SRAM X01 EAGLE AXS(スラム イーグル アクセス)ワイヤレス電動変速システムをeMTBに導入!
オール電化したら面白くない?という軽い冗談からAXS化がスタート
実は今回SRAM EAGLE AXSを取り付けたバイクは、昨年末にようやく入荷してきた話題のeMTB(電動アシストマウンテンバイク)TREK Rail 9.7。 150-160mmロングトラベルのフルサスペンション29erMTBで、大容量バッテリーがダウンチューブに内蔵されるためなかなかのゴツさがありかなりインパクトあるモデルです。 レイルについてはこちらの記事で詳しくご紹介しています?
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注文してから入荷まで何ヶ月もあったこともあり、入荷したそばから組み立て始め、ワークスタンドに吊るし、梱包材を剥きながらあるスタッフがふと...
「オール電化したら面白くない?」
この一言が発端となってAXS化構想(別名オール電化構想)がスタートしました(笑
このバイクは、標準でSRAM EAGLE 1 x 12 を搭載しているので、EAGLE AXS UP GRADE KITを導入することでコストを抑えてのAXS化(電動変速化)が可能です。
しかも、カセットスプロケットやチェーンリングなどの交換も必要ないためギア比が変更になることもありません。電動アシスト自転車として、法に触れない範囲でカスタマイズができるではありませんか!
「オール電化構想」はこうして着工となった訳です。
EAGLE AXS UP GRADE KIT(イーグルアクセスアップグレードキット)とは?
イーグルアクセスアップグレードキットとは、手持ちのEagle搭載バイクをコストを抑えてワイヤレス電動変速システムに変更するためのキットです。軽量タイプの「XX1 Eagle AXS」と頑丈タイプの「X01 Eagle AXS」の2種類があります。 充電池、充電器、電動シフター、電動リアディレイラーが含まれています。電動化するにあたり必ずしも必要ではないカセットスプロケットやクランク、チェーンなどのパーツはこのキットには含まれていません。 レイルはエンデューロ系のバイクTREK SLASHがベースになっているeMTBですしライドの好みもXCではないので「X01 Eagle AXS」のアップグレードキットを迷わず選択。
電子機器らしい箱に入っています
ちなみにフルコンポで「X01 Eagle AXS」を購入すると税別で310,000円になりますが、アップグレードキットなら168,000円で手に入ります。
SRAM Eagle 1 x 12は世界中ですでに大人気で日本でも搭載している完成車がたくさんあります。最小限のパーツ交換で電動化してみたい方にはアップグレードキットが超オススメです〜!
Eagle AXSの何がすごいの?
で、キットが入荷して来たらサクッとパーツを交換し翌朝スタッフ6名でシェイクダウンライドに出掛けて来ました。ライドのメイン目的は話題作SuperCaliberの試走だったのですが、そちらは追って別記事でご紹介します! 【2020年01月29日更新】こちらがSupercaliberのインプレ記事になります↓
EAGLE AXSのいいところ
- シフター操作が史上最強にストレスフリー
- デスク上で充電できるなんて超便利〜♪
- ロックショックスのドロッパーポスト「Reverb AXS」とバッテリーが同じ!
- ワイヤレスでハンドル周りがスッキリ!
- SRAM AXS APPで、ファームウェアアップデートができるし、好みの設定にできる!
