オーストリッチから新登場!スルーアクスル142mm/12mm対応エンド金具の使用方法もご紹介♪
12mmアクスル・142mmエンドに対応するエンド金具
ディスクブレーキを採用するバイクはホイールがスルーアクスルとなったモデルが多いのですが、輪行バッグの老舗「オーストリッチ」からスルーアクスルに対応したエンド金具が登場しました!ディスクロードやグラベルバイク、シクロクロスなどを輪行する時に非常に便利するアイテムです。
スルーアクスルに対応した新設計モデル。エンド幅142mm・12mmアクスルに対応する。
ディスクブレーキを採用したスポーツバイクはホイールを固定する車軸部分が今までのクイックリリースレバータイプではなく12mmスルーアクスルを採用するものが増えています。ところがスルーアクスル化され車軸径、フレームエンド幅が変わった事でオーストリッチのような縦型輪行袋の場合、既存のエンド金具とフレームの規格が合わないため使用することができませんでした。
そんな中、満を持して登場したのが輪行用品の老舗「オーストリッチ」が製作した純正エンド金具。スルーアクスルのロード系でポピュラーな12mmのアクスル軸に、そしてエンド幅は142mmに対応するように設計され、かつオーストリッチの定番でもある「コの字型」の金具を採用した事で車体を袋に収納した際しっかりと安定させる事が可能となりました。
おなじみコの字型のエンド金具の他、パイプと6mm厚のスペーサーが2個付属する。
エンド金具に同梱されているパーツです。折り畳み式のコの字型エンド金具、片方にネジが切られナットが装着されたパイプ、そして6mm厚のドーナツ型のスペーサーが2個入っています。なお、エンド金具を使用する際は元々車体に装着されているスルーアクスルをそのまま使用して固定を行います。
ホイールを固定するスルーアクスルをそのままエンド金具と一緒に装着する。
エンド金具と一緒にぜひ用意しておきたいグッズがこちら
実際にエンド金具の脱着を実車で行いましたが、エンド金具以外に一緒にぜひ持っておきたい用品類があったので合わせてご紹介します。こちらも一緒に用意しておきましょう。1.ダミーローター
油圧ディスクブレーキ輪行の際に注意したい、ホイールを外した直後のブレーキレバーの握り込みを防ぐための「ダミーローター」。完成車に付属するスペーサーは大半は1個しかない事が多いですが、前後のホイールを脱着する縦型輪行の際には前後合わせて2個必要となるのでセットとなっています。
オーストリッチの「ダミーローター」は2個セットで脱落防止用バンドがセットとなっている。
輪行中にパッドスペーサーが外れないよう工夫された形状。
シマノをはじめスラム、カンパニョーロ、テクトロなどディスクブレーキブレーキブランド問わず使用できる汎用設計となっているのが特徴。ブランドの異なるディスクブレーキバイクを複数もっている方ならこの1セットで使いまわせるので便利そうですね。またゴムバンドで固定が行えるので輪行中に不意に外れてしまうリスクも防いでくれます。
オーストリッチ:ダミーローター(2個セット)
価格:500円(税抜)
2.チェーンフッカー
元々リムブレーキ時代から輪行の便利グッズだったチェーンハンガーですがディスクロード輪行の際は持っておくとかなり便利なアイテムです。チェーンが垂れないようハンガーで引っ張った状態で輪行した方がトラブルが少ないでしょう。
小さなパーツですが輪行する際に結構便利。
オーストリッチ:チェーンハンガー
価格:300円(税抜)
スルーアクスル用エンド金具を実際に取り付けてみましょう!
従来のクイックリリースタイプと比較するとパーツ形状などに違いのある「スルーアクスルエンド金具」。実際に取り付けるとどうなるのか実践してみる事にしました。まず手始めにこのナットの付いたパイプのナット部分を手で調整してナットとパイプがツライチとなるように事前に調整します。パイプとナットの先端面がフラットになるようにすればOKです。
ネジの切られたパイプのナット部分を回してそれぞれの面を合わせる。
そして今度はスルーアクスルをフレームとエンド金具に通しますが、6mmスペーサー・コの字のエンド金具・ナット付きパイプをこのようにセットします。ナット付きパイプとコの字型エンド金具にも向きがあるのでこちらもチェックを忘れずに。
※フレームに通さない状態で再現するとこのようなイメージとなります。
この状態でフレームリアエンドにセットする。
なお、スペーサーはフレームのエンド内側に収まるようにセットします。このようにスルーアクスルのリアエンド内側部分に車輪のハブ軸シャフトを収める部分が窪んでいる部分にフィットさせるために必要なパーツとなっています。エンド金具脱着の際に落下させたり紛失させないよう注意したいですね。
フレーム内側の窪んだ部分にフィットさせる。
もう一つスペーサーで注意しておきたい点があります。良くみるとスペーサーにはギザギザした面、ツルツルした面がありますがギザギザ面がエンド金具、ツルツル面がフレーム側に収まるようにする必要があります。
このギザギザ面をエンド金具側に合わせる。
パーツを全て通してしまえばスルーアクスルをしっかり回して固定をすればOKです。エンド金具の向きはチェーンステーの延長線上になるようにしておくと縦置きした際にコの字金具の底面がしっかりと地面に接地しやすくなります。
チェーンステーの延長線上になるようにエンド金具をセットするとフレームを自立させやすい。
合わせて先ほどご紹介したチェーンハンガーを使い、だら~んと垂れてしまっているチェーンを引っ張りあげれば完了です。
チェーンを吊り上げる事で輪行中のチェーン外れなどのトラブルを防ぐ。
という事で今回ご紹介したエンド金具ですが、メーカーによって異なるフレームの形状や寸法に合うように工夫されていておおっ!と個人的にびっくりしたのですが、パーツ形状が今までと異なるのでお出かけ前に予め予行演習をしておいた方が良いかもと思いました。作業時のパーツの落下紛失等にも気を付けておきたいですね。
オーストリッチ:スルーアクスル用エンド金具(142mm・12mm対応)
価格:2300円(税抜)
なお、なるべくエンド金具の脱着がシンプルな方が良いという方であれば以前からオーストリッチより販売されている片足タイプを使用するのもひとつの方法です。
オーストリッチから以前からラインナップされている片足自立タイプの「エンドスタンド」
オーストリッチ:エンドスタンド(12mmスルーアクスル用)
価格:1450円(税抜)
この片足タイプを使用した輪行方法を下記のリンクでご紹介しています。ディスク輪行の注意点も併せて解説しているのでぜひ目を通してみてくださいね。
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それでも、輪行してみたいけどなんだか難しそう。そもそも普段車輪を外すことすらないので脱着するハードルが高い。。などなど困っている方もいらっしゃるのでは? でも大丈夫ですよ!
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バイクプラス各店では輪行袋への収納方法のご案内や輪行時の注意点などを実演しながらご紹介する講習会、またお客様ご自身で実際に輪行袋の使用法を体験頂くワークショップなども行っています。それだけではなく最近では実際に輪行して電車で出かけてサイクリングしてみようというイベントも開催しました。
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