「JAPANCUP IS BACK!!」3年ぶりに開催された世界規模のロードレース「ジャパンカップ」を観戦!【ロードレース編】

2022年11月3日by さいたま大宮バイクプラス

JAPANCUP IS BACK!!!


皆さんおはこんばんにちは!毎日ロードレース中継を見ているさいたま大宮店猪瀬です♪

3年ぶりに待ちに待って開催された「ジャパンカップ」!

ロードレース好きにとっては発作が出るくらい待っていたので、開催されると聞くと行くしかない!!

ということで、ジャパンカップを2泊3日かけて、チームプレゼンテーション〜ロードレースまで全て見てきました♪

今回はいよいよ3日目のロードレースの様子をご紹介いたします。

※まだチームプレゼンテーション編、クリテリウム編を読まれていない方は下をクリックして是非ご愛読ください♪

チームプレゼンテーション編

クリテリウム編

正直言って2日目のクリテリウムはゴールスプリント以外は、余興的な感じで選手達の調子を見るお披露目レースといった部分もあります。

今回紹介する3日目のロードレースはまさに本番!!

ジャパンカップの看板

しかも今年からUCIプロツアーと以前よりもレースのランクが上がりよりポイントを稼げるレースなのでワールドツアーの選手達がたくさん来日して、まさにツール・ド・フランスかと思うような展開などが盛り沢山の見ていて楽しいレースでした♪

そんな白熱、波乱、感動色んな展開のあった3日目のロードレースを今回も写真盛り沢山でご紹介しますので、是非現地観戦気分でご覧ください!

 

ジャパンカップロードレース!レース前の楽しみ♪

ジャパンカップロードレースのスタート地点

ロードバイク乗りの朝は早い?!

3日目起床!時刻は5時半!!!

「ロードバイク乗りの朝は早い」とよく言いますが、なんでそんな早起き!?

理由は、会場までのシャトルバスが混み合うのと、ファン達が路面にチョークで選手達の応援メッセージを書いたりとレース前の「いよいよ始まる!」といった雰囲気を楽しむために朝早く会場に行きました♪

ファン達が朝早く選手の応援メッセージを書いていいる様子

選手の応援メッセージ

ブリッツェン増田選手の応援メッセージ

会場の雰囲気もスタート時刻に近づくにつれて盛り上がり度MAXになっていきます!!!

ジャパンカップロードレースに参加する選手が続々登場!!

選手達のテントの様子

さ〜て!!いよいよ選手達も続々と会場入りします!

選手は今日のロードレースに参加するという一種の契約のために、サインボードに出走サインをしてから走ります♪

サインボードに向かう選手達

その時も実は選手達を一目見る絶好のチャンス!!

サインボードに向かう愛三の選手達

サインボードに向かう選手達

レース前に余裕な表情を見せる選手達

実際に憧れの選手が目の前に普通に来る、近づけるスポーツはロードレースだけなのでファンとしてはたまらないひと時ですね〜♪

愛三工業レーシングチームのチーム紹介様子 

ジャパンカップロードレースいよいよスタート!!

スタートラインに着く選手達

スタート直後から繰り広げられたエース同士のバチバチの戦い勃発!

始まりますよ〜♪

この日のことを思い浮かべながら日々過ごしていた自分としては、いざ始まるとなると少し感極まって泣きそうでした〜笑

ここで今回のコース紹介ですが、宇都宮森林公園周回コースが会場で1周約10kmを14周回(144.2km)で争われます。

ジャパンカップロードレースのコース図

※ジャパンカップホームページより抜粋。

個人的にもよく走るコースですが、4周しただけでも吐きそうなコースを14周もする選手の凄さがマジマジとわかります。実際にコースを走れるので皆さんも選手と同じコースを体感してみてください!

そして勝負となる場所は序盤に出てくる名物「古賀志林道」です!

ジャパンカップロードレースの断面図

※ジャパンカップホームページより抜粋

1kmほどの林道ですが、平均勾配10%で途中平地もあるので体感する勾配はさらに上を行きます!

古賀志林道の厳しい登りを登る猪瀬

自分も古賀志林道のベストタイムは平均300W以上出して3分30秒ほどですが、選手は2分台で登りしかも全周回の平均が2分台でまさに化け物!!!

そんなキツいとしか考えられないコースで選手達は熱いレースを展開してくれます♪

さ〜て話は戻り、選手達もスタートラインに集まり、会場は今か今かと熱気ムンムンのテンションMAXになりました!

「ドンドンチャ!ドンドンチャ!」とクイーンの「ウィーウィルロックユー」の曲を手拍子で観客全員が盛り上げる中、選手達も真剣な表情になり今スタートしました〜!!!!!

スタートした選手達

1周目選手達は物凄い勢いで宇都宮森林公園のコースに入っていきました!

