『さいたまクリテリウム』は、JRさいたま新都心駅と北与野駅前で開催される、関東にお住まいなら日帰りでの観戦が可能な親しみやすいレースで、その夏のツールドフランス出場チームや個人総合優勝選手などのスピードとレース運びを観戦できる素晴らしい機会。毎年多くの自転車ファンや家族連れが観戦に訪れ賑わいます。
ツール・ド・フランス さいたまクリテリウムとは?
さいたまクリテリウムとは、正式には『ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム』という名称で、毎年暑い7月におよそ20日間の日程でフランス及びその周辺国を舞台にして開催される100年以上続く世界最高峰の自転車ロードレース『ツール・ド・フランス』の名を冠した世界的にもビックなイベントです。
ツールド・フ・ランスとは?
『
ツール・ド・フランス』で期間中に走る距離は3000キロ以上、標高差も2000mを越える過酷さでも有名です。5月開催の『
ジロ・デ・イタリア』、9月にスペインで行われる『
ブエルタ・ア・エスパーニャ』と合わせて3大ツールと呼ばれています。日本ではサイクルスポーツはサッカーや野球に比べるとまだまだ人気がありませんが、世界190カ国に国際中継されるほど世界中で大人気なのです。
さいたまクリテリウムとは?
しかも、実はフランス本国以外で正式にツールドフランスの冠して開催されるレースはこの『ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム』が初めて。
アジア諸国でもっとツールが放映されるようにという大会側と自転車で街づくりをして行きたいさいたま市側の思惑が一致した形で、まさかの
バイクプラスさいたま大宮店から数キロの場所で開催することになっています。
『ツール・ド・フランス』と名がつくだけあって、初回から注目度が高く、本格レースシーズンが終わった直後に開催される興行レース、お祭りレースなので、レースだの八百長だの批判も起きるくらい注目されていますが、そういう話は気にせず場の雰囲気を楽しむのが一番!
選手達もパレード走行やレースが終わってホテルに戻る時なども本当に楽しそうに過ごしています。
『さいたまクリテリウム』は10月のUCI公認レース『ジャパンカップ』の翌週に行われ、その年の7月の本国『ツール・ド・フランス』覇者をはじめとしたスーパースター達が集結し、さいたま新都心駅周辺の一般道を封鎖した特設コースで熱い戦いを繰り広げます。
まだ一度も現地で観戦したことのない方でもちょっと沿道で観戦するだけで、もの凄い速度と迫力、パレード走行中に見せるファンを大切にする選手たちの振る舞いにきっと魅了されることでしょう。
有名アーティストのライブやコンサートやフィギアスケートなどのスポーツ大会が開催される『さいたまスーパーアリーナ』や話題のショッピングモール『コクーン』があり、常に賑わいを見せる新都心エリアですが、この『さいたまクリテリウム』当日が一年で一番の興奮と熱気に包まれます!
ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム
イエローは特別

ツールドフランスは一カ月にも及ぶ日程やハードなコース内容ゆえ、一勝すればワンデーレースで優勝するのと同じくらい、またはそれ以上の価値があり、プロロード選手なら誰しも憧れるもの。レースでは新人賞(白のジャージ)、山岳賞(白地に赤の水玉ジャージ)、ポイント賞(緑のジャージ)などが設けられていて、それに合わせたカラージャージが用意されています。
その中でも個人総合成績1位の選手が着用する
黄色いジャージ『マイヨジョーヌ』が最高の名誉。ほとんどのプロ選手がこの『マイヨジョーヌ』に袖を通すのを夢見て日々走り続けるのです。
当然これを着る事ができる選手は『ツール・ド・フランス』参加選手の中でもごく一握り。なので『マイヨジョーヌ』で使われる『黄色』はツールドフランスの中で、他には無い特別なカラーなのです。
ちなみに『マイヨジョーヌ』が黄色となった由来はツールドフランスを主催した新聞『ロト』の紙面の色だった事が理由となっています。

こちらが『マイヨジョーヌ』をきた選手。胸には所属しているチームのロゴが入ります。コースに設置される企業の広告バナーも当然イエロー。この日はさいたま新都心一帯が黄色一色に染まります。
観戦客が気軽に楽しめる自転車レースがこのクリテリウム
短いコースを何度も周回

こちらは2017年のさいたまクリテのコースマップ (参照:saitama-criterium.jp)
クリテリウムは、『ツール・ド・フランス』などのトータル数千キロを走るステージレースや一日に260kmも走る『パリ〜ルーベ』などのワンデイレースと異なり、市街地や公園など1km~5km程の周回コースで比較的短い距離で行われるのがポイントです。
日頃から通っているような何気無いあの道で、選手が同じ場所を何周も周回するので
猛スピードで駆け抜ける臨場感や興奮が何度も何度も味わえるのが、クリテリウムレースの醍醐味と言えるでしょう。
前週に宇都宮で開催されるUCI公認レース『ジャパンカップ』も山岳エリアの周回コースで、こちらの観戦もたまりません!
観客と選手の驚きの距離感

