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ライドレベルとは？〜バイクプラスライドイベント選びの手引き〜

2024年10月15日by 所沢バイクプラス

バイクプラスでは「新しい体験への扉を開ける」をコンセプトに、様々なライドイベントの企画・運営にも力を入れています。新しい遊び方、新しいフィールド、新しい仲間、新しい速度域……イベントを通じて様々な"新しい体験"に出会い、楽しみの幅を広げたり、次の高みを目指すきっかけづくりを目指しています。

ご参加の皆様が、体力や経験値に適したイベント選びができるように、独自の「ライドレベル」という指標を開発しました。この記事では、ライドレベルの見方について掘り下げます。

ゆるポタ詐欺撲滅？！ライドレベルを設定する狙い

「今日はゆる〜いポタリング（＝お散歩感覚のまったりライド）だから安心して！」と誘われて行ってみたら、いきなり全開でしかも坂ばっかり、なんてことがこの自転車界隈ではよくあるんです。通称「ゆるポタ詐欺」と呼ばれていますが、誘った側に騙す意図はないのが普通で、よく見るとベテラン勢は息も上がらずにお喋りしながら笑顔で走っていたりします。

普遍的な尺度であるはずの距離ですら、どうも話がおかしい。「スグそこ」や「もうチョット」が果てしなく遠いという経験、皆さんにもありませんか？　パリ〜ブレスト〜パリという1200kmのイベントに挑む猛者たちは、実際のコースが1230kmあっても1200だとしか言いません。もう30kmは誤差の範囲なのでしょう。

私たちも最初はみんな初心者でした。だからこそ、30kmの距離が一仕事だった頃のことや、"平坦"とみなされるけど実はうっすら昇り続けている道の存在を思い出し、本当の初心者や初級者でも楽しめるイベントを用意したいと思うのです。そして、何度かライドを楽しむうちに目指したくなる次のステップについても、跳ね返されるような巨大な壁なのか、背伸びをすれば見通せそうな丘なのかを知って、着実に越える成功体験を重ねてほしいとの思いから、ライドレベルという指標を作るに至りました。

※カッコつけましたが、最近あまり乗ってなくて、速いのも遠いのも正直しんどくなってるのが着想の原点？！（坂はもともと大の苦手）。

ライドレベルとは？

バイクプラスの「ライドレベル」は、距離、速度、獲得標高をベースに、車種ごとの快適速度域を加味してライドの難易度を星の数で示す独自の指標です。星の数に加え、「コーススコア」と呼ぶ数値を併記することで、ライドごとの微妙な差も読み取れるよう工夫しています。早速、細かく見ていきましょう。

ライドレベルを決定する3要素

距離

コースの総延長を25km未満、50km未満、80km未満、120km未満、160kmの5クラスに区分して評価します。スポーツバイクを購入して間もない初心者でも楽しめる短いコースから、ロングライドの最初の関門である100km、その上にあるセンチュリーライド（100マイル＝160km）までを網羅しています。

距離が延びるにつれてライドレベルは徐々に上がります。

速度

ここで言う速度は、平坦路での巡航速度のことです。平坦路は上りでも下りでもない平らな道、巡航は加速も減速もせずに走行している状態を指します。巡航速度は20km/h、25km/h、30km/h、35km/hの4段階に区分しています。

サイクルコンピュータに記録される平均速度（Avg.等）や最大速度（Max.等）とは異なるので注意してください。加速を終え、一定速度での走行に切り替える時の現在速度が巡航速度です。

速度域が高くなるほどライドレベルは上がります。車種の特性や乗車姿勢の違いによって、維持しやすい速度域に差があるので、例えばロードバイクとマウンテンバイクでは同じイベントでも星の数が異なるケースがあります（通常は対象車種を限定して、参加者間の体験に大きな差が出ないように配慮しています）。

獲得標高

累積標高差とも言います。登り坂の起点から頂点までの標高差を、コース上にあるすべての登り坂について合計した数値で、地形の厳しさを表します。獲得標高は200m未満、500m未満、1000m未満、1500m未満、2000m未満、2500m未満の6段階に区分しています。

獲得標高が大きいほどライドレベルは上がります。チャレンジングな登りがある場合は、イベント紹介ページに明記しますので参考にしてください。