おおたかの森トラスト ボランティア活動に参加 落ち葉ケーキや薪割りに挑戦!【所沢店】
おおたかの森トラストって??
バイクプラス所沢店からほど近い場所に、森が広がっているのをご存知ですか?いちばん近くだと、店舗前の国道463号線を入間方面に向かって進み、ローソンのある交差点を右に曲がってまっすぐ行くと着きます。 舗装路から突然、未舗装路に突入し、左右に雑木林が広がるので「マウンテンバイクやグラベルロードで走るのも気持ちいい!」とスタッフ飯塚のお気に入りの通勤路でもあります。先日、所沢店周辺いちご狩りポタリングに行った際にも通りました。
こんな感じの木立に挟まれた未舗装路が!
ここは北中の森と呼ばれていますが、西武新宿線の線路を越え、さらに川越や三芳方面にも同様の森が広がっています。所沢市、狭山市、入間市、川越市、大井町、三芳町にまたがるこれらの「武蔵野の雑木林」は江戸時代の新田開発の際に乾燥や強風から住宅や畑を守るために作られました。薪や炭の原料になるコナラやクヌギ、アカマツなど生活に必要な樹木が主に植えられたそうです。
近年、再開発によりこの森が少しずつ姿を消しつつあります。木の伐採で、そこに住んでいる動物や虫たちの住処がなくなり、長い時間をかけてつくられた豊かな生態系が失われていく……。絶滅の危機に瀕したオオタカの生息地を守るため1994年に立ち上がったのが、私たちが今回お世話になった団体「おおたかの森トラスト」さんです。
おおたかの森トラストのみなさんと一緒に。一番右の方が代表の足立さん。
おおたかの森トラストは雑木林を残すために森のお手入れ、ごみ拾い、川の浄化などの活動を続けています。
これらの雑木林一帯は場所によって、水野・北中の森、くぬぎ山、北入曽の森、堀兼・上赤坂の森、と地域の方々に親しまれ一部は所沢市の里山保全地域に指定されています。市が買い取っている土地もありますが、おおたかの森トラストで森の一部計8か所約4300坪を買い取り、さらに12か所約7.6ha(=約22800坪)を借りておおたかの森トラストの方々や近隣の子どもたちの手で、動植物の生態系を守る活動が行われています。
自転車を楽しむ者として自然の中を走る気持ちよさはやはり格別です。マウンテンバイクを楽しめるのも、森林があってこそ。国土の約90%が森林といわれる日本のほんの一部かもしれませんが、守ろうという人々の取り組みがあってこそ、豊かな土壌と河川があり続けるということをしみじみと感じました。
バイクプラスも何か力になりたい!と今回ボランティア活動に参加させていただきました!
森で落ち葉ケーキづくりに挑戦!
まずは森の落ち葉集めを行います。熊手の使い方って、ほうきなどとはちょっと違うのですね。手前に引き寄せて集める。使い方を間違えると道具を痛めてしまう原因になるため、使い方から教えていただきました。 舗装路の掃除と違って、全部を掃除するのではなく、虫たちが隠れるために枯れ葉をある程度残してあげる。掃除というと、すべてさらってしまいたくなりますが、必要なものは残してあげなければいけないんですね。 私の目には枯れ木や雑草に見えても、その土地の生態系を崩さないように、抜くべきではないものもあります。木だけじゃなくて、森全体を見て、何が必要で不要かを観察して、見極めていくそうです。
たくさん運べてドヤ顔!
枯れ葉をたっぷり小山にしたら、両手で持てるだけ持ちます。やや圧縮気味で。誰が一番多く持てるか男性陣のハートに火がついた模様です。
踏んで圧縮しますが、相田は軽すぎる?!
集めた枯れ葉はすのこで組んだ型に詰め込んで、ギュウギュウ詰めにしていきます。上から踏みつけるので、ヘビー級の人がいると頼もしい!