市街地レースならではの選手と観客との距離の近さが魅力でスリリングな展開が楽しめます。沿道で観戦していると選手が走り抜けたあとに物凄い風圧を感じるほど。コーナーが数多く設定されており、通り抜ける選手のスピード感やテクニックなども見逃せません!
選手が走り抜けた後に物凄い風がくる

レース終盤になってくると、優勝を狙う選手たちが目の前をもの凄い速度で駆け抜けます。沿道にいてもかなりの風圧を感じるくらいです。普段は甘いマスクで女性に人気のこのキッテル選手もさすがの形相です。2014年はキッテル選手がゴールスプリントを制し優勝しました。
さいたまクリテリウムを沸かせる世界で活躍する日本人
別府史之選手(フミ)

情熱大陸でも特集が組まれたことのある別府史之選手。2015年2016年のジャパンカップクリテリウム優勝、さいたまクリテリウムは第一回がポイント賞、第二回が敢闘賞、第三回が準優勝、第四回敢闘賞という成績。他にも2009年のツール・ド・フランス最終日シャンゼリゼでの敢闘賞、2011、12、14、15年のジロ・デ・イタリア完走、2016年にはブエルタ・ア・エスパーニャも完走してる凄い選手です。
次こそはさいたまクリテリウムの優勝を期待せずにはいられません!
戦績の詳細は
ウィキペディア(別府史之選手について)でご確認ください。
新城幸也選手(ユキヤ)

2009年別府史之選手とともに日本選手として13年ぶりにツール・ド・フランスに出場を果たし、日本人で初めて近代ツール・ド・フランスを完走した選手の一人となりました。また、2010年にはジロ・デ・イタリアを完走し、ツール・ド・フランスとジロ・デ・イタリアの2大グランツールを初めて完走した日本人選手にも。
戦績の詳細は
ウィキペディア(新城幸也選手について)でご確認ください。
選手が乗っている自転車はなんと市販品!
会場で見たカッコイイ自転車と同じモノ、買えます。高いですが(笑)

別府史之選手は、2015年2016年にバイクプラスが扱っているTREK(トレック)のエアロロードバイクMadone(マドン)で参戦。なんと選手に特別に作られた自転車ではなく、市販されているタイプと同じ! そう、憧れの選手と同じ自転車を手に入れることができるんです!! と言っても、全く同じ仕様にすると100万オーバーは確実ですが(笑
同じようなタイプでもっとリーズナブル(といっても自転車としては高いですが)な価格にしたモノや、チームのレプリカカラーデザインのエントリーモデルもあったりするので、そちらもおすすめです♪ 詳しくはこちらの『
おすすめロードバイク一覧』をご覧ください。
さいたまクリテは選手と観客の距離感が最高!
ポポビッチ選手

ポポビッチ選手
一般道を使用して行うロードレースは、選手と観客の距離感が近いのが特徴なのですが、選手たちは本当にファンを大切にしている様子が伺えます。ちっちゃなポポちゃんとスマホで自撮りして、ツイッターに投稿してとても話題になりました。こういうシーンってなんかいいですよね。
ベルナール・イノーさん

ベルナールイノーさんはツールドフランス5勝、ジロデイタリア3勝、ブエルタアエスパーニャ2勝した往年の名選手。詳細は
ウィキペディア(ベルナール・イノー氏について)を。
フミとユキヤ

左がユキヤ選手、右がフミ選手、そして真ん中がさいたま大宮店のしかちゃん。世界で活躍する選手よりもメーカーロゴをしっかりと宣伝(笑
レースの外でも気さくに写真撮影に応じてもらえるだけで感動モノです〜♪
レース直後も笑顔でファンサービスに応じるフミ選手
フミ選手はレース後にバイクプラスさいたま大宮店でサイン会を開催してくれたことも。くす玉はジャパンカップクリテリウムの優勝を記念してサプライズでお店で用意したモノ。
まとめ
『さいたま新都心駅』と『北与野駅』を出たらすぐに観戦できる『駅前ツール・ド・フランス』。
いつかは本国フランスで観戦したい! とお思いながら夜な夜なヨーロッパのレースをTV観戦しているロードレースファンの皆さんも、サイクリングには興味があって楽しんではいるけれどレースには全く興味がなかった皆さんも、自転車に一切興味がなかった皆さんも、お誘い合わせの上、最も気軽な駅前留学ならぬ『
駅前ツール・ド・フランス』してみませんか?
こちらのオフィシャルサポーター コース体験試走動画もあわせてご覧ください。
もしロードバイクが欲しくなったら

もし万が一さいたまクリテリウムを観戦して無性に自転車が欲しくなってしまったのなら、いつでも気軽に会場近くの
バイクプラスさいたま大宮店へ(笑コースマップにあるコクーンシティの端から650m(徒歩8分)、コースの一番端からで900m(徒歩11分)です。