サイクルトレインB.B.BASEで行く、春の銚子サイクリング

プロローグ

3月のある日、いつものごとく時刻表を調べていたテツ店長、毎度のことながら面白そうな列車は土日祝日ばかりで、平日休みの自分たちは中々乗れないんだよなぁ…と嘆いていたところ、GW期間中の平日休みに走る列車を発見!

しかも列車はサイクルトレインの『B.B.BASE』ということで、これは大勢で行った方が楽しそうだなと、さっそく社内で参加者を募ってみました。

するとバイクプラス各店から総勢8名の参加表明があり、ここにサイクルトレインを使ったサイクリング企画がスタートしたのでした!

 サイクルトレインの旅は両国駅から

両国駅全景
それではさっそくサイクルトレインの旅にでかけましょう!
まずこちらが集合場所の『両国駅』でございます。
レトロな佇まいの駅舎は、関東大震災後の1929年(昭和4年)に竣工したものだそうで、窓のデザインなどに歴史の重みを感じますなぁ…
この日はGW中の平日ということもあり、これから自転車で遊びに行く面々と、通学中の学生が入り交じって、なかなか賑やかな朝の時間帯でした。
BBBASE両国駅乗車口
とりあえず出発時刻が近づいてきたので、B.B.BASEの乗客は駅裏側にある臨時改札?から自転車を押してホームに入ってゆきます。
BBBASEと両国駅3番線ホーム
ふだん発着する列車は無く、「幻のホーム」とも言われる両国駅3番線ホームから乗車しますが、これじつはB.B.BASEの乗客だけの特権ともいえる激レア体験なのです!!(鉄道マニアの感想ですが…)
そんなことはつゆほども知らないメンバー達は、各々に電車と自分の自転車の写真を撮ったりして楽しんでおりました(笑)
B.B.BASEのサイクルラック
乗車したら自分の席近くのラックに自転車を固定します。
ラックからレールを引き出したら、前輪を載せてベルトで固定するだけなので、セッティングはいたってカンタンです!【壁面に取説があるのでご安心を】

流れる車窓を楽しみながら列車を満喫!

両国駅を発車するB.B.BASEの運転台風景
サイクリストを乗せた『B.B.BASE佐倉・銚子』号は定刻に両国駅を出発。
幻のホームを出発する貴重なシーンをしっかりと目に焼き付けておきます。
いつもの事ですが、列車が動き出す瞬間のワクワク感がたまりません(笑)
B.B.BASE車内でのくつろぎ風景
ここからしばらくは列車の人となって、鉄道の旅を満喫してゆきましょう!
車内は向かい合わせのボックスシート仕様で、真ん中には大きなテーブルも備わって、ひろびろとしたくつろげる空間となっています。
戸田店中村の目の前にあるコンビニ袋の中には、1kgの特大弁当が入っていたそうで、下車までにきれいに平らげてしまったのはココだけの話…
B.B.BASE車内の駅弁風景
代わってテツ店長は、両国駅に向かう途中の上野駅で調達した"崎陽軒"の駅弁で、ひとり鉄道グルメを満喫中(笑)
やっぱり走っている列車の中でいただく駅弁は最高ですわ♪♪
B.B.BASE松尾駅停車中のイベント
この日のB.B.BASEでは、途中駅で長時間停車の時間が設定されており、『松尾駅』では、ホーム上で地元の方々によるイベントが催されて、我々を楽しませてくれました。
松尾駅での山武市産米を使ったおにぎりのふるまい
なにやら行列ができていたので並んでみると、出て来たのは地元『山武市』産のお米を使った"塩むすび”!!
これがお世辞抜きに激ウマで、お米の美味しさを久しぶりに思い出しました♥
こういうおもてなしは本当にうれしくなりますね♪♪
山武市のゆるキャラSUNムシくんと集合写真
調子に乗って、山武市のご当地ゆるキャラ『SUNムシ』くんと共にパチリ!
ちなみにこちらSUN(サン)=太陽』と『ムシ=テントウムシ』を組み合わせたキャラクターだそうで、さらにアタマは山武市特産のイチゴを載せているという欲張り仕様。
思わぬおもてなし、いやはや楽しかった…
おかげさまで良い旅の思い出ができました♥

レトロな駅で途中下車したら、いよいよサイクリングスタート!