シフター操作が史上最強にストレスフリー
現在もシマノ XT Di2を使用している西村に「AXSにして一番よかった点は?」と聞いたところ、「シフターの操作が断然ラク。親指を同じ場所に添えておいてあっちかこっちかに軽くプッシュすればいいだけだからから、変速動作に意識を持っていかれることなく前を見てられる、安全だよね。」と返ってきました。 シマノ愛が強い西村の口から出てきたコメントとは思えません(笑 ↓こちらがその感動のシフター。イーグルマーク部分に親指をのせるイメージです。 シフトアップもシフトダウンも操作するスイッチは同じ。立ち上がっている部分を前方に向かってクリックするか、イーグルマークを下方に向かってクリックするかでシフトチェンジ操作ができる夢のようなシフターです。 シフトアップとダウンとで別々のレバーを操作するシマノDi2(電動変速システム)と比較するとそれだけで圧倒的にライド中のストレスが減ります。ちなみにグリップを握った状態での人差し指の指先でも操作が可能です。 また、操作感ですが、SRAMの場合はスイッチをクリックするような感覚で、シマノDi2の場合はレバーをストロークさせるような感覚です。シマノDi2は非電動系シフターの操作感に似たような操作感なので、電動化した瞬間からまったく違和感なく使用できます。かと言って、AXSのクリック感に慣れるのに時間がかかるという人もほぼいないでしょう、西村がそうであったように。 SRAM EAGLE AXSは親指を動かす距離や操作にかかる時間が少なく、操作に必要なチカラもMacbookのキーボードの操作感に毛が生えたような程度です。 実際乗ってみたところ「このシフターは変速操作のことを考えずに済むストレスフリーなシステムで走りに集中できる優れモノ」というのがスタッフ全員の感想です。 ワタシ相田も欲しくなってしまいます(笑)デスク上で充電できるのは超便利〜♪
小型マウス程度のサイズ感
シマノのMTB系のDi2の場合は、バッテリーがフレーム内蔵になっているタイプが現在の主流(外付けタイプもあります)で、充電する際はハンドルにあるディスプレイ部分から充電をするカタチになります。
室内保管の車体であればコンセントへのアクセスが良いのでまだ充電しやすいのですが、ガレージや屋外保管の場合は電源が遠かったり無かったりしてこれがなかなか不便だったりする訳です。屋外用の電源コンセントって挿す場所が見えなくて煩わしいですし。
SRAM Eagle AXSの充電はというと...リアディレイラーにワンタッチで着脱できるバッテリーを装着する仕様になっています。車体はいつもの場所に置いておきながら、バッテリーだけ仕事中にデスク上でPCからUSB充電できちゃうんです!
一時間程度だったでしょうか、今回も職場のパソコン脇のスペースで充電しました。マウスと間違えるほどの小ささです(笑
シフター側の電池はバイクプラス各店はもちろんスーパーやコンビニにも並んでいるとっても手に入れやすいCR2032ボタン電池、これも間違いなく安心材料です。
バッテリーがロックショックスの電動ドロッパーと共通!
同じバッテリーを採用しているドロッパー
SRAM Eagle AXSのリアディレイラーのバッテリーと充電器は、ROCKSHOXのワイヤレス電動ドロッパーシートポストReverb AXSと共通。これも嬉しいところ。リアディレイラーのバッテリーが万が一切れてしまったとしても、Reverb AXSのバッテリーと付け替えることができます。
所沢にあるeMTBのレイルには、「オール電化」の第一弾としてReverb AXSがすでに取り付けられています。
ワイヤレスでハンドル周りがすっきり!
ハンドルまわりはシンプルが一番ですよね?
左手のドロッパーポスト用コントローラーはワイヤレスでスッキリ!
右手用のEAGLE AXS リアディレイラー用コントローラーもワイヤレス!
リアディレイラーももちろんワイヤレス!
後ディレイラー、右シフター、ディスプレイ、バッテリーをすべて有線で接続する必要があるシマノDi2と違い、SRAM Eagle AXSはワイヤレス!!
ハンドル周りはもう油圧ディスクブレーキのホースだけ。かなりすっきりします!
wifiやBluetoothといった一般的な通信ではなく独自プロトコルでリアディレイラーを親機に一つのコンポネントシステムとしてペアリングするので混線することもなさそう。
ファームウェアアップデートはSRAM AXS APPでBluetoothワイヤレス接続でできます。
ファームウェアの更新ももちろんワイヤレス!
