みなさんこんにちは♪♪"テツ店長"こと、多摩センター店スタッフの河井です! 今回は我が愛車でもある、トレックのアルミ製ロードバイク"エモンダALR5DISC WSD"の魅力をたっぷりと紹介させていただきます(笑)
なぜエモンダALR5WSDが選ばれたのか?
ふだんの活動は、自転車情報サイト"シクロワイアード"の連載記事『
河井孝介の輪行サイクリング紀行』でもお馴染み?ですが、輪行+鉄道廃線巡りといった楽しみ方が多く、ガッツリ系というよりは、どちらかというとポタリング的な用途多い今日この頃です。
艶めかしい塗装にココロ奪われました♡
そんな"テツ店長"の愛機としてなぜ、"エモンダALR5DISC WSD"が選ばれたののかと言うと、これが一言で言うと「色がとてつもなく気に入ってしまったから…」という、いたってシンプルな動機なのでした(汗) タイミング的にも「そろそろ新しいロードバイクに乗り換えたいな…」と思っていた矢先に出てきた、この"Purple Flip(パープルフリップ)"という超魅惑的なカラーでしたが、困ったことにこの色には通常のキャリパーブレーキ仕様しか日本での展開が無いのです(涙) (アメリカ本国では通常モデルでパープルのディスク仕様があるにはあるのですが…) ワタシの中で次のバイクに求められるただひとつの条件が『ディスクブレーキ付き』だったので、非常に悩ましい状況に陥りましたが、よくよくラインナップを見てみると、女性用モデルに同じ色でディスクブレーキの展開があるじゃないですか!! すっかり一目惚れしてしまっていたので、必要な箇所はあとからカスタマイズすることにして、とりあえず善は急げでこのバイクに乗ってみることにしたのでした(笑)
久しぶりのアルミロードバイクは新鮮な発見がいっぱい!
ということで、とりあえず"女性用モデル"に乗ることとなりましたが、女性用とは言えサイズがワタシの身長(174cm)に合う54cmまで展開されているのは、さすがアメリカメーカー!と言ったところです(笑) ちなみに通常モデルとの違いで問題になりそうなのは、ハンドル幅が狭いことと、サドルに女性専用品が使われているくらいなので、その2点は組み立て時に交換することとしましょう。
エモンダALR5WSDのここがお気に入り!
そんなエモンダALR5WSDですが、さすが最新スペックのロードバイクだけあり、様々な新技術や規格が盛り込まれて、乗り手に様々なメリットをもたらしてくれそうです♪♪ それでは次にエモンダALR5WSDのお気に入りポイントを、独断と偏見で紹介してゆきましょう!
巧みな溶接でアルミフレームには見えない仕上がり!
高級感のある仕上がりに満足度は高い!
なんだかんだ言っても、やっぱり見た目は大切!ということで、アルミフレームながら溶接跡の無いすっきリとしたデザインは、"インビジブルウェルドテクノロジー"と言う新技術のたまもので、カーボンフレームと見まがう美しい仕上がりはいつも見とれてしまいます(笑)
見た目のすっきりとしたワイヤー取り回し
すっきりとした外観と共にケーブルも保護してくれる
これまた見た目をすっきりとさせてシルエットを美しくしてくれるものですが、内蔵ワイヤリングは変速ケーブルを保護して劣化を防ぎ、将来的な電動化にも対応できる拡張性もあって、楽しみも増やしてくれるという付加価値も見逃せませんね!
何と言っても高級感のあるカラーリング!
見る角度によって色が変化するマジョーラカラー
高級感漂う塗装"パープルフリップ"は、光の当たる角度によって複雑に色が変化する"マジョーラカラー"といわれる塗装で、その時々でパープルにもダークブルー見える、まさに『艶めかしい』と言う表現がぴったりで、すっかりこれにやられてしまいました(笑)
ブレーキ操作がしやすいショートリーチレバーを装備
ブレーキレバーまでの距離が近い!