序盤、日本人選手が古賀志林道でアタックするも軒並み決まりません。

逃げ集団の写真

それもそのはずで、なぜならワールドツアーの選手達が1周目からペースをグングン上げていき、気づいたら今大会の優勝候補のエース達がメイン集団から逃げるという序盤からありえない展開で選手含め観客も予測のつかない展開にどよめいておりました。

勢いのある逃げ集団

 我らがトレックからも3名逃げており、チッコーネ、トールク、ベルナール選手と誰がエースでもおかしくない万全な布陣で集団から逃げ、そのほかに、登坂のパンチ力のあるウェレンス、ポーレス選手など百戦錬磨の選手達が逃げているまさにサバイバルな展開に!!

逃げ集団を追うメイン集団

古賀志林道に向かうメイン集団

それを逃すことなかれと、コフィディスの選手達マルタン、ゲシュケ選手が猛追して3周目くらいしてやっと集団は逃げに追いつきました。

キツそうな選手の表情

メイン集団から遅れる選手

必死に食らいつく選手

やはりキツイのかこのたった3周で遅れる選手が続出し、集団もバラバラの展開でかなり選手達もキツそうでした.....

普段、ジャパンカップは最初の周回はある程度一定ペースでまとまった集団で走る展開が多いのですが、今年は熱い!!!

熱い走りをするトールク選手

サバイバルな展開に見ているこっち側はテンションMAX〜!!!

沿道の観客も3年ぶりの開催もあってテンションも気合いもMAXでした♪

盛り上がる那須ブラーセンのファン達

 愛三の選手を応援する沿道の様子

 

サバイバルなレースとなったジャパンカップロードレース中盤!

選手の厳しい表情を表した写真

ロードレースの醍醐味:サバイバルな展開の中に一人粋な選手が現れる?

集団の様子

強力な逃げ集団が形成され、白熱した展開が続きましたが、中盤になるとメイン集団も「逃してはまずい!」という気迫を感じる走りでようやく強力な逃げ集団を捕まえ集団は1つになりました。

1つになった集団の様子

レースが始まって14周中6周目になったのですが、この段階で集団はスタート時点より小さな集団に残念ながらなってしまいました.....

この時点でリタイアDNFしてしまった選手が続出し、今年のジャパンカップロードレースのレベルの高さを感じました。

気力を出し切り続ける選手

かなりキツそうな選手

まさにサバイバルです!!!

そんなサバイバルな展開に惚れ込んでしまうような粋な走りをする選手が現れます!

 

エドワード・トゥーンス/THEUNS Edward(TREK - SEGAFREDO )

観客の声援に応えるテューウス選手

前日のジャパンクリテリウム覇者のエドワード・トゥーンス選手ですが、前日の疲れもあってかロードレースでは序盤集団牽引などエースのチッコーネ選手をサポートするためにアシストとして頑張りチーム貢献してましたが、中盤にお役ごめんで集団から千切れてしまいます。

その後、ただ千切れただけでは終わらなかったのがエドワード・トゥーンス選手でした♪

沿道に手を振るテューンス選手

沿道の観客に手を振るなどしてジャパンカップロードレースをトゥーンス選手自身がさらに盛り上げてくれたのです!

周りを見渡すテューンス選手

それだけでもファンとしてはめちゃくちゃ嬉しいのですが、沿道で観戦している親子を見かけると、トゥーンス選手はその親子の方に向かいました。

何かを渡そうとするテューンス選手

その時周りは「どうした?」という感じになったのですが、トゥーンス選手は自分のグローブを脱ぎ子供にプレゼントしたのです!!

自分のグローブを観客の子供に渡すテューンス選手

イケメン過ぎません!!!!!!!!

間近で見ていたのですが、正直惚れました.......笑

こういった光景はロードレース中継で何回か見たことはあるのですが、実際に現場で見たことなかったので感動ものでした。

周りにいた観客の皆さんもおそらく同じ気持ちだったようで、トゥーンス選手が去ったあと響めき、歓喜、涙、拍手と色んな感情が会場中に広がりさらに盛り上がりました♪

さらに、もう一人粋な走りをした選手がいました。

 

増田成幸(宇都宮ブリッツェン)

増田選手の写真

私も大ファンの増田選手ですが、スタッフ猪瀬も大好きな宇都宮ブリッツェンの絶対的エースで、何があっても諦めない、どん底からでも這い上がるまるで不死鳥のような選手で、宇都宮ブリッツェンに欠かせない選手。

そんな増田選手ですが、約10年間所属していた宇都宮ブリッツェンから移籍して他のチームに行ってしまうのです.....

