の開会式が始まり、スタートのカウントダウンとなります。緊張!

スタート!

神々のクラスの出走直前

 

先頭のグループからスタートしていきます。

先頭はエキスパートクラスと言われる、簡単に言えば大会記録を狙うような神々の戦いが繰り広げられる選抜クラスです。

そのあとは2000番台-3000.4000とエントリー時に申告したタイムで分けられたグループごとにスタートです。

今回は猿田は2000番台ですので一般クラスの先頭ですね。並ぶのが早すぎたのかほぼ先頭でスタートしちゃいました!やったぜ!

計測開始から序盤

スタートといっても少し走ったところにある電子計測ポイントからタイム計測が始まります。そこからは集中です。

ハルヒルの序盤は町中のアップダウンをこなしていきます。勾配が一瞬キツいですがタイムを出したいので集団先頭で耐えます。(序盤ほど深呼吸大事!)

練習ではなかなか見ないようなパワー値が出ますが焦らず落ち着いて呼吸とペダリングだけに集中。今までの練習を信じて耐えるのみです。キツさを楽しめ!

タイムを出す為には集団の力を利用する必要があります。序盤は平たんに近い区間が非常に多いため短い坂で多少無理をしても集団に残るほうが良いですね!

中盤~神社コースゴールまで

最初の鳥居

徐々に緑が多くなり山に入っていきます。

山区間になると登りの比率が増え、『脚』の差が徐々に出てきます。集団もバラバラと崩壊してきましたが、私もかなりキツい!ギリギリで集団についていきます。

ここで諦めたくなりますがここからは自分のペースを意識して最後まで出し切る気持ちでいきましょう!

大鳥居

大鳥居が見え観光地のような雰囲気が見えましたら神社コースはゴールです!

神社~終盤ゴールへ

大鳥居を過ぎると一気に斜度がきつくなる

大鳥居を抜けると勝負所の激坂区間に突入します!

集団はバラバラです。

ひたすら自分の出せるパワーを維持することに専念します。

ヘアピンカーブ

改めて勾配が凄い!笑 楽しい!!

ここからはひたすら前の人を追い抜いてやるという気持ちで全員が走っていることが分かるので私もそのココロモチで踏みます!キツイ!!

抜きつ抜かれつの攻防を周りの方と繰り広げていると左脇に有名な岩が出てきます!

奇抜な形の男根岩はゴールが近い証拠

『男根岩』それが見えたらラストスパートの合図です!
皆もそれは無意識にわかっているのでペースが上がります。

周りのテンションに合わせ私もペースを上げて出し切ります!

タイムを見るとなかなかいいタイム!一秒でも縮めたいので全開で踏みます。

計測終了地点

そしてゴール!!

計測終了地点すぎた直後

頂上が計測終了地点になります。そのまま少し下ると本ゴールです。

気になるタイムと順位は?

本当のゴール地点

41分55秒 男子29歳以下のクラス 15位 305人中

なかなかの好タイムとなりました!

いや~正直初参加にしては超上出来です。

付け焼刃程度の練習しかできませんでしたが頑張った成果がでて嬉しい限りです涙

欲を言えばもっと追い込めたのではないかという心残りはありますが、それはまた次へのモチベーションにしていきましょうかね

来年は入賞してやるぞ!

榛名湖畔で記念撮影

榛名湖で下山準備!待機!

ゴールをした後は榛名湖へ一旦下り、前日に預けていた防寒着を受け取りすぐに着替えていきます。
結構寒いので仲間との談笑もほどほどに着替えていきましょう!(女性用の更衣室がありますので女性も安心でした)

ゴール会場

実はここから全員が登りきるまで軽く1-2時間ほどは待ちますので防寒対策はあなどらないほうがいいですね。

荷物を受け取り

私は袋の中にリュックごと入れてたのですが、これはどうやら正解だったようです!皆さんリュックに詰め替えてました。
おすすめは自転車用のドイターバックです!体にピタッと固定できるので下り坂の大荷物も安心でした!

下山待機中の過ごし方~下山

下山前の様子

待機の広場には飲食ブースが特設されていますので地元のグルメを楽しみつつエネルギーを補給するのがGOOD!

地元グルメを堪能する
豚汁最高

暖かい豚汁は少しスパイシーで温まる!最高!

群馬といえば焼きまんじゅう

焼きまんじゅうは初めて食べましたが、感動ものの美味しさでした!おっきいですが外はパリパリ、中はふわっとしていて見た目よりも軽く食べれてしまいます。

無料マッサージなるブースもあり、体に痛みが出た方などにも心強いですね!ナイスホスピタリティ

時間になるとある程度の人数で区分けされ、ゆったりと下ります。レースではないのでゆったり安全第一で下りました。

会場に戻り、完走証をGET

会場に戻ったら自分の完走タイムが印刷された完走証を受け取りました!

完走証

やったぜ!

スタート前に荷物を預けていた方はお忘れのないように引き取りましょう

これにて解散となりますので大会としては終了となります。
仲間と談笑したり、メーカーブースで商品を吟味したり最後まで楽しみます!