通常のレバーではレバーまでの距離がそこそこある
じつはこのシフトレバーが通常モデルと違った"WSD限定仕様"となっています。こちらは女性向けモデルということもあり、手の小さい方向けに新型105シリーズに加わった、ショートリーチ仕様のST-R7025シフトレバーがさりげなく使われています。
こちらは通常モデルのST-R7000と比較してレバーまでのリーチが4mm短く作られているので、確かに手の小さい人や指の短い人にはやさしい設計です。 かく言うワタクシ、手は決して小さくはないものの指が少々短かくて、これまでいつもレバーに指がかかりづらいという課題を抱えたまま暮らしつつも、まあ世の中こんなものだろうと半ばあきらめていたのですが… このショートリーチレバーのおかげで、これまでの悩みがウソのように消えてなくなり、特にダウンヒル時のブレーキ操作が劇的に改善して下りのライドが楽しくなったという、WSDモデルを選んでホント良かった!と思えるじつは重要なポイントでした(^^♪
レバーの張り出しに注目!
これがフツーのレバー形状とも言えますが…
こちらのレバーですが、じつはリーチが近いだけでなく、手が小さくても(指が短くても)変速操作がしやすいよう、レバー形状も工夫がされています。 正面から見ると、指が届きやすいようレバーが外側に大きく張り出しています。最初見たときはちょっと違和感がありましたが、実際に使ってみると、変速時にレバーを内側に押し込む動作がしやすくなっていて、なるほどこれは機能的だと納得したのでした。 ちなみにこのショートリーチレバーの評判が良かったためか、最近になって上位グレードのULTEGRA(ST-R8025)、下位グレードのTIAGRA(ST-4725)へとラインナップを拡大しています。いずれもディスクブレーキ用ですが、手が小さいユーザーだけ限らず、既存のレバー形状が合わないと感じる方は、交換を考えてみてはいかがでしょう?
安定して減速することができるディスクブレーキ&スルーアクスル
現代のロードバイクでは必須装備となりつつあるディスクブレーキ
今回ロードバイクを新調するにあたって最も期待していたのがブレーキシステムのディスク化でした。 もともとスポーツバイクに関わったのがマウンテンバイクからだったので、ディスクブレーキは黎明期から慣れ親しんできたものでもあり、ロードバイクのディスク化も受け入れやすいものではあったのですが、当初はなかなか規格が定まらなかったため、しばらく様子見となっていた案件です。 そんなディスクロードのスタンダードが、ようやく前後12mmスルーアクスル&フラットマウント式油圧ディスクブレーキで落ち着き、今やアフターパーツも百花繚乱となり、一気にディスクブレーキの時代がやってきました! そんなディスクブレーキを使ってみると、既存のキャリパーブレーキと比べてガツンと止まるかというとそうではなく、軽いタッチでレバーを引いた分だけ確実にブレーキがかかるという非常に好ましい性格で、これまであったブレーキロックへの恐怖感から解放されたと言っても過言ではありません。 減速したい分だけ減速できて、止まりたいところで確実に止まれる安心感はプライスレスな価値があると思います。 また前後の車輪をこれまでより太いシャフトで固定する12mmスルーアクスルも、強力なストッピングパワーを受け止めるだけでなく、安定したハンドリングをもたらす影の主役とも言えます。下りコーナーでの安定したハンドリングはこのシステムの恩恵も大きいのです。
超軽量アルミフレームがもたらす軽快な走り
軽さ、乗り心地、剛性共に高いレベルな仕上がり
今回久しぶりにアルミフレームのバイクに乗ることになったわけですが、やはりロードバイクは軽いに越したことはないワケで、カーボンフレームから乗り換えてけっこう重く感じるのかな?と想っていましたが、結果それは杞憂に終わりました。 エモンダALRシリーズに使用されているフレーム素材の"300シリーズアルファアルミニウム"はさすがに軽く、フレーム重量は1.87kg(フレーム&フォーク含む)と、上位機種のエモンダSLのフレームセットと比較しても100gの重量増にとどまっており、カーボンフレームと比べても遜色のないスペックを誇ります。 その走り性能は次のライドインプレで詳しくご紹介しますが、ヘタなカーボンフレームよりはるかに良く走ることは間違いありません! 「最新のアルミフレームおそるべし」と言うのがまずは正直な印象です。
エモンダALR5DISC WSDに乗ってみた!
