ポタリング用MTB選びのポイント
キャンプにマウテンバイクを持参して周辺の林道を走りたいという方も増えてきました。新緑の季節、紅葉の季節、落葉した静かな森の中もオフロードのポタリングは格別です。
市街地のポタリングでも、マウテンバイクならばサスペンションや太いタイヤのおかげで段差や道路の陥没なども気にせず快適に走れるでしょう。
どんなマウンテンバイクでもポタリングはできますが、より快適にポタリングを楽しむために、どんなところに注目して選べばいいかを紹介します。
point.01
フルサス?ハードテイル?
マウテンバイクには大きく分けて、フルサスとハードテイルの2種類があります。サスペンションがフロントとリアの2か所についているものをフルサス、フロントのみについているものをハードテイルといいます。
サスペンションが地面の凹凸に合わせて伸び縮みすることで路面からタイヤが離れずにすむため、バイクをコントロールしやすくなります。MTBパークで下りを攻めたり、本格トレイルを走ったりするならば前輪も後輪もしっかり地面をキャッチしやすいフルサスがおすすめです。
ただし、その分パーツ点数も増えて車体が重くなりがち。サスペンションのおかげで街乗りや平地で走るにはスピードアップがしにくかったりもします。
反対にハードテイルモデルは、マウテンバイクのなかでも軽量でスピード効率もよく、ポタリングや普段使いならばハードテールタイプがおすすめです。
point.02
スタンドやキャリアは必要?
キックスタンドの取り付けができると立ち寄りがしやすくなります。アルミフレームのモデルならば取り付け可能なことが多いですが、マウンテンバイクはディスクブレーキ主流で、フレーム形状によっては取り付けできないこともあります。その点、TREKのハードテールシリーズ(一部モデルを除く)は専用のキックスタンドの取り付け台座が用意されていて安心です。
キャリアの取り付けができれば、ポタリングついでにお買い物もできますし、通勤などに使うときにも便利です。
point.03
フレームはカーボン?アルミ?
軽さでいったらカーボンフレームが断然軽いです。クロスバイクに引けをとらず重量11kgほどのもあります。漕ぎだしが軽く、加速もとても良くレースにも耐えうる仕様です。ただし高価で、スタンドの取り付けなどができなくなります。
アルミフレームのモデルは13kg前後のものが多く、価格も10万円前後でとっつきやすいです。街乗りやポタリングに最適化できるようキックスタンドやキャリアの取り付けも可能です。
POINT.04
ギアはどれくらい必要?
最近のマウテンバイクの主流はフロントシングルです。ギアは前1段、後10~12速といった組み合わせが多いです。
以前はトレッキング用として前ギアが2~3段のものもありましたが、リア変速が多段化して、重たいギアから軽いギアまでワイド化してきているのもあって、フロントシングルが増えてきました。オフロードでは、路面がゴツゴツすればするほど、ぬかるんでいるほど、重たいギアでなんて漕いでいられません。そのため軽いギアが重視されます。
舗装路でスピードを出してポタリングしたいんだという方には、マウンテンバイクのギア比では物足りなくなる可能性があります。スピード重視ならばクロスバイクを選びましょう。
Point.05
カスタムでもっと快適に①
マウテンバイクのハンドル幅はめちゃくちゃ広いです。70cmを越えるもの多数。(ちなみに道路交通法では、歩道を走ることができる自転車はハンドル幅60㎝以内です。)トレイルライドならば、ハンドル幅は広いほうがいいのですが、市街地走行がメインとなると、路肩を走るにしてももう少し短いほうがいいなという場合もあります。体格に合わせて、ハンドルを適宜カットして短くすることもできます。
バイクプラスでは購入から1年以内のハンドルカットは無料です。ただし、オフロードも行きたいという場合は、あまり短くしすぎない方が身のためです。
カスタムでもっと快適に②
サドルの高さをハンドルに付けたレバーで乗りながら調整できる「ドロッパーシートポスト」が付いていると便利です。
信号待ちのときに、足がべたっと地面につく高さにサドルを下げればわざわざ降りる必要もなく、超らくちん。もともとは、トレイルの登りと下りでサドルの高さを乗りながら調整するためのものですが、じつは普段使いにもおすすめの装備です。
ワイヤーの通り道の都合上取り付けできないモデルもありますし、シートポスト規格などもいろいろあるので、カスタムはお店で相談しましょう。
Point.06
電動アシスト付きE-MTBもあり
登り坂で疲れるのはイヤという方は電動アシスト付きのE-MTBを選ぶのもあり!登り坂でなくても、漕ぎだし時のゼロからの加速はやみつきになります。スポーツバイクの電動アシストタイプはバッテリー容量も大きいいので、急な坂でも、ちょっと長めのポタリングも大丈夫!車体重量の重さがアシストのおかげでまったく気になりません。
フルサスタイプでもキックスタンドが付けられるものがあったり、キャリアを付けることもできたり、いろいろなEマウンテンバイクがあります。
POINT.07
車体と一緒に揃えておきたいグッズ
前後ライトやカギ、スタンド、フェンダー、ボトル&ボトルケージ、パンク修理グッズ、フレンチバルブ専用空気入れ、サイクルコンピューター、ヘルメットやグローブなどポタリングするにあたり揃えておきたいグッズが色々とあります。車体に取り付けるアイテムは納車時に取り付けた状態で納車できるので車体と一緒に選ぶのが便利です。
ポタリングにおすすめのマウテンバイク
気ままに走って気軽に立ち寄りできるようにアルミフレームでハードテールタイプのものをピックアップしました。
適切なサイズ選びが一番大事
ポタリング用マウテンバイク選びのポイントと、オススメのマウテンバイクを紹介してきましたが、忘れてはいけない一番大事なことはカラダに適したサイズのマウテンバイクを選ぶことと言っても過言ではありません。
ウェブから店頭受け取りを指定してご予約いただくこともできますが、不安な方はぜひ店頭までお越しください。身長だけでなく股下を計測したり、柔軟性を確認させていただいたりしながらフィッティングを行います。
もちろん、ウェブでご予約いただいた方もこぎやすいサドル高をはじめ同様のフィッティングを行なって納車しますのでご安心ください。