干潟駅でB.B.BASEを下車
何やかやと言っている間に列車は我々の下車駅『干潟』に到着。
ラックから自転車を降ろして、そのままホームに上陸する瞬間!これがまた非日常感があって気分が高まるんです!
ここでは我々以外にも数組のサイクリストが下車していましたが、停車時間には余裕を持たせているようで、全員の下車を確認してから、列車は銚子方面に走り去ってゆきました。
干潟駅で駅舎をバックに集合写真
降り立った『干潟駅』は、これまたレトロなつくりの木造駅舎で、昭和の国鉄時代を感じさせる、テツ店長的には★★★★★をあげたい駅でした(笑)
集合写真を撮っところで、さっそく走りにゆきましょう!
当たり前ですが、サイクルトレインだと改札口を出て、すぐ走り始められるというのがやっぱり素敵♥

意外とキビしかった太平洋岸自転車道の洗礼…

太平洋岸自転車道に入ったところ
一行は駅を出ると、まずは海岸方向に走ってゆきました。
予定では海沿いの県道30号を東に向かって走る予定でしたが、県道に入って直ぐにサイクリングロードの案内標識が出て来たので、軽い気持ちで海の見えるサイクリングロードに経路を変更したのでしたが…
太平洋岸自転車道を快走する風景
当初はこんな感じのよく整備されたサイクリングロードで、気持ちよく走れていたのですが…
太平洋岸自転車道の砂地獄
砂浜沿いのサイクリングロードあるあるで、ところどころ砂の吹き溜まりが存在して、ロードバイク勢には少々厳しい場所もあったり(汗)
逆にグラベル勢は喜び勇んで走っていたりと、悲喜こもごもな展開となりました(笑)
太平洋岸自転車道でパンク修理の風景
そんな中マドンSLRに乗ってきた大宮店四方店長、いきなりのパンクで野外修理中(汗)
太平洋岸自転車道に多数落ちていた貝殻
どうやら道路上に落ちていた貝殻の破片を引っ掛けてカットパンクが起きてしまった模様。
謎に道路上に貝殻がたくさんぶちまけられていて、割れた貝殻トラップに掛かってしまったようです。
太平洋岸自転車道で休憩中
とは言え天気も良かったので、他のメンバーは雑談しながらまったりとした時間を楽しんでいて危機感は一切無し(笑)
太平洋岸自転車道の標識
こちらのサイクリングロード、じつは銚子から和歌山に至る、総延長1400kmの『太平洋岸自転車道』の一部だったようで、そういえば先月の南房総でも見かけた案内板がここにもあったのを思い出しました。
↓↓前回の南房総輪行ライドブログはこちら↓↓

銚子電鉄のぬれ煎餅駅に寄り道して焼いてみた

銚子電鉄のぬれ煎餅駅全景
その後、太平洋岸自転車道を離れて、国道126号で銚子を目指す途上に現れたのがこちら『銚子電鉄 直売所 ぬれ煎餅駅』!!
ぬれ煎餅で倒産を逃れた?伝説を持つ、あの『銚子電鉄』が経営するぬれ煎餅の直販所になります。
場違いな踏切と旧い電車の色をした建物が目立つので、通りがかりでも見落とすことは無いでしょう。
ぬれ煎餅焼き体験のレクチャー風景
店内はいろんな種類のぬれ煎餅がずらり!アウトレット品などもあって思わず買ってしまったのですが、本日の寄り道した目的はそれではない…
ここでやってみたかったのは、自分の手でぬれ煎餅を焼いてみること!!
スタッフの方に、ぬれ煎餅の手焼き体験をしたい旨伝えると、「すぐにできますよ!」との事だったので全員で挑戦することに♪♪
ぬれ煎餅焼き体験中
スタッフさんのお手本を見たら、いよいよマイ煎餅を焼いてみましょう!
各人に渡された煎餅生地を炙り始めると、最初カチカチだった煎餅生地が徐々に柔らかくなり、次に膨らんで固まってきたら出来上がりという手順なのですが…
銚子電鉄のぬれ煎餅駅でぬれ煎餅焼き体験
そのタイミングがいまいち分からないので、全員集中しまくりで煎餅と向き合っておりました(笑)
いい塩梅に焼き目がついたら、すかさず醤油タレにダイブさせて出来上がり!
ぬれ煎餅焼き体験完成!
果たしてお味は?というと…
それは心を込めて焼いた自分だけの1枚ですから美味しくないワケがない!
これもある意味"PROJECTONE"ですが、これがひとり1回¥100で体験できてしまうのだから尊い❤
とってもおススメなので、みなさんもぜひサイクリングコースに組み込んで、銚子電鉄の経営に貢献してあげてくださいね(笑)
さて焼きたてホカホカのぬれ煎餅を頂いたところで、さらに先へすすんで行きましょう!

