初めてのMTBでいきなりフルサスマウンテンバイクを購入した理由
皆さんこんにちは!所沢店の相田です!実は初めてマウンテンバイクを購入したんですが、色々と悩み相談した結果いきなりフルサスを購入しました。しかも、急斜面やテクニカルな路面もこなせ、飛んだり跳ねたりにも適したとっても刺激的なタイプのフルサスを(笑)
正直マウンテンバイクのマの字から勉強中ですし、ぶっちゃけかなりのビビりな私(写真からもお分りいただけるハズ笑)ですが、狭山湖周辺やふじてんリゾートでのライドを経た今、MTBに興味がある方々がおそらく気になるだろう3点について、じっくりとご紹介したいと思います。
マウンテンバイク楽しそうだなー、マウンテンバイク欲しいなー、買うならどんなヤツかなー、なんて考えていたりする方の参考になれば嬉しいです!
記事の最後にわたくし相田の自己紹介ブログやライドブログへのリンクも貼っておきましたので、ぜひご覧になってみてください♪
初めてのMTBでハードテイルではなくフルサスをいきなり購入するに至ったたった一つの理由
初めてのマウンテンバイクでフルサスタイプを選んだ理由はズバリ!! 「1台で通勤からダウンヒルまで思いっきり楽しめるマウンテンバイクが欲しい!」 と、思ったからです!
そもそもマウンテンバイク自体を欲しいと思ったキッカケは昔富士見パノラマでフルサスマウンテンバイクをレンタルしたことです。その時が初めてマウンテンバイク乗ったのですが、日常生活だとあまり味わう機会のない山の中の非日常空間を疾走する感じがなんとも病みつきになりました!
そのあとはユーチューブでレッドブルなどのトレイルライド動画をみてあんな風に走ることができたら楽しいだろうなって思う毎日でした(笑
トレイルライドを楽しむためにマウンテンバイクを欲しくなるとまず迷うことは『フルサスかハードテイルかどちらにするか』これがほんとに最後まで悩むところかもしれません。
そもそもハードテイルとフルサスがどう違うのか詳しくは知らないし、『ハードテイルの方が軽くてシンプルだから普段使いには適していそう』っていうイメージもあります。
でも、あんな気持ちのいいロケーションでスリリングなライドをフルサスで楽しんでしまうと、ハードテイルを持参して遊びに行っても存分に楽しめない自分がいそうで、サクッとハードテイルを購入する気にもなれませんでした〜!
下記にハードテイルとフルサスペンションのそれぞれの違いをシンプルにまとめてみました。選ぶ時の参考にしてみてください。
ハードテイルの特徴
いいな...と思うところ
- 構造がシンプルで車体重量が軽いモデルが多い。
- リアサスペンションがない為、構造がシンプルでメンテナンスがしやすい。
- フルサスペンションに比べると安価なモデルが多い。
ちょっと悩ましいなと思うところ
- フルサスペンションと同じような走り方をするには乗り手のスキルが必要。
- 余りにもハードなコースには不向き。
フルサスの特徴
いいな...と思うところ
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乗り手のスキルを補ってくれるので、初心者でも楽しみやすい。
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荒れた道でもしっかりと衝撃吸収をしてくれるので、安心感が高い。
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ハードテイルでは行きにくいハードなコースでも無理なく行ける。
ちょっと悩ましいなと思うところ
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漕いでもあんまり進まない!?
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パーツ品点数が多いので車体重量が重いモデルが多い。
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ハードテイルに比べると高価なモデルが多い。
こうやって両方のメリット・デメリットを知った上で、フルサスの方が走る場所を選ばない、汎用性が高いと判断しました。何台も買うことはできないから、どんなトレイルや専用コースに出かけても存分に楽しめるバイクがいいに決まっていると。 ちなみに、やっぱり一番気になっていたのがこれ↓
本当にフルサスバイクはペダリングの効率が悪くて進まないのか?