破壊実験!? シェイクダウンで大転倒!! ディレイラーを地面に強打するも...壊れない‼️
先の写真ですでにお気づきの方もいるかもしれませんが、先日のSRAM EAGLE AXSシェイクダウンライドで、某女性店長が試し乗り中に転倒しリアディレイラーを地面に強打してしまいました。 前日に取り付けたばかりのAXSが、まだ入荷してから1ヶ月たっていない新車が! 転ぶまでの一部始終を見ていましたがまるでスローモーションのようでした(笑) 幸い怪我はありませんでしたので笑い話にできますが「ほんのちょっとの試し乗りとはいえ大きすぎるフレームサイズはやっぱり扱いが難しいですね」と某女性店長。 適正サイズ、大切です。 さてそれで車体のほうはというと、傷モノになってしまったもののディレイラーハンガーが激しく曲がっただけですみ、故障はしませんでした。バッテリーが飛んでいったりすることもありませんでした。 内部基盤が故障していることもなさそうです。 ここ以外に考えられない!!という場所にバッテリーが収まるように設計されているんだなー、さすがだなーと、(ぱっと見でわかることではあるのですが)実際に転倒し強打する瞬間を目の当たりにしたワタシ相田はシミジミ感じました(笑 曲がったハンガーは慣れた手つきで西村が応急処置を施しそのまま離脱者を出すことなく6人でライドを継続。 レイル9.7そのもののシェイクダウンライドブログはこちら↓シマノDi2好きがSRAM EAGLE AXSを使ってみた結果...
「欧米でシェアが逆転していることも知ってはいたし、シマノ好きとしては少し寂しい気はするけど、みんなから食わず嫌いだと思われていることも気がついてはいるけど、ハイエンドコンポには本当に性能に大きな差はもうないのね...ってゆーか、すげぇいいじゃん!!」と西村。 Di2もイーグルAXSも買ったら買ったで大満足すること間違いなしってことです! ワタシ相田が思うに、認めたくなかったのは西村だけだったのかもしれません(笑 XT Di2とEAGLE AXSのリア変速性能を比較すると、シフトチェンジした際の音の違いこそありますが、ディレイラーハンガーが正しくアラインメントされ、ディレイラーが正しく調整されていればどっちもまったく不満に感じることはありません。少なくとも狭山湖外周道路程度の悪路ではなんら気になる点はありませんでした。(ハンガーを専門工具を使わずに応急処置したにも関わらず) 主にMTBの分野でのリアシフトチェンジの確実さとスムーズさが評価されシェアを拡大し、それをフロント変速に、そしてロードバイクにも応用していったことで一気に世界ブランドへと成長していったシマノコンポですが、ハイエンドモデルのリア変速システムにおいては後出しのSRAMになかなかしっかりと追いつかれているのだと感じましす。 シマノが後出しでSRAMに似た機能を追加したこともあったりするのでSRAMが上をいっている部分もありますし、ワイヤレスシステムである点や、手元コントローラーの操作感のストレスのなさはSRAMの方が格段にいいと思います。 電動変速システムにおいては、シフターの操作感、ケーブル類がないこと、卓上で充電できることなどから、SRAM EAGLE AXSに軍配があがるかな...というか、SRAMいいいじゃん!!というのが、私たちの正直な感想です。 シマノがその昔ユーザーの声に耳を傾けHGギアなどを開発し、シマノが世界のMTBコンポ市場を席巻している中、スラムはコツコツとユーザーの声に耳を傾け、チェーン暴れしないシステム、チェーン脱落しないシステム、ホイールの着脱が楽なシステム、グレードミックスでも(ロードコンポMTBコンポのミックスでも)互換性があるシステムが開発されてきたのかと思うと、メーカとしての姿勢にとても好感がもてます。 エントリーモデルやミドルグレードの性能、国内アフターサービスの充実度はまだまだシマノに軍配が上がる訳ですが、中の人がお店にわざわざいらしてくれたこと、そして直接お話を聞けたこと、おまけに中の人Ianさんのお人柄も、私たちの感じ方に影響を与えているとは思いますが、SRAMは面白いものづくりをしているイケてるメーカーだということは疑いようもない事実です。「SRAM EAGLE AXS」は率直にナイスです。 SRAMのIanさんが所沢店にいらした時のブログはこちら↓SRAM イーグル AXS試乗できます!
さて、肌で感じた良さを長々と綴らせていただきましたが、いかがだったでしょうか? EAGLE搭載完成車にお乗りの方も多いと思います。皆さんもぜひAXSアップグレードキットの導入を考えてみてはいかがでしょう? その際はぜひバイクプラス各店でお願いします~☺️ XT Di2もEAGLE AXSも所沢店で試乗できます。お気軽にご相談ください〜!!
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スタッフ一押し!