雄大な銚子ドーバーラインを走り抜けて銚子の街へ

銚子ドーバーラインのサイクリング風景
ここからが、今回のサイクリングでもっとも走ってみたかった『銚子ドーバーライン』です!
断崖絶壁の屛風ヶ浦の風景がイギリスのドーバー海峡の海岸に似ていることから、いつの頃からかこの地が「東洋のドーバー」と呼ばれるようになり、その丘陵地帯の上をアップダウンしながら続く雄大な景色のルートに名付けられたのがこちらの『銚子ドーバーライン』になります。
たしかにちょっと日本離れした景色で、信号や交差点も無いので走る分には気持ち良いことこの上ないルートでした♪♪
銚子電鉄外川駅に向かう自転車
銚子ドーバーラインは、この先犬吠埼までつながっていますが、われわれはちょっと道を逸れて、銚子電鉄の終点『外川駅』までやってきました。
さきほどの銚子電鉄直売所と同じ色の電車が止まっているのに要注目(笑)
ここはテツ店長の独断と偏見でやって来ましたが、古いながらよく手入れされた木造駅舎は、ちょっと懐かしい気分に浸れて癒されるスポットです。
じつはこの時も、列車でやってきた多くの観光客でにぎわう中、隙をぬって集合写真を撮らせていただきました。

銚子に来たからにはやっぱり海鮮ランチで!

島武水産の入口
途中のアクシデントや寄り道していた関係で、すっかりお昼時を回ってしまい、そろそろお昼ごはんにせねば!という状況で、向かったのは外川駅のとなり"犬吠駅”向かいにある回転寿司・魚料理の『島武水産』!!
じつは以前"利根川サイクリングロード全線走破"企画で銚子にやって来た時にもここを利用させてもらった記憶があり、まず間違いのないお店ということで再訪問となりました。
↓↓利根川サイクリングロード走破の過去ブログはこちら↓↓
島武水産の銚子伊達巻寿司
しかしここでも想定外の事態が発生!
ここ島武水産はさすがの人気店で、お昼のピークは過ぎていてもまだ待ち行列があって、こちらも8名と大所帯という事で直ぐには入るのは難しそう…
次の予定もあるし、いったいどうしたものか?と頭を抱えていると、お店の方から「回転寿司と食堂で分かれても良ければ直ぐに入れますよ!」とのありがたい申し出があり、渡りに船とばかりに乗せてもらったのでした。
島武水産の定食
テツ店長含む4名の回転寿司チームは、文字通り回転良く食事済ませることができたのでしたが、残り4名の食堂チームに新たな試練が…
注文した料理が待てども待てども出てこない(汗)
島武水産の食堂でお食事中の風景
待つことおよそ30分、食堂チームにようやく料理が揃った頃には、回転寿司チームはすっかり食事を終えて待機中で、まあ次の予定が気になってしかたがないテツ店長…
悪意は無いものの「さっさと食べろ!」と無言の圧をかけられて、一心不乱に食べ続ける皆さん(汗)
その節は、せっかくのお料理をゆっくり味わう間もなく吞み込ませてしまって、ほんとうに申し訳ない(涙)
しかし提供された魚はさすがの鮮度で、濃厚な味と歯ごたえで、回転寿司のはるか上をいくクオリティだったことを、漁港の街"銚子"の名誉のために強調しておきます!!
銚子電鉄仲ノ町車庫
という事で、予定よりだいぶ遅れてランチタイムが終了。
この時点で次の予定に間に合わない事が確定。まあトラブルや料理が出て来ないなど、想定外な出来事もありましたが、そもそもコンテンツを詰め込みすぎたのが敗因といえば敗因でした(涙)
とりいそぎ予約先に電話で間に合わない旨の電話を入れると、「遅れても途中参加出来ますよ!」というありがたい申し出をいただき、気を取り直して目的地に向かいました。