色々なロケーションに走りに出かけたいけれども、現実的なフィールドは通勤などの街乗りがメイン。そうするとしっかり漕げば進むハードテイルが良さそうですよね。
特に昔富士見パノラマで乗ったフルサスは平地でも漕ぐときにフワフワとサスペンションが動いて全く進まなかったイメージがありましたので。
でも、1世代前の型のFuel EXに乗らせてもらって不安は完全に払拭されました。なにしろ比較的安定した路面だと全然サスがグニョングニョンと沈まない。
今のフルサスは漕いでもよく進む!!
興味がある方はぜひ試乗にいらしてください。マウンテンバイクは時代とともにテクノロジーが進化して、リアサスペンションにトレック独自の「Re;Aktiv(リアクティブ)テクノロジー」が組み込まれていて、意外と沈み込まずにちゃんと漕いだ力をロス少なく推進力に変えてくれるので街乗りでも問題なさそうです。
Re;Aktiv(リアクティブ)テクノロジーについては最後のレメディのインプレの所で詳しくご説明します。 もちろん悪路での急な入力にはしっかりとサスが反応してくれます。これ感動ものです。
トレイル系ハードテイルのロスコー7はレメディ8より重いという真実
2つ目にあげたデメリット『フルサスとハードテイルの重量は実際どうなのか?』ですが、最近のフルサスはエントリーモデルのハードテイルとそこまで重量に違いがありません。
エックスキャリバー7よりレメディ8の方が重いですが、ロスコー7よりレメディ8の方が軽いんです。なので重量面はさほど神経質に考えなくても良いのかもしれません。
また、最近のフルサスマウンテンバイクにはブースト規格と言ってホイールのハブが広がっていたりと、横剛性向上やタイヤクリアランスを広げている傾向にありエントリーモデルとハイエンドモデルでも剛性の高さが違うので、500gほど重量増よりも里山やダウンヒルコースでの走行中のメリットの方が多いです。
ハードテイル購入後すぐにいいフルサスが欲しくなってしまったら勿体無い
デメリットの三つ目にあげた価格ですが、フルサスがハードテイルより高いのはもう仕方ありません(笑)フレームの構造、サスペンションユニットなど、どうしたって高価になります。
街乗りをする分にはシンプルな構造のハードテイルの方が・・・とは思ったものの、ハードテイルを購入すると「トレイルやゲレンデなどの専用コースでアドレナリンマックスで楽しむにはフルサスバイクを改めて欲しいと思ってしまう」のは間違いないかなって思いました。 アーモンドグリコの有名なコピーじゃないですけど、一粒で二度美味しいのがフルサス
そんなこんなで、1台で通勤もトレイルもダウンヒルも、何でも楽しくこなせるフルサスのマウンテンバイクの方がメリットが多いと感じたので、ハードテイルではなくフルサスタイプのマウンテンバイクを選んだわけです。
理想はコースに合わせてトレイル系ハードテイル、クロカン系ハードテイル、クロカン系フルサス、ダウンヒル系フルサスなど、コースと使い方に応じて車体を変えていくことかもしれませんが、如何せん先立つ物が(笑
正直なところ、マウンテンバイク1台といえども安い買い物ではありません。もちろん選手でもない。ホビーユースでマウンテンバイクを楽しみたい自分は、ましてや街乗りや通勤でスピードを求めるわけでもない。
なので、『1台で車体スペックを気にすることなく色々な道やコースを楽しめる方がフルサスマウンテンバイク方がメリットがある』と感じ、フルサスペンションマウンテンバイクに決めました!
フルサスの中でも下り色の強いオールマウンテン系「レメディ8」を選んだ2つの理由
どんなトレイルや専門コースに出掛けても思う存分にライドを楽しみたい!と思った私が、色々と悩んだ末に購入したモデルは下り色の強いオールマウンテン系の『TREK Remedy 8(レメディ8)』。
トレックのマウンテンバイクラインナップはフルサスタイプだけでもたくさん種類があるのですが、その中でもなぜレメディを選んだかというと、この二つ!
