ブレーキも大幅モデルチェンジ!! Shimano「XTR」「Deore XT」
ShimanoのMTBコンポーネントの「XTR」「Deore XT」がフルモデルチェンジとなり、フルワイヤレス化で話題をさらったドライブトレインだけでなく、実はブレーキ関係も大幅に進化しました!今回はブレーキレバー、ブレーキキャリパーにスポットライトをあてて、紹介していきます。
ドライブトレインは以下の記事をご覧ください。
「ついにShimanoもフルワイヤレスの時代へ!Di2「XTR」「Deore XT」「Deore」を徹底比較」
XTRのブレーキレバーは2種類に
今回シマノがモデルチェンジにあたって重要視したのは「快適と安定」。ブレーキレバーでは快適な形状を目指して開発がすすめられ、「ERGO FLOW」テクノロジーが出来上がりました。ブレーキレバーのピポット位置を5mm手前にずらすことで指のストロークとレバーのストロークのギャップが少なくなり、より直線的なストロークで握ることが出来るようになりました。

またXTRはレバーを5度ライズさせることでレバーが指にかかりやすくなり、ライド中で安定した走行を可能としました。

マスターシリンダーはプッシュ式からプル式に変更になり、ブレーキレバー全体的の剛性も向上しました。また、XTRではクロスカントリー向けの軽量重視の従来型に似たレバーの2種類となり、ライドのスタイルに合わせて選択可能になっています。
ブレーキキャリパー
ブレーキキャリパーは従来通りXTR、Deore XT共に2種類づつラインナップされています。今回のモデルチェンジではXTRグレードの4ポッド仕様がモノブロック構造になり、より軽量で高剛性なつくりになりました。

また、ブレーキパッドも新しくなり、従来よりもベースプレートの幅が広くしました。更にパッド固定用のピンを通す穴を狭くすることで、ブレーキキャリパーとブレーキパッドのガタツキが少なくなり、制動時の音鳴りが鳴りにくくなりました。
新型ブレーキオイル
今までのブレーキシステムではロードバイク、クロスバイクと同じミネラルオイルを使用していました。外気温による影響や、ライド中のブレーキングによる熱でブレーキの粘度が変化し、ブレーキフィーリングが変わる事がありましたが、今回のモデルチェンジではブレーキオイルにもフォーカスを当て、従来よりもより低粘度のミネラルオイルを開発しした。これにより外気温が低い環境下でも変化の少ない安定した走行を可能とします。
互換の組み合わせ
XTRグレードではブレーキレバーとブレーキキャリパーが2種類ずつラインナップされ、3つの構成から選択することが出来ます。ご自身が重要視するポイントやライドスタイルに合わせて選びましょう。※BL-M9200×BR-M9220の組み合わせは互換性がありません。
BL-M9200×BR-M9200

カーボンレバーとマグネシウムボディの最軽量モデル。サーボウェーブやフリーストローク調整機構を取り払いとにかく軽さに重点を置いた仕様になっています。クロスカントリーや軽量重視のライダーにオススメです。
BL-M9220×BR-M9200

新設計のブレーキレバーにより制動力がアップ。レバーやボディの剛性向上により、BL-9200×BR-M9200の組み合わせを100%とすると108%の制動力を発揮します。下り系のクロスカントリーやトレイルなど軽さと調整機構、制動力が欲しいライダーにオススメのモデル。
BL-M9220×BR-M9220

剛性の高い新設計のレバーと4ポッドブレーキキャリパーで一番高い制動力を発揮。BL-M9200×BR-M9200の組み合わせを100%とすると118%と最も制動力重視の組み合わせ。ブレーキレバー自体もリーチアジャストやフリーストロークなど細かい調整もできます。トレイルやエンデューロなど制動力重視のライダーにオススメのモデルです。
ご不明な点はぜひ店頭へ
今回ご紹介したブレーキの組み合わせは今までにない選択肢です!どの組み合わせがいいかやXTモデルの試乗車も所沢店でご用意しております。相談などあればぜひ店頭へお越しください!