Busch+Mullerのeバイク専用ライトをBontragerブレンダーを加工して取り付け

「Boschのユニットから電源をとれるeバイク用のライトが出ますけど付けます?」「いいねそれ、レイルに付けよう!」なんて会話をしたのはもう随分と昔のことのよう。注文していたことすら忘れかけていたeバイク用ライトがようやく入荷。

busch+muller(ブッシュ&ミュラー)のeバイク用のライト「ルモテック IQ エックスエス E」

それがこちら☝️

高品質の自転車用ミラーやライトを製造しているドイツのbusch+muller(ブッシュ&ミュラー)のeバイク用のライト「ルモテック IQ エックスエス E 税込¥15,400」。

Boschの電動アシストユニットから電源をとりeバイクのモニターからオンオフができ、アルミ製の頑丈なボディと、手前だけでなくかなり遠方まで縦に横に幅広く均一に明るく照らしてくれるテクノロジーがこのライトの主なセールスポイントです。

今回はこちらのライトを所沢店にあるスタッフバイク「eMTB Rail 9.7」に取り付けたので、取り付けや設定の流れをレポートします。

実際に暗闇を照らした様子は後半に写真とともにご紹介❗

取り付けの流れ(※訳あって加工あり)

ブッシュアンドミュラーのeバイク専用ライトをスタッフeバイクに取り付けてみた、その流れをレポート。

作業直前に問題発生(笑)

アシストユニットの蓋を開けて、しかるべき端子にコード(別売)を接続しフレームに内装...と、かなり時間がかかりそうな作業でもあったために、少し早めに集合し作業開始!とするも、スタッフA(名誉のためにここはイニシャルで)は忘れていて若干遅刻(笑

ひとりをおいて作業に入るも、直前にハンドル&ステムを31.8mmから35.0mm径にカスタムしていたため、別売りのハンドルバー用マウント(25.4と31.8㎜ハンドルに対応しているもの)では取り付けできないことが判明!!

うーーーーん、どーしよ???

アップグレードしたステムがちょうどBlendr(ブレンダー)ステムでBontragerの「Line Pro 35mm」だったこともあり、そちらを使用しての取り付けを検討するも、マウントに互換性がないことは一目瞭然。(形状にピンと来ない方もいると思いますが、もう少し読み進めていただければ分かります!)

GoProマウントを採用しているBontragerのBlendr(ブレンダー)に対し、busch&mullerのライトは独自のマウントを採用...いきなり壁にぶち当たってしまいました(笑

「160mmストロークもある重量級のフルサスeMTBでイマイチポジションができっていない...。なのでハンドルを20mm短くしてステムを5mm近く、さらに5mm低くしよう。そしてついでに剛性アップで35mm径にしよう!」と、より楽しく乗れるようにとの思いで行ったカスタムがアダに。。。

がしかし!!

両方のマウント部分をよくよく観察してみると、ちょっとの加工だけでビシッと取り付けできそうな気がしてくるではありませんか。

マウント加工を決断!

厚みというか幅というかはコンマ数ミリしか違わないため、Blendr(ブレンダー)側のGoProマウントの真ん中部分をルーターで削り落とし、ライト側のマウント部分をほんの少しだけやすって厚みを調整してしまえば、Blendr(ブレンダー)に取り付けできる!!

しかもこれって、正直ブッシュ&ミュラーの標準取付台座を使用するよりも遥かにエレガントでインテグレイテッドに収まりそう!!

まさか結果的にあのエレガントでインテグレイテッドなBontrager Blendr(ブレンダー)を使うことができるなんて!

むしろこの加工に気がついたことがとてもラッキーな気さえしてきます😃

ちなみに別売りでGopro用マウントも存在していますので、そちらをお使いください。

エレガントでインテグレイテッドなBontrager Blendr(ブレンダー)については下記ブログで詳しくご紹介👇

MTBのちょうどいいハンドル幅についてはこちらのブログで詳しくご紹介👇

まずはブレンダーマウントから加工

35mm径のブレンダーマウント

万力にブレンダーマウントを固定し、ブレンダー側のGoProマウントの3つのつきだしのうちの両サイドのつきだしを養生し、真ん中のつきだしをルーターでルーターで削っていきます。こういう作業をする場合は必ずアイウェアを着用しましょう。

ブレンダーマウントをルーターで削っている様子

こんな感じで削り落とします。

次はライト側の厚みを調整

ルモテック IQ-XS Eの取り付け台座部分を少し削っている様子

平ヤスリでちょちょいのちょいです。

結果いい塩梅に

👇こんか感じにBlendr(ブレンダー)マウントにライトがしっかり収まるようになりました。

ルモテック IQ エックスエス Eを加工したボントレガーブレンダーマウントに取り付けた様子

いよいよステムに取り付け

Blendr(ブレンダー)とライトの嵌め合いをチェックし問題無さそうだったのでいったんハンドルクランプボルトを全部外し、ステムキャップにブレンダーをつけハンドルを再び固定します。

ブレンダーマウントを使用したことでハンドル周りに余計な台座などがなくすっきりと収まった様子

どーです?

この佇まい。エレガントでインテグレイテッドだと思いません?(笑)

ここまででとりあえずライトの装着カスタムは完了です。

続いて配線の有無を確認

フロント用ライトの配線があらかじめなされているかは、バッテリーを外してフレーム内部をチェックするだけで判断できました。

ここを見れば分かる!

