新型DOMANE SLR(ドマーネSLR)最速インプレッション!
究極のエンデュランスロード・ドマーネSLR7インプレッション
TREKの止まらない進化
エアロが強化された新型ドマーネ
新型ドマーネで先代ドマーネSLRから大きく進化した箇所は、何と言っても全体的にマドンのようなエアロ形状のフレームになったところですね。
レーシーになってかっこよくなった!ってのが見た目の話で、個人的にはそれはそれで大事な部分なのですが(笑)
平地を新型ドマーネで走行するスタッフ梶原
新型ドマーネがエアロ形状になったことで、多摩センター店回りのオリンピックのコースになっている尾根幹線のような、速度の乗る幹線道路などを走行中に感じ取ったことですが、TREKのフラグシップエアロロード、マドンSLRに乗った時に感じた空気の抜け感がありました。
新型ドマーネの前方から流れてくる風の感覚はまさしくエアロロードの感覚そのもので、ある程度速度が乗った状態で巡行している時に楽に進みます。
仮に自転車のスペックが同じだった場合エアロが有利なほうが優れているのは昨今の自転車のトレンドだが、新型はドマーネはそういう意味でも根底にある部分はレーシングバイクであることは間違いないだろう。
悪路での絶対的安定感
新型ドマーネのL字型IsoSpeedを車体から外した状態
ドマーネのルーツは、石畳の上を走るレースで勝利するためのバイクを作るところからスタートしたもので、その中で生まれたドマーネの代名詞ともいえる振動吸収機構のIsoSpeedも第三世代になり、シートからトップチューブにL字に折れ曲がった特殊な形状のものが採用されていて、先代のドマーネと比較し最も固いセッティングでは、振動吸収性が14%向上し、最も柔らかいセッティングでは、27%向上しています。
石畳で新型ドマーネをテスト
早速新型ドマーネを石畳でIsoSpeedの調整スライダーを最も柔らかい状態で走行テストを行いました。
間違いなく通常のロードバイクなどで突入するのを躊躇するレベルの石畳ですが、体につたわってくる振動の角が丸まっていて体への負担が少なく感じました。驚いた点では車体が跳ね上がるような悪路でもサスペンションが効いているような安定感があり、車体が暴れるようなことも無くかなりコントロールしやすく、グラベルロードに乗っているような安定感がありました。
IsoSpeedの振動吸収機能が強化された反面、しなった後の反動で前に押し出されるようなボヨボヨした感触があるかと思いましたが、IsoSpeedが稼働し戻る力が働くときに作用するダンパーが搭載されたことによって、そのような感触も無く性能的にも研ぎ澄まされたものになっています。
ハンドル周りの振動をカットするfront IsoSpeedとPro IsoCoreハンドル
フロントフォークに搭載されているフロントIsoSpeedとProIsoCoreハンドルも健在で、路面からの不快な振動をサドルとハンドル両方でカットすることができ、長時間のライドでも体力の温存ができます。
ダンシングした瞬間違いが分かる登坂性能
急坂をダンシングでテスト
先代ドマーネに抱いていた印象としては比較的ダンシングのフィーリングはソリッドでどちらかというとシッティングで淡々と回すバイクという印象を持っていたが、新型ドマーネでダンシングすると、シートステーに若干のタメ感がありダンシングの感触がエモンダ寄りの小気味よいものになっていて、比較的登りもこなしやすいフレームに進化したと感じました。
シッティングでも淡々と登るドマーネ
上り方には個人差があると思いますが新型ドマーネは、比較的緩やかな斜面はダンシングで上ると小気味よく、急斜面ではシッティングのほうが上りやすい印象を受けました。
太めのタイヤとその意味
超ワイドリムのアイオロスPRO3V
ドマーネSLR7にはアイオロスPRO3VカーボンホイールとR3タイヤ32cが初期搭載でセットアップされていて、比較的グラベルロードのようなセッティングになっています。
いざ乗ってみると太めのタイヤの重ぼったさを前面に感じることがなく不思議と車体の芯の通った硬さとIsoSpeedのしなりとマッチして路面に食いつき気持ちのいいグリップを生み出し、最小限の力で最大限の結果を出せるエコモードのような効率の良い走りで、ドマーネでロングライドを楽しむには最適な初期装備のように感じました。
これに関しては、乗れば意味が分かるの一言に尽きますが、ぜひとも食わず嫌いをせずに試していただきたい組み合わせである。
ドマーネは実は最高のオールラウンダーなのでは?
ホイールを変えるとキャラクターが大幅に変わる
初期搭載のホイールとは別に、試しに軽量アイオロスホイールに28Cのタイヤをセットし乗ってみると、それはそれでドマーネSLR本来のレーシングバイクとしての完成度の高さが前面に出てきて、全体的にマドンのようなシャキシャキ感があり、アタックをかけると俊敏な反応を見せてくれて、そこにいたのは戦うピュアレーシングバイクでした。
ドマーネのタイヤ幅自体は38cまで対応していてグラベルタイヤもサイズ的には無理なく装着できるのでグラベルもある程度は対応できるだろう。
セッティング次第でゆったりとしたロングライドからグラベル、レースでバリバリ戦えるバイクに切り替えることができ、真の意味でオールラウンドに使えるバイクである。
インプレッション総評
多摩センターにはドマーネSLRの試乗車があります!
第三世代IsoSpeedの性能は健在でとにかく走りこんでも体にだるさを感じないところは流石ドマーネといったところで、エアロ化したところも効いていて、ロングライドやレースでも有利に働くものなので純粋に性能が底上げされた感じになります。ロングライドやレースなどかなり幅広く使える万能な楽しいバイクになっています。
新型ドマーネのインプレッションはいかがでしたしょうか?スポーツバイクは乗ってみて初めて分かることも多くバイクプラスでは各種常備している試乗車があるので試してみてはどうでしょう!
お客様にあったベストなバイク選びをお手伝いしますので、ご来店お待ちしております♪
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