お疲れ様でした!

今回の使用機材紹介!

使用バイク:EMONDA SLR7 DISC

バイクはヒルクライマー御用達のエモンダです!登りも平坦もこなせてしまう軽量オールラウンダーで、会場には沢山のTREK乗りの方が居ましたがエモンダ率はかなり高かったです!

今回の車体エモンダSLR

ホイール:AEOLUS RSL37 DISC

タイヤ:ミシュラン パワーカップ クリンチャー 25C

チューブ:マキシス ウルトラライト0.6mm 23-32C対応

ハルヒルのためにホイールを新調しました。元々RSL62を履いておりましたが軽量化のためTREKの中で軽量のRSL37へ。これがかなり好感触で好記録の大半はこの車輪だと感じています!

またタイヤは練習でも履きなれている軽量なパワーカップクリンチャー25Cで極端な軽量化はしていません。チューブは大宮店スタッフ鶴見にオススメしてもらったマキシスの軽量ブチルチューブです。←オススメ!
TPUチューブでも良かったのですが使いなれたセッティングでリスクヘッジを取りました。

ホイールを替えると走りの次元は別格に良くなります!詳しくはコチラ!

アイオロスRSLホイールにミシュランのタイヤ
マキシスのウルトラライトチューブ

バーテープ:OGKカブト BT-06軽量薄手タイプ

バーテープも意外と重量に差がでるポイントで軽量なOGKカブトBT-06にしました。かなり薄くハンドルも細身になるので手の小さい私でも握りこめて力が逃げません。振動が気になる方はやめたほうがいいですが...

バーテープはOGKの軽量テープ

サイコン:WAHOO エレメントBOLT

サイコンはWAHOOのセカンドグレードBOLTシリーズです。ガーミンに比べて操作がシンプルで息の上がっているときでも操作がしやすく気に入っています。

またサミットフリーライドという機能で事前にルート設定をしていなくても山に入ると勾配や残り距離を教えてくれるため登りのペース管理が非常にしやすい点がお気に入りポイントです。

またサイコンマウントがメーター本体と一体化するデザインでエアロな所も良いですね!

ワフーのエレメントボルト

ペダル:FAVERO アシオマDUO 左右計測パワーメーター付き

イタリアのFAVEROアシオマペダル型パワーメーターは計測誤差が±1%とトップクラスの性能でありながら303gという軽量さからヒルクライマーに大人気です。
このペダルで計測したパワー(ワット数)を前述のWAHOOエレメントBOLTで表示してトレーニング、ペース管理をしています。パワーメーターがあるとないとでは走りに雲泥の差がでる時代だと感じます。

ファベロアシオマのペダル

クランク:アルテグラFC-R8100 長さ165mm  

クランク長は身長にあわせて170mm→165mmへ短く変更しました。テコが効かなくなるので一見パワーが減ってしまうと思われがちですが、脚の長さや柔軟性に合ったクランク長にすることで得られるメリットは非常に大きく、結果大きなパワーを長く維持できるようになりました。

ギヤ比:フロント52-36(インナー楕円ROTOR製)リア11-30T

ギヤ比は走行スピードに応じて変えるべきだと思いますが、平地レースで使っている標準的なギヤ比で問題を感じなかったため、変更はしていません。

ただインナーギヤにローターの楕円チェーンリングを付けてみました。本来アウターリングも変えるべきですが、使用上チェーン落ちは全くないのでインナーのみの変更です。かなり特殊な踏み心地になりますが、平均パワーは僅かですが向上しています。

アルテグラクランク

ヘルメット:TREK Ballista Mips

ヘルメットはエアロを重視しつつ軽量なTREK バリスタにして数秒を稼ぐことにしました。富士ヒル等の主要ヒルクライムでも意外と速度は出ていて、エアロは決して侮れない要素だと思います。バリスタはなかなかお気に入りのヘルメットで肌感覚ですが速くなれた気がします!

バリスタヘルメット

ボトル:ELITE FLYボトル

ボトルも実は重量に差が大きくでるパーツでして、軽量なものでは定番のELITE(エリート)FLYボトルです。TREKのプロチーム、リドルトレックも採用しているボトルでとても使い易いボトルです。飲み口の洗浄もし易い構造が非常にオススメです!

軽量なエリートのフライボトル

大会を終えて

最後に。無事に目標を達成したといえるハルヒル初参戦でした。
想像した数倍の参加者数(4000人)とお祭り感には圧倒されてました!

また端々から地元の方々に歓迎していただいていることをひしひしと感じ、最初から最後までスタッフ・地元の方々のやさしさが溢れた大会だったなと感動しております。本当にありがとうございました!
こんなのまた来年来るしかなくなっちゃいますね~

というわけで来年はもっと強くなって帰ってきますよ!

それでは!最後まで読んでいただきありがとうございました!

気になる事がありましたらお気軽になんでも聞いてくださいね!