TREK Rail 9.7のバッテリーを外して配線を確認している様子

車体のバッテリーをダウンチューブから外し、フレーム内部にブレーキホースやシフトケーブル以外の電気系っぽいコードが2本あるかをチェック。

こちらのバイクの場合、コードレスの変速システム「SRAM EAGLE AXS」にカスタマイズしているため車体後方に伸びるケーブル類はディスクブレーキのホース(写真奥)一本のみ。

なので、残りの2本(写真手前)が電気系統のケーブル類ということになります。

一本はeバイクのスイッチ用で少し太め、太くない方がフロントライト用になります。

こちらのバイクには配線があらかじめ用意されていたので用意しておいた別売コードは結果的に必要ありませんでした。発注前に確認しておけばよかったです(笑

フロントライト用の配線が無さそうな場合は、BOSCHのモーターユニットを開けてフロントライト用の配線を取り付けるソケット部分があいているかをチェック。

コードがなさそうならここをチェック!

ボッシュ パフォーマンスラインCXのモーターユニットを開けて、コネクタ類を確認している様子

こちらのBOSCH PerformanceLine CXのユニットの場合は下段の小さい3つのうちの真ん中になります。

ここがあいていれば別売コードをさしてフレーム内部に配線していく必要があります。

配線の接続

コードがあらかじめ配線されていたので、次はライトからの配線とフレーム内部の配線とをつなぐ作業になります。

どうやってフレームから取り出すのかわからなかったのでまずはスイッチ用のコードが出ている部分からコードを引っ張り出してみました。

フロントライト用の配線を取り出す作業の様子

するとスイッチ用コードにライト用のコードがくくりつけられているではありませんか!

フロントライト用のコードがeバイクのコントローラー用のコードにくくりつけてあった写真

お陰で小さい穴から覗いてコードを探して引っ張り出す、終わりの見えない作業をする必要もなくなりほっとしました。

何しろピンセットでは全然無理そうですし、掃除機で吸って出てくればラッキーと思っていたもので。

ライト側の配線と車体側の配線を接続している様子

取り出したフロントライト用のコードの黒とライト側のコードの黒、赤と白とを繋ぎ、しっかりとテープで絶縁して接続も完了!(ホントはハンダ付けがいいです。)

というコトで・・・

いよいよスイッチオン!!

...あれ?

点灯しません。

なんとなくそうだろうとは想像していましたが、やはりPCに繋いで設定を変更する必要があるようです。

PCで設定

早速PCを立ち上げ設定画面を見てみるとやっぱりありました。

パソコンでeバイクの設定を変更している様子

ライトスイッチ機能をオンオフ可能可能に変更し、ライト出力(3.0〜18.0W)の部分はBOSCH輸入元に問い合わせたところBOSCHさんから18.0Wにしてと指定があるとのことだったので18.0と入力。

..と設定を変更し更新!

スイッチオン!

無事点灯しました!

ライトのスイッチをオンにしている様子
スイッチオン!

このeバイク専用ライトのいいところ

前方は遠方まで横方向は広範囲に均一な明るさ

ダンプが一台通れる幅のグラベルで、何十メートルも先まで届くようにライトを真正面に向けて撮影。

暗闇でのライトの明るさを紹介する写真① 均一な明るさで広範囲を照らしているのがわかる

実際に肉眼でると正直もう少し暗い印象ですが、手前は横にワイドに前方は遠くまで均一な明るさで照らしてくれるなかなか特徴的なライトです。

今度は、同じ場所で手前のみを照射するようにライトをかなり下に向けて撮影してみました。

暗闇でのライトの明るさを紹介する写真② 近くを照らすと明るすぎて真っ白で路面状況が全くわからない

これは肉眼でみた時よりも暗く写っているように感じますが、実際は最初の写真で遠くを明るく照らしていた部分が明る過ぎるくらい明るくなってしまい真っ白です。横の照射範囲も極端に狭くなってしまいます。これでは路面の凹凸がわからなくなりますし、明るすぎるライト同様に周囲とのコントラストが激しくなりかえって真っ暗闇に。これでは歩行者や迫り来る危険など、周辺の状況が見えにくく把握しにくくなります。

最初の写真のように少し遠くまで照射できるような角度で使用するのがオススメです。遠くまでほぼ同じ明るさで照らしてくれるので、私と同じように街灯がない田舎道の走行に最適です

安価なLEDライトとは大違いですし、光源の明るさばかりをウリにしているライトとも別物。玄人ウケする地味にいいライトという印象です。

煩わしさから一つ解放

USB充電式ライトの充電の煩わしさから解放されるのもeバイク専用ライトのいいところですね。

TREKのeバイクでフロントライト用の配線があらかじめあるモデル

21年モデルの対応状況

2021年モデルのTREK Rail 9.7とPowerfly 5にはあらかじめライト用の配線がなされているそうです。別売の配線を購入する必要はないということです。

2021年モデルのTREK Rail 5は型式認定取得用に日本に入ってきている1台をTREKさんに確認してもらったところ配線はなかったと...。ただ、今後入荷してくる予定の製品版にはついてくる可能性もあり実際のところは来てみないとわからない...とのこと。

Rail 5は所沢店に入荷予定なので入荷時に確認してまたお知らせします。

20年モデルの対応状況

20年モデルのTREK Rail 9.7とPowerfly 5ですが、港北店に置いてある20年モデルRail 9.7試乗車とPowerfly 5の在庫車で確認したところ、両方ともライト用の配線がありました。

busch+muller(ブッシュ&ミュラー)のeバイク用のライト「ルモテック IQ エックスエス E 税込¥15,400」おすすめです。バイクプラス各店で承っています❗

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