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- トラベル量(サスペンションの稼働量)多いから大きい段差や連続する段差でも楽しめる
- 車輪径が小さいので切り返しがしやすくて、右へ左へクネクネしたライドが楽しめる
1つ目の「トラベル量の多さ」はフロント160mm、リア150mmとトレックのマウンテンバイクラインナップの中でも最も長いです。
じゃあトラベル量が多いとどんなメリットがあるかというと、高い段差から降りたりした時や連続した細かい段差などでサスペンションの可動域を使い切りにくく、底付きしずらいので、荒れたハードな道でも確実にクリアしやすいです。
トラベル量が多くなると重量が重くなる傾向ではありますが、自分の場合は登りでのスピードを求めてはおらず、どちらかというと下りを中心にいろんな状況を楽しく乗れることがメリットなので、あまりデメリットと感じません。
2つ目の「小回りが利きやすく、思い通りのコースを走れる」はフレームジオメトリーなどの影響をありますが、今回着目したのはホイール径です。最近のマウンテンバイクホイール径の主流は27.5インチと29インチの2種類が多いです。
今回選んだレメディは27.5インチのホイールが搭載されていて、27.5インチホイールの特徴はズバリ「小回りが利きやすくくて、軽量で剛性が高い」です。
カーブがきつくないダブルトラックのようなコースを1秒でも速く疾走したかったり、段差を乗り越える時の衝撃を少しでも減らしたいのであれば、走破性の高い29インチホイールがオススメになりますが、自分自身、そう行った路面でスピードを求めるよりも右に左にとクネクネしたシングルトラックのようなコースを着実に思い通りのラインを描きつつ気持ちよく走れる方が楽しいかなと思い27.5インチ搭載のモデルにしよう決めました。
そんな思いを纏めていくとフロント160mm・リア150mmとトレックマウンテンラインナップの中でもトラベル量が多く、コントロール性が高い27.5インチホイールが高いモデル「レメディ」が自分にって最高の1台なのではないかと思いました!
27.5と29の特徴を下記に簡単ではありますがまとめてみましたのでぜひ参考にしてみてください。
27.5インチホイールの特徴
好感が持てる部分
- ホイール径が29インチに比べて小さいので小回りが利きやすい点。
- 急加速急減速など激しいスピードの強弱に向く点。
- 27.5インチの方が軽量で剛性が高いモデルが多い点。
少し気になる部分
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ホイール径が27.5インチに比べて小さいので、乗り越える力が29よりやや弱い点。
29インチホイールの特徴
好感が持てる部分
- 27.5インチと比べるとホイール径が大きいので走破性に優れる。
- ホイール外周に重量があるので、慣性が働き、スピードを維持しやすい。
少し気になる点
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重心と目線がやや高い位置になるので切り返しや旋回がしにくそうなイメージ。
【2023年01月08日更新】------
29erフルサスMTBのジオメトリが変更になり29インチでも旋回操作がしやすくなりました! SlashやRailがそれです。大ぶりな車輪を操作している感覚が劇的に改善されています。リーチが伸び、ホイールベースも長く、ヘッドアングルが寝たこともあり、登りで前輪が浮いてしまったり後輪がスリップしてしまったりすることも劇的になくなり、29一択でしょ!!と思うくらいです(笑
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実際にフルサスマウンテンバイクを購入して、乗ってみて思ったこと
まず「フルサスを購入してよかったか?」
でいうと、購入して大満足でした!