ファンの前で一生懸命に走る増田選手

そんな増田選手もお世話になった地元宇都宮で感謝の気持ちを込めて古賀志林道でアタックし、観客に手を挙げながら駆け上がっていきました。

声援に応える走りをする増田選手

よく海外のロードレースでも、地元凱旋や何かの記念日に集団も容認して逃してくれる光景を見ますが、まさに同じような光景で、増田選手のような強い選手だからできる、許される粋な走りに感無量でした!

 

最終局面!!本気を出したワールドツアー選手達!!

ペースが上がる集団の様子

さあ!いよいよ終盤です!

サバイバルな展開で集団のペースが速かったと言うこともあり、今年のジャパンカップは例年よりも時間の流れが早く感じました。

そんな展開でも日本人選手達も負けじと頑張っていました!!

気合いで登り続ける愛三の選手

金子選手

レースは残り4周回!ここまでかなりのハイペースでサバイバルな展開でしたが、さらに輪をかけるようにもっとペースが上がります。

勝負となった場所はやはり.....

古賀志林道の坂

さらにペースが上がる集団の雰囲気

ここでワールドツアーの選手がさらにペースを上げます。

正直この時ワールドツアーチームの格の違い見たいのを感じワールドツアー選手の化け物じみた体力、脚力に度肝を抜かれました.....

ワールドツアー選手の強さを表した写真

ワールドツアー選手の気迫

その強者のみの集団が古賀志林道に差し掛かり坂に入るとある選手がペースを上げて集団の勢いをさらに上げていきました。

ティム・ウェレンス選手です!!!

古賀志林道を猛烈な勢いで駆け上がるウェレンス選手

クリテリウムの時も思いましたが、この選手は他の選手と比べやはり別格でした!

物凄い勢いで古賀志林道の平均10%の勾配をまるで平地を走るようにドンドンペースを上げて集団をさらに小さくして選手達のちぎり合い、我慢比べが始まったのです!

トップ選手達のバチバチの戦い

エース級の選手がアタックする様子

その後もゴールにかけてエース級の選手がアタックしては追いつきの繰り返しで、バチバチのエース同士のちぎり合いが始まり選手達はゴールに向かいました♪

 

感動のゴール!!!果たして誰がジャパンカップロードレースを制したのか!?

 終盤の選手の雰囲気

バチバチのエース同士のアタック合戦が最終周回まで繰り広げられました。

最終周回に入る前に一人の選手が強者揃いの集団から逃げに出ます。

ニールソン・ポーレス選手(EF EDUCATION - EASYPOST )

あのエース同士のバトルの中抜け出せるのはかなりの強者で、今年のツール・ド・フランスも総合12位とグランツールでも活躍できる選手!

そんな選手が逃げるとなると、他の選手にとってはかなり危険な状態ですが、見るからにここまでのアタック合戦で覇気がなくなってしまっている状態で、優勝候補のチッコーネ、マルタン選手などアタックを仕掛けるもうまく協調することができずポーレス選手にとって有利な展開が続きました♪

その勢いはゴールまで続き見事ジャパンカップロードレースを制したのが.....

ゴールラインを切った選手は誰だ的な写真

ニールソン・ポーレス選手!!!!!

ガッポーズをするポーレス選手

チームメイトと勝利を味わうポーレス選手

ガールフレンドと抱き合い勝利を味わうポーレス選手

ゴール後チームメイトやスタッフなどと抱き合い勝利を味わっていましたが、なんといってもゴール後ポーレス選手のガールフレンドを見つけるや飛びつきハグしている瞬間はめちゃくちゃ感動ものでした〜♪

また、チッコーネ選手とマルタン選手は優勝候補ながらうまく協調できずギクシャクした雰囲気でゴールし一瞬熱くなり言い合いになりスタッフ達が止める展開も!

お互いの意見をぶつけ合うチッコーネ選手とマルタン選手

それだけチッコーネ選手はジャパンカップにかけていたと言うことなので、嬉しくもありますが非常に残念です.....

疲れ切った選手の背中

その他の選手もゴール後疲れ切った顔でゴールし今回のジャパンカップのレベルの高さを感じました。

 

ジャパンカップ最高!!!!!皆さんも是非現地で♪

ジャパンカップの集団の雰囲気

長々とお付き合いいただきありがとうございました♪

これでも抑えたのですが、興奮してジャパンカップを思い出すと語り出して止まりません!!笑

ジャパンカップは世界で活躍する一流選手達が集まる日本では数少ないロードレースです♪

こんな機会はそうそうないので是非現地観戦してロードレースの凄さ、選手達のデカさ偉大さを味わえるので是非現地で観戦してロードレースの虜になっていただけるとこちらも本望です!

自分もどこかのロードレース現場に現れることが多いので是非皆さんも現地で一緒に楽しみましょう〜♪

そしてロードレースを日本でも盛んな競技にしましょう!!!

どうもご愛読ありがとうございました!次回もお楽しみに〜♪