詰め込んだら縛れば落ち葉ケーキの完成!この縛っている紐は、畳の縁を再利用しているんです。とても丈夫で、何本かつなぎ合わせて使っています。
落ち葉ケーキ、ギュギュっと圧縮されていて超重たくて簡単には持ち上がらないんです。数10kgはあるかと思います。足立さんに使い道を聞くと「このまましばらく置いておいて、サツマイモの苗床にするのよ」と教えてくれました。そのあとは2年をかけて、微生物による分解・発酵を経て堆肥化していくそうです。
本日は3個完成!近隣の小学校やおおたかの森こどもエコクラブ子どもたちが作った落ち葉ケーキと合わせて合計8個になりました。
薪でお湯を沸かして休憩タイム
森の再生地にて昼休憩
お昼は、おおたかの森トラストの活動の拠点「森の再生地」にて。再生地という名前の通り、買い取った当初は資材置き場の跡地で一部コンクリートが敷かれていたそうです。いまでこそ覆われていていますがコンクリートに穴をあけ、木々を植え今の状態になるまで10年。
伐採して何かを建てるのは数か月かもしれませんが、元に戻そうとなると10年。10年で再生するんだなぁという自然の力強さと、一度壊してしまうと再生に10年もかかるのかという驚きと複雑な気持ちになります。
煤けたヤカンがいい味だしてます!
おおたかの森で伐採した木を薪にして、お湯を沸かしていただきました。薪も伐採した木を使っています。
この再生地では11月にはOWL FESと呼ばれる音楽イベントも開催されているそうです。今回は枯れ木ばかりですが、季節が違うとまったく違う風景になるんだろうなぁ、といろんな季節に活動したくなっっちゃいます♪
アカマツの枝の伐採に挑戦
午後は森の再生地の奥にあるアカマツ林の枯れ枝の伐採に挑戦!もともとゴミ山だった場所の再生地で、よ~く見ると土の中にビニールゴミらしいものが見えていたりします。 アカマツは脂(マツヤニ)を含み、薪の原料として昔から使われてきました。緑の葉のついた元気な枝を残して、枯れていたり、虫が食ってしまっている枝を切り落として剪定していきます。 私たちが普段、シートポストやハンドルカットで使う工具は押すときに切れますが、和ノコギリは引くときに切れます。木を切るなんて久しぶりすぎてかなり違和感!普段と力の入れ方が逆だ~なんて言いながら、枯れ枝を見つけては伐採していきます。 マツボックリ取り放題です。 切った枝は、細かく折って、ときにはナタで切って、向きをそろえて土に還します。同じ向きにすることで密になって分解が早く進むのだそうです。このときに、虫に食い荒らされてしまったスカスカの木ははじいて燃やして処分します。木の節の部分に外来のマツノマダラカミキリムシが潜りこんだ跡がないか、穴があいていないか目で確認しながら作業をします。 切るのはすぐですが、枝を細かくするのに意外と時間がかかること。枝をポキポキ折る単純作業も、林の中だとなんだか楽しい。こんな休日久しぶり。林の奥でタヌキが出たそうです。フクロウもいました。薪割りに挑戦!
ボランティア活動しめくくりは薪割り!切り出してきた生木を、縦に割って、乾燥させるための薪割作業。思ったよりも生木が大きくて、本当に割れるのとかなりビビり気味な私。 まっすぐ振り上げて振り下ろすの、簡単そうに見えて難しい…「目をつむっても同じところにオノが下りてくるくらいにならないと!」と足立さんはおっしゃりますが、頭の上に振りかぶるのが最初は全然できません。
腰が入ってませんね。もちつきみたい…
30回くらい同じ木と格闘して、なんとかスパンと割れました。もう腕がプルプル……
そこで意外な才能を発揮したのが、相田です!
おわりに
慣れない森でのお仕事に、翌日は体がバッキバキ。背中やらお尻やら腕やら、いろんなところが痛いです(笑)でも森林のなかで体を思いっきり動かすのは気持ちいい!自転車で走る爽快感とはまた違った、すっきり感!なにか災害が起きても大丈夫なようひとまわり大きい人間になれそう! 私たちはこれから定期的に活動に参加していきたいと思います! おおたかの森トラストの活動にはどなたでもご参加いただけます!ご興味のある方は、おおたかの森トラストの活動や場所、参加方法はどはおおたかの森トラストのホームページにてご確認ください♪
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