期待のニューマシンの走りを確かめる
正直言うと、これまで乗っていたカーボンフレームの先々代マドンがかなり乗り心地の良いバイクだったので、アルミフレームのエモンダALRについて当初は「アルミは硬くて脚が疲れそう…」といった一般的な先入観があったのですが…
ダンシングもしやすい軽快な乗り味
実際に乗って走ってみるとさにあらずで、その走りの軽快感は上位モデルのエモンダシリーズの性格をそのまま引き継いでおり、アルミ特有の硬さも、脚に負担のかかるギリギリ手前のポイントで絶妙にしなりを持たせており、乗り手に優しいトレックらしい剛性バランスの妙をあらためて感じさせてくれて、良い意味で期待を裏切られたのでした(笑)
期待以上の上り性能に大満足なテツ店長
先日まずは上りのフィーリングを試しに"ヤビツ峠"まで行ってきましたが、脚への負担感が思いのほか少なかったのには正直驚かされました! もともと上りが得意なわけでもないのでイーブンペースでの上りを心がけましたが、当初予想していたよりラクに早く頂上までたどり着けたのは、バイクの基本性能の高さに助けられた面が非常に大きかったように思います。
下りコーナーも安心して攻められる!
上ったあとは当然下りということで、ここで真価を問われるのがブレーキ性能ということになります。そこで登場するのが他でもないディスクブレーキ! 特に長い下りになるほどディスクブレーキのメリットが現れるところで、今回も連続するコーナーでの減速をこれまでになくスムーズに行うことができました。 やはり軽いレバー操作というのは、指先の疲労感という意味でも長時間の下りになると差が出てくるポイントですね! また新しいシマノのショートリーチレバー(ST-R7025)の効果も絶大で、特に下ハンドルを握ってのブレーキングでは、レバーまで余裕を持って指が届くので、これまでになく安心してブレーキ操作ができるようになりました。 上りも得意でなければ下りも得意ではないワタシですが、これまでのようなオーバーペースでコーナーに入ってしまうのではないか、という不安感から解放されて、ダウンヒルが楽しくなったのは特筆すべきことかもしれません(笑) 下り恐怖症の方こそ是非ディスクブレーキを使ってみてください!きっと世界が変わると思いますよ!!
また先日は"境川サイクリングロード"で往復100kmのサイクリングに行ってきましたが、はっきり言ってアルミフレームは疲れると言った印象は一切ありませんでした。 平地のみとはいえ100km越えても脚の疲労感がよりも、気持ち良く走り続けられる感覚の方が勝っていたのは、ちょっとした驚きでしたね! じつは標準装備のタイヤを代えることで乗り心地の改善を図っていたとはいえ、踏めばパッと加速するアルミフレームの反応の良さは気持ちの良いものですし、エモンダALR5DISCの持つ基本性能の高さにはただただ脱帽というほかありません(笑)
こうすればもっと良くなる!おすすめカスタマイズ
コントロール性を高めるためブレーキをカスタマイズ
コントロール性を重視してブレーキローターをダウンサイジング
じつはディスクブレーキはブレーキローターのサイズを変えることで制動力を調整することが可能です。 現状だとディスクブレーキ仕様のロードバイクには前後160mmのブレーキローターが付いてきますが、制動力の問われる前輪は160mmで良いとして、リアブレーキは140mmディスクロ-ターに交換して、あえて制動力を落としてコントロール性を高めるセッティングにしています。 ロードレースの世界ではわりとスタンダードな組み合わせですが、交換前よりは後輪がロックしにくくなり、かつ制動力の不足も感じられないので、これは万人におすすめできるカスタマイズではないかと思います。
太めのチューブレスタイヤは良いことずくめ!