なんで大満足かっていうと、初めてだからと言ってハードテイルマウンテンバイクを安直に選ばなくてよかったと感じているからです。 実際ふじてんリゾートや狭山湖に行ってハードテイルでは走れないこともない様な道でも、ロングストロークなサスペンションだからこそトラクションの抜けが起こる心配もなく、ビビりの自分でも心から楽しめる自転車でした。
街中を走るには買ったままだと正直ハンドル幅が広すぎて走りにくいと感じてしまったところもありましたが、自分の使いやすい幅に切断して調整を加えれば、気にせず街中を走れました。
でもロングストロークフルサスの車体性能がフルに生かせるのはダウンヒルコースやくだりが多いトレイルだなと感じました。
狭山湖周辺のシングルトラックでもシッカリと能力を発揮し、路面状況を気にせず気持ちよく走れるのは楽しかったです。狭山湖周辺はアップダウンが多く、下りの良さは間違いないのです。上り坂でもリアサスペンションが地面にタイヤを押し付けてくれて、スリップすることなく踏み込んだ力を確実に推進力に変えてくれるので、滑って転ぶ心配がないのは本当に良かった思います。
街乗りからシングルトラックはもちろん、ダウンヒルまで幅広く楽しませてくれるフルサスは本当に買ってよかったなと思いますし、今後新しい場所にも挑戦してみたいと思わせてくれる最高のバイクです。
最後にトレックならではのテクノロジーの簡単な説明と実際に乗った時に感じた印象や感想をテクノロジー別に紹介します。
ペダリング中と衝撃を臨機応変な対応でサポートRe:Aktiv(リアクティブ)テクノロジー
驚いたのはリアサスペンションの動き方でした!ペダリングをしていても、リアサスペンションが沈み込まずにしっかりと進む力に変えてくれるので、漕いでいても気持ちよく進んでくれました。
大昔に富士見パノラマリゾートでレンタルしたマウンテンバイクは漕ぐたびにふわふわと浮き沈みして、頑張って漕いで初めて進んでいく感じでした。 ただそうすると、トレックのマウンテンバイクはただサスペンションが固いだけではないかと思われるかもしれませんが、荒れた路面ではシッカリとサスペンションが動き衝撃を吸収して、車体が跳ねずに安心して走れます。
わざわざ止まってサスペンションを動きを決めるセレクターを変えなくていいので、ストレスなくトレイルライドを楽しめました! トレックのフルサスペンションマウンテンバイクには『Re:Aktiv(リアクティブ)テクノロジー』が採用されているリアサスペンションが搭載されています。
このテクノロジーはF1やインディカーなどの自動車レース用サスペンションを手掛ける「ペンスキーレーシングショックス」とマウンテンバイクのサスペンションで有名な「フォックス」とトレックで共同開発されました。ペダリング中はサスペンションが沈み込みづらく、漕いだ力をロス少なく推進力に変え、荒れた路面ではシッカリとサスペンションが動き、車体が暴れないリアサスペンションです。
下り坂での安心感を演出ABP(アクティブブレーキングピボット)
次に驚いたのは、下り坂のカーブ中に感じました。ブレーキをかけてながらでも、ちゃんとリアサスペンションが動いて路面の凹凸を吸収して、タイヤを地面に押し付けてくれるので、滑らずに安定してカーブをクリアすることができました。
「昔のフルサスペンションマウンテンバイクはブレーキをかけるとリアサスペンションが動かなくなってしまうということがあるんだよ」という話は聞いていましたが、トレックのマウンテンバイクは『Active Breking Pivot(ABP)』というテクノロジーでブレーキ中でもリアサスペンションの動きをが抑制されることなく、どのような状況でもリアサスペンションが動くことができるので下り坂でも安心安定して走ることができます。
実際レメディ8乗っている時に下りを走るとスピードが出るので、コーナー前にブレーキをかけて速度調整をしますが、意外と速度が出すぎて曲がり切れなくて、カーブ中にブレーキをかけざる負えないシーンがでてきます。
更にカーブの途中に岩があって危ない!っと思ったのですがABPのおかげ、車体が暴れずに安心してコーナーを曲がりきることができました!
高機能サスペンション+長いトラベル=怖いものなし!
トレックのレメディといえば、トレックのマウンテンバイクラインナップの中でもトラベル量(サスペンションやフレームの動く量)がフロント160㎜・リア150㎜と多くて、どんな荒れた路面でもへっちゃらなモデルです!普段2~30センチの段差の高さから歩いて降りることは誰でもできることなのに、自転車に乗りながら段差をおりると、なかなかの怖いです。
大きい段差も勇気を出して、降りると前後のサスペンションでシッカリと衝撃を吸収して、車体が暴れることもなく安心してクリアできました!細かいデコボコ道もリバウンド調整の調整をシッカリすることで、まるでタイヤが地面に吸い付いていくような安心感があり、ついつい荒れた場所を走ってしまいたくなるような楽しさがありました!
まとめ
最後までお付き合いいただきましてありがとうございました!マウンテンバイクの魅力を感じていただけたでしょうか?率直な感想ですが、『やっぱりとにもかくにもマウンテンバイクはオモシロい!』の一言に限ります!