醤油の街"銚子"で大人の社会科見学

ヤマサ醬油しょうゆ味わい体験館入口
という事で、この日最後のコンテンツが『ヤマサ醬油工場見学』なのでした!
銚子電鉄の仲ノ町駅裏にある大きな工場がそれで、近くへくるとほんのりと醤油の香りが伝わってきます。
到着後急ぎ受付を済ませて、案内されたホールではヤマサ醤油の歴史を伝える映画の真っ最中でした。
その後無事に工場見学ツアーに参加して"大人の社会科見学"を楽しませていただきました❤【工場内の写真撮影は禁止だったのであしからず】
ヤマサ醬油工場見学の記念撮影
所要時間1時間の工場見学でしたが、ふだん入れない工場敷地内に足を踏み入れられるだけでもけっこうワクワクしますし、樽の中で発酵中の生きた醤油を見れるという非日常的な体験は一見の価値アリだと思います!
見学後のおみやげとして”特選丸大豆しょうゆ”のボトルもいただいて、それはもう素晴らしいサービスに感謝感激なのでした❤
銚子にサイクリングにお出かけの際は、ぜひコースに組み込んでみて下さいね!!
ヤマサ醬油工場見学予約←はコチラから!ヤマサ醤油のしょうゆソフトクリーム
工場見学のあとは『しょうゆソフトクリーム』で、あらためて醤油を体感してみました(笑)
ほのかに香る醤油の風味が甘さを引き立てて、お世辞抜きに美味しいのでぜひ!!
ヤマサ醬油の保存ディーゼル機関車
さらには『日本最古のディーゼル機関車』が大切に保存されているのを発見!
ドイツ製で大正末期に輸入されて、昭和39年に引退するまで工場と銚子駅までの間で貨車を牽いていたそうですと。
いやはや思わぬ発見にココロが躍らされました(笑)
いろいろありましたが、これにて銚子でのコンテンツはすべて終了…

帰りもサイクルトレインでゆったり列車の旅

銚子駅改札口の列車案内板
ヤマサ醬油の工場から銚子駅まではものの5分もかからないので、ここからは余裕を持って帰りの電車を待つことに。
朝の両国駅からはじまってここ銚子駅まで、ほんとにアッと言う間に時間が飛んでいったので、やっと一息といった感じ。
なにはともあれ全員無事に完走できてなにより(笑)
銚子駅でB.B.BASE乗車待ち風景
銚子駅でもB.B.BASE専用改札口が用意されていて、その日一日サイクリングを楽しんだサイクリスト達で賑わっていました。
GW中ということもありますが、サイクルトレインの認知度も上がってきているということでしょうか?
これからもっといろんな場所に走ってくれたらありがたいのですが…
銚子駅ホームでB.BASEに乗車する
そしていよいよ帰りのB.B.BASEが目の前のホームに入線!
自転車といっしょに改札から乗車まで行ける、このシームレスな感じこそがサイクルトレインの価値だと言えますよね。
我々のための列車というプレミアム感が、とても贅沢な気分にしてくれます♪♪
B.B.BASEのボックスシートでくつろぎ中
夕陽に照らされる景色を眺めながらの鉄道旅もこれまた良し。
みなさん満たされた良い表情してますね(笑)

楽しすぎたサイクリングもこれにて終了

両国駅3番線ホームに下車
2時間少々の鉄道の旅を楽しんでるうちに、列車は『両国駅』に戻ってきました!
時間は19時を回り、すっかり夜の帳が下りた幻のホームに下車すると、そこにあったのは…
両国駅3番線ホーム餃子ステーション
「ホームが宴会場になってるやないかーーーい!!」
こちらもびっくりですが、幻のホームに突然列車が到着して、中から自転車がワラワラと出てきたのには、酔客たちもかなりびっくりした模様…
駅ホーム上を自転車を押して歩くサイクリストと、餃子とビールで盛り上がる宴会客が遭遇するという、このシュールな構図が唯一無二(笑)
どうやらこの日はホーム上で餃子を焼いて食べる、『超ギョーザステーション』というイベントを開催していた模様。
おもわずここで打ち上げしたくなりますが、ここはグッとこらえてホームから立ち去ったのでした。
BBBASE両国駅下車後の集合写真
という事で、楽しかった一日もこれでおしまい。
別に目的地まで行くだけなら輪行でも変わりませんが、サイクルトレインに乗るだけでもひとつ楽しみが増えて、ちょっとプレミアムなサイクリングに化けてくれるますよ!
この記事を最後まで読んでくれたみなさんも、ぜひサイクルトレインを取り入れたサイクリングに行ってみてください!
関東近県の方ならB.B.BASEもおすすめですよ!!

 

のってたのしい列車B.B.BASE ←B.B.BASEの運行予定はコチラ

サイクルトレインを利用したサイクリングの過去ブログはコチラ☟☟

サイクルトレインを利用して、楽々ロングライドのススメ《富士急行線》

首都圏初!多摩川からサイクルトレインに乗ってきた!《西武多摩川線》 


バイクプラス多摩センター店外観写真

バイクプラス多摩センター店

こちらのブログは私たち多摩店スタッフが書きました!