快適性と性能を同時にアップさせるヒミツ兵器
今回アルミバイクに乗るに当たってもうひとつ導入して見たかったアイテムが"チューブレスタイヤ"でした。 これは通常使われるクリンチャータイヤ(チューブを入れて使うタイヤ)と比べると、乗り心地が良く、転がり抵抗も少ないのが特徴です。 幸いなことに車体に装着されてくるAFFINITYホイールはチューブレスレディ(TLR)仕様なため、別途チューブレスリムテープとバルブだけ用意すればすぐにチューブレス化が可能です。 カーボンフレームと比べて乗り心地が劣るアルミフレームなので、チューブレスタイヤとの相性もきっと良かろう、という予測の上で組み合わせてみましたが、これが大正解でした!
グラベルライドもへっちゃら(笑)
またディスクブレーキモデルはフレームのクリアランスが広く、さらにホイールのリム幅も広くなっている分、太いタイヤとの相性も良いので、さらなる乗り心地改善のためにタイヤサイズは28Cという、ノーマルよりも太いサイズを装着してみました。 実際に走ってみると、使用したコンチネンタルの最新タイヤ"GRAND PRIX 5000"はさすがに高性能で、ノーマルで付いて来る25Cタイヤより一回りサイズが太いにもかかわらず、はるかに転がりは軽く、乗り心地も大幅に改善されるという予想以上の成果を手に入れることができたのでした。! さらに、タイヤが太くなったのと、チューブを無くしたことで、リム打ちパンクのリスクも無くなったので、整地された未舗装路くらいなら気にせず突っ込んで行けるようになりました(笑) 最近注目の"グラベルロード"としての使用も(限定的ですが)出来て、多目的に使用できるロードバイクとして、遊びの幅を広げてくれたのでした。 その他チューブレスタイヤ化のメリットとして、パンクリスクも大幅に低減できるので、チューブレスタイヤは基本良いことづくめと言っても良いかと思います。 各タイヤメーカーからも続々と新製品が出てきているので、タイヤ交換やホイール交換の際にはぜひチューブレス化も検討してみてください!
ハンドルとサドルを代えてさらに乗りやすく!
レトロな見た目ながら、レバーのリーチも短く実用的な形状
サドルはお気に入りを先代から移植しました
サドルとハンドルバーには昔から目がないテツ店長なのですが、今回も女性用モデルを選んだことで、ハンドルバーとサドル交換が課題となりました。 そこでハンドルバーはまず肩幅に合ったサイズに変更することとし、レトロ趣味のこだわりもあって、ちょっと昔風な"コンパクトシャロー"形状の"リッチー WCSネオクラシックハンドルバー"を新たに採用してみました。 これがブラケット、下ハンドルどちらも握った時の塩梅が絶妙で、今さらではありますが、もっと前から使っておけば良かった!と後悔させるくらい良く出来た形状で、『温故知新』も大切だとパーツ選びから学んだのでした(笑) 続いてサドルですが、これはおとなしく先代の車体から移植して済ませました。 正直サドル選びって難しく、使ってみないと合うか合わないか分からないという不確定要素があるので、これまでのところワタシのおしりとNO1の相性を見せる、"ボントレガー モントローズPRO(旧モデル)"を今のところ使っています。 きっとこれからも相性の良いサドル探しの旅は続いて行くことでしょうから、ここは楽しみは取っておくということで…
おわりに(耳より情報あり!)
見た目良し、乗って良しのロードバイクで楽しい自転車ライフを!
高性能アルミロードバイク"エモンダALR5DISC・WSD"のインプレ&カスタム紹介はいかがでしたでしょうか?女性用モデルをおっさんが乗るという、ちょっと変化球な記事だったかも知れませんが、基本的にすごく出来の良いロードバイクであることは、ここ3カ月ほど乗り込んでみて、自信を持っておすすめできます! ここからが耳より情報になりますが、個性的なカラーとスペックが人気を呼び、女性用モデルながら早々に完売してしまったエモンダALR5DISC・WSDでしたが、このたび数量限定で日本未展開だったの通常モデルを販売することとなりました。
20万円以下で最新スペックのロードバイクを探している方は、ぜひこちらのモデルも候補に入れてみてください!アルミフレームとは言え下手なカーボンロードよりかはずっと高性能なので、カスタマイズの楽しみも含めて、きっと良い相棒となってくれると思います(笑) 最後までお読みいただきありがとうございました、ご紹介は多摩センター店スタッフの河井でした!